日焼け止めの塗り方は間違いだった?美肌を守る6つの紫外線対策
美肌になるためにも、肌トラブルを改善するためにも紫外線対策は欠かせません。
近年は飲む日焼け止めやUVカット加工されたアウターなど、紫外線対策アイテムも多種多様になっています。
ですが、一番確実な効果が期待できるのは、やはり肌に直接塗るタイプの日焼け止めと言えるでしょう。
ただしその使い方、塗り方が間違っていては効果が半減したり、ムラ焼けなど残念な状態になってしまうことがあります。
そこで今回は、日焼け止めの正しい使い方と塗り方、美肌を守るための6つの紫外線対策についてご紹介していきます。
日焼け止めを塗るのは夏だけで良い?
夏は最も日差しが強く、日に焼けた部分の肌はじりじりしますよね。
この状態は当然ですが紫外線量も多いので、夏にはしっかり日焼け止めを使う必要があります。
逆に、曇っていて太陽が出ていなければ、紫外線は降り注いでいないと思っている方も多いでしょう。
しかし紫外線は日差しも気温も無関係で、曇りでも寒い日でも紫外線は降り注いでいるのです。
もちろん夏は最も紫外線量が増えますが、オゾン層が破壊されている現代では1年を通して紫外線対策をするのがベストです。
日焼け止めの正しい塗り方とは
日焼け止めの正しい塗り方を正しく学び、実践しているという方は少ないのではないでしょうか?
しかし、適当な塗り方をしてしまうと日焼け止めの効果が発揮されません。
重要なのは、「塗り残しがないこと」と「ムラなく塗ること」です。
よってここでは、日焼け止めの正しい塗り方を解説します。
顔の日焼け止めの塗り方
日焼け止めクリームを手のひらに適量取ったら、指に取って額と鼻と両頬と顎の4点に置いていきます。
次に、クリームを2本から3本の指を使って、まんべんなく内側から外側へ伸ばします。
塗り伸ばす順番に決まりはありませんが、おでこから順番に下の部位に行うのが一般的です。
この時、眉間や生え際や鼻の周りなどは塗り忘れやすいので、縦ラインにもしっかり伸ばしましょう。
最後は手のひら全体で、優しくハンドプレスをしながらクリームが均等になるように馴染ませてください。
首にもきちんと日焼け止めを塗ること
顔を紫外線対策をするのが一般的ですが、首はうっかり忘れてしまうなんてことも多いようです。
首は顔の影になるものの、道路などから反射する紫外線の影響を受けるので、必ず日焼け止めを塗りましょう。
手のひらに日焼け止めクリームを取って伸ばしたら、手のひら全体を使って、フェイスラインから鎖骨に向かって塗り広げます。
アップスタイルの場合は、首の後ろもきちんと塗り紫外線対策をしておきましょう。
体の日焼け止めの塗り方
体は塗る範囲が広いので、手のひらに取って少しずつ塗り伸ばす方法だとムラになってしまいます。
よって、体に塗る場合は直塗りをするのがおすすめです。
日焼け止めクリームを、容器からそのまま腕や足などにつけるようにしましょう。
後は、そのクリームを手のひら全体で大きく塗り広げていきます。
テクスチャーがゆるいミルクタイプの日焼け止めは垂れてしまうので、肘下と肘上というように範囲を分けて塗っていきましょう。
日焼けから美肌を守る5つの紫外線対策
紫外線にはUV-AとUV-Bがあり、波長の長いUV-Aは肌の奥まで浸透してコラーゲンを断ち切ったり、細胞を破壊します。
波長の短いUV-Bは、表皮に炎症を起こしてダメージを与えます。
どちらの紫外線も、浴びるだけであらゆる肌トラブルを引き起こす要因となります。
この紫外線を防ぐには6つのポイントをご紹介するのでチェックしておいてください。
日焼け止めを塗る量はケチらない
人によって塗る部分の大きさは違いますし、紫外線量も日によって異なるので、これが適量というのありません。
ただし、絶対に守らなくてはいけないのが日焼け止めを塗ることをケチらないことです。
確かに塗りすぎると肌に負担をかけますし、密着しないまま流れてしまいます。
しかし日焼け止めを塗ることをケチってしまうと、いくらSPF値が高いものであっても紫外線が透過します。
