肌のシミを消す方法!3つの原因と4つの解消法とは
年齢を重ねると、少しずつ気になってくるのがお肌のシミですね。
10代であれば、日焼けをしても綺麗に元に戻ったのに、20代以降は戻りも遅くなりますし、早い人はシミが出始めます。
年齢とともに現れるシミは、今紫外線を浴びたから出来たというものではなく、長年紫外線を浴びてしまった結果です。
そのため、美白ケアをしてもなかなかシミが消えないのです。
と言っても、シミは絶対に消えないというものではありません。
そこで今回は、シミを消す方法をご紹介するので、シミの原因と併せてチェックしていきましょう。
肌のシミの原因は生活習慣にあり
帽子や日傘、日焼け止めでしっかり紫外線対策をしているのに、なぜシミが出来てしまうのかという疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
実は、シミが作り出されるのは生活習慣の中に原因があるのです。
いくら外出時に紫外線対策をしても、それだけで紫外線を防ぐことは出来ません。
また、メラニン色素は紫外線だけで作られるものではないのです。
ここでは、日常生活の中にあるシミの原因にフォーカスしてご紹介するので、心当たりがないか確認してみてください。
①うっかり日焼けによる紫外線のダメージ
特に外出予定がない場合は、日焼け止めを塗らないと言う方もいるようです。
しかし、紫外線というのはちょっと浴びるだけでも肌に浸透します。
特に注意したいのが、ゴミ捨てや洗濯物を干す時などにやってしまううっかり日焼け。
例え5分だけでも、無防備な肌に紫外線を浴びてしまうと、それがダメージとなって蓄積します。
また、紫外線はガラスなども透過するため、日差しが入る部屋であれば、家にいても日焼けをしてしまうので要注意。
うっかり日焼けは自覚症状がないので、これが蓄積してメラニン色素の沈着が起きてしまうのです。
紫外線には種類がある
地球上に降り注いで肌にダメージを与える紫外線には、UV-AとUV-Bの2種類があります。
UV-Aは波長の長い紫外線で、肌に浸透するとコラーゲンなどが活動している真皮層まで達します。
真皮に届いたUV-Aによってダメージを受けると、黒色メラニンを作るメラノサイトが活性化するため肌が黒くなります。
一方、波長が短いUV-Bは肌細胞の遺伝子を破壊するほどの強いダメージを持っています。
皮膚がんの原因にもなるUV-Bは、表面に強い刺激を与えるため、肌が炎症を起こして赤くなるのが特徴です。
もちろん、どちらの紫外線も肌には有害なので要注意です。
紫外線は夏以外にも降り注いでいる
紫外線が強い季節と言えば夏なので、夏にはしっかり紫外線対策をしているという方も多いでしょう。
しかし、紫外線が降り注ぐのは夏だけではありません。
日差しが強くなり始める春はもちろん、秋や冬でも紫外線は降り注いでいます。
また、紫外線は雪や砂、アスファルトなどで照り返すので、真冬でも紫外線対策は欠かせません。
夏しか紫外線対策をしていないと言う方は、他のシーズンで浴びた紫外線がシミの原因になっている可能性があります。
②ストレスや睡眠不足による活性酸素の増加
病気や肌荒れの原因として取り上げられることの多い活性酸素は、メラニン色素も作り出すことが分かっています。
ストレスを感じると、リラックスしているときの3倍もの活性酸素が発生します。
また、ストレスだけではなく寝不足による疲労の蓄積や紫外線を浴びることでも増えます。
活性酸素が増加するとメラニン色素は1.3倍に増えるというのですから、活性酸素は紫外線と並ぶシミの原因といえます。
ストレスはほとんど自覚出来ませんが、毎日の生活の中で少しずつ体や肌に影響を与えます。
これが活性酸素の増加に繋がり、結果的にメラニン色素の生成量が増えることでシミとなってしまうのです。
③女性ホルモンの分泌量の変化
女性ホルモンは、脳の視床下部から分泌指令が出ることで分泌されます。
普通の状態であれば、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンはバランス良く分泌されます。
しかし、脳がストレスを感じたり、生活習慣が不規則になったりすると、視床下部のホルモン指令が狂ってしまうのです。
正しい指令が出されなくなると、分泌量のバランスが変化してプロゲステロンが過剰分泌されることがあります。
