まぶたの乾燥対策!目元のたるみやシワを改善する対処法
まぶたは、普通の状態であれば乾燥に関して気にすることはありません。
しかし、かさついたりまぶた特有の柔らかさがなくなったりしているようであれば、乾燥対策をする必要があります。
まぶたが乾燥していると、アイシャドウがムラになってしまいますし、アイライナーなどもまっすぐ引けません。
また、乾燥を放置してしまうと、まぶたのたるみや目元のシワなどを引き起こす原因にもなります。
特に皮膚がデリケートな部分なので、少しでも乾燥を感じたらすぐにお手入れを始めましょう。
そこで今回は、まぶたの乾燥の原因や対策、予防について詳しく解説していきます。
まぶたが乾燥する原因
まぶたは乾燥するイメージがないので、あまりピンと来ない方もいるでしょう。
しかし、まぶたも皮膚ですし、目の周りは他のパーツよりも薄くデリケートです。
さらにまぶたはこすってしまうこともありますし、アイメイクによる負荷も毎日のようにかけてしまいます。
ダメージを受けやすい部分でありながら、目尻や目の下よりもケアが不足しがちなのが実情です。
ここでは、普段意識しないまぶたが乾燥する原因をご紹介します。
心当たりがあることはすぐに改善していきましょう。
外部からの刺激
まぶたに限ったことではありませんが、刺激を受けると肌は乾燥します。
刺激だけですぐ乾燥するわけではないものの、刺激を受けるとコラーゲン繊維が断ちきられたり、角質層の構造が乱れたりします。
コラーゲンは真皮層で皮膚の張りを保ったり、エラスチンと結びついてヒアルロン酸の居場所を作ったりする保湿成分です。
繊維が断ちきられると張りが保てず、また水分を保持するヒアルロン酸が流れ出します。
皮膚の表面となる角質層が乱れると、隙間から水分が蒸発してしまいます。
また、目にも刺激が与えられると、炎症やかゆみが起こることでまぶたを擦ってしまうため、皮膚がダメージを受けます。
アイメイクの重ね塗り
メイクをするときに、アイシャドウやアイライナーを使うのは一般的ですが、重ね塗りをするとその分負荷が大きくなります。
特に、アイメイクは重ね塗りしている場合は、かなりの負担をかけています。
アイシャドウを塗るときはまぶたを擦るので、重ね塗りをすると摩擦を与えてしまいます。
もちろん、塗っているときにはそれほどの刺激を感じませんし、痛いということもないでしょう。
しかし、摩擦は肌に負担をかける行為ですし、それを何回もすれば必然的にまぶたは乾燥してしまうのです。
アイメイクの力加減
実は、アイメイクをするときの力加減も乾燥に関係しています。
皮膚を引っ張りながらアイライナーを描いたり、練りシャドウなどで色を押しつけたりするとダメージになります。
そもそも、アイメイクをするときは、まぶたへの負担よりもメイクの仕上がりに注意がいってしまうので、力加減まで気が回らない方も多いでしょう。
さらにアイメイクの負荷は毎日与えるものですから、ちょっとした力加減でも乾燥に影響してしまうのです。
クレンジングによるダメージ
アイメイクと並んでまぶたにダメージを与えるのがクレンジングです。
クレンジングは、ただ汚れを落とすものではなく、油分や石油系合成界面活性剤が含まれているメイクを落とすものです。
つまり、洗顔料よりも強い洗浄力と、特殊な成分を落とすための成分が配合されています。
そのため、メイクだけでなく皮膚を守っている皮脂膜まで根こそぎ落としてしまうのです。
皮脂膜が再生されるまでには時間がかかるため、クレンジング後のまぶたは刺激に対してさらに弱くなってしまいます。
また、皮脂膜がないと角質の水分が逃げやすくなることも、乾燥の原因となります。
空気の乾燥
秋から冬にかけて、湿度はどんどん低くなり空気が乾燥します。
また、今は屋内の空調管理も徹底されているので、夏でもオフィスなどでは空気が乾燥しています。
乾燥というのは水分を奪う性質を持っているため、空気が乾燥すると、肌で保持している水分が奪われてしまいます。
特にまぶたが皮膚が薄く、水分を保持する力が弱いので空気の乾燥に負けやすいのです。
