唇が荒れる・切れる原因とは!唇の荒れを治す8つのケア法
乾燥する季節が始まると、唇の荒れが気になるものです。
「気づいたら皮がめくれてガサガサになっていて、なかなか治らない」
「きちんとリップクリームを塗っているのに、どうして荒れてしまうの!?」
などと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
唇が切れたり荒れてしまっていると、口紅がキレイにのらなかったり、不健康に見えてしまいますよね。
そこで今回は、唇が荒れたり切れたりする原因や唇の荒れを治す8つのケア法などをご紹介します。
唇が潤っていてふっくらとしているだけで、見た目の印象がマイナス5歳ほどになるという説もあります。
正しいケア法を知り、若見えする健康的でセクシーな唇を手に入れましょう。
唇が荒れる・切れる原因とは
なぜ唇は荒れたり切れたりしてしまうのでしょうか。
その主な原因を紹介しますので、自分は何が原因で唇が荒れているのかチェックしてみてください。
乾燥
唇は角質層がとても薄く皮脂腺や汗腺がないため、うるおいを保ちにくく水分が不足しやすい部分だと言われています。
冬場や空調の効いた室内など乾燥する環境にさらされていると、唇の水分が奪われてカサカサになってしまうのです。
また唇をなめるクセや口呼吸をするクセがある人は、唾液が蒸発する際に必要な水分まで奪ってしまうため、乾燥を加速させてしまいます。
唇の乾燥を何のケアもせず放置しておくと、角質層は徐々に厚くなり、ひび割れや皮むけとなってしまう原因となります。
摩擦
食べたり、口元を拭ったり、歯磨きをすることなどによって、人は日常的に唇に摩擦を与えているものです。
そのうえ女性は口紅を塗ったり、メイク落としをするといった際にも唇をこすってしまいがちですよね。
これらの摩擦は、刺激に弱い唇にとって負担になり荒れやすくなってしまうのです。
血行不良
冷え性の人や胃腸の調子がよくない人は血行不良になりやすいと言われていますが、このとき唇の色が紫がかって見えることがあります。
これは栄養分や水分が十分に巡っていない状態のため、いつも以上に潤いを保つ力やバリア機能が低下してしまいます。
この弱った状態が唇の荒れを引き起こしてしまう原因となるのです。
紫外線
唇は紫外線から守ってくれるメラノサイトが少なく、そのうえ皮膚がとても薄いため、紫外線からの影響を受けやすい部分です。
特に紫外線がきつくなっている夏の時期に唇が荒れてしまった場合は、普段からの紫外線対策不足や日焼けが荒れの原因となっている可能性が高いと言えます。
普段からUVケア効果のあるリップクリームを使うなどし、唇にも紫外線対策をしてあげることが大切です。
リップが合っていない
普段使用しているリップが肌質に合っていないため、唇が荒れている可能性もあります。
敏感肌ではない人も皮膚が薄くデリケートな唇の場合、成分によってはトラブルになることがあるのです。
繰り返し唇のひび割れが起こる場合、使用しているリップを一旦やめて様子をみてください。
また今までトラブルなく使用していたリップでも、体調の変化によって急に荒れる場合があります。
胃腸が荒れている
唇は内臓の一部だと言われています。
よって胃や腸の粘膜部分に異常が起こり、血流が阻害されたり新陳代謝が低下すると、唇にも異常が発生するのです。
刺激物やカフェイン、アルコールの過剰摂取などで胃の付近に異変がある場合は、上唇の荒れが起こりやすくなります。
また便秘や下痢、消化不良、栄養不良など腸に何らかの異変がある場合は、唇の皮がむけたり、ひどい時は割れてしまったりということもあります。
この他にも唇の色が白っぽく見える時は貧血、紫色っぽく見える場合は肝臓や腎臓の不調が現れていると考えられています。
免疫力が落ちている
唇は体全体の免疫力が落ちた場合にも荒れることがあり、酷い時はつらい痛みや出血なども伴うことがあります。
例えば、唇の端の荒れや唇の割れは、胃壁や腸壁などが血流不足を起こしていたり、水分を十分に吸収できない状態など胃腸全体の異変が強いと現れる症状です。
また口内炎など口の中のトラブルは、風邪などの菌やウイルス、睡眠不足などによって免疫力が低下した際に起こりやすいと言われています。
このように免疫力が落ちている場合の唇の荒れは1日2日では治すことは難しく、それを改善するのに早くて1週間~10日ほどかかると言われています。
早い段階でインナーケアを行うように心がけ、体を労ってあげることが大切と言えるでしょう。
食生活の乱れ
食生活の乱れが、唇の荒れを引き起こすことがあります。
偏食やダイエットなどをしたら、唇が荒れてしまった経験のある人もいるのではないでしょうか。
食生活が乱れてビタミンが不足すると、お肌と同じように唇も荒れやすくなるのです。
ストレス
唇が荒れてしまう原因は外部からの影響だけでなく、ストレスなどのように体内環境も関係しています。
人はストレスを感じると胃や肝臓などの内臓機能が低下し、その結果お肌や唇が乾燥したり荒れを引き起こしてしまうと言われているのです。
唇の荒れを治す8つのケア法
唇の荒れを治すケア法を紹介します。
自宅で簡単に出来る方法ばかりなので、ぜひ実践してみてください。
リップクリームを正しく使う
リップクリームをどのように塗っていますか?
