1. TOP
  2. スキンケア
  3. クレンジングは乳化が重要!正しい乳化方法や肌への効果を解説

クレンジングは乳化が重要!正しい乳化方法や肌への効果を解説

 2018/11/14 スキンケア この記事は約 11 分で読めます。
クレンジングは乳化が重要!正しい乳化方法や肌への効果を解説

メイクをしている人にとって、クレンジングは欠かせないアイテムですよね。
中でもバッチリメイクの人にオススメなのが、汚れを簡単にスルッと落とせるクレンジングオイルです。

しかしクレンジングオイルは洗い流した後にベタベタしたり、なかなかオイルが落ちないことがありますし、洗浄力が強過ぎてお肌に負担がかかるとも言われています。
だからといってメイク汚れがお肌に残っていると、老化や肌トラブルの原因になってしまうこともあります。

このようなお悩みを持っている人にぜひ知ってほしいのが「オイルクレンジングは乳化させることで使いやすく、尚且つお肌の負担にもならない」ということです。
そこで今回は、正しい乳化方法やお肌への効果を解説します。

正しい乳化方法を知り、素肌美人を目指しましょう。

 

炭酸パック 潤つやリッチ

クレンジングにおける「乳化」とは?

クレンジングにおける「乳化」とは?

クレンジングオイルは油を主成分としていますが、水分と油分を混ぜ合わせる作用を持つ界面活性剤が配合されています。
界面活性剤は、洗顔料や食器洗剤などにも含まれています。

そんな界面活性剤を多く含むクレンジングオイルはメイクを難なく落とせますが、お肌に必要な油分までも洗い流してしまいます。
そこでお肌への負担を軽減し、お肌に摩擦を与えることなくメイクを落とすことができる「乳化」という行程が必要となります。

乳化とは、オイルと水分を混ぜ合わせて白っぽくなるまでなじませることです。
界面活性剤が含まれていることによって、クレンジングオイルに水を適量加えると乳化が起こり、油が水を包み込んだ状態から水がオイルを包み込む状態へと変化します。

だからクレンジングオイルがオイルであっても水で洗い流すことができるというわけです。

クレンジングオイルを洗い流してもお肌がベタベタしたり、メイクの落ちが悪いという人は、この乳化ができていない証拠です。
クレンジングオイルを使用する際は、デリケートなお肌をいたわりながら力を入れなくてもスルンとメイクが落とすことができる乳化を必ず行うようにしましょう。

クレンジングオイルについて主にお話させていただいていますが、ジェルタイプやクリームタイプ、ミルクタイプなどメイク落とし自体に油分が含まれるものには基本的に乳化が必要です。
逆に水クレンジングやオイルフリーのクレンジングリキッドなどは、油分が含まれていないため、乳化の必要はありません。

 

クレンジングの乳化の仕組み

クレンジングの乳化の仕組み

クレンジングの乳化の仕組みについて詳しく解説します。

 

第1段階…O/W 型乳化(Oil in Water)

最初は、水の中に油が包まれ粒子となって存在している状態です。
このままでは外側が水の状態なので、油分であるメイクとはなじみません。

 

第2段階…W/O 型乳化(Water in Oil)

手の温度で温められながらクレンジング剤とメイクが混ざり合うことで、油分が水分を包み込んだ状態に逆転します。
これを転相と呼びます。

 

第3段階…O/W 型乳化(Oil in Water)

少量の水を加えることで元の水分が油分を包み込んだ状態に戻るため、メイクがスッキリ落ちやすくなるのです。
これを再乳化と呼びます。

クレンジングの乳化をしない人は、上記の第3段階を飛ばしてしまっています。
これでは、油分にいきなり水分をたくさん与えて強引に洗い流そうとしている状態なので、すすぐのに時間がかかってしまいますし、ちゃんとメイクは落ちません。

メイクをちゃんと落とすためにも、クレンジングには乳化の行程がとても大切なのです。

 

正しい乳化方法

正しい乳化方法

乳化の基本的なやり方を紹介します。
特別な道具や化粧品は必要ありません。

ちょっとしたコツをおさえておくだけで、お肌への負担を最小限にすることができます。
クレンジングオイルだけでなく、ジェルタイプやクリームタイプなどのクレンジング剤も同じなので参考にしてください。

 

①手を洗う

スキンケアの基本は、清潔な手で行うことです。
クレンジングの前にも、しっかりと手を洗って清潔にしてください。

 

②先にポイントメイクを落とす

ベースメイクと目元や口元などのポイントメイクを同時に落とそうとしても、汚れが混ざってなかなか落ちない場合がありますよね。
メイクが落ちにくいと どうしても力が入ってゴシゴシしてしまうため、お肌に負担がかかってしまうのです。