体内の水分不足
人間の体には約60%の水分が蓄えられています。
この水分によって潤いを保持できているのですが、いろいろな生活活動や体内機能の働きにより水分は常に失われています。
汗をかいたり皮脂を分泌したり、老廃物や不要物を排出するときにも水分は一緒に出て行きます。
そのため、意識して水分補給をしないと、体内では水分不足が引き起こされるのです。
もちろん普通の状態で脱水症状になることはありませんが、皮膚が必要とする水分は体内から補給されています。
つまり、水分が不足すると皮膚への水分が補給できなくなるため、まぶたでも乾燥が引き起こされるのです。
スマホやパソコンなどによる眼精疲労
普段からスマホやパソコンを見る時間が長い方は、眼精疲労がまぶたの乾燥の原因かもしれません。
スマホやパソコンからは、目に負担をかけるブルーライトが発生しています。
ブルーライトを浴びる時間が長ければ長いほど、眼球は疲労が溜まってしまいます。
疲労が溜まると視力がぼやけたり低下したりするため、画面をしっかり見ようとする力が働き、まばたきの数が少なくなります。
すると、目が乾燥してドライアイになってしまうのです。
ドライアイになると眼球に水分を補給する働きが強くなり、目の周りやまぶたの水分が不足します。
まつげの汚れ
まつげは、汚れをからめとって目を守る役割を持っているので、きちんと洗わないと汚れが溜まります。
まつげが汚れていると、まつげダニが発生することがあります。
まぶたの縁には、脂質を分泌して涙の安定性を保つマイボーム腺という器官があるのですが、この器官はまつげダニの住処になります。
まつげダニが繁殖することで、目の周りは刺激を受けて炎症を起こしたりかゆみが起きたり、ドライアイなどのトラブルを引き起こすのです。
このトラブルがまぶたの角質にダメージを与えたり、かゆみで掻いたりすると、ダメージで乾燥してしまうこともあるのです。
まぶたに潤いを与える乾燥対策
まぶたが乾燥してしまったら、乾燥させる原因を取り除く事が重要です。
しかし、すでに乾燥が始まっているので、まずは潤いを与えて乾燥からまぶたを守ってあげなくてはいけません。
乾燥を放っておくと、まぶたのたるみやシワができてしまいます。
そうなる前に、きちんと保湿ケアをして潤いを与え、これ以上乾燥が進行するのを防いでいきましょう。
保湿のポイントは、まぶたに負担をかけないことです。
ケアのせいで摩擦を与えてしまうと、潤いも保持できなくなるので丁寧に行なってください。
まぶたのスキンケアを徹底する
潤いを与えるには、当然ですがまぶたにフォーカスしたスキンケアを徹底することです。
目元ケアからの流れだけで行なっていたまぶたケアではなく、まぶたを意識したケアをしっかり行なうのがポイントです。
といっても、特別な事をする必要はありません。
いつもより少し丁寧に、まぶたに潤いを浸透させるイメージで時間をかけるようにするだけで十分です。
ただし、保湿力を高めるポイントがあるので、以下のポイントを取り入れてケアをしてみましょう。
保湿ケアの前にタッピングで血行促進
目はよく動く部分なので、普通に考えれば血行も良いというイメージがあります。
しかし、実際は目の疲れや眼精疲労などで血行が悪くなっているため、血行を促進してあげなくてはいけません。
血行促進をするとしても、もちろん強い刺激を与えるのはNGですから、軽くタッピングをしましょう。
雨粒がはねる程度のかすかなタッピングで、リズミカルにまぶたから目尻、目の下を5回から10回ほど叩きます。
目元は血管が細いので、血液の流れは実感できないかもしれませんが、これだけで血行が良くなり保湿成分もまぶた全体に行き渡りやすくなります。
アイクリームはたっぷりつける
基礎化粧品の中では、比較的高額な商品となるアイクリームは、つい少なめに使ってしまいます。
ですが、まぶたはちょっとした摩擦でも大きなダメージを受けるので、摩擦を起こさないためにもアイクリームはたっぷり使いましょう。
最初は少しべたつくかもしれませんが、乾燥まぶたであればすぐにしっとりと潤います。