リップクリームは使い方次第で保湿の効果を得られないどころか、逆に乾燥の原因となってしまうことがあります。
正しく使うポイントをチェックし、保湿の効果をしっかり得るようにしましょう。
- 頻繁に塗りすぎない
- 縦のシワに合わせて塗る
- 固いリップクリームは使う前に柔らかくしておく
- スティックタイプよりバームタイプを使用する
この他にも潤ったプルプルの唇を保つためには、自分に合ったリップクリームを選ぶことが大切となります。
選び方のポイントは、唇の上でなめらかにすべるような塗り心地のものを選ぶことです。
うるおい感があり塗り心地のよいものは、唇とリップクリームの間に摩擦が起こりにくく、負担がかかりにくいと言われています。
もうすでにひび割れを起こしている唇には、改善効果の成分が含まれた医薬品タイプのリップクリームがオススメです。
このタイプは「第3類医薬品」と記載されており、ドラッグストアなどで手軽に購入する事ができます。
さらにひび割れた唇には、低刺激&安全性の高いアイテムを使用するように心掛けましょう。
石油系鉱物油(マイクロクリスタンリンワックス、パラフィン、BHTなど)を含むリップクリームは、できるだけ避けるようにしてください。
紫外線対策をする
唇の紫外線対策は、乾燥対策と同じくらい大切です。
特に唇が荒れている時は、皮膚による防護がほぼ皆無の状態となっているため、紫外線のダメージは直接細胞膜に吸収されてしまうのです。
すると、ふっくらとした瑞々しい唇に欠かせないコラーゲン質は縮小・乾燥してしまい、しわのよった唇になってしまうというわけです。
唇の紫外線対策は、UVカット効果のあるリップクリームを使用しましょう。
顔用の日焼け止めクリームを唇に薄く伸ばすだけでもOKです。
ただし唇はすぐに落ちやすい部分なので、こまめに塗り直す習慣を身につけましょう。
メイク前にケアをする
皮がめくれてガサガサになってしまった唇をこれ以上悪化させないためにも、口紅などのリップメイクをする前にリップクリームを塗ったり、コンシーラーでカバーすることをオススメします。
唇の荒れを防いでくれるだけでなく、口紅のノリを良くしてキレイに発色する効果が期待できます。
汚れをしっかり落とす
メイク落としがしっかりできていないと、唇に口紅やグロスが残ってしまって唇の荒れを引き起こす原因となることがあります。
メイク落としをする際は、口紅やグロスが残っていないか確認し、ポイントメイク用のリムーバーなどで、ゴシゴシとこすらずに丁寧に優しく落としましょう。
また食事後や歯磨き後は食べカスや歯磨き粉が唇に残らないように、そっとティッシュで落とすようにすることをオススメします。
リップパックをする
毎日のケアにリップパックを取り入れてみましょう。
リップクリームを塗った後、唇を覆うようにラップでパックをするだけで、唇に潤いを与えることができますよ。
用意するもの
リップクリーム(唇用美容液やはちみつなどでもOK)
口の大きさよりやや大きめに切ったラップ
やり方
- 入浴中または入浴後、唇の角質が柔らかくなっている時に行います。
- リップクリームをややオーバーリップ気味にたっぷり塗りましょう。
- 唇にラップを貼り、5~10分置いたらラップを剥がして完了です。
リップスクラブをする
リップスクラブは、スクラブで唇をこすることにより唇の古い角質を取り除き、血行を促進させるケア方法です。
唇の薄い皮膚に刺激を与えることになりますので、週に1~2回程度で十分でしょう。
入浴後に行うと効果的です。
やり方
- 唇を少量の水で湿らせてから、適量のスクラブで唇全体を優しくマッサージします。
- 2分ほどしたら、ぬるま湯ですすぎましょう。
