白湯の効果で美肌になる!白湯の作り方から効能まで
美肌になるためには、美容成分たっぷりのスキンケアアイテムを使うか、食事で栄養を摂るのが一般的な対策です。
もちろんこういった対策は肌荒れの改善やアンチエイジングに欠かせません。
ですが、高額なお金や料理の手間をかけなくても、身近な飲み物で美肌対策ができるのです。
その飲み物とは白湯です。
毎日の生活に白湯を取り入れることで、美肌効果はもちろん健康へのあらゆる効果も期待できます。
そこで今回は、白湯が美肌に効果的な理由や、白湯のつくり方など詳しく解説していきます。
白湯とは?
白湯というのは、簡単に言うと水を沸騰させて冷ましたお湯です。
それなら、ただの冷めたお湯ではと思う方もいるかもしれませんが、もちろん普通の冷まし湯ではありません。
使用する水も沸騰させる時間も、ただの沸かして冷ましたお湯とは違います。
ただし、白という文字を使っているからといって何かを加えて作るものでもありません。
白湯の白には、不純物が入っていない、汚れもなく純粋という意味があります。
また、体の中を綺麗にするという意味も含み、普通の冷まし湯との差別化という意味合いからも白湯と呼ばれています。
白湯の歴史
昔から、白湯は民間治療薬的な感じで飲まれていた白湯ですが、大元とたどっていくとインドの伝統医学が発症と言われています。
インドの伝統医学には、水と火と風と空の要素をバランスよく保つことで美や健康が維持出来ると考えるアーユルヴェーダがあります。
このアーユルヴェーダで、体内のバランスを整えるために使われたいたのが白湯です。
白湯を飲んで水と火と風と空のバランスを整えてから、リンパドレナージュなどの施術を行うというのが、アーユルヴェーダによる美容法の柱となっています。
アーユルヴェーダでは、白湯は魔法の飲み物とも言われるほど美容には定番となっているのですね。
白湯の効果
白湯は、今や書籍で美容法が紹介されるほど人気の飲み物となっています。
美容家のブログでもピックアップされていますが、これだけ人気があるのはさまざまな効果があるからです。
ここでは、白湯の効果とその効果にアプローチするメカニズムを解説していきます。
美肌効果
肌荒れが起こる理由は、栄養不足やスキンケア不足、紫外線やメイク時のダメージなどが挙げられます。
ですが、もちろんそれだけではなく不要物の蓄積や免疫力の低下など、さまざまな要因が肌トラブルを引き起こしています。
白湯はこういった要因を改善する働きがあるので、美肌効果が高いのです。
白湯には体を温める効果があり、免疫力をアップしてくれます。
免疫力が高まると、体内年齢が若さを維持できるのでシワやシミなどのエイジングサインの予防効果が期待できます。
さらに不要物の排出を促してくれるので、血行が良くなり、代謝の促進や栄養をしっかり運ぶ効果によって健康な肌を作り上げます。
冷え性の改善
一度沸騰させた白湯は、体を温めると同時に血行を促進する働きがあります
体の冷えが起こりやすいのは、手足の先端だけではなく、お腹や腰周りも挙げられます。
お腹や腰が冷えると、全身の血行が悪くなってしまい、さらに血管が細い手足の先端も冷えてしまうのですね。
白湯で体が温まれば、胃腸の働きが活発になり血液の流れが良くなります。
すると詰まりやすい部分の血流が促されるので、冷えで凝り固まっている血液が押し流されることで冷え性の改善につなげていきます。
ダイエット効果
ダイエットの基本は、カロリーや糖質を抑えた食事制限と運動です。
しかし人によっては、正しい食事制限と運動をしているのにまったく痩せないことがあります。
その理由は、代謝の低下にあります。
代謝はエネルギー消費量を高めるもので、代謝が低いと運動をしてもエネルギーの消費効率が悪くなるため痩せません。
白湯は、体を温めることでエネルギーの消費効率を高め痩せやすい体を作ります。
また、代謝がアップすればターンオーバーサイクルも整うので、ダイエット効果プラス美肌効果も得られます。
デトックス効果
白湯の効果の中でも、特に美肌と密接な関係があるのがデトックス効果です。
白湯には内臓器官を温める働きがあります。
内臓器官が温められて活性化すると、血流やリンパの流れが良くなるので、老廃物や不要物を排出するデトックスが促進されます。
不要物は汗に混ざるだけではなく、尿からも排出されるので、トイレに行く回数も増えます。
