枝毛カットのメリット!原因や枝毛のケアと予防法とは
「毎日ヘアケアを頑張っているのに、なぜかいつも枝毛ができてしまう…」
「髪を伸ばしたいのに途中で枝毛ができて、なかなかキレイに伸びない…」
などというお悩みをお持ちではありませんか?
枝毛があると髪がパサパサに見えてしまい、なんだか老けた印象になってしまいますよね。
メイクやファッションにいくら力を入れても、枝毛があるというだけで美しさも半減してしまいます。
実は、枝毛は一度できてしまったら元には戻りません。
髪にできてしまった枝毛はカットするしかないのです。
そこで今回は、枝毛カットのメリットを解説します。
枝毛ができてしまう原因や、ケアと予防法なども紹介しますので、正しいヘアケア法で美しい髪を取り戻しましょう。
枝毛カットのメリット
健康的な髪の毛の中には、必要な水分が十分貯蓄されています。
この水分を保護しているのが「キューティクル」なのですが、外部からの刺激により髪が傷んでくるとこのキューティクルが剥がれてきます。
キューティクルが剥がされてしまうと髪の毛内部の水分が流れてしまい、水分を失った髪の毛は裂けて枝毛となってしまうというわけです。
一度できてしまった枝毛を修復することはできません。
よって、カットするしかありません。
枝毛をカットするメリットは、
- 髪の長さを一切変えない
- 髪のボリュームが落ち着く
- 引っ掛かりがなくなる
- ツヤが出る
- などが挙げられます。
しかも「髪が伸びるのが早くなる」という髪を伸ばしている人にはとても嬉しいメリットもあります。
枝毛ができる原因
枝毛の原因は、乾燥によるダメージが大半です。
髪が何らかの原因で乾燥してしまい、髪の毛の先端が裂けてしまってできてしまうのです。
主な原因を詳しくを紹介しますので、自分の枝毛の原因はどれか探してみてください。
洗浄力の強すぎるシャンプー
汚れをしっかり落としたいからといって、洗浄力の強いシャンプーを使ってゴシゴシと力を入れて洗ってしまっていませんか?
洗浄力の強いシャンプーは「高級アルコールシャンプー」と呼ばれ、洗浄力が強いのでスッキリ洗えると思われています。
しかし、洗浄力の強すぎるシャンプーは必要な油分も水分も取り去ってしまうので、髪が水分不足になってキューティクルが剥がれ、枝毛や切れ毛の原因となることがあるのです。
高級アルコールシャンプーは、ドラックストアなどで一般的に販売されている安価なシャンプーとなっています。
ドライヤーやコテのかけすぎ
髪を乾かす際にドライヤーを髪から近い位置で長時間かけていませんか?
また毎日の髪型をビシッと決めたいからといって、コテやへアアイロンなどをかけすぎていませんか?
髪は、熱を加えすぎるとキューティクルが剥がれてパサパサになってしまいます。
特にドライヤーを毛先に集中してかけることは、枝毛を引き起こす原因となります。
根本の方から乾かしていけば、その余熱や電動熱で毛先はある程度乾いていくので、ドライヤーは髪から20 cm以上離すようにして頭皮や根本の方をしっかり乾かすようにしましょう。
髪の自然乾燥
ドライヤーは髪を痛めそうだし乾かすのが面倒くさいからといって、髪を自然乾燥させていませんか?
髪が濡れた状態だとキューティクルは開いたままとなり、水分やタンパク質がどんどん流出してしまいます。
さらに髪が濡れたまま寝てしまうと、枕などとの摩擦によってキューティクルが剥がれやすくなってしまい枝毛ができる原因となってしまいます。
雑菌が増殖して痒みや匂いの原因になる場合もあるため、シャンプーしたらきちんと乾かすようにしてください。
ヘアカラーやパーマのかけすぎ
オシャレのために しょっちゅうヘアカラーやパーマをかけているという人は多いでしょう。
たまにであればそれほど問題はありません。
しかし、ヘアカラーやパーマはキューティクルを傷つけることで、色を入れたり髪を変形させたりします。
ダメージを補修しないまま これらを繰り返していると、髪を痛ませる原因になり枝毛やパサつきを発生させてしまうのです。
ブラッシングによる擦れ
髪をとかす時、同じ箇所を何度もブラッシングしたり引っ張ったりするなど必要以上の摩擦を加えていませんか?
