冷え性を改善する食べ物とは!体を温める食べ物の見分け方
冬の寒い時期になると夜寝付きが悪くなるといった人も少なくないでしょう。
中には夏でも冷房のききすぎによって、体を冷やしてしまう人も多くいるはずです。
このような冷え性を改善するには、体の中に取り入れる日々の食事や飲み物で体を温めることが重要です。
寒い日は温かいものを食べたくなりますが、実は温かい食べ物や飲み物であっても中には体を冷やしてしまう食べ物があります。
そこで今回は、冷え性を改善する食べ物をご紹介します。
体を温める食べ物と冷やす食べ物を見分け方を知り、冷え性対策に役立てましょう。
目次
冷え性を改善する食べ物
どんなに外から体を温めても、体の中が冷たくては意味がありません。
日頃から体を温める食べ物や飲み物を意識して摂り、冷え性を改善していくことが大切です。
さらに食べ物の中には体を冷やすものもあるため、冷え性の人はなるべく控えるようにしましょう。
体を温める食べ物や体を冷やす食べ物を紹介するので、食材を選ぶ際の参考にしてください。
体を温める食べ物や飲み物
- しょうが
- ネギ
- ニンニク
- 人参
- かぼちゃ
- 玉ねぎ
- 蓮根
- ゴボウ
- ジャガイモ
- 自然薯
- 玄米
- 鮭
- 梅干し
- たくあん
- キムチ
- 羊肉
- 豚肉
- 鶏肉
- ハム
- 卵
- ソーセージ
- チーズ
- 貝類
- ショウガ湯
- 紅茶
- ココア
- 黒豆茶
- プーアル茶
- タンポポ茶
- ゴボウ茶
- ウーロン茶
- 赤ワイン
- 日本酒
- 紹興酒 etc…
体を冷やす食べ物や飲み物
- なす
- トマト
- キュウリ
- レタス
- ピーマン
- キャベツ
- ほうれん草
- 小松菜
- タケノコ
- 豆腐
- 豆乳
- パイナップル
- 柿
- 梨
- スイカ
- メロン
- アサリ
- 酢
- 砂糖
- 香辛料
- 合成甘味料
- 食品添加物
- スナック菓子
- 牛乳
- 白いご飯
- うどん
- コーヒー
- 玉露茶 etc…
体を温める食べ物と冷やす食べ物の特長と見分け方
体を温める食べ物と冷やす食べ物のおおまかな特長は以下の通りです。
体を温める食べ物の特長
- 寒い土地や寒い季節にとれるもの
- 水分が少なく硬いもの
- 塩辛いもの
- 地下でまっすぐ下にのびる根菜
- 煮るのに時間のかかるもの
- 熱すると硬くなるもの
体を冷やす食べ物の特長
- 暑い土地や暑い季節にとれるもの
- 水分が多く柔らかいもの
- 地上でまっすぐ上に伸びるもの
- 熱すると軟らかくなるもの
- 科学的に合成されたもの
体を温める食べ物と冷やす食べ物の見分け方
それでは、見分け方について詳しくみていきましょう。
収穫された場所で見分ける
寒い地域では、体を温める野菜や果物が育つものです。
体に熱を吸収して蓄えてくれる効果があります。
反対に暑い地域では体を冷やす食べ物が育ちます。
体内にこもった熱を下げてくれる効果があります。
育ち方で見分ける
根菜類のように地中にまっすぐ伸びて育つものは、体を温めます。
逆に地上でまっすぐ育つトマトやキュウリ、スイカなどは、体を冷やします。
色や形で見分ける
オレンジや黄色といった暖色系の食べ物や小さくて丸い食べ物は体を温めます。
反対に白・青・緑・紫といった寒色系の食べ物や大きくて細長い食べ物は体を冷やします。
ただしトマトのような暖色系だけど体を冷やす例外の野菜もあるため、注意してください。
成分で見分ける
水分の少ないものや塩分を含むものは、体を温めます。
塩や醤油を使った塩辛い漬物などが良い例です。
逆に水分の多いものやカリウムを含むものは体を冷やします。
酢を使った酢の物や化学調味料を使った食べ物は、体を冷やすので気をつけましょう。
発酵しているかどうかで見分ける
味噌や醤油、チーズ、ヨーグルトなどの発酵食品には体の代謝を良くする酵素が入っているため、体を温めてくれます。
また日本酒や紹興酒が体を温めるのも、発酵して造るお酒だからだと言えます。
冷えに効くレシピ
冷え性を改善するためには、体を温める食べ物を積極的に摂り、血行をよくして体の中から温めることが大切です。
