乾燥肌を体質改善する3つの方法!スキンケアから生活習慣まで
毎日、きちんとスキンケアをしているのに肌が乾燥するという方は、乾燥肌体質なのかもしれません。
肌というのは、健康な状態であれば必要な水分を保持し、油分を分泌して乾燥しないようにコントロールします。
しかし水分を保持できない体質になってしまうと、いくらスキンケアをしても水分を蓄えておくことができなくなるのです。
乾燥肌になる体質、と言ってもピンと来ないかもしれません。
ですがスキンケアはもちろん、毎日何気なく行っている生活習慣が乾燥肌体質を作ってしまうのです。
そこで今回は、乾燥肌を体質改善する3つの方法をご紹介します。
スキンケアから生活習慣かで一度すべてを見直して、体質改善していきましょう。
乾燥肌の状態は体質で左右される
最近は、40代以上でも若々しい肌を持っている美魔女と呼ばれる女性や芸能人が増えています。
こういった女性は、エステサロンなどでスペシャルケアをしているから、高額な基礎化粧品を使っているから若々しい肌を保っていると思うかもしれません。
しかしお金持ちの女性でも有名な芸能人でも、しわが目立ったり厚塗りでくすみを隠している人もいます。
もちろんスキンケアも関係していますが、何歳になっても肌が綺麗な女性は水分保持が出来る機能が高い体質なのです。
つまり肌の状態は体質によって左右されるのです。
次から、乾燥肌を改善するための具体的な方法をご紹介していきます。
乾燥肌を体質改善する3つの方法
体質というのは、生活習慣が大きく関わっています。
そのため、何かひとつの原因を解消すれば体質が変わるということはないのです。
体質を改善するには、すべての生活習慣を見直して、悪いところをひとつずつ解消していく必要があります。
ここでは、体質改善する3つの方法と、その具体的なアプローチ方法をご紹介します。
①スキンケア
スキンケアは肌に不足しているものを費やすためのツールです。
不足しているものは、保湿力やターンオーバー機能、美容成分、血流など人によって異なります。
本来であれば不足しているものを見極めて、自分の肌に必要なケアをするのがベストです。
ですが、すでに何をしても乾燥してしまうという状態のお肌には、乾燥肌を改善するスキンケアをしていきましょう。
化粧水の前にオイル美容
洗顔後はすぐに化粧水をつけるのが一般的ですが、もし浸透力が弱いと感じたり、肌のゴワつきを感じるのであればオイルケアを取り入れましょう。
やり方はとても簡単で、オイルを1円玉大ほど取り、手のひらでしっかり温めたら顔全体に馴染ませるだけです。
この時、こすったり叩いたりしないように注意してください。
手のひらでじんわりと優しく馴染ませると、肌がふっくらと柔らかくなり、化粧水などの浸透力がアップします。
オイル美容を毎日続けることで、潤いが持続する肌へと変わっていきます。
保湿成分が入っている基礎化粧品を使う
お肌に有用な成分は新しいものがどんどん開発されています。
しかし、乾燥肌の改善に必要なのはセラミドとコラーゲン、そしてヒアルロン酸です。
配合されているのが当たり前のような成分ですが、この3つの成分をしっかり補うことが、乾燥肌を改善する正しいスキンケアの基本です。
セラミドは角質層で水分を保持していますし、コラーゲンとヒアルロン酸は真皮層で水分を保持しています。
この3つの成分が不足した状態では、どのような美容成分を補給しても効果がないので、3つの成分がたっぷり配合されている基礎化粧品を使ってください。
セラミドの重要性
乾燥肌に必須の成分の中でも、特に重要なのが肌の表面の角質層に存在するセラミドです。
セラミドは、角質細胞の隙間を埋め尽くすことで水分の蒸発を防いでいます。
さらにセラミド自体が水分を保持する機能を持っているので、この成分が不足すると肌の表面はガサガサになってしまいます。
ですので、化粧水や美容液はセラミドの配合量が多いものをチョイスしてください。
セラミドには天然由来のものと化学合成で作られたものがありますが、ヒト型セラミドがもっとも親和性が高いので選ぶ目安にするといいですね。
トータルスキンケアを怠らない
乾燥肌の場合、乳液やクリームをつけると肌から浮いてベタつくから使わないという方が多いようです。
確かに乾燥肌だと油分を弾いてしまうため、乳液などは使い心地が悪いかもしれません。
