二の腕のぶつぶつ改善法!原因や自宅でできる6つの治し方とは
肌を露出する季節はもちろん、体を洗ったりする時にも気になるのが二の腕のぶつぶつです。
顔のニキビと同様に、簡単には治ってくれない二の腕のぶつぶつは原因を把握した上で対策を行わなくてはいけません。
そこで今回は、二の腕のぶつぶつの原因と自宅でできる6つの治し方をご紹介していきます。
二の腕のぶつぶつの正体は?
二の腕の皮膚も、ターンオーバーによって健康な状態を保っています。
これが滞ると、古い角質が少しずつ毛穴を塞いでいき、やがて過剰に溜まって肥厚することで皮膚が盛り上がります。
これが丘疹(きゅうしん)と呼ばれるもので、この状態が続くと炎症が起こって赤みが出たり、かゆみを伴うこともあります。
医学的には毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)や毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)という名前があり、一般的には鮫肌と呼ばれるのがぶつぶつの正体です。
二の腕のぶつぶつの原因とは
二の腕のぶつぶつ対策をする上でもっとも重要なのが、なぜこの症状が起こっているのかを知ることです。
例えば顔のしわも、メイク時の摩擦や紫外線、スキンケア不足など原因は人によって異なります。
いくら対策を行っても、原因をそのままにしておいたら二の腕のぶつぶつは改善できません。
少しでも早く二の腕のぶつぶつを改善するには、自分の生活習慣や肌質から正しい原因を把握することが重要なのです。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンは、ターンオーバーサイクルを正常に行う働きを担っています。
そのため、バランスが乱れるとターンオーバーサイクルも乱れてしまいます。
ホルモンバランスは生理や妊娠によって乱れますが、寝不足や疲労、ストレスの影響も受けやすい性質があります。
慢性的な睡眠不足や疲労が取れない、ストレスが溜まっているという状態は、ホルモンの分泌をコントロールする自律神経に影響を与えるのです。
そのため、ターンオーバーが乱れることで角質が蓄積して二の腕にぶつぶつができてしまうのです。
血行不良もターンオーバーを狂わせる
睡眠やストレスは血液の流れにも関わっています。
睡眠が足りなかったりストレスを感じると、交感神経が優位になり血管の収縮が激しくなります。
すると、血液の流れのリズムが狂ってしまい、ターンオーバーに必要な栄養が不足するのです。
そのためターンオーバーのサイクルも狂い、古い角質が溜まるという悪循環が続いてしまいます。
冷え性による代謝の低下
気温や季節に関わらず、常に二の腕がひんやりしている場合は冷え性かもしれません。
冷え性というと手先や足先が冷たいイメージがありますが、実は二の腕も冷え性の症状が起こりやすいのです。
肘下と違い、肘から肩にかけては動かすことが少ないので血行が悪く冷たくなってしまいます。
冷え性になると代謝が低下するため、ターンオーバーが遅くなり、その結果角質が溜まりやすくなるのです。
乾燥肌や敏感肌による水分不足
乾燥肌というのは水分が不足した状態の肌で、水分が足りないとターンオーバーが正常に行われません。
また、乾燥を改善しようとする働きによって皮脂が過剰分泌されます。
ターンオーバーが行われないと、角質と過剰に分泌された皮脂が混ざり合い毛穴に詰ってしまいます。
敏感肌もバリア機能の低下によって水分を保持することができないため、ターンオーバーが乱れます。
さらに刺激を受けやすいので、その反応で二の腕にぶつぶつができやすいと言われています。
二の腕にぶつぶつができやすい肌の遺伝
実は、二の腕のぶつぶつは遺伝によって発症することもあるのです。
遺伝の場合は子供の頃からぶつぶつが発症しますが、一般的には成人後に自然と治っていきます。
しかし絶対に治るというものではないので、早めの対策が必要です。