ベースメイクを落とす前に、まずはポイントメイクを落とすようにしましょう。
この段階では完璧に落ちていなくても おおむね落ちたらOKです。

 

③クレンジング剤とメイクをなじませる

まずはいつも通りのクレンジングをしてください。
皮脂分泌が活発なTゾーンから、指先に力を入れず滑らせるようなイメージでクルクルと円を描くように指を動かしてなじませます。

人差し指は使わず、中指と薬指だけを使うと力を入れ過ぎずにできますよ。
Tゾーンが終わったらUゾーンも同じように行いましょう。

 

④指先や手のひらにぬるま湯を馴染ませる

メイクが落ちたら、手のひらに残っているクレンジング剤にほんの数滴ぬるま湯を足し、白っぽくなるまで馴染ませます。

 

⑤顔に馴染ませる

手のひらで乳化したクレンジング剤を、顔表面に優しく馴染ませていきましょう。
スルスルした質感から、乳液のような軽い質感に変わり肌全体が白っぽくなったら完了です。

 

⑥すすぐ

乳化が終わった後はいつもと同じくすすぎをしてクレンジング剤を洗い流していきます。
乳化したクレンジング剤は水となじみやすく、ぬるつきが落ちやすくなり、すすぎの回数が減ります。

クレンジング剤をしっかり落とすことができるので、洗い上がりのさっぱり感を実感することができるでしょう。

 

⑦洗顔する

メイクを落とすためのクレンジングを行っても、落としきれなかったメイクやクレンジング剤を落とすために洗顔は必要です。
洗顔を行う際もお肌の摩擦が起こらないように、弾力のあるモコモコの泡で汚れを浮かせていくように洗顔を行ってください。

髪の生え際やアゴなどの顔まわりは洗い残ししやすい部分なので、気をつけてすすぎをしましょう。

 

⑧清潔なタオルで優しくふき取る

クレンジングや洗顔を行ったら、清潔で肌触りの良いタオルで水気を吸いとるように拭き取ります。
クレンジング・洗顔後はうるおいが奪われてお肌が無防備な状態ですから、タオルでゴシゴシ拭いたりしないように注意してください。

 

乳化の効果

乳化の効果

乳化をすることで得られる効果について詳しく解説します。

 

時短になる

乳化をするとその分の時間がプラスされて長くかかってしまいそうですが、すすぎが圧倒的に早くなるので全体的に見るとこちらの方が時短になります。
乳化させずにクレンジングする場合、ヌルつきがなかなか取れず すすぎに時間がかかる上に、お肌にオイルやメイクが残ってしまうことがあります。

そして残ったオイルやメイクの汚れは、ニキビなどの肌トラブルとつながってしまうのです。
乳化させることによって、メイクを難なくスルンと落とすことができますし、洗い残しもなくなります。

 

化粧水や美容液の浸透をよくする

洗顔後、クレンジング剤が残った状態では、洗顔後の化粧水や美容液を角質層のすみずみまで浸透させることができません。
乳化を取り入れることで、後につける化粧水や美容液などのスキンケアの浸透がよくなります。

その結果、スキンケアの効果が十分発揮され、お肌に水分や栄養をしっかりと届けることができるのです。

 

ターンオーバーを促す

お肌の新陳代謝をターンオーバーと言い、主に夜寝ている時に活性化します。
ターンオーバーはお肌の古くなった細胞を排出して新しい細胞を作ったり、昼間受けた紫外線などのダメージを修復する働きがあります。

クレンジングの乳化を行うと毛穴の詰まりをなくすことができるので、このターンオーバーがスムーズに行われ、お肌の生まれ変わりを促すことができるのです。

 

ニキビを予防できる

クレンジング剤が毛穴に残ったままの状態は、ニキビの原因になってしまいます。
特にオリーブオイルなどオレイン酸を多く含むオイルがベースになったクレンジング剤は注意が必要です。

クレンジングに乳化を取り入れると、毛穴に入り込んだクレンジング剤の油分をしっかり取り除くことができるため、ニキビの予防効果が期待できます。

 

毛穴の開きや黒ずみを予防できる

乳化は、毛穴開きや黒ずみなどの毛穴トラブルの改善にも効果的です。
毛穴開きは皮脂や油分が毛穴を押し広げてしまうことが、また黒ずみは毛穴に詰まった皮脂や油分が酸化してしまうことが原因で起こります。

乳化は毛穴の詰まりを防ぐ効果があるため、このような毛穴トラブルを予防する効果が期待できるというわけです。

 

乳化の注意点

乳化の注意点

クレンジングを乳化させることによって、お肌に負担をかけずにメイクを落とすことができるようになりますが、やり方が間違っているとせっかくの効果が半減してしまいます。
ここでは乳化をする際の注意点についてまとめました。

 

