妊娠中の脇黒ずみを産後に解消する6つの方法とは
「妊娠中にふと脇を見たら真っ黒で驚いた!」
そんな経験はありませんか?
妊娠中の体には様々な変化が見られるものですが、脇の肌の黒ずみもその一つです。
中には脇だけでなく乳首や足の付け根、デリケートゾーンなどにも黒ずみが出てしまう人もいます。
妊娠前には黒さが気にならなかった人も、妊娠したのをキッカケにくすみを感じることがあるのです。
そうはいってもデリケートな問題なので人にはなかなか相談しづらいですし、産後きちんと治るのかも不安になりますよね。
そこで今回は、妊娠中の脇黒ずみを産後に解消する6つの方法をご紹介します。
「妊娠してから脇の黒ずみに悩んでるが、どうケアしていいのか分からない」
「妊娠するとどうしてお肌が黒ずむの?」
などというお悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
妊娠中の脇黒ずみを産後に解消する6つの方法
妊娠中の脇黒ずみを産後に解消するためには、
- できてしまった黒ずみを改善させていくこと
- 新しい黒ずみを作らせないこと
が大切となります。
黒ずみをできるだけ早く改善するためのケア法を紹介しますので参考にしてください。
①クリームやオイルで保湿する
お肌がカサカサして潤いがないと、摩擦が起こって色素沈着しやすくなります。
保湿ケアを行うことで、お肌のバリア機能が高まりメラニン色素を排泄するターンオーバーを促進することができるので、メラニンによる黒ずみができても色素沈着しにくくなるのです。
毎日の顔の保湿ケアと同様に、脇も保湿ケアを習慣付けることが大切です。
ただし一般的なクリームの保湿は、お肌の上に皮脂膜を作ってフタの役割をしているだけなので、一時的な保湿効果しか得られません。
クリームならコラーゲンやヒアルロン酸、セラミド、プラセンタエキスが多く配合された専用クリームやジェルが良いでしょう。
オススメは、妊娠中でも使える低刺激のオーガニックボディクリームや黒ずみ対策専用のクリームです。
また傷ついた皮膚を補修する効果の高いビタミンEが多く含まれるアルガンオイルやアーモンドオイルも効果的です。
妊娠中や産後に関係なく、全身の保湿ケアは健やかなお肌をキープするために欠かせないケアなので根気強く続けていってください。
②ピーリングをする
妊娠中は、ホルモンバランスの乱れからお肌のターンオーバーが乱れがちになっています。
ターンオーバーが乱れると、皮膚がうまく生まれ変わることができずに黒ずみが色素沈着してしまうのです。
そこでオススメしたいのが、ピーリングです。
最近では、ネット通販やドラッグストアなどでピーリングクリームやジェルを気軽に購入することができます。
ただ産後のお肌はデリケートになっている場合があるため、成分などを確認し、安心して使えるものを選ぶことが大切です。
どんな製品を選んだらいいのか分からない場合や不安が残る場合には、妊婦さん専用のピーリングクリームが良いでしょう。
また自分でピーリング剤を手作りするのもオススメです。
用意するのはクエン酸(3g)と精製水(300ml)のみです。
この2つを適当な容器に混ぜるだけですぐ完成です。
できたピーリング剤をコットンに出し、肌表面を拭き取りましょう。
市販のピーリング剤を購入するよりも安く済みますし、原料がはっきり分かるのでアレルギーがある方でも安心して使えます。
刺激が強いと感じる場合は、クエン酸の濃度を薄くしてみてくださいね。
③お肌のターンオーバーを整える食事をする
お肌のターンオーバーを整える食材を摂ることで、黒ずみを改善させていくことができます。
高い化粧品を使わなくても、食べ物なら簡単に取り入れることができますね。
妊娠中や産後は、赤ちゃんのためにも食生活には気を遣いましょう。
ビタミンA
ビタミンAは、皮膚を修復し、お肌のターンオーバーを促進してくれる効果が期待できる栄養素です。
ビタミンAには「レチノール」と「βカロチン」の2種類があり、レチノールはウナギなどの動物性食品に含まれ、βカロチンは人参などの緑黄色野菜の植物性食品に含まれています。
ただレチノールを過剰に摂取してしまうと胎児が奇形や先天異常をもって生まれてくる確率が上がってしまうので注意しましょう。
リスクを下げる意味でも、継続的に摂るのは植物性食品から摂取できるβカロチンがオススメです。
ビタミンB群
ビタミンB群は皮膚の生成を高める効果があり、妊娠中に陥りやすい貧血やつわり改善にも役立つ栄養素です。
鮭やイワシ、カツオ、マグロ、鶏肉などに多く含まれていますので、食事に積極的に摂り入れてみましょう。
ビタミンC