プロゲステロンは、メラニン色素を作るメラノサイトを刺激する性質を持っています。
そのため、女性ホルモンの分泌量が変化することで、メラニン色素が過剰に生成されてシミが出来るのです。
肌のシミを消す4つの方法
シミをすぐに消したいと言う場合は、美容クリニックなどでレーザー治療を受けるのが一番確実です。
美容外科で行うシミ治療にはいろいろな種類があるので、レーザー治療が怖いと言う方でも他の治療法でシミを消せるかもしれません。
ただし、シミ治療であっても100%治るとは言い切れませんし、まれに治療が失敗して余計にシミが濃くなることもあります。
もちろん高額な費用もかかりますし、アフターケアも必要なので、病院に通う手間もかかります。
ですので、まずはスキンケアや生活習慣でシミ消しにアプローチしていきましょう。
①美白化粧品を使う
シミを消すスキンケアの基本となるのが、美白化粧品を使うということです。
美白化粧品には、シミを薄くしたりメラニン色素の排出を促してくれる美白成分が配合されています。
こういった働きは普通の基礎化粧品にはないので、美白のためには美白専用の化粧品を使うのが鉄則です。
ただし、美白化粧品を選ぶ時にはしっかり成分を確認してください。
美白成分は、今あるシミに効果があるものと、これから出来るシミを予防するものの2種類があります。
シミを予防する成分ではシミを消すことが出来ないので、どういった美白効果があるのかをチェックして選びましょう。
肌のシミを消すために効果的な美白成分は?
現時点で、厚生労働省に美白作用が認められている成分は約17種類あります。
医薬部外品の美白化粧品には、カモミラETやルシノール、トラネキサム酸、4MSK、プラセンタエキスなどが代表的な美白成分として配合されています。
こういった中で、シミを消す効果が期待できるのがビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体には、メラニン色素還元作用が認められています。
この作用は、名前の通りメラニン色素を薄くするというものなので、スキンケアに取り入れることでシミを薄くする効果が期待できます。
頑固なシミにはハイドロキノンがおすすめ
美白作用がもっとも高く、肌の漂白剤という異名を持つのがハイドロキノンという美白成分です。
名前だけみると合成化学物質のようなイメージですが、いちごや麦芽などに含まれる天然成分です。
ハイドロキノンは、表面のシミだけではなく、肌の深層部にあるシミを分解する効果があるので、徹底的にシミを取り除いてくれます。
国内で販売されているハイドロキノン含有化粧品は2%以下の含有量しかありませんが、使い続けることで効果を実感できます。
海外製品であれば高濃度の化粧品もありますが、白斑などの副作用が起こるリスクがあります。
ですので、安全に美白するためにも国内製品のものを使ってください。
②ピーリングでターンオーバーを促す
シミが出来ている部分がごわついている、乾燥して角質が硬くなっているという場合は、ピーリングを行いましょう。
古い角質が残っていたり角質硬化が起こったりしていると、ターンオーバーが滞ります。
沈着したメラニン色素はターンオーバーによって排出されるので、ターンオーバーが滞っていると排出出来ません。
ピーリングで不要な角質を取り除けば、滞っていたターンオーバーも正常化されていきます。
メラニン色素はすぐ排出出来るわけではありませんが、ターンオーバーがきちんと行われれば美白化粧品の効果もアップするので美白効率がアップします。
③徹底保湿で肌細胞の修復をサポート
美白のためのケアとして欠かせないのが保湿です。
肌の保湿力が低いと、ターンオーバーもスムーズに行われませんし、紫外線などでダメージを受けている細胞の修復も滞ります。
細胞のメラニン生成サイクルが狂ったままでは、シミを消すことが出来ません。
ですので、徹底的に保湿をして肌細胞の修復をサポートすることも、シミを消すために必須のスキンケアになります。
美白化粧品の種類によっては保湿力が弱いものもあるので、保湿クリームをプラスするのがベストです。
べたつきが気になる場合は、少量をシミの部分に塗るだけでも大丈夫なので、肌を乾燥させないようにしてください。
④抗酸化作用を持つ栄養素で活性酸素の働きを阻害する
美白ケアを行う上で重要となるのが、活性酸素を無害化することです。
美白化粧品を使っていても、活性酸素は取り除けません。
