秋の抜け毛がひどい女性のための原因と5つの対処法!
秋になったら、急に抜け毛が増えたという方も多いのではないでしょうか。
髪は、1日平均100本ほど抜けますが、秋になると抜け毛の量は150本から200本ほどになると言われています。
基本的に抜け毛の量が倍になっても、季節の変わり目であれば一時的なことなので問題はありません。
しかし、あまりにも量が多かったり、長期間抜け毛が続いたりする場合は、髪の量が戻らないかもしれないので要注意です。
そこで今回は、秋に抜け毛が増える原因や抜け毛の対策方法を解説します。
秋に抜け毛が増える理由とは?
暑い夏が終わり、寒い冬に向かう途中の秋は毛が生え替わる時期なので、もともと抜け毛の量は多くなります。
これは毛替わりという現象で、動物だけではなく人間にも起こると言われています。
といっても、現代人は体内構造が変化していますから、毛替わりだけで大量に髪が抜けることはありません。
それではなぜ秋になると抜け毛が増えるでしょうか。
ここでは、その理由をご紹介していきます。
夏に受けた紫外線のダメージ
今は一年を通して紫外線量が増えていますが、それでも夏の紫外線量は他の季節の比ではありません。
曇っていても雨の日でも夏は紫外線が降り注いでいるので、肌はその影響を受けます。
頭皮も肌の一部ですし、太陽をまともに浴びる環境になるため、紫外線のせいで相当なダメージを受けます。
頭皮が紫外線によってダメージを受けると、内部の毛根組織も損傷してしまいます。
髪の毛は毛根組織に存在する細胞が分裂を繰り返すことで伸びるので、この部分が損傷すると髪が成長しません。
また、成長を維持する機能も低下することで抜け毛が増えてしまうのです。
紫外線による活性酸素の大量発生
紫外線を浴びると、体内には活性酸素が大量に発生します。
活性酸素は、本来は異物を攻撃して体を守る役割を持っているのですが、大量に発生すると正常な細胞まで攻撃してしまいます。
この活性酸素が毛乳頭細胞を攻撃すると、成長機能がストップして抜けやすくなるのです。
さらに、活性酸素は細胞を酸化させる性質もあるため、老化を加速させます。
頭皮や髪の老化が進めば薄毛も進行してしまい、秋だけではなく抜け毛が継続することになります。
湿度の低下による頭皮の乾燥
夏は湿度も高いですが、秋になると風もさらっとして過ごしやすくなります。
つまり湿度が低くなるので心地良い季節とも言われるのですが、その代わり空気が乾燥すると肌の水分が奪われてしまいます。
頭皮も同じく乾燥するため、バリア機能が低下して外部の刺激に対して弱くなってしまうのです。
頭皮が刺激を受けると、炎症やかゆみなどが起こるので頭皮環境が悪化します。
頭皮は髪が成長するための土台となる部分ですから、環境が悪化すると髪が抜けやすくなります。
さらに、乾燥は髪にも影響を与えるので、たんぱく質の密度が減少するため切れやすくなることも薄毛の原因と言えます。
気温が低くなることによる血行不良
秋になると当然ですが気温がぐっと下がってきます。
冬ほどではないとしても、夏と比べるとかなり気温が低くなるため血管が収縮します。
特に女性は手足の冷えが気になるかもしれませんが、頭皮も血管が細いため収縮すると血流が悪くなってしまいます。
血液は栄養を運んだり不要物を回収したりする働きをしているので、血行不良になると髪の成長に必要な栄養が行き渡りません。
また、不要物が残ってしまうことで頭皮環境の悪化を加速させます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスはとてもデリケートなので、外部の環境の影響をとても受けやすいです。
そのため、秋になって湿度や温度が変化すると、ホルモンのバランスも乱れやすくなります。
女性ホルモンのエストロゲンは、髪の成長を維持する働きがあるため、バランスが乱れてしまうとその働きが低下します。
髪は、本来であれば5年ほど成長を続けるといわれていますが、ホルモンバランスの乱れによって早く抜けてしまうこともあるのです。
秋は夏の暑さによる疲れや寝不足、食欲低下による栄養不足などの症状が一気に出てきます。
こういった体の状態もホルモンバランスを崩す原因となり、秋の抜け毛を増やしてしまうのです。