ビタミンCは「美肌のビタミン」と言われており、 抗酸化作用やお肌のターンオーバーを高めるだけでなく、黒ずみの原因となるメラトニンの生成を抑えてくれる効果が期待できます。
胎児にとっても脳や血液、骨の形成に欠かせない栄養素ですので、妊娠中から積極的に摂るようにしましょう。
ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用や血行を促進する効果があり、 アンチエイジングにも良いとされています。
オリーブオイルやアボカド、かぼちゃ、赤ピーマン、ナッツ類などに多く含まれています。
亜鉛
亜鉛は、皮膚の新陳代謝を高めてくれる効果が期待できます。
胎児の知能の発育にも重要な働きがあるため、妊娠中から摂るように心がけましょう。
牡蠣や牛肉、ゴマなどに多く含まれています。
④脇に刺激を与えない
脇はムダ毛処理での刺激が多い場所です。
ムダ毛処理のような刺激を継続して与え続けていると、メラニンを蓄積させて黒ずみができやすくなってしまいます。
特にカミソリや毛抜きでの自己処理は、お肌への負担が大きくなってしまいます。
妊娠中や産後しばらくはなるべく自己処理をしないでおくか、自己処理がどうしても必要な場合は負担が少ない電気シェーバーを使うようにしましょう。
それでも刺激にはなるので、できるだけ頻度を抑えて最低限に留めておいてください。
脇のお手入れ後は、クリームやローションで必ず保湿することを忘れないようにしましょう。
また妊娠中は汗をかきやすいので汗を少しでも防ごうと制汗剤などを使う人が多いですが、こうした制汗剤などの成分が刺激となることもあります。
制汗剤などを使用する場合は、メラニンの生成を増やして黒ずみにならないように刺激の少ない成分でできているものを選びましょう。
⑤ゆとりのある衣服を着る
妊娠中は体型も大きく変化しますが、きついと感じる衣服や下着を我慢して着ている人が多くいます。
しかしこうした衣服がお肌と擦れることで外的刺激となり、メラニンはより多く生成を始めて黒ずみが悪化してしまうのです。
できるだけ擦れたり締め付けたりしない衣服や下着を着用するようにしましょう。
新しい黒ずみを作らせないためにも、お肌に直接つけるものには気を使ってください。
⑥紫外線対策をする
妊娠中は分泌が多くなる女性ホルモンの影響で、メラニンの分泌が盛んになります。
夏は半袖やノースリーブで過ごすという人が多いと思いますが、脇まで日焼け止めを塗ることを忘れないようにしましょう。
脇の黒ずみ以外にも、妊娠中はシミやそばかすができやすい期間なので、帽子を被ったり日傘を活用することをオススメします。
さらに黒ずみの気になる部分が衣服で覆われているからといって油断は禁物です。
最近の研究で目から侵入した紫外線もお肌の色素沈着の原因となることが明らかとなっているのです。
外出する際は、サングラスなどで目の紫外線対策をすることをオススメします。
妊娠中に脇黒ずみができる原因
妊娠中は、赤ちゃんの成長に伴ってお腹が膨らむのはもちろん、胸が大きくなったり全体的にふっくらと丸みを帯びた体になるなど様々な変化が起こります。
それに加えて、脇や乳首、デリケートゾーンなどの体のあちらこちらに黒ずみができやすくなります。
脇のようなデリケートな部分の黒ずみは、恥ずかしくてなかなか人に相談できないものですよね。
なぜ脇などに黒ずみができやすくなるのか、原因を詳しくみていきましょう。
ホルモンバランスの変化
妊娠中、脇などに黒ずみができる主な原因は、ホルモンバランスの変化による影響です。
妊娠すると、妊娠20週を過ぎた頃から出産までに女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが活発に分泌されます。
これら女性ホルモンがメラノサイトを刺激するために、黒ずみが起こりやすくなると考えられています。
特に、脇や乳首、デリケートゾーンなどはもともとメラニン色素が多いので、より黒ずみが起こりやすくなってしまうのです。
ターンオーバーの乱れ
お肌のターンオーバーとは、28日ごとに古い角質が剥がれ落ち、新しいお肌に生まれ変わることです。
ターンオーバーは通常28日周期とされていますが、妊娠中はつわりなどで栄養のバランスが乱れてしまったり、運動など体を動かさなくなるため、ターンオーバーも乱れてしまいがちになります。
そうなるとお肌の古い角質がきれいに剥がれ落ちないので、色素沈着となって残ってしまうのです。
メラニンによって作られたくすみが色素沈着したままになってしまうわけですから、どんどん黒ずみが目立つようになってしまうというわけです。
妊娠してシミやくすみなどの肌荒れが気になるようになった時は、ターンオーバーが乱れている可能性を疑ってみてください。
妊娠中の脇黒ずみは産後に治る?