体内の不要物をどんどん排出すれば、それだけ体内はクリアになりあらゆる機能がアップします。
そのため、肌機能も活性化しますし、不要物がなくなることで透明感のある肌も再生されるので美肌への効果も期待できます。
アレルギー改善
花粉症などのアレルギー症状が出る原因は、免疫機能異常が関わっていることが分かっています。
免疫力を司っているのは、体内の免疫細胞の約6割が存在する腸です。
腸内環境が整っていれば免疫細胞も正常に働くので、アレルギー改善には腸内環境を整えることも必要です。
白湯は、腸の冷えを解消して働きを活性化することで、免疫細胞の機能にもアプローチしていきます。
またデトックスによって毒素が排出されることも、腸内環境の正常化に役立ってくれます。
アレルギーは肌荒れの症状も引き起こすため、白湯でアレルギーを改善することは肌荒れ改善にも効果を発揮します。
白湯のつくり方
白湯のつくり方はとても簡単です。
と言っても、ただお湯を沸かせば良いというわけではありません。
間違ったつくり方では白湯の効果は得られないので、自己流で作るのはやめましょう。
ここでは、正しい白湯のつくり方やアレンジ法をご紹介します。
正しい白湯のつくり方
まずはやかんに軟水のミネラルウォーターをマグカップ1杯分より多めに入れます。
やかんを火にかけたら、強火で沸騰させます。
この時、換気扇をつけて風(ヴァータ)のエネルギを流しましょう。
沸騰したら、蓋をとってぼこぼこと泡立った状態のまま、10分ほど沸かし続けてください。
沸かし続けることで、水の中の不純物が完全になくなるので、これが白湯作りのポイントになります。
沸かし終わったら、マグカップに入れて50度ぐらいまで冷ましたら出来上がりです。
水道水でも大丈夫?
水道水でも白湯は作れますが、水道水にはさまざまな添加物が含まれています。
もちろん体に害があるほどの量は入っていませんが、それでも沸騰させるだけでは取り除けません。
どうしても水道水しかないという場合はしょうがないですが、出来るだけミネラルウォーターを使いましょう。
ただし、硬水だと胃に負担をかけてしまうため、硬水のミネラルウォーターしかないときは水道水を使うのがベストです。
電気ポットで作っても良い?
電気ポットでも白湯は作れます。
電気ポットの場合もやかんと同じく、沸騰したら蓋を開け、再度スイッチを入れて沸かし続けてください。
ただ、電気ポットでも問題はありませんが、やかんの方が白湯の効果が高くなります。
というのも、アーユルヴェーダ式で考えると、電気ポットのお湯では火(ピッタ)の気が入りません。
火と水のバランスを整えるという観点では、火で沸かしたお湯の方が効果があると言えます。
ですので、忙しいとき以外はやかんを使って丁寧に白湯を作ってください。
肌トラブルに効くアレンジ白湯のつくり方
白湯だけでも十分に美肌効果が期待できます。
ですが、プラスαの食材を入れることで、より効率よく美肌にアプローチできます。
その食材とはレモンとはちみつです。
レモンにはビタミンCがたっぷり入っていますし、はちみつにもたくさんのビタミンやミネラルが含まれています。
白湯にレモンを絞ったり、はちみつを小さじ1杯入れるだけで美肌成分を摂取出来るのです。
白湯には余計な成分が含まれていないので、こういった美容成分を加えてしっかり体に吸収させてあげましょう。
貧血には鉄瓶が効果的
貧血気味だったり低血圧だったりする場合は、鉄瓶を使って白湯を作るのがおすすめです。
鉄瓶を使うと、鉄分が溶け出すので白湯から鉄分を摂取できます。
鉄の調理器具から溶出する鉄は、体内に吸収されやすい二価鉄というもので、鉄分の補給にはとても効果的です。
貧血は、血行不良や冷え性も引き起こすので美肌の大敵です。
白湯で血行を促進しようとしても、血液自体が少なければ効果も出づらいので、鉄瓶で貧血を改善しながら白湯を取り入れてください。
白湯の飲み方を徹底解説!
正しい白湯のつくり方をマスターしたら、次は飲み方をマスターしましょう。
白湯は薬ではないので、飲み方に決まりはありません。
ですが、白湯を飲むタイミングや白湯の温度によって効果の出方は変わります。
自分の目的に合った飲み方をすれば、より早く白湯の効果を実感できるので覚えておきましょう。
白湯を飲むタイミングは?