秋の抜け毛がひどい女性のための5つの対策法
抜け毛の量が増えたかどうかはなかなか判断しづらいので、無意識に放置してしまう方も少なくありません。
秋になれば誰でも抜け毛が増えますが、原因によっては対策をしないと薄毛が進行することになります。
薄毛は進行すると改善するのはとても難しいので、その前にしっかり対策をしましょう。
抜け毛対策は、たとえ抜け毛の量が多くなくてもやって損はありません。
どの対策も健康な髪を育てる効果が期待できるので、美しい髪になるためにも抜け毛対策を行ってください。
頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを使う
秋になれば紫外線量は減るのでダメージも回復すると思っている方も多いでしょう。
しかし、実は毎日のシャンプーもダメージを与える原因の1つとなっています。
ドラッグストアなどで売られている一般のシャンプーには、洗浄力の強い石油系合成界面活性剤が配合されています。
石油系合成界面活性剤入りのシャンプーで洗うと、頭皮はすっきりするかもしれませんが、バリア機能となる皮脂膜が根こそぎ落ちてしまいます。
これがダメージに繋がるので、頭皮を優しく洗い上げるアミノ酸系シャンプーを使いましょう。
アミノ酸系シャンプーは必要な皮脂を残したまま、汚れだけを落としてくれるので、ダメージを軽減して健康な頭皮を復活させてくれます。
シャンプーのやり方も見直しましょう
シャンプーを変えるだけではなく、もう一つ気をつけたいのがシャンプーのやり方です。
実は、髪の汚れは予洗いの段階で60%落ちるといわれているので、予洗いをしっかりするのがポイントです。
予洗いで髪の汚れを落としておけば、少量のシャンプーでも十分に汚れを落せますから、より頭皮へのダメージを防げます。
また、しっかり濡らすことで毛穴の汚れが緩み、落としやすくなります。
ですので、シャンプーを使う前の予洗いは、手を抜かないことが重要です。
シャワーで髪をちょっと濡らしたら、すぐにシャンプーをつけるという方は気をつけてください。
頭皮マッサージで血行促進
頭皮が固い、髪の毛自体も細くなっているという方は頭皮の血行不良が起こっている可能性があります。
頭皮の血管は細いので、秋になるとより血行不良になりやすいため、頭皮マッサージで血行を促進しましょう。
頭皮マッサージはとても簡単で、髪の生え際に等間隔で指を置き、小さい円を描きながら頭頂部、後頭部まで揉むだけでも効果があります。
特に顔や首と繋がる部分は固くなりやすいので、念入りにマッサージしてください。
全体をしっかり揉みほぐしたら、最後は生え際から頭頂部に向かって血液を押し流すように頭皮を引っ張り上げます。
頭皮マッサージにはリラックス効果もあるので、より血液が流れやすくなります。
育毛剤を併用するのもおすすめ
頭皮マッサージをするのであれば、育毛剤を併用するのもおすすめです。
育毛剤は効果が出るまでに時間がかかるため、育毛効果を信じていない方も多いかもしれません。
もちろん育毛剤を使っただけで髪の毛がふさふさになる、ということはありませんが、育毛剤には髪に必要な栄養が配合されています。
また、頭皮環境を改善するための成分や血行を促進する成分も配合されていますから、マッサージ効果をブッシュアップしてくれます。
すぐに効果が実感できなくても、長い目で見れば健康な髪を育てる環境作りに役立つので、加齢による薄毛の予防にも繋がります。
髪の成長に必要な栄養素を摂る
抜けにくい髪を育てるには、髪の成長に必要な栄養素を摂取する内側からのケアも大切です。
髪は90%以上がタンパク質で構成されていますが、そのタンパク質の元となるのはアミノ酸です。
アミノ酸にはいろいろな種類があり、体内で合成される非必須アミノ酸と体内で合成できない必須アミノ酸があります。
必須アミノ酸は食べ物からしか摂取できないので、栄養バランスの良い食事でしっかり摂取しましょう。
そして、髪の成長をサポートするのはビタミンやミネラルです。
ビタミンやミネラルは野菜や果物に含まれていますが、ミネラルの中でももっとも重要な亜鉛は不足しがちなので、牡蠣やレバー、ナッツ類などから摂取してください。
必須アミノ酸を豊富に含む食べ物