原因が遺伝というとセルフケアでは治らないイメージがあるかもしれません。
ですが、遺伝は要素を受け継いでいるだけですから、適切なケアをすれば症状の緩和や改善効果が期待できます。
二の腕のぶつぶつを改善する6つの方法
二の腕のぶつぶつを改善するには、できてしまった原因を取り除くことが一番です。
ただ、それと同時にセルフケアを行うことで、効率よく症状を緩和したり完治するのも不可能ではありません。
できてしまった二の腕ぶつぶつは、悩んでいるだけでは治らないので、しっかりケアをしていきましょう。
あまりにもひどい場合は病院での治療も必要ですが、自宅でのケアでも十分に改善可能ですから適切な治し方を見ていきましょう。
溜まった角質を取り除く
すでに二の腕にぶつぶつがある場合は、まず溜まった角質を取り除かなくてはいけません。
そのためには、角質を柔らかくする方法とピーリングで落とす方法の2種類があります。
赤みなどが出ていなければ炎症は起きていないので、即効性のあるピーリングがいいでしょう。
もし赤みやかゆみなど炎症の症状が起こっている場合は、ピーリングだと刺激が強すぎます。
よって、角質を柔らかくして保湿しながらケアができるクリームを使うのがおすすめです。
ピーリングはケミカルで
ピーリングにもいろいろな種類があり、中にはスクラブなど硬い物質を使うものもあります。
ただし、いくら炎症していないといってもスクラブピーリングは肌を傷めてしまいます。
刺激を与えると逆にぶつぶつが悪化することもあるので、フルーツ酸など刺激の少ないケミカルピーリングでケアをしてください。
角質ケア用のピーリングジェルも、角質をぽろぽろにしてくれるので、硬さが気になる方は使ってみるといいでしょう。
市販薬を使ってケアをする
市販薬の角質ケアクリームは、角質を柔らかくしながら取り除き、さらに保湿をして肌を守ってくれるものがあります。
これは一般的に肘やかかとなどの角質をケアする目的で使われますが、二の腕のぶつぶつにも使えます。
即効性はありませんが、毎日クリームを使うことで徐々に二の腕のぶつぶつが減っていきます。
また、黒ずみ解消にも効果的と言われているので、二の腕の黒ずみが気になる方にもおすすめです。
しっかり保湿でターンオーバーを促進
角質を落としても、ターンオーバーが滞ったままではすぐに二の腕のぶつぶつが再発します。
再発させないためには、しっかり保湿をするのがポイントです。
二の腕も、顔と同じようにローションとクリームでケアをしてあげましょう。
保湿を徹底することで、乾燥肌や敏感肌も改善できるので、多角的にぶつぶつの原因にアプローチできます。
角質ケアクリームを使えば保湿は不要?
角質ケア用のクリームには尿素が配合されているものが多いです。
尿素は優れた保湿力があるので、一見保湿ケアは不要に思えるかもしれません。
ですが、角質ケア用クリームは角質を落とした後の肌を保湿するだけです。
すでに水分が失われている場合は補給も必要ですから、ローションでしっかり水分を補ってあげてください。
適度な運動で老廃物を溜め込まない
運動不足だったり、汗をかかない生活をしてしまうと老廃物の排出が滞ってしまいます。
さらに全身の血行が低下することで代謝まで悪くなるので、ターンオーバーにも影響を与えます。
運動と言っても、激しいエクササイズをする必要はありません。
ラジオ体操でもいいですし、ストレッチやヨガでもいいので、毎日少しでも意識して体を動かしましょう。
全身の血行が促進されればデトックス機能も活性化するので、二の腕のぶつぶつの改善にも効果的です。
食生活からアプローチ
油分や糖分、炭水化物などが多い、偏った食生活は肌の健康状態を悪化させます。
肌の栄養となるのは、ビタミンやミネラルがメインですから、これらの栄養素が不足すると肌トラブルは解消されません。
また、ターンオーバーのためにもビタミン類は必須です。
油分や糖分は摂りすぎないように、野菜類を中心とした食生活にすることで肌を健やかな状態に育てていきましょう。
二の腕のぶつぶつに効く食材は?
