目の下のクマの原因とは!タイプ別のクマ改善法まとめ
目の下にクマがあるだけで、疲れていたり老けて見られてしまいますよね。
そんなクマを一刻も早く消したいと悩んでいる人は少なくないでしょう。
一般的にクマといえば寝不足が原因で起こると思われていますが、実はクマの原因は寝不足だけでないのです。
中には病気のサインである可能性もあります。
クマとひと言でいっても、原因によって改善法は違います。
そこで今回は、目の下のクマの原因とタイプ別のクマ改善法をまとめました。
「目の下のクマをすぐに消したい!」
「睡眠不足じゃないのにクマが消えなくて困っている!」
という人は、ぜひ参考にしてみてください。
効果的にクマを改善し、老け顔とはサヨナラしましょう。
目次
目の下のクマの原因とタイプ別改善法
目の周りにはたくさんの毛細血管が通っており、皮膚は非常に薄く皮脂腺も少ないと言われています。
つまり目元は乾燥しやすく、ちょっとした刺激でも色素沈着を起こしやすい部位であるということであり、目の下にクマができやすいのはこのためといえます。
目の下のクマの種類には、「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」と大きく3つに分けることができます。
ここではそれぞれの原因と対策について詳しく見ていきましょう。
青クマの原因とは
青クマができる原因は、血行不良です。
目の下の皮膚はもともと薄いため、血行が悪くなって滞った血液が透けて見えているのです。
目の下を押さえると血流により色が変化するという特徴があります。
血行不良になる要因は、睡眠不足やストレス、疲労、冷え、目の疲れ、ホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。
冷えや乾燥が要因となることもあるため、冬場は青クマが現れやすくなるほか、スマホやパソコンの使いすぎも目の周りの血行が悪くなりやすいので青クマが出やすくなります。
青クマの改善法
青クマは血行不良が主な原因なので、血流をよくすることが改善に一番効果的です。
血流をよくするには、マッサージや漢方、生活習慣の見直しなどがオススメです。
マッサージ | 血行促進効果があるビタミンK配合のフェイスクリームやアイクリームなどですべりをよくし、薬指で優しく行いましょう。 |
漢方 | 血流をよくする桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などで体質改善を図ることができます。 |
生活の見直し | 6時間以上の良質な睡眠をとるなど規則正しい生活を送り、 ゆっくり半身浴をしたり身体を温める食事を摂るといいでしょう。 |
茶クマの原因とは
茶クマは皮膚自体に色がついている色素沈着が原因で、目の下を引っ張っても上を向いてもクマが薄くならないのが特徴です。
主な原因は紫外線ですが、その他にも洗顔やスキンケア時の摩擦やメイクの刺激、乾燥などによる肌のくすみなども原因となる場合があります。
メイクなどを落とす時やマッサージなどでゴシゴシこすっている人、つい目をかいてしまうクセがある人は、要注意です。
日々の何気ない積み重ねが色素沈着を招き、茶クマを作ります。
茶クマの改善法
茶クマはシミと同じメラニン色素が原因であるため、
- 美白効果のある化粧品を使ってケアをする
- 紫外線の対策をする
- ピーリングをする
などが効果的だと言われています。
美白ケア
美白作用のあるビタミンC誘導体が配合されている化粧品や、クリニックなどで処方してもらえるハイドロキノンが有効です。
また花粉症などで目をこする癖があったり、アイメイクを落とす際にゴシゴシこすったり落としきれていなかったりするとメラニン色素が増加してしまうため、目元へのダメージをできる限り軽減することが大切となります。
紫外線対策
紫外線はメラニン生成につながるので、天候や季節に関係なく毎日UVケアを欠かさず行いましょう。
日焼け止めはもちろんのこと、ファンデーション、日傘、帽子、サングラスなどで徹底した対策をすることが大切です。
最近では、「飲む日焼け止め」といったサプリメントなども市販されています。