これでは紫外線対策にはならないので、肌全体に行き渡るようにケチらず日焼け止めを塗っていきましょう。
適量の目安
適量に関して正確な数値は言えませんが、目安はあります。
それは塗った部分が均等に潤っているということです。
日焼け止めを塗ると肌にヴェールがかかるので、塗った部分は潤っているように感じます。
もし素肌感があるようでしたら十分に塗れていないので、少しずつプラスしていくと良いでしょう。
逆にべたべたぬるぬるするというのはつけすぎですから、ティッシュなどで軽くオフしてください。
シチュエーションに合わせた数値の日焼け止めを使う
日焼け止めは肌に負担がかかるという理由で、日差しが強い時や外出時にしか使わないという方もいるかもしれません。
しかし、紫外線はガラスも透過して家の中まで入り込んできます。
よって、シーンに関わらず日焼け止めは塗っておくべきなのです。
ただし、曇りの日は紫外線量が少ないですし、UVカット加工されたレースカーテンなどを使っていればある程度の紫外線はカットできます。
こういった環境で、数値の高い日焼け止めを使うのは肌に余計な負担をかけるのでシチュエーションに合わせて使い分けましょう。
ライフシーンに合わせた日焼け止めの使い方
日焼け止めはSPF10から50+という表記で防止指数が表されています。
SPF10~20 | 日常生活、15から30は屋外と屋内を出たり入ったりするときや紫外線量が少ないときの外出に適しています。 |
SPF30~50 | 真夏に海や山でアウトドアを楽しむときに使いましょう。 |
50+ | 特に紫外線量が多い場所で外にいるという場合に使ってください。 |
こまめに日焼け止めは塗り直す
日焼け止めは、一度塗ったらそれで紫外線対策完了というものではありません。
汗をかいたり水に濡れたら落ちてしまいますし、タオルなどで拭いてしまっても落ちます。
特に肌の状態に変化がない場合でも、時間とともに効果は薄れるので必ず塗り直しを行うようにしましょう。
普通の状態であれば、3時間おきを目安に塗り直してください。
ただし泳いだりタオルでこすったりした場合は、例え塗ったばかりであっても塗り直さないと日焼けをするので注意しましょう。
ウォータープルーフタイプでも塗り直しは必要?
ウォータープルーフタイプの日焼け止めの場合は、普通のものよりは塗り直す頻度を減らして大丈夫です。
といっても、海やプールに長時間入っていればほとんど落ちてしまいます。
水に濡れないとしても、1日中同じ効果を持続させるのは難しいでしょう。
よって、塗ってから5時間ほど経ったら塗り直しておくのが安心です。
顔の日焼け止めは順番を守る
顔に日焼け止めを使う場合、化粧下地の前か後かを迷ってしまう方も多いようです。
基本的にどちらが先でも良いのですが、より効果を高めるには日焼け止めを塗ってから化粧下地を使うという順番がおすすめです。
化粧下地の役割は、ファンデーションをしっかり密着させて美しく仕上げることです。
よって、その上に日焼け止めを塗ってしまうと化粧下地が役割を果たせません。
また、化粧下地を上塗りすれば日焼け止めが落ちるのを防げるので、先に塗っておいた方が良いでしょう。
ただし、クリームタイプやミルクタイプは油分が多くすぐに化粧下地をつけるとよれてしまうので、しっかり肌に馴染ませてから使いましょう。
紫外線対策グッズを併用する
肌に直接つける日焼け止めクリームは、どんな動きでも確実に紫外線をカットしてくれます。
ですが、塗り直す暇がなかったり、強い日差しの中に長時間いる場合は完璧な紫外線対策とは言えません。
そこで活用したいのが紫外線対策グッズです。
日傘や帽子、UVカット加工のアウターなどを併用すれば、さらに紫外線カット効果が高まります。
目から入る紫外線にも注意
日本人は、サングラスをかけると柄が悪いイメージを持つことが多いようです。
しかし、紫外線は目からも入ってきて活性酸素を作り出します。
ですので、特に日差しが強い日はサングラスで目から入る紫外線をカットしましょう。
