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頭皮のかゆみやフケを改善・予防する5つの対処法とは

 2018/06/25 ヘアケア この記事は約 11 分で読めます。
頭皮のかゆみやフケを改善・予防する5つの対処法とは

頭皮がかゆくて掻いてしまうと、肩にフケがパラパラと落ち不潔だと思われてしまいます。
朝シャンプーをした方が良いと聞いて試してみたり、フケ用シャンプーを使ってみたり、様々な対処法をためしたけど、かゆみやフケを改善できず悩んでいる人もいることでしょう。

中には、頭皮のかゆみやフケが止まらず、何かの病気ではないだろうか?などと、悩んでしまう人もいると思います。
そこで今回は、そんなフケを改善・予防する5つの方法をご紹介していきますので、是非とも参考にしてみてください。

 

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頭皮のフケの原因とは

頭皮のフケの原因とは

そもそも頭皮のフケは何なのでしょう。
フケは肌を爪でひっかくと剥がれてくる垢と同じ、皮膚の角質なのです。

人の皮膚はターンオーバーによって、約28日間で自然と剥がれ落ちて新しく生まれ変わります。
よって、古い角質細胞が剥がれ落ちることは誰にでも自然に起きる現象です。

正常にターンオーバーをしていると、角質細胞は肉眼では見れない程小さいのですが、ターンオーバーが乱れてしまうと、フケとして目に見えるように大きくなります。
髪の毛で隠れているので見落としがちですが、頭皮も顔と一枚の皮でつながっている皮膚ですから、正常にターンオーバーができていないと肌トラブルを引き起こします。

フケが出るようであれば、別の頭皮トラブルにつながる可能性のあるサインだと思って改善する事が大切です。

フケには、「乾燥性フケ」と「脂性フケ」の2種類があり、それぞれ発生する原因が異なります。
それぞれの原因に合わせたケアをしないと、かゆみやフケは改善されずに悪化してしまう場合もあるので、まずは自分のフケがどのようなフケなのかを知ることが大切です。

 

乾燥性フケ

顔や体の皮膚が乾燥するとカサカサになる事がありますが、頭皮も同様に乾燥してしまう事があります。
頭皮が乾燥するのは、次のような原因が考えられます。

  1. 皮脂の分泌量が不足している
  2. 正常に分泌された皮脂が必要以上に取り除かれている
  3. パーマ液やヘアカラーなどによる接触性皮膚炎

皮脂と言うと、肌トラブルの元になるイメージやベタベタして不潔なイメージを持っている人もいるかもしれません。
実は皮脂は、肌の一番表面にある角質層を、紫外線をはじめとした外部から受ける刺激から守ってくれる必要なものなのです。

乾燥性フケで悩んでいる人が、脱脂力の強いシャンプーで髪を洗って、必要な皮脂を取り除いてしまったり、1日に何度もシャンプーをしていると悪循環になってしまいます。
また、栄養バランスの偏った食事やストレス、生活習慣の乱れによっても皮脂の分泌量が減少して、頭皮が乾燥しやすい状態になるのです。

 

乾燥性フケの見極め方

自分で乾燥性フケだと見極めるには、次のような症状がサインだと思うと良いでしょう。

  1. 細かくパラパラとしたフケが肩に落ちる
  2. 空気が乾燥する冬になると、頭皮がかゆく、髪がパサつく
  3. 夕方になると、フケやかゆみが増える
  4. リンスをよくすすいでいるのに、細かいフケやかゆみが出る
  5. アトピー性皮膚炎で悩まされている場合も、乾燥性フケに分類されます

 

脂性フケ

ベタベタとした脂性フケは、主に「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」という病気の症状です。

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)の原因は、過剰な皮脂をエサに繁殖した「マセラチア」というカビです。
しかし、このマセラチアはどのような人の頭皮にも住み着いている常在菌の一種なのです。

マセラチアの分泌するリパーゼという酵素には、脂質を脂肪酸に分解する働きがあり、この脂肪酸が皮脂の炎症を招きます。
皮脂の分泌が過剰になると、それをエサにマセラチアが増殖して皮脂を脂肪酸に変えて炎症を起こして脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)になるのです。

皮脂の分泌量が増える原因は、数多くありますが、主な原因は次のようなものがあります。

  1. 夏などの暑い時期
  2. ビタミンB群や亜鉛の結合や脂質・糖質の過剰摂取などの食生活の乱れ
  3. ストレスや生活習慣によるホルモンバランスの乱れ
  4. 洗髪頻度が少ない、皮脂を取りきれない洗い方、逆に皮脂を取りすぎる洗い方などによる間違った洗髪
  5. 洗髪後のケアが不十分で、頭皮を湿った状態を続けてマセラチアを増殖させている