飲むだけで手軽に紫外線対策ができるのでオススメですよ。
ピーリング
目をこするクセがある人はくすみの原因となる炎症性色素沈着を起こしている可能性があるため、ピーリングがオススメです。
1週間に1~2回程度を目安に定期的にピーリングをすることにで、古い角質がはがれて肌のターンオーバーが整ってきます。
そのうえメラニンの色素沈着も予防できますよ。
刺激が気になる人は、肌への刺激が少ないフルーツ酸配合のピーリング剤を使用してみてはいかがでしょうか。
黒クマの原因
黒クマは、目の下のたるみが陰になってクマのように見えているだけなので、厳密に言うとクマではありません。
下まぶたの皮膚は加齢や乾燥などが原因でハリが失われ、重力に負けて下がっていきます。
さらにむくみが出やすい人はたるみを強調してしまい、老廃物がたまる夕方から夜にかけて たるみがひどくなるとクマも濃く見えてしまう場合があります。
また黒クマは陰なので他のクマと違ってコンシーラーではうまく隠せず、疲れた顔に見えてしまいます。
メイクで無理やり隠そうとして厚塗りをすると余計目立ってしまうので注意しましょう。
黒クマができやすい人の特徴は、
- むくみやすい
- 目の下に涙袋がある
- 目がぱっちりしている
- 生まれつき目の下の脂肪が少ない
などが挙げられます。
黒クマは男女問わず30代以降の人に多く、そのほとんどが加齢によるハリ不足によって引き起こされています。
黒クマの改善法
黒クマは肌にハリと潤いを与えて、目元をふっくらさせるスキンケアが効果的となります。
オススメのケアは、
- 目元美容液やアイクリームをプラスする
- 乾燥やエイジングケアに特化したスキンケアアイテムを使う
- たるみに効くツボ押しをする
- 目元のたるみを防ぐエクササイズをする
などが挙げられます。
スキンケアアイテムで取り入れたい成分は、年齢とともに減っていくヒアルロン酸とコラーゲンです。
また目元のたるみも軽減するには、表情筋を鍛えることも効果的です。
セルフケア以外では、美容クリニック等でヒアルロン酸を注入して皮膚のくぼみを治す治療もあります。
目の下のクマに効果のあるツボ
クマが酷いなと思った時は、目の周辺にあるツボを押して血行促進を図ってみましょう。
ただ注意してほしいのは、強く押し過ぎると逆効果になってしまうということです。
気持ちよく感じるくらいの適度な強さで押す方が効果が期待できます。
糸竹空(しちくくう)
眉尻の辺りの凹んだ部分にあるツボです。
目周辺の筋肉をほぐす効果が期待できるため、目が疲れた時やリフレッシュしたい時に押すと良いでしょう。
人差し指か中指で強い力で押さずに優しく指圧してください。
漁腰(ぎょよう)
眉毛の真ん中部分を指で触ると1ヶ所だけ少し凹んだ部分がありますよね。
そこが漁腰と呼ばれるツボです。
血行改善のほか、眼精疲労、老眼にも効果があると言われています。
机に両肘をつきながら、両手の親指をゆっくりと押し込んでいってください。
強く押すと、眼球に痛みを感じることがあるので、強い力で押さないように注意しましょう。
瞳子膠(どうしりょう)
目尻から1センチほど外側の少し凹んだ部分にあるツボが瞳子膠です。
目周辺の血行改善が期待できるほか、目の痙攣や充血、眼精疲労からくる頭痛などにも効果があると言われています。
自分が気持ち良いと思う程度の強さで、押して離すを繰り返しましょう。
目の下のクマを改善するエクササイズ
黒クマの原因であるたるみ対策のために、目の周りの筋肉をエクササイズで鍛えましょう。
- 目を見開いて、∞を描くように3回ほど眼球を動かします。
- 反対周りも同様に3回動かしてください。
- 次に眼球をできるだけ右に寄せ5秒キープします。
- 同じように右側も行いましょう。
1~4の手順を3セット繰り返すことで、目の下のたるみ対策ができ、黒クマ予防ができます。
ただし良いと思ってやり過ぎてしまうと、逆にコラーゲンを傷つけてシワのもとになってしまうので注意してください。
目の下のクマを改善する食べ物
目の下のクマに効果的な食べ物を意識して摂ることで、身体の内側から血行促進や色素沈着、ハリ対策ができます。