体を温めるレシピを紹介しますので、ぜひ寒い日に作ってみてください。
鶏団子とカブの味噌煮
鶏肉やカブは、昔から冷えを予防する食べ物として食べられてきました。
また消化吸収に優れた鶏肉と強力な抗がん抑制を持つグルコシノレートが含まれているカブの食べ合わせは、胃腸を温めて免疫力を強化する効果が期待できます。
さらに味噌に含まれるビタミンEが血行を高めてくれます。
用意するもの
- 鶏ひき肉:100グラム
- カブ:2個
- 長いも:30グラム
- A:味噌: 大さじ1/2
- A:小麦粉:大さじ1
- A:万能ねぎの小口切り:小さじ1
- B:だし汁:2カップ
- B:醤油: 大さじ1と1/2
- B:酒: 50CC
- B:砂糖: 小さじ1
- B:みりん:大さじ2
作り方
- 長いもは皮をむいて、すりおろします。
- ボウルに鶏ひき肉とすりおろした長いも、Aを入れて手でよく混ぜ合わせます。
- よく洗ったカブを4等分に切りましょう。
- 鍋にBとカブを入れて火にかけ、中火でカブが柔らかくなるまで煮ます。
- 水で濡らしたスプーンで②を一口大ずつ鍋に落とし入れ、アクを取りながら3分ほど煮てください。
- 器に盛って煮汁を張ったら出来上がりです。
エビとかぼちゃのオムレツ
高たんぱくで低脂肪のエビは、ダイエットだけでなく、体を温めて腎機能を高めてくれる働きがあります。
またカロテンが豊富でビタミンやミネラルをバランスよく含んでいるかぼちゃは、卵と一緒に食べることで血行が良くなり体の中から温まります。
用意するもの
- むきエビ:40グラム
- かぼちゃ:1/4個
- コーン:大さじ2
- 卵:3個
- サラダ油:大さじ1
- 塩・こしょう:各少々
作り方
- かぼちゃは柔らかくなるまで茹で、5mm角に切ります。
- ボウルに卵と塩・こしょうを入れ、よく混ぜます。
- サラダ油を熱したフライパンにエビを入れて炒め、かぼちゃとコーンを加えて軽く炒めます。
- そこに卵液を流し入れ、大きくかき混ぜて半熟状で火を止めたら出来上がりです。
冷え性になる原因
冷え性になる原因をまとめました。
自分が冷え性になった原因は何か一度チェックしてみてください。
冷たい飲食物のとりすぎ
冷たい食べ物や飲み物をとりすぎると、体の中から冷えてしまいます。
運動不足
あまり運動をしない人は筋肉量が少なくなるため、体内で生み出せる熱も少なくなって体が冷えやすくなります。
男性よりも女性の方が冷え性が多いのは、筋肉量の差も影響しているのです。
生活習慣の乱れ
睡眠不足やストレス過多などの生活習慣の乱れは、自律神経のバランスが崩れる原因になり、冷え性につながると言われています。
冷房のあたり過ぎ
夏でも冷房の効いた部屋にいると体が冷えてしまうことがあります。
人間の体温調節は自律神経によって行われており、暑い時は血管が拡張されて体から熱が放出され、逆に寒いと血管が収縮して熱を逃がさないようになっています。
暑い日に冷房などによって体が冷やされると、血管が拡張されるはずが逆に血管が収縮してしまいます。
血管が収縮すると血流が滞って冷え性を招くというわけです。
また寒暖差のある室内外を繰り返し行き来していると、自律神経が乱れて正常な体温調節ができなくなってしまいます。
体のエネルギーも大量に消費されてしまうため、知らず知らずのうちにバテてしまうこともあります。
冷え性を改善する生活習慣
冷え性を改善する生活習慣を紹介します。
体を温める食事と合わせて行い、身体の隅まで温かい血液を届けましょう。
- 入浴は、38~41度くらいのぬるめの湯にゆっくりつかりましょう。
- リラックスして、十分に睡眠をとりましょう。
- 身体を締め付ける衣服や靴はやめ、なるべくゆったりとしたものを身に付けましょう。
- ウォーキングやストレッチなど、日常に適度な運動を取り入れましょう。
- 血液の循環を悪くするタバコは止めましょう。
冷えが招く体の不調
冷えが招く体の不調は以下の通りです。
-
- 頭痛
- 慢性的なだるさや疲労感
- 肩こりや腰痛
- 便秘・下痢
- むくみ
- 不眠
- 食欲不振 etc…
当てはまることはありましたか?