髪そのものを傷つけてしまう無理なブラッシングは、キューティクルがめくれてしまう原因になり枝毛につながってしまいます。
紫外線による乾燥
髪もお肌と同じく強い紫外線でダメージを受けます。
髪が紫外線を浴びると、キューティクルを覆っているMEAと呼ばれる脂質を失ってしまい、キューティクルが剥がれやすくなってしまいます。
そしてちょっとした摩擦などでキューティクルが剥がれてしまうため、枝毛の原因になってしまうというわけです。
生活習慣の乱れ
栄養不足や睡眠不足、ストレスなどは、枝毛の大きな原因となってしまいます。
これら生活習慣の乱れは、血行不良を引き起こしてしまい、髪の毛まで十分な栄養分が行き渡らなくなってしまうのです。
さらに髪の毛だけでなく、様々な面で悪影響を及ぼしてしまうことも…。
規則正しい生活を心がけながら、ストレスを溜めないようにしましょう。
できてしまった枝毛のケア
既にできてしまった枝毛は、元に戻すことは出来ません。
解決するには、枝毛がある部位を切るしかないのです。
用意するものは、切れ味の良いヘアカット用ハサミのみとなります。
切れ味が悪いとガタガタした断面から傷んできて、結局枝毛になる可能性があるので注意してください。
プロ用の高価なものでなくても、100均で売っているもので十分です。
枝毛専用のハサミもあるので、試してみるのもいいでしょう。
枝毛カットのポイントは以下の通りです。
- カットするのは枝毛部分の5cmほど上のところ
- 毛先が傷んで広がらないように、毛先と直角の方向で切る
- 枝毛カットは1ヶ月半~2ヶ月に1度行う
- カットした後にトリートメントを行う
注意点として、枝毛をブチブチと無理やり手で引きちぎるのは、毛根にダメージを与えてキレイな髪が生えにくくなるため、絶対にやめましょう。
自分でカットするのは面倒だという人やキレイに仕上げたいという人は、美容室でカットしてもらうことをオススメします。
ただ髪を切ったとしても傷んだ状態を放置していてはまた枝毛を作り出してしまうため、次に紹介する予防法を合わせて行うようにしましょう。
枝毛の予防法
枝毛を予防しながらキレイに髪の毛を伸ばすためには、日頃のヘアケアも大切です。
枝毛になってしまわない予防法を紹介しますので参考にしてください。
髪に優しいシャンプーを選ぶ
髪に優しく そこそこの洗浄力もあるといわれているのが、「アミノ酸系シャンプー」です。
高級アルコールシャンプーよりも洗浄力は劣るものの、刺激が弱く頭皮に優しいのが特徴となります。
頭皮の汚れは落としながら、頭皮や髪をしっとりとさせてくれます。
枝毛が多い人や髪が乾燥しがちな人は、髪の保湿に優れているアミノ酸系シャンプーに替えてみてはいかがでしょうか。
髪を傷めないシャンプーのやり方
枝毛がある人は、シャンプーの仕方にも気をつけなければなりません。
シャンプーもヘアケアの一つだと考え、丁寧に行うことで枝毛を予防しましょう。
正しいシャンプーの仕方を以下の通りです。
これをマスターして、健康な髪が枝毛にならないように予防しましょう。
やり方
- 洗う前に軽くブラッシングして、頭皮や髪に着いている汚れを落とします。
- お湯でしっかりすすいで予洗いをしてください。
これで汚れの7割を落とすことができます。 - シャンプーを手の平で泡立てます。
泡立てずに直接頭に付けて洗うと、髪同士がこすれ合い、キューティクルがはがれやすくなるので注意しましょう。 - 指の腹を使ってクルクルと円を描くように優しく洗ってください。
- 泡の洗い残しがないように ぬるま湯でしっかり洗い流します。
- 拭く時は髪をゴシゴシこすらないようにしましょう。
タオルドライをしてドライヤーの使用時間を短縮する
ドライヤーは、長時間使いすぎると熱のせいで髪の毛が傷み枝毛の原因になります。
ドライヤーの使用時間を短縮するためにも、洗髪後はしっかりとタオルドライをするようにしましょう。
ただタオルでゴシゴシ拭いてしまうと、髪の毛同士がぶつかり合うことでキューティクルを痛めてしまいます。