べたつきが嫌という方も多いようですが、美容成分が入ったクリームは浸透力が高いので、たっぷりつけるのがポイントです。
ラップパックで浸透力アップ
保湿成分の浸透力をアップさせるには、ラップパックをするのがおすすめです。
やり方はとても簡単で、美容液やアイクリームを塗った後に、ラップで両目を覆ってホットタオルを乗せるだけです。
コットンパックだと、長時間まぶたに乗せることで美容成分がコットンに逆戻りしてしまいます。
ラップパックであれば密閉状態になるので、美容成分はぐんぐん肌に浸透していきます。
疲れ目はホットタオルでケアをする
目がしょぼしょぼしている、疲れていて乾いているという場合は、まぶたケアの前に目の疲れを取っておきましょう。
目が疲れたままでは、ケアをしても十分な効果を発揮できません。
まずは目の疲れを取ってから、血行促進や保湿ケアをした方が効果が倍増します。
ここで大切なのが、目のマッサージなどで摩擦を与えないことです。
目の疲れは、温めるだけでもかなり回復するので、ダメージを避けるためにもホットタオルでケアをするのが正解です。
濡らしたタオルを軽く絞ってレンジで1分ほど温めたら、目の上に乗せてゆっくり休むだけで、リラックス効果で疲れを取ることができます。
まぶたの負担を減らす乾燥対策
まぶたに潤いを与える乾燥対策を行なったら、次は負担を減らす対策を行なっていきましょう。
メイクやクレンジングなどで負担を与え続けてしまうと、いくら保湿ケアをしても現状維持にしかなりません。
現状維持をしても保湿力は高くならないので、ちょっとした油断ですぐに乾燥してしまいます。
まぶたの乾燥対策で大事なのは、失われた潤いを取り戻すことです。
つまり、潤いが失われた原因となる負担を減らすことも、重要な乾燥対策になるのです。
アイメイクの休日を作る
まぶたにもっとも負担となるのがアイメイクです。
ですので、負担を減らすにはアイメイクの休日を作るのがベストです。
アイメイクをしない日を作れば、毎日の摩擦からまぶたを守ってあげられます。
1日でも休ませると肌の回復も早くなるので、できれば週に1回はアイメイクの休日を作ってあげてください。
擦らないクレンジングを心がける
クレンジングも、アイメイクと並んでまぶたへの負担が大きいです。
そのため、クレンジングではまぶたを擦らないようにしましょう。
クレンジング剤をまぶたにたっぷり塗ったら、しばらく時間を置いてメイクと馴染ませます。
メイクと馴染んだら、力を入れないようにしてまぶたを指で軽く揉みます。
まぶた全体を細かく揉んだら、ぬるま湯で20回ほど流してください。
また、オイルクレンジングでもきちんとダブル洗顔をして、メイクとクレンジングを落としきりましょう。
目への負担を減らす
スマホやパソコンを長時間見るという方は、意識をして見ない時間を作ることが重要です。
仕事で必要な場合でも、45分ごとに休憩して目を休めましょう。
休憩するときに、遠くのビルや木、マンションなどを対象物を決めて、それを見ながら焦点をぼやけさせると、目の奥のコリがほぐれます。
ちなみに、スマホを見るときは下を向くため、首が短くなったり頬がたるんだりしやすいです。
ですので老け顔にならないため、という意識を持つとスマホを見る時間を短縮しやすいかもしれません。
まぶたの乾燥対策まとめ
アイケアをする場合、どうしてもシワができやすい目元にフューチャーしてしまい、まぶたのケアはおろそかになりがちです。
しかし、まぶたはアイシャドウやアイライナーなどで毎日大きな負担をかけています。
さらにアイメイクはウォータープルーフ使用になっているものも多く、クレンジングでも相当なダメージを与えます。
他のパーツよりも過酷な環境にあるまぶたは、しっかりと保湿をすることが重要です。
今までケアをおろそかにしていたとしても、ご紹介した対策法を実践すれば、ふっくらまぶたに仕上がります。
まぶたも目元の印象を決めるパーツの1つなので、ぜひ乾燥対策を続けて魅力的な目元を手に入れてください。