特に女性の場合は、体が冷えることによって手足がむくみやすくなったり、生理痛が重くなったりします。
冷えによる不調は生活や仕事に大きな影響を与えてしまうため、日頃から改善&予防策をとることが大切といえるでしょう。
それでは、上記のような冷えによる不調は体内で何が起こって発生するのか詳しくみていきましょう。
免疫力の低下
体の冷えは、免疫力を低下させてしまいます。
免疫力が低下したままだとダルさや疲労を感じやすくなったり、風邪を引きやすくなったりするだけでなく、生活習慣病やアレルギーといった病気につながる可能性もあります。
血行不良
体が冷えると血管が収縮して血流が悪くなります。
血流が悪くなると体の隅々まで血液が流れないため ますます手足が冷えてしまったり、頭痛などにつながってしまう場合があるのです。
老廃物が溜まる
冷えで血流が悪くなると代謝が低下し、体内に老廃物が溜まりやすくなって肥満や生活習慣病の原因になります。
また下半身に老廃物が蓄積されると、お尻や太ももにセルライトができることもあります。
精神面の不調
体の冷えは、不眠やイライラを感じやすくなってしまうなどの精神面の不調にもつながります。
さらにそうした体の不調が慢性化してしまうと、うつ状態になる可能性もあります。
冷え性の種類
体が常に冷えていてツラく困っているという人は多いですが、実は冷え性には明確な診断基準はありません。
また女性特有の症状と思われていますが、運動不足などが原因で男性でも悩んでいる人はいます。
冷え性には大きく分けて4つのタイプがあるので、詳しくみていきましょう。
下半身型冷え性
下半身型は、腰より下の下半身が冷えるのが特徴です。
デスクワークなど座りっぱなしの時間が長い30代〜中高年の男女に多くみられます。
座りっぱなしの時間が長いと、お尻などの筋肉が硬直して血行不良に陥ってしまうため、冷え性になってしまうというわけです。
逆に上半身には血が巡るため、顔がほてりやすくなります。
このタイプは、お尻のストレッチや硬めのボールでの指圧するのが効果的だと言われています。
四肢末端型冷え性
四肢末端型は、とにかく手足が冷えるのが特徴です。
痩せ型の10~20代の若い女性に多いと言われています。
過度なダイエットなどで食事量が足りず、体を温める熱を十分作り出すことができないために血の巡りが末端まで行き渡らないことが原因です。
カイロや靴下の重ねばきなどで温めても冷えは一時的にしか改善しないため、食事を増やすことが大切となります。
特に熱を生むタンパク質の摂取を増やしましょう。
内臓型冷え性
内臓型は、体や手足の表面は温かいのに内臓が冷えているのが特徴です。
寒くても血管が収縮しにくく体外へ熱が逃げやすい体質だったり、血流が悪い人に起きやすく、体形がぽっちゃり形で汗かきの30代~中高年の女性に多いと言われています。
このタイプは、「厚着をしすぎないこと」と「食べ過ぎないこと」が大切です。
全身型冷え性
全身型は、体質や服用薬の影響などで全身が冷えているのに自覚症状は乏しいのが特徴です。
「隠れ冷え」とも呼ばれており、慢性的なダルさなど身体機能は低下します。
代謝が落ちていて食欲がない場合が多いですが、食事量を増やすことが大切です。
また熱を逃さないように保温することも心がけてください。
病気が隠れていることもある
単に冷え性と思っていても、重篤な病気が隠れている場合があります。
例えば甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンが十分に分泌されず、体温が低下して汗をかきにくくなる病気です。
冷えを感じるほか、便秘や頭髪が抜けることもあります。
また閉塞性動脈硬化症の初期症状は、冷えと歩く際の痛み程度です。
手足の動脈が硬くなって血流が悪くなる病気で、ひどくなると歩行が困難になるほど痛みが増し、最悪の場合は足の切断を余儀なくされます。
ちょっとでも気になることがある人は、医療機関を受診しましょう。
冷え性を改善する食べ物まとめ
冷え性を改善する食べ物や体を温める食べ物の見分け方などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
これから「寒い場所で育ったものか?」「色や形はどうか?」「地面の下と上どちらで育つ野菜なのか?」などと考えながら食べ物を選ぶようにしましょう。
また冷えの原因は日々の生活習慣や運動不足の場合も多く、慢性化すると体の不調や様々な病気を引き起こすリスクを高めます。
食事と同時に日々の暮らし方や生活空間を見直し、上手に冷え性対策をしてください。
体を温める食べ物を上手の摂取しながら冷え性対策を行いならが、寒い冬を乗り越えましょう。