妊娠中にできた脇などの黒ずみは、実は出産するとホルモンバランスが戻るので、徐々に薄くなり目立たなくなります。
正確な期間は決まっておらず、個人差があるようです。
中には脇の黒ずみが解消するまでに2年程かかったという人もいるため、気長に待ちましょう。
ただ乳首や乳輪の黒ずみは、産後もなかなか治らない女性が多いようです。
授乳によるお肌への刺激が原因と言われており、授乳期間が終わると徐々に治ってきますので気にし過ぎないようにしましょう。
脇の黒ずみが解消した体験談
妊娠中にできた脇などの黒ずみは出産すると解消しますが、正確な期間は決まっておらず個人差があると説明しました。
実際、出産してどれくらいの期間で脇の黒ずみが解消したのか体験談を集めましたので、参考までに読んでみてください。
A子さん(30歳)の体験談
妊娠中期くらいの頃、気がついたら乳首が黒く巨大化していてビックリしました。
それだけでもショックだったのにその後、脇もいつの間にか黒くなっていて…さらに臨月に入ったくらいに妊娠線までもできて、体中見るも無残な姿に変化してしまったんです。
こんなに妊娠前と違うなんて!って毎日憂鬱でしたが、出産後は初めての育児で自分のことはすっかり無頓着になっていました。
ケアは妊娠中も出産後も何もしていませんでしたが、1年くらいの時には乳首も脇も元に戻っていました。
妊娠線は前よりは薄くなりましたが まだあるので今はクリームを頑張って塗っています。
B子さん(25歳)の体験談
妊娠が分かってしばらく経ったぐらいから脇とデリケートゾーンの黒ずみが気になりだしました。
顔のシミも濃くなったような感じでした。
「このままずっと治らなかったらどうしよう」と悩んで、産科クリニックで聞いたら「ホルモンバランスの影響だから産後は自然に治る」と言われました。
でも早くキレイにしたくて妊娠中からビタミンのサプリメントを飲んだり、雨の日でも日焼け止めを塗ったり、お腹に妊娠線予防クリームを塗ったりしていたんです。
産後 3~4ヶ月くらい経ち、体が回復していくのと同じように黒ずみも少しずつ改善されてきました。
黒ずみ自体は自然に治るものなので問題なかったのかなと思いますが、顔のシミは一度できるとなかなか治らないので、妊娠中からのケアが大切なのだと思います。
妊娠中の脇黒ずみを産後に解消する方法まとめ
妊娠中の脇黒ずみを産後に解消する方法や原因について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
脇の黒ずみを解消する方法をまとめると
- ピーリング
- 保湿
- 食事
- お肌を刺激しないこと
- 紫外線対策
などがありましたね。
妊娠中の脇黒ずみは、妊娠中に分泌されるホルモンやお肌のターンオーバーが乱れてしまうことが主な原因です。
黒ずみを改善しようと洗いすぎたり、お肌に合わない化粧品をつけたりすると、刺激によりかえって黒ずみが悪化してしまうこともあるため、注意してください。
今回ご紹介したケア法を適度に行いつつ、あまり気にしすぎないことが一番です。
産後の体をしっかり労わりながら、キレイなママを目指していきましょう。