乾燥性フケでも言えるのですが、自分に合っていない洗髪方法や洗髪回数、食生活や生活習慣の乱れやストレスが大きく関わっています。
生活習慣を見直して、症状がひどくなっていくようでしたら、皮膚科などの専門医に相談した方が良いでしょう。

 

脂漏性皮膚炎の見極め方

地肌が赤くただれて、カサカサのフケと少し大きめのベタベタしたフケが混在している場合は、脂漏性皮膚炎の可能性があります。
皮脂がマラセチア菌などによって分解されて剥がれ、頭皮に炎症が起こっている状態です。

次のような症状を感じたら、疑った方が良いでしょう。

  1. 洗髪しても、すぐにフケやかゆみが出る
  2. 夕方になると、髪が束になるほど脂っぽくなる
  3. 背中や胸にニキビができている
  4. 鼻や耳の周りにカサカサした炎症がある
  5. 髪の生え際の肌がむけている

 

頭皮のフケの原因が病気の場合

頭皮のフケの原因が病気の場合

上記でご紹介した乾燥性フケ・脂性フケのどちらのタイプのフケでもない場合、原因によっては皮膚科などでの受診が必要な場合もあります。
フケだと思っていて、症状が改善されないようでしたら、次のような場合もあるので注意が必要です。

 

頭部粃糠疹(とうぶひこうしん)

頭皮の炎症症状があまり感じられず、白か灰色の薄片が部分的にあるいは頭皮全体に現れたら、男性ホルモンの一種であるアンドロゲンが影響の皮膚炎の一種である「頭部粃糠疹(とうぶひこうしん)」かもしれません。 乾燥を防ぐマイルドなタイプや、フケ専用のシャンプーで洗えば1~2週間で改善が見られるようですが、それでも治らない場合は専門医に相談すると良いでしょう。

 

シラミ

髪の根元のフケが取れない場合は、シラミが原因の可能性があります。
シラミの成虫の死骸や、頭を掻いて剥がれた皮膚がフケに見えるのですが、見極めるポイントは、「髪の根元に卵がついているかどうか」です。

シラミは、耳のすぐそばや襟足のあたりなどの髪の根元1㎝以内に産卵します。
一見するとフケのような白や茶色の粒ですがフケとの違いは、ふっくらとして光沢があり爪でしごいても動かない事です。

目の細かい櫛と、スミスリンシャンプーなどのシラミ専用のものでの駆除が必要になります。

 

水虫

水虫の場合、白いかさぶたや頭皮が臭うことが特徴ですが、一番特徴的な症状として「一部分だけ髪の毛が薄くなり、そこに細かいフケが見られる」点です。
この脱毛班の中に生えている髪の毛は抜けやすく、特にトリコフィン・トンズランス菌が原因の場合は、根元から髪の毛が切れて、黒い点のようにポツポツと残って見えます。

「湿疹だろう」と誤ってステロイド軟膏などを使用すると、おできのように化膿する事もあるので、必ず皮膚科などの専門医で治療を受けた方が良いでしょう。

 

頭皮のかゆみの原因は?

頭皮のかゆみの原因は?

ここでは、頭皮のかゆみの原因はどのようなものが考えられるか解説していきます。

 

頭皮の乾燥

乾燥性フケの原因としてあげた、間違った洗い方や洗いすぎによって、頭皮に必要な皮脂まで取ってしまうと頭皮の乾燥を引き起こします。
乾燥した状態でさらに刺激を与え続けると、頭皮に傷がついて化膿してしまう場合もあります。

 

不潔な頭皮環境

あまり洗髪をしないでいると、頭皮に余分な皮脂が溜まってしまい、そこに細菌が繁殖してかゆみを起こすことがあります。
余分な皮脂が毛穴を塞ぎターンオーバーが正常に行われなくなった頭皮は、その機能が弱くなりシラミなどの寄生虫による感染症にかかる場合もあります。

 

頭皮のかゆみやフケを改善・予防する方法は?

頭皮のかゆみやフケを改善・予防する方法は?