必須アミノ酸は、
- L-イソロイシン
- L-スレオニン
- L-トリプトファン
- L-バリン
- Lヒスチジン
- L-フェニルアラニン
- L-メチオニン
- L-リジン
- L-ロイシン
以上の9種類になります。
L-イソロイシン | 鶏肉、牛乳、チーズ |
L-スレオニン | 卵、スキムミルク、ゼラチン |
L-トリプトファン | レバー、バナナ、パイナップル、大豆 |
L-バリン | 魚、ごま、落花生 |
Lヒスチジン | カツオ、マグロ、イワシ |
L-フェニルアラニン | 肉類、魚介類、大豆食品 |
L-メチオニン | ほうれん草、にんにく、羊肉 |
L-リジン | サワラ、サバ、大豆食品 |
L-ロイシン | 牛肉、チーズ、ほうれん草 |
サプリメントから摂取するのもOK
髪の成長に必要な栄養は食べ物から摂るのが一番ですが、仕事などで忙しいとどうしても外食が多くなってしまいます。
外食は栄養が偏りやすく、また添加物が多く使われているため、栄養素の摂取量も少なくなります。
もし、バランスの整った食事を摂るのが難しいようであれば、サプリメントから摂取するのもありです。
サプリメントであれば不足しがちな栄養素を効率よく補えるので、抜け毛対策への効果も期待できます。
自分に不足している栄養が分からない場合は、マルチビタミンなどいろいろな栄養が入っているサプリメントを選びましょう。
睡眠をたっぷり取る
睡眠中には、成長ホルモンというホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは細胞を修復したり分裂を促したりする働きがあり、このホルモンのお陰で体は健康を保っています。
ただし、成長ホルモンは寝ている時にしか分泌されないので、睡眠不足だったり眠りが浅かったりすると分泌量が不足します。
髪の毛は生命維持活動に直接関わらないため、分泌量が少ないと内臓器官などの細胞の修復、分裂しか行われません
成長ホルモンのサポートがないと、髪の毛の成長源となる毛乳頭細胞の分裂が滞るので、しっかり睡眠を取りましょう。
理想としては、睡眠リズムの整った質の高い睡眠が良いのですが、睡眠の質を高めるのが難しい場合はたっぷり寝ることを心がけてください。
適度な運動で全身の血行を促進する
頭皮マッサージは、頭皮の血行をダイレクトに促進する効果が期待できます。
しかし、血液は全身を巡っているので、頭皮だけ血行が良くなっても抜け毛対策としては不十分です。
血液が体内をしっかり循環することで、必要な栄養を取り込みながら不要物を排出できるので、全身の血行促進も抜け毛対策には必須です。
全身の血行を促進するといっても、適度な運動で十分です。
ウォーキングやサイクリング、ラジオ体操をするだけでも血液の巡りは改善できます。
ただし、全身の血行促進も続けなければ抜け毛対策にならないので、自分が続けやすい運動を見つけましょう。
入浴も全身の血行促進に効果的
忙しい毎日の中では、どうしても運動する時間が取れないこともあるでしょう。
そんな時は入浴で血行を促進するのもおすすめです。
シャワーだけでは体の深部まで温めることはできませんが、入浴をすれば末端から血行が促進されるので全身の血流が良くなります。
10分程度でも十分に深部まで温まりますし、副交感神経が優位になってリラックス効果も高まります。
寝る前にぬるめのお風呂に入ると、寝付きが良くなり質の高い睡眠が得られるので抜け毛対策に一石二鳥の効果が期待できます。
秋の抜け毛対策法まとめ
夏には頭皮も髪もダメージを受けるので、秋になって抜け毛が増えるのは当然のことです。
また、体に溜まっている夏の疲れのせいで、髪の成長も滞りやすくなってしまうため切れ毛も増えます。
しかし、あまりにも抜け毛の量が多いと元の毛量に戻らない可能性があります。
そもそも抜け毛が増えるということは、髪自体も不健康な状態になっているということです。
つまり、何も対策をしないと薄毛に加えて、髪のツヤが失われたり乾燥したりして、女性らしい美しい髪とはほど遠い状態になってしまいます。
抜け毛対策をすることは健康な髪を育てることにもなるので、放置せずにしっかりケアをして、艶やかで豊かな髪の毛を取り戻しましょう。