また紫外線は目の組織にも強いダメージを与えます。
よって、目を守る意味でもサングラスでガードしてあげると良いでしょう。
日焼け止めはしっかり落とす
紫外線から肌を守ってくれる日焼け止めですが、効果がなくなったり必要なくなったらただの汚れといえます。
よって、普通の汚れと同じようにきちんと落とさないと肌荒れを引き起こす要因になります。
日焼け止めは種類によってクレンジングが必要なものもあるので、落とし方の表示を確認してください。
石鹸で落とせるものであれば普通に洗えば落ちますが、それ以外のものはクレンジングできちんと落とすようにしましょう。
クレンジングを使った落とし方
SPF50でPA++++という日焼け止め効果が高いものは、洗浄力が強いオイルタイプのクレンジングを使うようにしましょう。
クレンジングをたっぷり取ったら、まずは日焼け止めに馴染ませます。
馴染むとオイルが乳白色になるので、ゆっくり撫でるように落とします。
ぬるめのお湯で綺麗に洗い流したら、最後は石鹸などを使ってしっかり落としてください。
クレンジング後はしっかり保湿
クレンジングは、洗浄力が強いだけに肌を守る皮脂膜や皮脂までも根こそぎ落としてしまいます。
そのため普通に洗顔などをしたときよりも、肌は無防備な状態で外部からの刺激を受けやすい状態です。
それなのにいつもと同じスキンケアをしているだけでは、保湿不足で乾燥肌などのリスクを高めることになります。
よってクレンジングをした日は、化粧水を2度塗りしてから乳液とクリームでケアをする、体もローションとクリームを併用するというように保湿を徹底しましょう。
日焼け止めの選び方
紫外線対策をしていても、肌がくすんでいる、乾燥してごわごわするなどのトラブルがある場合は日焼け止めがあっていないのかもしれません。
日焼け止めのは種類があり、それぞれに特性がちがいます。
また、紫外線防止剤にも種類があって肌への負担の度合いが異なります。
よって、自分に合った日焼け止めを選ぶことも、美肌を守るためには必要となります。
日焼け止めの種類
肌につける日焼け止めの種類は、大きく分けると「クリーム」「ミルク」「ジェル」「スプレー」以上の4種類になります。
クリーム | 落ちにくく保湿力がありますが、ベタつきが強く石鹸などでは落ちにくいです。 |
ミルク | サラッとして塗りやすい反面、落ちやすいのでまめに塗り直す必要があります。 |
ジェル | 軽くつけ心地が良いものの、紫外線をカットする効果が弱いです。 |
スプレー | 手軽に使えて髪などの紫外線対策にも向いていますが、ムラになりやすく顔には使えないものもあります。 |
このようにメリットとデメリットがあるので、うまく使い分けましょう。
紫外線防止剤の種類
日焼け止めに使われる紫外線防止剤は、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類になります。
紫外線吸収剤 | 紫外線吸収剤は、有機系物質に紫外線を吸収させて熱に変換します。 紫外線を防止する効果は高いのですが、有機物質や熱が肌への負担を大きくするので、正しく使わないとトラブルが起こりやすいのがデメリットです。 |
紫外線散乱剤 | 紫外線散乱剤は無機系の物質で紫外線を反射して、肌への侵入を防ぎます。 肌への負担は少ないものの、表面で紫外線をカットするだけなので落ちやすいというデメリットがあります。 |
日焼け止めの塗り方についてのまとめ
紫外線対策は、とりあえず日焼け止めを塗っておけば大丈夫と思ってしまいがちです。
また特に難しい使い方をするものではないので、説明などは読まず自己流の塗り方でケアをしている方も多いです。
しかし、日焼け止めそれぞれの特性を理解していないと、正しい使い方や塗り方ができず効果が得られません。
日焼けは美肌の大敵ですが、使い方次第では日焼け止めも美肌の大敵になってしまいます。
よって今回ご紹介した日焼け止めの塗り方や使い方、紫外線対策などのポイントを押さえて、美肌を守っていきましょう。