スキンケアや生活習慣の見直しなどと合わせて行い、クマを目立たなくさせましょう。
青クマに効く食べ物
血行不良が原因の青クマには、体を温めたり血液をサラサラにするなどといった血行を促進する食べ物がオススメです。
- イワシ
- マグロ
- アジ
- ブリ
- ショウガ
- レンコン
- ゴボウ
- ブロッコリー
- 豆類
- 大豆製品
- 海藻類(昆布・ワカメ) etc…
茶クマに効く食べ物
メラニン色素が原因の茶クマには、美白効果のある抗酸化力の高い食べ物がオススメです。
- パプリカ
- ブロッコリー
- にんじん
- ピーマン
- トマト
- かぼちゃ
- カリフラワー
- キャベツ
- アボカド
- イチゴ
- ピンクグレープフルーツ etc…
黒クマに効く食べ物
たるみが原因である黒クマには、美容効果の高いエイジングケア効果のある食べ物がオススメです。
- 納豆
- 味噌
- キムチ
- 漬物
- ヨーグルト
- バナナ
- リンゴ
- アサイー etc…
食生活を見直す
ビタミンや鉄分、葉酸は、目の下のクマタイプの種類に関わらず美肌に役立つ栄養素です。
ひとつだけ摂取しても効果的に働かないため、いろんな栄養素を含む食べ物をバランス良く摂り入れるようにしましょう。
美肌に効果的な栄養素
ビタミンA | 鶏レバー、うなぎ、にんじん、春菊、モロヘイヤ、ニラなど |
ビタミンC | パプリカ、トマト、菜の花、ブロッコリー、カリフラワーなど |
ビタミンE | アーモンド、アボカド、かぼちゃ、モロヘイヤなど |
鉄分 | 鶏レバー、ほうれん草、あさり、ひじきなど |
葉酸 | レバー、枝豆、焼のり、キャベツなど |
冷たい食べ物や飲み物など身体を冷やすものばかり摂らないように心掛け、体を温めて血行を良くする食べ物を摂るようにしましょう。
さらに水分補給もクマを改善するには大切です。
できるだけ、常温の水や温かい飲み物を飲むようにしましょう。
目の下にクマが現れる病気とは?
クマが重大な病気のサインである可能性もあります。
クマが現れる病気は、どんなものがあるのか詳しく紹介していきます。
「もしかして?」と気になる人は、ただのクマだからと放置せず、早めに医療機関を受診するようにしてください。
貧血
鉄分が不足することによって起こる貧血。
貧血になると、血行不良により赤黒い色をした血液が目の下に停滞し、青クマとなって現れます。
特に女性は生理によって貧血になりやすいと言われていますので、普段から意識して鉄分の多い食事を心掛けるようにしましょう。
症状がひどい場合は、クリニックを受診して内服薬を処方してもらうなどの治療を受けてください。
バセドウ病
甲状腺ホルモンが過剰分泌される病気であるバセドウ病。
バセドウ病になると眼球が突出するため、眼球下の眼窩脂肪もせり出し たるんだ状態になります。
そのたるんだ部分が黒クマに見える場合があるのです。
クマができる他、手指の震え、頻脈、だるさ、体重減少、汗をかきやすいなどの症状が出ます。
心当たりがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
皮膚炎
目の下だけでなく、目の周り全体がくすんでいる場合は、アトピーや花粉症などが原因の皮膚炎かもしれません。
目の周りのデリケートな皮膚にハウスダストや花粉などのアレルゲンが付着すると炎症が起こります。
その炎症による色素沈着が茶クマを作るのです。
皮膚科で治療を行ないながら毎日のケアで肌のバリア機能を高めましょう。
肝臓・腎臓疾患
肝臓や腎臓の機能が低下すると、血流が滞って目の下にクマができやすくなります。
病気まではいかなくても、アルコールや甘いものの摂り過ぎ、過労などによって臓器が疲れている時も肝臓や腎臓の機能が低下するため、クマができてしまう場合があります。
心当たりがある人は生活習慣の改善を心掛けましょう。
うつ病
うつ病になると、自律神経の異常によって目の周りの筋肉や口の周りの筋肉が血行不良を起こし、両目と口の周りが青白くなる特徴があります。
結果、血行不良から青クマになりやすくなるのです。
メイクで目の下のクマを隠す方法