活性酸素の働きが活性化したままでは、いくら美白ケアをしてもシミが作り出されてしまいます。
また、ターンオーバーによるメラニン色素の排出もスムーズに行かないので、抗酸化作用を持つ栄養素を摂取して活性酸素を無害化しましょう。
抗酸化物質が含まれる食材を積極的に食べる
活性酸素の働きを抑える抗酸化作用を持つ成分は、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノール、カロテノイドなどが挙げられます。
ビタミン類が多く含まれるのは、レモンやグレープフルーツなど柑橘系フルーツ、緑の濃い緑黄色野菜などです。
また、くるみやアーモンドなどのナッツ類にはビタミンEがたっぷり含まれています。
ポリフェノールはブドウやワインなどに含まれているので、お酒好きの方はワインを適度に飲むようにするといいですね。
カロテノイドは、トマトやにんじんに多く含まれています。
これらの食材を、バランス良く食べる習慣をつけることで、美白しやすい体内環境を整えていきましょう。
肌のシミがどうしても消えない時の対処法
自分で美白ケアをしているけど、まったく状態が変わらないと言う時は美容外科に相談するという手もあります。
美容外科では美白成分を配合した外用薬や内用薬を処方してくれたり、レーザーでの治療も可能です。
ただし、医療機関での治療であっても、シミの治療に関しては保険適用外となります。
シミは健康に影響を与えるものではないので、シミ治療は美容目的という位置づけです。
そのため、美容外科でのシミ治療は高額になることもあるので、よく検討してから受診しましょう。
美容外科の外用薬
美容外科の外用薬は、ハイドロキノン軟膏もしくはトレチノイン軟膏が処方されるのが一般的です。
外用薬として処方されるハイドロキノン軟膏は、市販されている美白クリームよりも高濃度で、5%から10%のハイドロキノンが含まれています。
そのため、メラニン色素の生成を抑える効果も高く、沈着しているメラニン色素を薄くする効果も高いのが特徴です。
その分肌への負担が大きくなるので、用法用量を正しく守らなくてはいけません。
トレチノイン軟膏は、ピーリング作用とターンオーバーの促進によってシミを薄くする軟膏です。
ピーリングで古い角質を取り除き、ターンオーバーで代謝を促してメラニンの排出をサポートします。
また、ピーリングによってコラーゲンの合成を促す効果も期待出来ます。
美容外科の内服薬
シミの状態が薄かったり、小さいシミがたくさん出来ていたりする場合は、内服薬でシミを消す治療が行われることもあります。
美容外科の内服薬には、メラニン色素を薄くするビタミンC誘導体や活性酸素を取り除くビタミンE、メラニンを白くするL-システインなどが配合されています。
内服薬によるシミ治療は、肌への負担がないので敏感肌や乾燥肌など肌が弱い人におすすめです。
また、ビタミンC誘導体やビタミンEには色素沈着を防ぐ効果も期待できます。
体の中から色素沈着にアプローチできるので、シミ予防にも効果的です。
シミを焼き切るレーザー治療
レーザー治療では、シミがある部分にレーザーを照射して、メラニン色素を焼き切ることでシミを消します。
レーザーはメラニン色素など色が濃いものにしか反応しないため、シミをピンポイントで取り除けます。
ただし、1回で焼き切ることは出来ないので、シミの状態に合わせて複数回の治療が必要です。
治療後は、治療部分にかさぶたが出来て、これが剥がれることで少しずつシミが薄くなっていきます。
完治するまでの期間は早くて半年、シミの濃さによっては1年ほどかかることもあります。
レーザー治療は治療費が高額なので、何をしてもシミが消えない場合の最終手段として検討するのがベストです。
肌のシミを消す方法まとめ
結論から言うと、どんなに効果の高い美白成分であっても、すぐにシミを消すことは出来ません。
ですが、今は沈着したメラニン色素を排出する効果がある成分も発見されていますし、美白化粧品のスペックも高くなっています。
医学的に美白効果が認められている成分もあるので、スキンケアでシミを消すのは不可能ではありません。
可能を不可能にしてしまうのは諦める心です。
確かに、なかなか効果が出ないとシミは消えないんだと思ってしまいますが、諦めずに続ければ肌は応えてくれます。
長年のダメージで出来たシミですから、焦らずに美白ケアを続けて、透明感のある美しい素肌を取り戻してくださいね。