タオルドライの方法は、頭皮を傷つけないように髪の根元から下に拭いていき、毛先は優しく包むように軽くポンポンと抑えて水分を吸い取るにしてください。
タオルの素材は、吸水性&速乾性に優れたマイクロファイバーや、肌触りが良く静電気も起きにくい綿素材のものがオススメです。
ドライヤー前にヘアオイルを使う
水分が保持された髪の毛は、枝毛になりにくいものです。
水分を逃がさないために、ドライヤー前に洗い流さないヘアオイルを使いましょう。
ヘアオイルは、髪の毛のダメージケアだけでなく、ドライヤーの熱からも守ってくれる効果があるのです。
使い方はタオルドライの後、枝毛ができる毛先を中心に塗ってからドライヤーをあてるだけです。
ヘアオイルを地肌につけるとベタベタの原因になるため、頭皮には付けない方がベターです。
頭皮の乾燥が気になる場合のみ、薄くつけて保湿しましょう。
ブラッシング方法を見直す
ブラッシングには、竹製のクシや動物の毛のブラシを使いましょう。
プラスチック製のクシは、キューティクルを傷める原因となる静電気が起こりやすくなります。
絡んだ髪の毛は、ブラッシングする前に優しく指でほぐしておいてください。
ブラッシングする際は、毛先から徐々に頭皮に向けて無理せず行います。
またブラッシングを濡れた髪で行うと摩擦で髪を傷つけて枝毛を増やしてしまう場合があるため、必ず乾いた髪の時に行いましょう。
ヘアカラーやパーマは間隔をおいてする
ヘアカラーやパーマは、かけすぎると髪に大きなダメージを与えてしまいます。
かける間隔をできるだけ空け、かけた場合はダメージヘア用のケアをしっかり行うことが大切です。
紫外線対策をする
紫外線の頭皮や髪へのダメージは、想像以上に深刻なものです。
徹底した紫外線対策で髪を守りましょう。
スプレータイプの日焼け止めが、髪には1番使いやすいです。
スプレータイプを選ぶポイントは、
- 汗や水に強いか
- ベタつかないか
- 髪に良い成分が入っているか
- 重ね塗りをしても白くならないか
- 簡単に落とせるか
などとなります。
日焼け止めを使えない場合は、UVカット加工のされた日傘や帽子を活用しましょう。
生活習慣を見直す
乱れた食生活や睡眠不足、ストレスなどは、美髪の大敵です。
毎日忙しい中で難しいかもしれませんが、少しずつライフスタイルの改善を目指しましょう。
バランスのとれた食生活
髪もお肌も同じタンパク質からできているので、肉や魚などを適量摂るようにしてください。
同時に代謝を良くするビタミン類が含まれる野菜や果物もしっかり摂り、バランスのよい食事を心がけましょう。
忙しくて食事まで手が回らないという人はサプリメントを活用するのも一つの手です。
またアルコールの過剰摂取は髪によくないので注意しましょう。
質の良い睡眠
髪やお肌のために、なるべくリラックスして質の良い睡眠を取れるよう心がけてください。
睡眠の質を上げるポイントは、
- 就寝3時間前には夕食を済ませること
- ぬるめの入浴でリラックスすること
- 温かい飲み物で眠気を促すこと
- 自分に合った寝具を選ぶこと
などが挙げられます。
ストレス発散
ストレスが続いていると女性ホルモンバランスが乱れて、髪ばかりでなく様々な体調不良の原因にもつながります。
たまには自分へのご褒美に美味しいものを食べたり、趣味に没頭したり、景色の素敵な場所に出掛けるなどしてストレス発散をしましょう。
枝毛カットのメリットについてのまとめ
枝毛カットのメリットをはじめ、枝毛ができてしまう原因やケア、予防法などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
髪はドライヤーや紫外線の影響で日々ダメージを受けているものですが、一度枝毛ができてしまうと どんなケアをしても元に戻すことはできません。
よって枝毛ができてしまう前に予防することが大切となります。
今回の記事を参考にしていただき、できそうなケア・予防法から試してみて、以前より少しでも良い状態でいられたらそれを続けてみてください。
枝毛のない美しい髪を手に入れ、色々なヘアスタイルを自由に楽しみましょう。