クマの改善は、 どうしても時間がかかるものです。
しかしデートや同窓会などの予定があると、どうしてもクマを消したいですよね。
そんな時はメイクで上手にクマを隠してしまいましょう。
クマのタイプにあったコンシーラー
青クマ:オレンジ系
血行不良が原因の青クマを隠すには、オレンジ系のコンシーラーがオススメです。
青い部分をオレンジカラーが綺麗に隠れてくれます。
茶クマ:イエロー系
色素沈着が原因の茶クマを隠すには、イエロー系のコンシーラーがイチオシです。
色素沈着によってくすんでいるクマをイエローがぼかしてくれる効果が期待できます。
黒クマ:パール系やベージュオークル系
黒クマは、たるみの陰が原因なのでメイクをしても上手く隠れません。
たるみを改善させることが先決ですが、どうしても隠したい場合は明るめのパール系やベージュオークル系のコンシーラーを選びましょう。
【コンシーラーを使う際のポイント】
コンシーラーを使う際のポイントは、クマよりも少し広めの範囲に馴染ませることです。コンシーラーだけでは白浮きしてしまうという人は、マット感のある赤リップを使うメイクテクニックもあります。
クマ部分に赤リップをポンポンとのせるように重ねてぼかすだけで、まわりの肌と馴染んでしまいます。赤リップをぼかした後に、コンシーラーを重ねてもいいでしょう。
赤リップの色味は、ブラウン系かオレンジ系がオススメです。
クマを隠すメイクテクニック
コンシーラーとファンデーションでクマをしっかりと隠す事ができたら、仕上げにフェイスパウダーをポンポンと馴染ませましょう。
フェイスパウダーを重ねることで、メイクがよれにくくなるのです。
しかし夕方ごろになるとメイクがよれて、せっかく隠したクマが見えてきてしまう場合があります。
そんな時は、綿棒を使ってメイク直しをしましょう。
まず綿棒でメイクがよれた部分のコンシーラーを綺麗に取ります。
次に新しい綿棒を使って、よれた部分にコンシーラーを優しくトントンと置いて馴染ませましょう。
綺麗にクマが隠れたら完成です。
外出する際は、コンシーラーと綿棒を持っていくようにすると安心ですよ。
美容クリニックで目の下のクマを消す方法
もっと早くクマを消したい!という人は、美容クリニックでクマを消すというのも一つの手です。
ここでは、美容クリニックで受けられる主なクマ治療法を紹介します。
ヒアルロン酸注入
目の下のくぼみがひどい場合に有効なのが、ヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸を目の下に注入することで目元をふっくらさせて、黒クマを治します。
ただしヒアルロン酸注入の効果は、半年ほど経つと元に戻ってしまうため、気になる人は定期的に通う必要があります。
1回あたりの相場は、6万円前後です。
ハイドロキノン処方
メラニン色素を無色化したり、ターンオーバーを促す効果のあるハイドロキノンは、茶クマに有効です。
強力な美白効果が期待できる分、肌荒れする場合があるので、処方されたハイドロキノンは正しく使う必要があります。
1か月あたりの価格は、2千円~5千円程度です。
YAGレーザー
レーザー照射で目の下のクマを治す方法で、青クマ・茶クマ・黒クマすべてのクマタイプに有効です。
主な効果は、「ターンオーバー促進」「コラーゲン産生を促す」「血行促進」「ピーリング作用」などです。
1回あたりの相場は、10万~20万円程度になります。
脱脂術
目の下の脂肪を除去することで、黒クマの原因である目の下のたるみをスッキリさせることができます。
1回あたりの相場は、30万円前後です。
目の下のクマ改善法まとめ
目の下のクマには、青クマ・茶クマ・黒クマの3種類があり、それぞれのタイプに合わせた改善策をとることが大切となります。
まずは自分のクマタイプを知って、原因を解明することから始めましょう。
ただクマの改善法を一日実践したからと言ってすぐに治るわけではなく、長くケアを続けていくことが必要です。
どうしても今日はクマを隠したい!という時は、紹介したメイクテクニックを参考にしてみてくださいね。
老け顔の原因であるクマを改善し、若々しい顔を取り戻しましょう!