野菜やフルーツにはビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、これらの食材を積極的に摂取するのがおすすめです。
野菜の中でも特に二の腕のぶつぶつに良いのは緑黄色野菜です。
ほうれん草や人参、セロリ、ブロッコリーなどできるだけ色の濃いものを選びましょう。
茹でるとビタミンが失われてしまうので、加熱する場合は炒めたりレンジでチンをして栄養を逃がさないようにすると良いでしょう。
紫外線対策で肌を守る
紫外線は刺激が強いため、肌のターンオーバーを乱すと言われています。
ですので、腕を出す洋服を着る時には、季節を問わず紫外線対策を行うようにするのがベストです。
近年は秋や冬でも紫外線量が増えていますから、油断するとぶつぶつが治らないどころか悪化の原因にもなります。
特にぶつぶつができやすい二の腕の裏側は紫外線対策を忘れがちですから、しっかり日焼け止めを塗って肌を守ってあげましょう。
効果的な紫外線対策法は?
ダイレクトに紫外線をカットするには、日焼け止めを使うのが一番です。
ただ、日焼け止めはこまめに塗り直さないと効果が落ちてしまうため、忙しかったりすると塗り直しを忘れてしまうこともあるかもしれません。
そんな方におすすめなのが日焼け止めサプリメントです。
日焼け止めサプリメントは、紫外線によって作られる活性酸素を除去して、肌への刺激を緩和する効果が期待できます。
これなら飲むだけでいいですし効果の持続性も高いので、普段使いの紫外線対策として取り入れてみてください。
マッサージで血行促進
血行を促進するには、運動や食生活からのアプローチだけではなくマッサージも効果的です。
マッサージはダイレクトに血液を流せるので、代謝が低下している二の腕のぶつぶつ改善に効果を発揮してくれます。
マッサージをすると、血行を促進できるだけではなくリンパの流れも促せるので、二の腕痩せ効果も期待できます。
揉んだりなでたりするだけでも冷えを解消できますから、ちょっと手が空いたらマッサージする習慣をつけておきましょう。
マッサージ効果をアップする方法
二の腕のぶつぶつ解消のためにマッサージをする場合は、保湿成分がたっぷり入ったマッサージクリームを使いましょう。
血行を促進しながら、さらに保湿力を高めてあげればターンオーバーも効率よく活性化できます。
保湿によって肌の水分量が整えられることで、肌が柔らかくなって滑らかに仕上がります。
また、クリームを使うのはマッサージによる摩擦の刺激から肌を守る効果にもつながるので、伸びのよいマッサージクリームを選んでください。
間違った二の腕のぶつぶつの対策法
せっかく頑張ってセルフケアをしていても、その方法が間違っていたら二の腕のぶつぶつは治りません。
二の腕のぶつぶつの原因を正しく把握していなかったり、ケア方法の認識を勘違いしていると、セルフケアが症状を悪化させることもあります。
ですので、間違った対策法をしていないかもしっかりチェックしておきましょう。
患部をこする
二の腕のぶつぶつがある部分を綺麗にしようとすると、体を洗う時についごしごしこすってしまいがちです。
こすれば、古い角質も多少落ちるので一見改善出来たように感じます。
しかし二の腕のぶつぶつの大元が落ちるわけではありませんし、逆に肌がダメージを受けることでより悪化させてしまいます。
患部を洗う時は刺激を与えないようにするのが大事ですから、絶対にこすらないようにしてください。
保湿をしない
二の腕のぶつぶつは肌のべたつきのせいで起こると思っている方が多いようです。
確かに顔の場合は、皮脂の分泌量が多いせいで吹き出物が出来たりしますが、二の腕のぶつぶつは吹き出物とは違います。
保湿をしないと乾燥してしまい、余計に二の腕にぶつぶつが出来やすくなるので注意してください。
水分を保てる肌であれば、保湿ケアをしてもひどくべたつくことはありません。
ですので、きちんと水分を保持できる肌になるように、丁寧に保湿をしてあげましょう。
二の腕のぶつぶつ改善法についてのまとめ
基本的に二の腕のぶつぶつは自宅でのセルフケアで改善できます。
ただし、毛孔性苔癬というのは皮膚疾患の一つですから、状態によっては自分では治せないこともあるかもしれません。
もしどうしても治せない場合には、一度皮膚科など医療機関で診てもらうのも一つの改善方法になります。
治療でも自分でケアを続けるにしても、自分にあった方法であれば改善は可能ですから、例えすぐに結果がでなくても諦めずに理想の肌を目指していきましょう。