- マッサージ後は、必ず保湿をしてください。
リップスクラブはドラッグストアなどで手軽に購入できますが、自分で手作りすることもできます。
作り方は手指を消毒して清潔にしてから、はちみつと砂糖を小さじ1ずつ混ぜ合わせるだけです。
はちみつの代わりに、オリーブオイルやココナッツオイル、ベビーオイルなどを使うのもオススメです。
手作り化粧品を使用して唇に異変を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。
マスクで保湿する
皮むけやガサガサが気になる時は、マスクを着用して保湿をしましょう。
ただマスクを付けるだけでも良いですが、唇用美容液やリップバームなどをたっぷりと塗ってからマスクをした方がより効果的です。
30分もすれば柔らかくなっていますので、気になる場合はティッシュなどで優しく拭き取りましょう。
食生活を改善する
唇が荒れてしまった時は、胃腸を労る食事内容に変更し、細胞修復能力のある食材やコラーゲン生成に関わる食材を摂取するように心掛けましょう。
唇の荒れに効果的な栄養素
- ビタミンB2(卵、レバー、納豆など)
- ビタミンC(緑黄色野菜、果物など)
- 動物性タンパク質(肉類、魚介類など)
毎日忙しくて食生活を改善するのは難しいという人は、サプリメントを活用するのも一つの手です。
また食生活の改善と共に水分補給も大切です。
体内の水分不足は乾燥につながり、唇もカサカサになってしまうため、年間を通じて水分補給は意識するようにしてください。
人は喉の渇きを感じていなくても、普通に生活しているだけで1日およそ2リットルの水分を消費しています。
食事で摂れる水はおよそ0.5リットル程度だと言われていますので、食事とは別に水分補給を1.5リットルは摂取するのが理想だと言えるでしょう。
ただし小腸が一度に吸収できる量はおよそ250ミリリットルで、それ以上の量を一度に摂っても体に行き渡る前に排出されてしまいます。
体の水分補給を効率良く行うには、コップ1杯の水を1日8~10杯に分けてこまめに飲むことが1番良い方法となります。
夏でも冬でも年間を通して体に適切な水分量を、適切なタイミングで摂るようにしましょう。
荒れがひどい場合は皮膚科を受診する
唇の荒れは、病気のサインとして現れることがあります。
病気が根本原因である場合、どれだけリップクリームを使ってケアしても治すのは難しいです。
唇の荒れを引き起こす病気は、アトピー性皮膚炎、口唇ヘルペスなどの感染症、手足口病などの流行性感染症、唾液分泌の低下を起こす病気、荒れた傷口からの細菌感染や接触性皮膚炎などがあります。
いくらケアしても唇の荒れがしつこい場合、さらに出血や腫れ、ただれがある場合は、セルフケアは止めて病院を受診しましょう。
唇の外側に異変がある時は皮膚科か口腔外科、唇の内側に異変がある時は歯科か耳鼻咽喉科、口腔外科に行ってください。
どの科に行けば良いかわからないという場合は、内科を受診すれば適切な診療科や専門医のいる病院などを紹介してくれますよ。
唇の荒れを原因とケア法まとめ
唇が荒れたり切れたりする原因や唇の荒れを治すケア法などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
自分の唇がなぜ荒れるのか原因を突き止め、保湿ケアや生活習慣などを整えてみてください。
やりがちな間違った方法としては「リップクリームの塗りすぎ」や「ゴシゴシこするメイクオフ」があり、唇の荒れの原因につながりますので十分に注意しましょう。
今回ご紹介したケア法を実践していただき、ふっくらとした理想の唇を手に入れましょう。