フケやかゆみがひどくなってしまう前に、日頃からの予防が大切です。
乾燥性フケの原因は乾燥、脂性フケの原因は過剰な皮脂分泌が主だと説明してきましたが、頭皮の皮脂分泌が過剰な場合も、インナードライといい皮膚内部は水分が不足している事もあるのです。
シャンプーの回数を増やしていたり、皮脂を取りすぎてしまうとインナードライが悪化して余計に脂性フケがひどくなる場合もあるので注意が必要です。

脂性・乾燥性のどちらのタイプのフケ症状であっても、シャンプー剤の選定や専門医の薬に頼らずに、健康な頭皮に改善する事が大切です。
どちらのタイプのフケ症状にも気を付けるべきポイントは共通していますので、下記にてご紹介します。

 

①食生活の改善

体質改善をしてフケ症状を改善したり、予防する為に大切なことはバランスの良い食生活です。
肌を作る為に欠かせない栄養素は、ビタミン類で野菜や果物に多く含まれています。

特にビタミン量が多い野菜は色の濃い緑黄色野菜なので、レタスや白菜だけでなく、トマトやブロッコリー、パプリカなどがおすすめです。
ちなみにパプリカはレモンの1.5倍のビタミンCが含まれています。

ブロッコリーは茹でるとビタミンCが多く失われてしまうので、蒸したりレンジで加熱したり調理法の工夫も大切です。

皮脂分泌が過剰な場合は、揚げ物やスナック菓子、インスタントラーメンなどの油分の多い食べ物を控えた方が良いでしょう。
ただし、オレイン酸が主なオリーブオイルやごま油は、毎日摂取すると肌や健康に良いので、目安としてスプーン1杯ほどをドレッシングとして野菜と一緒に摂ると効果があります。

 

②シャンプー剤を変える

シャンプー剤には、配合されている洗浄成分によって、大きく3つに分類されます。
自分が使っているシャンプー剤がどのタイプのものなのか成分表などをチェックして、自分の頭皮状態に合っているのかを判断すると良いでしょう。

 

高級アルコール系

コストが安く泡立ちが良いので、ドラッグストアなどで売っている中でも多くのシャンプー剤が高級アルコール系に当てはまります。
洗浄力が強く脱脂力も強いのが特徴で、ラリウル硝酸Naやラウレス硝酸Naなどが配合されています。

 

石けん系

石けん素地を界面活性剤として使用しているシャンプーで、高級アルコール系シャンプーよりは弱いものの皮脂をしっかり取り去ります。

 

アミノ酸系

高級アルコール系や石けん系に比べて洗浄力がマイルドで、頭皮へのダメージは小さくなるのですが、その一方でコストが高く、泡立ちもやや弱めです。
グルタミン酸やココイルといった成分が、成分表の前の方にあれば、アミノ酸系シャンプーと言えます。

 

シャンプー剤の選定

例えばですが、高級アルコール系シャンプーを使っていて、乾いた感じのフケやかゆみが出る人は、洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーに変えてみる事もおすすめします。
また、アミノ酸系シャンプーを使っていて頭皮のベタつきが取れないと言う人は、石けん系や高級アルコール系シャンプーといった洗浄力の強いシャンプーを試す事も良いでしょう。

どのようなシャンプーを使うにしても、爪を立てずに頭皮をマッサージするように指の腹で洗うことが大切です。

 

③ドライヤーの当て方を見直す

自然乾燥で済ませようとして、頭皮を長時間湿った状態にしていると、菌が繁殖してフケの原因になります。
また、頭皮が濡れている状態は水分が蒸発しやすいので頭皮の乾燥が進むことにもつながります。

よって、洗髪したらタオルで水分を拭き取ってすぐにドライヤーで乾かしましょう。
ドライヤーの熱が熱すぎると頭皮にダメージを与えてしまうので、頭皮から20㎝ほど離して根元から丁寧に乾かすようにして下さい。

 

④マッサージ

頭皮に適度なマッサージは、血行を促進して健康な頭皮状態を保つ為には効果的です。
洗髪時に指の腹を使って、優しくマッサージをしたり、柔らかい突起でマッサージができるシャンプーブラシを使うこともおすすめです。

 

⑤生活習慣の見直し

不規則な生活習慣は頭皮にも悪影響を及ぼします。
睡眠不足や精神的・身体的なストレスは皮膚の抵抗力を低下させ、少しの刺激でも頭皮の肌トラブルを起こしてしまいます。

ストレスを溜めないで、良質な睡眠をとり、暴飲暴食や喫煙を控えて生活習慣を改善する事がとても大切です。

 

頭皮のかゆみやフケを改善・予防法まとめ

頭皮のかゆみやフケを改善・予防法まとめ

頭皮のフケやかゆみの症状を改善するには、ヘアケアだけでなく生活習慣の見直しが必要です。
もし、シャンプーを変えて見たり、規則正しい生活をしても改善しない場合は専門医に相談する事も大切です。

今回ご紹介した頭皮のかゆみやフケを改善・予防法を実践していただき、フケやかゆみのない健康な頭皮を保ちましょう。

 

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