美肌のために白湯を飲む、という場合は、起床して一杯目に飲むのがベストです。
起きたばかりの体はポカポカしていますが、時間とともに体温は少しずつ下がっていきます。
すると代謝も落ちてしまうので、白湯を飲んで体温を維持しましょう。
体温を維持して代謝を低下させないことで、朝のスキンケア効果を高められます。
また、朝に白湯を飲むと就寝中に不足した水分を補給できるので、体のうるおいを保つのにも効果的です。
寝る前は飲まない方が良い?
白湯は、寝る前に飲むと体が温まることで良質な睡眠を取ることができます。
質の良い睡眠は、成長ホルモンの正常な分泌を促すので、日中に受けた肌のダメージを回復する効果が期待できます。
さらに、寝る前に白湯を飲んでおくと、翌朝の便通もスムーズになります。
体内サイクルでは、午前中は排泄時間に当たるので、便通を改善することで体内への負担を減らすことができます。
冷えを感じたら白湯を飲む
白湯の血行促進効果や代謝アップ効果は、1日続くものではありません。
体質が変われば、効果を持続する時間は長くなりますが、それまでは数時間で効果が切れてしまいます。
ですので、朝一だけではなく、体の冷えや不調を感じたら白湯を飲む習慣をつけましょう。
体内を常に温めておけば、肝臓や腎臓の働きも活性化されますし、腸も正常に働きます。
血液もきちんと流れるので、肌の状態を維持する効果にもつながりますから、定期的に飲む習慣をつけましょう。
症状に合わせて温度を変える
白湯の飲み方の基本は、沸騰させたお湯を50度ぐらいまで冷まして飲むというものです。
ですが、冷え性の方は70度から80度の少し熱めの白湯を飲みましょう。
イライラしたり、気分的に落ち着かなかったりする場合は、40度ぐらいのぬるめの白湯がいいですね。
熱めの白湯は血流を促進してくれますし、ぬるめの白湯はリラックス効果が期待できるので、体調に合わせて飲み分けてください。
白湯の1日の摂取量目安は?
一般的に、水は1日2リットル以上の摂取が推奨されていますが、白湯は飲みすぎないように注意してください。
摂取量の目安は800cc、コップ5杯程度となっています。
白湯には、デトックス効果があるため、飲み過ぎると体に必要な成分まで排出されてしまう可能性があります。
少し飲み過ぎるぐらいであれば大丈夫ですが、過度の飲みすぎは白湯の効果を低下させます。
ですので多くても1リットルぐらいまでに、朝昼晩とプラス2回飲むのを目安にするといいですね。
白湯の味で体調管理
お湯を沸かしたものですから、白湯は基本的に無味無臭です。
しかし、体調に何らかの異変があると、ただのお湯であっても味が変わると言われています。
ちなみに体調が良く健康な方だと、味のない白湯でも美味しく感じるそうです。
味の感じ方には個人差がありますが、念のため味による体調の変化を覚えておくと、体調管理をしやすくなります。
体調による味の変化
もし白湯を飲んで甘いと感じたら、体がむくんでいます。
体のむくみは代謝の低下を招く要因なので、カリウムを含む食材をとって体内の水分バランスを整えましょう。
苦みを感じる場合は胃酸過多の可能性があります。
胃酸過多は食生活の乱れやバランスの悪さで起こることが多いので、食事の内容に注意してください。
しょっぱく感じるのは体の冷えによるものです。
冷え性が慢性化していると冷えを実感しづらくなるため、腹巻や靴下などでしっかり冷え対策をしましょう。
酸っぱいと感じたら、水分が不足しているので、白湯を多めに飲んで水分補給をしてください。
白湯の効果で美肌になるまとめ
白湯の魅力は、特別なものを用意する必要がないことです。
どんなに効果的な美容法であっても、アイテムを揃えなくてはいけないとなると、始めるまでに時間がかかってしまいます。
ですが白湯はミネラルウォーターだけで始められるので、コストも手間もなく効果の高い美容法を実践できます。
毎日飲んでいるコーヒーやジュースを白湯にする、これだけの美容法ですから、今日から美活を始めましょう。
即効性はありませんが、習慣にすることで少しずつ肌の状態に変化が出始めます。
もちろんダイエット効果やデトックス効果など、体への効果もいろいろので、1ヶ月後の自分の変化を楽しみに続けてみてください。