ゴシゴシと擦らない

メイク落としをする時、しっかり落としたいという思いからついついゴシゴシと擦ってしまう人がいます。
特にアイメイクや口紅は落ちにくいので擦ってしまいがちですが、目元や口元の皮膚はとても薄くてデリケートとなっています。

お肌にとってこうした摩擦は肌トラブルの元です。

クレンジングで乳化を取り入れることによって優しくメイクを落とすことができるので、なるべく擦らないように気をつけましょう。
またクレンジングをする際は、ポイントリムーバーを使って先にアイメイクや口紅を落としておくと、より摩擦を軽減できますよ。

 

手と顔を濡らさない

最近は濡れた手や顔でも使えるオイルクレンジングもありますが、最初から濡れているとメイクが落ちにくくなってしまいます。
まずはオイルとメイクをなじませ、次にオイルと水が混ざることによって乳化された状態にしたいので、クレンジングをする際は手や顔の水分を拭き取ってから行うようにしましょう。

 

すすぎはぬるま湯を使う

クレンジングをする際は、冷たい水や熱すぎるお湯を使うのはやめ、ぬるま湯で洗い流しましょう。
ぬるま湯というのは、だいたい人肌程度の温度(32〜35度)のお湯のことです。

冷たい水ですすぎをすると、毛穴がが引き締まってしまうため、メイクや汚れが落ちにくくなってしまいます。
また熱すぎるお湯ですすぎをすると、今度はお肌にとって必要な皮脂まで洗い流してしまうことになります。

クレンジングに限らず、洗顔もぬるま湯を使うことをオススメします。

 

乳化した&乳化しない肌を検証

乳化した&乳化しない肌を検証

乳化をした場合と乳化しなかった場合のお肌は、具体的にどのような違いが出るのでしょうか。
検証してみました。

 

乳化した場合

  • すすぎ回数:14回
  • 水分量:50
  • 弾力値:53

乳化して既にオイルの成分が少量の水分と混じり合っているおかげで、オイルのヌルヌルとした感触もなく、少ないすすぎ回数で楽にメイクを落とすことができました。
また水分値と弾力値は平均よりも数値が低いとはいえ、乾燥を招きにくく、うるおいを保ちながらクレンジングすることができました。

 

乳化なしの場合

  • すすぎ回数:21回
  • 水分量:24
  • 弾力値:27

お肌の上のオイルとすすぎの水が反発して すすぎにくい感覚があり、しっかり落とすためにすすぎ回数が20回以上と多くなってしまいました。
さらにしっかり落とすためにゴシゴシと力を入れすぎてしまったため、水分量と弾力値が低く乾燥状態になりました。

おかげでお肌が若干つっぱり、赤みも少し出ていました。

 

クレンジングは乳化が重要まとめ

クレンジングは乳化が重要まとめ<

今回はクレンジングの乳化について、正しい乳化方法やお肌への効果などを解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
メイクをしている人は毎日のようにクレンジングを使っていると思いますが、クレンジングがきちんとできてないと黒ずみやニキビ、毛穴の開きなどの肌トラブルを招いてしまい、せっかく丁寧なクレンジングしてもすべて台無しになってしまいます。

乳化をするかしないかで、メイクの落ち方やお肌への負担が全く違ってくるのです。
さらにその後のスキンケアの成分の浸透も変わってきます。

乳化にかかる時間は、たったの30秒程度です。
いつものクレンジングをする行程の中で、すすぎの前にちょっとだけ作業をプラスするだけなので、誰でも簡単に始められますね。

特にバッチリメイクの人や、毛穴が目立ったり肌荒れしやすいと感じている人は、すすぎの際にぜひ乳化を意識して取り入れてみてください。
毎日続けて、透明感のある健康的な素肌をキープしましょう。

 

炭酸パック 潤つやリッチ

\ SNSでシェアしよう! /

注目記事を受け取ろう

クレンジングは乳化が重要!正しい乳化方法や肌への効果を解説

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

この人が書いた記事

  • クレンジングオイルの使い方や注意点と正しい洗顔方法とは

  • 太りやすい体質を改善!誰でも簡単3つの基礎代謝アップ法

  • 肌のくすみ改善法!4つの原因別くすみ解消法でクリアな素肌を

  • ナイトブラのバストアップ効果と正しい使い方や選び方とは

関連記事

  • まぶたの乾燥対策!目元のたるみやシワを改善する対処法

  • 冬のスキンケア方法!乾燥から肌を守る保湿対策とは

  • デリケートゾーンの黒ずみを短期間でケアする5つの方法

  • あせもを治す4つの対処法!あせもの原因や種類を解説

  • 美容液の順番やタイミングは?美肌を引き上げる5つの使い方とは

  • 春の肌荒れ改善法!原因と美肌を保つケア方法とは