しかし、乾燥肌は油分と水分のバランスが崩れているので、油分もきちんと補給する必要があります。
化粧水や美容液だけでは、補給した水分や保湿成分を肌に留めておけません。
洗顔、化粧水、美容液、乳液もしくはクリームを使うというトータルスキンケアを怠らないことも、乾燥肌の体質改善には必須なのです。
乳液は使う量がベタつかないポイント
乳液の使用方法では、1回で使う量の目安が書かれています。
しかし推奨されている使用量では肌がベタつくという方もいるでしょう。
もしベタついて不快だったり、かゆみなどが起こる場合は使用量を減らしてください。
乳液は肌に有用成分を浸透させるのではなく、美容液などの有用成分が逃げ出さないように蓋をするのが本来の働きです。
顔全体に油分のヴェールをかけてあげれば十分なので、肌の状態に合わせて使用量を調節すればベタつきも気にならなくなります。
②食事
一見、それほど肌の状態に関係なさそうに思える食事ですが、肌や体を構成する細胞はすべて栄養素によって機能しています。
栄養が不足すれば細胞の機能が低下するので、結果的に肌は潤いを保てなくなりますし、体質も体の健康を保てなくなってしまいます。
何気なく摂っている食事ですが、人間の体は食事から摂取する栄養によって成り立っているのです。
3食バランスよく食べるのが健康体質を維持する基本ですが、食べ物には肌の潤いを保つサポートをしてくれるものもあります。
こういった食べ物を積極的に摂ることで乾燥肌改善や体質改善ができるので、食生活にも気をつけましょう。
間食をするならナッツ類を食べましょう
アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類は、脂質を多く含んでいてカロリーも高いですね。
ですので出来るだけ食べないようにしている方も多いかもしれません。
しかしナッツ類に含まれる脂質は皮脂を作る材料となってくれるので、油分のバランスを整える効果が期待できます。
皮脂が正常に分泌されないと、天然の保湿クリームと言われる皮脂膜も形成されず乾燥肌を助長します。
おやつにナッツを取り入れれば、余分な糖分や油分を過剰摂取する心配もありません。
もちろん料理に使うのもおすすめなので、サラダや炒め物などにナッツ類を混ぜて食べるようにするといいですね。
メイン料理は魚介類を摂りましょう
日本人の魚介類消費量は、全盛期と比べると約6割に減少していることが分かっています。
もちろん人によっては毎日魚を食べるという方もいるかもしれませんが、乾燥肌の方は魚介類を食べることが少なくなっているかもしれません。
魚介類には、乾燥肌を改善するn-3系脂肪酸という不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
この栄養素はもともと摂取量が不足しがちなので、意識して魚介類を食べるようにしましょう。
特にさんまやいわし、鯖などは不飽和脂肪酸の含有率が高いので、出来るだけお刺身などで食べて、しっかり肌への栄養を補給してください。
サプリメントも活用する
どうしても食生活を整えるのが難しいという方は、サプリを活用するのがおすすめです。
サプリメントは栄養補助食品ですから、あくまでもサポートの役割しかできません。
しかし、不足している栄養を補ってあげることは体質や肌質の改善にはとても効果があります。
肌が乾燥しているということは、水分を保持する成分が不足している状態ですからセラミドを始め保湿成分が配合されているサプリメントを摂取しましょう。
コラーゲンやヒアルロン酸はサプリメントから摂るのがベスト
コラーゲンやヒアルロン酸はほとんどの化粧品に配合されています。
しかし、2つの成分が働いているのは角質層の奥にある真皮層です。
基礎化粧品で補給する有用成分は角質層までしか浸透しないので、真皮層には補給できません。
真皮層のコラーゲン、ヒアルロン酸不足を解消するにはサプリメントから摂るのが一番です。
ですので、これらの成分をメインに保湿成分を補給できるサプリメントを選ぶといいでしょう。
食べない方が良いものも覚えておく
食べ物に含まれる成分の中には、摂取することで体質改善を阻害したり、乾燥肌を悪化させるものがあるので注意しましょう。
その成分とは脂質や糖質です。
脂質は皮脂の生成に必要ですが、揚げ物や菓子パン、スナック菓子などに含まれる脂質は肌老化を招きます。
