花粉症対策!食べ物で体質改善し免疫力をアップさせる食事とは
2月からいよいよ「花粉症」の季節の到来です。
スギから始まって、ヒノキやブタ草など、悩む季節は人によって違いますが、今日本の約30%の人が症状のレベルを問わず花粉症と言われます。
花粉症は体内に異物が入らないようにする免疫の過剰反応なのですが、改善する方法は薬を飲む以外には無いのでしょうか?
そこで今回は、食べ物で免疫力をアップさせる対策を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
免疫力をアップさせる食べ物で花粉症対策する
最近では、アレルギー症状に悩む人が増加しています。
また、アレルギー反応を起こすアレルゲンの種類も多く、免疫バランスが異常になる人が増えています。
免疫力をアップさせれば花粉症は和らぐと言われていますが、まずは食生活の改善が必要です。
食物繊維やミネラル、ビタミン、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、豊富な食材を日常的に摂取することで免疫力はアップしていきます。
これらの成分をバランス良く摂取する事が理想的なのですが、具体的に花粉症対策になる食べ物とはどのような物があるのかを下記にてピックアップしていきましょう。
花粉症対策におすすめの食べ物
レンコン
レンコンにはアレルギー発生に深く関わる「lgE抗体」を抑える働きのある「タンニン」が多く含まれています。
さらにレンコンに含まれる「ムチン」と呼ばれる粘り成分は、粘膜の炎症を抑える効果があるかつ食物繊維も豊富なので、腸内環境の改善効果もありおすすめです。
量としては、1日に40グラムを目安にすると良いでしょう。
レンコンは、揚げても煮ても美味しいです。
特におすすめなのが、レンコンのつみれなのです。
すり下ろしたレンコンと粗めに刻んだレンコンを混ぜて作ると、吸収も良く食感も良く美味しく食べられます。
つみれは、さつま揚げの様に揚げて食べても良し、つみれ汁にしても良いです。
ヨーグルトなどの発酵食品
免疫力アップには、腸内環境を整えることが大切です。
腸内では、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が免疫細胞が働きやすいように環境を整えています。
善玉菌を増やすには、ヨーグルトやキムチなどの発酵食品がおすすめです。
また、善玉菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖を摂り入れることも大切です。
ヨーグルトはスムージーに混ぜても良いですし、そのままでも美味しく食べられます。
例えば、ボルシチにはサワークリームを乗せますが、ヨーグルトをコーヒーフィルターで水分を絞って乗せても美味しくなります。
無糖ヨーグルトにレモン汁を混ぜて半日ほど冷蔵庫に放置しておくと、ヨーグルトがホエイ汁と脂肪分が固まったカッテージチーズに別れます。
ホエイは、栄養が豊富なのでスープなどに混ぜても良いです。
牧場などに行くと味の濃いノンホモジナイズドミルクが飲めますが、この牛乳を40℃ほどの(人肌くらい)に弱火で加熱してお酢を入れてゆっくりかき混ぜるとカッテージチーズができるので、機会があれば作ってみてはいかがでしょうか?
甜茶
甘くて飲みやすい甜茶は、昔から花粉症に効果的と言われています。
甜茶に含まれているポリフェノールは、過剰なヒスタミンの分泌や炎症を抑える働きがあります。
甜茶には種類があり、
バラ科の甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)
ユキノシタ科の臘蓮繍球(ろうれんしゅうきゅう)
アカネ科の牛白藤(ぎゅうはくとう)
ブナ科の多穂石柯葉(たすいせきかよう)
などがありますが、その中でアレルギーに効果的なのは「バラ科」の甜茶です。
一般的に売られていますが、バラ科の花粉症がある人には食物アレルギーを起こす場合もあるので注意した方が良いでしょう。
バナナ
バナナを花粉症の症状が出る8週間ほど前から毎日2本程度食べるとアレルギー指数である好酸球の数が抑えられる効果があります。
バナナに含まれるオリゴ糖は、食物繊維と同様に善玉菌のエサになるので腸内で善玉菌を増やす良い食べ物です。
他にもオリゴ糖が多く含まれている食材には、きな粉やハチミツなどがあります。
ヨーグルトに混ぜれば、腸内環境も整えられてより良いですし、焼いて食べても美味しく頂けます。
食物繊維が豊富な食材
食物繊維は善玉菌のエサになり大切なのですが、水溶性と不溶性があります。
水溶性の食物繊維は、野菜や果物、海藻類に多く含まれており、不溶性の食物繊維は穀類や豆類、ナッツ類に多く含まれています。
どちらもバランス良く摂取することが大切です。
レバーや青魚
青魚に含まれるEPAやDHAは、血液をサラサラにしたり脳の活性化で知られていますが、花粉症対策にも効果的です。
EPAやDHAは鼻詰まりを起こすロイコトリエンという成分の発生を抑制する効果があります。
タンパク質は体作りのベースになると言われていますが、不足すると皮膚や粘膜の細胞が弱くなり免疫力も低下します。
有効な成分は複数あり、その中でも免疫細胞や粘膜の細胞を作るためのタンパク質の合成に欠かせないのが「ビタミンB6」です。
サンマなどは、タンパク質の合成に欠かせないビタミンB6が豊富で、その他にもレバーやウナギなどがおすすめです。
魚といえば、「わさび」にも花粉のアレルゲンとなるタンパク質を別の物質に変える機能があるので、青魚をお造りでわさびを付けて食べても良いですし、ウナギの白焼きをわさび醤油で食べるのも良いでしょう。
きのこ類や緑黄色野菜
きのこ類や緑黄色野菜、ニンニクやネギなどに多く含まれるフィトケミカルは、免疫細胞を活性酸素から守り免疫細胞の活性化に役立ちます。
また免疫細胞の活性化には、抗酸化作用が高い「ビタミンC」も欠かせません。
ビタミンCは、果物やパプリカなどの野菜で摂ると良いでしょう。
スープやパスタ、シチューや鍋などだと、1度に多くの食材を摂ることができるので、積極的に食べるようにしましょう。
今後、花粉症対策に期待できる食べ物とは
今後、花粉症対策に注目されているのが、「花粉米」です。
スギ花粉が持っているアレルゲンのエピトープの1つをお米の中で作ることによって、直接口から体の中の抗体に花粉が入ってきたと錯覚させてアレルギー反応を抑えることができるお米です。
食べる期間として、花粉症発症の半年前から主食として摂ることによって体内に花粉に対する抗体ができると期待されています。
2016年には実験栽培が成功して、2017年には臨床実験がマウスから人体で行われるようになりました。
一般的な花粉症の薬剤と違い、スギのエピトープだけで作る米なので、他の植物のアレルゲンに影響がなく体には負担が少ないとされています。
4~5年後には花粉米を、薬局で買えるようになると言われています。
今後この米をスギだけでなく、他のアレルゲンへの応用も期待されているお米です。
花粉症対策できる食べ物のまとめ
食べ物で花粉症を改善することは、体質改善を目的としています。
薬と違い即効性はないのですが、毎日気をつけて食べていくことで花粉症の症状が緩和されていくでしょう。
最低でも花粉症シーズンより1~2ヶ月前から意識して食べた方が良いです。
よく花粉症が始まる前にメディアで紹介された食材が、スーパーで急に品薄になる事もあります。
しかし、継続して食べていくことが大切なので、短期的な体質改善は難しいといえます。
また食べる時には、よく噛んで食べる事をおすすめします。
唾液の殺菌効果や腸内で酵素を増やことができます。
食物によってアレルギー反応が起こる人は様々なので、自分が食べられる食材の中で免疫力をアップさせ花粉症対策を行いましょう。