またケーキやドーナッツ、ジュースに含まれる糖質は肌の糖化を招き、状態を悪化させるので控えるようにしてください。
コンビニで毎日パンやジュース、お菓子を買うという習慣がある方は、まずその習慣から直していくといいですね。
③生活習慣
生活習慣というのは体質に一番関わっています。
例えば運動不足だと代謝が低下して太りやすい体質になりますし、睡眠時間が短いと免疫力が下がって病気になりやすい体質になります。
もちろんこのような生活習慣による体質の変化は、肌の乾燥も引き起こします。
睡眠が不足すると細胞の修復を行う成長ホルモンの分泌が減少し、肌のダメージを回復できません。
代謝が低下すれば、肌のターンオーバーも遅くなり古い角質が落とされないため潤いを保てなくなります。
ですので生活習慣の基礎となる睡眠と運動を見直して、悪い生活習慣はすぐに改善してください。
良質な睡眠で体内機能を正常化する
睡眠というのは、細胞の修復をサポートしたり体内機能を回復させたりする大切な時間です。
不規則な睡眠や質の低い睡眠だと、細胞はダメージを受けたまま体内機能の低下を招きます。
良質な睡眠を取るには、副交感神経が優位になった状態で眠るのが一番です。
そのためには、睡眠前にはスマホやテレビで視覚を刺激しないように、静かでリラックスできる環境を整えましょう。
明かりを落として間接照明だけにしたり、静かな音楽を聞いていると自然な眠りが訪れるので、良質な睡眠が取れるようになります。
適度な運動で血流アップ
体内機能は、細胞が栄養を受け取って活性化することで健やかな状態を保っています。
必要な部位に栄養を与えるためには、血液がきちんと体内を巡っていなくてはいけません。
ただ残念ながら血液は筋肉によって押し流されるので、運動不足だと流れが滞ってしまいます。
ですので、運動不足という方は簡単な運動で構いませんから、毎日きちんと体を動かしましょう。
ウォーキングでもいいですし、ラジオ体操でもいいので、定期的に運動をして血行を促進することを意識してください。
冷え性にも要注意
女性の約7割は冷え性だと言われていますが、この状態が慢性化している方は注意しなくてはいけません。
冷え性が慢性化していると、運動をしても体が温まりづらく、結果的に血流も促進できないのです。
冷え性は体の芯から温まることで解消できるので、毎日入浴する習慣をつけましょう。
10分から15分でいいので、38度ぐらいのお湯につかれば、冷え性の緩和につながります。
また、入浴を習慣にできれば冷え性改善効果も期待できるので、季節を問わずお風呂に入ってください。
水分をきちんと摂る
乾燥肌や乾燥体質は水分が保持できない状態ですが、そもそも水分自体が足らなければ乾燥を改善できません。
体の約60%は水分ですから、しっかり補給をしないと肌の潤いも保てなくなります。
水分補給は、コーヒーやジュースなどではなく、ミネラルウォーターなど本当の水分で行ってください。
余計な成分が入っている飲み物では、十分な水分補給はできません。
理想としては、コップ1杯の常温水や白湯を1日2リットル摂るようにするのがベストです。
水分不足の目安
毎日摂取している水分量を把握していない、という方や水分不足かどうか分からないという方もいるかもしれませんね。
水分不足かどうかを把握する目安は、トイレの回数です。
トイレはお昼休みにしか行かない、いつトイレに行ったかわからない、という方は水分が不足している可能性があります。
また、明らかに水ではなくコーヒーやお茶など味がついているものしか飲んでいない場合は水分不足です。
水分は過剰に摂取しても排出されますし、健康に害が出るほど飲むこともないので、少ないと感じる方はしっかり摂取してください。
乾燥肌を体質改善する3つの方法まとめ
トラブルの元になる乾燥肌は自然に改善されることはほとんどありません。
むしろ、乾燥肌なのに今まで同じスキンケアや生活習慣のままでは、乾燥がどんどん悪化してしまいます。
もちろん、乾燥肌の方はいろいろなスキンケアを試したり、生活習慣にも気をつけているでしょう。
それでも改善できないということは、ケアの方法や生活習慣の見直し方が間違っている可能性があります。
潤った艶やかな肌というのは、何歳であっても手に入れたい理想の肌質ですね。
その肌質を手に入れるためにも、自分のケアや生活習慣をチェックして、乾燥肌にならない体質へと変えていきましょう。