日焼け後の美白ケア法とは!正しい美白ケアで美肌を取り戻す
近年は、紫外線量も多くなっているので、日焼け止めを塗っていても日焼けしてしまうことがありますね。
また、洗濯物を干したりゴミ捨てに行ったりしたときに、うっかり日焼けをしてしまうこともあるでしょう。
そんなときは、「すぐに美白ケアをしなくては」と焦ってしまいますが、日焼け後の美白ケアには注意が必要です。
美白ケアは、肌に沈着したメラニン色素の排出を促進したり、色素還元をしたりするケアになります。
つまり肌の保湿力を高めたり、美容効果を与えたりするケアとは違うので、間違った美白ケアは肌に大きな負担をかけます。
そこで今回は、日焼け後の美白ケア方法や、美白化粧品の選び方などを解説していきます。
目次
日焼けの直後は美白化粧品を使わないこと
日焼け後の美白ケア法で絶対に守らなくてはいけないのが、美白化粧品を使わないということです。
美白ケアと言えば美白化粧品を使ったケア、と言うイメージがあるかもしれません。
しかし、美白化粧品に含まれている美白成分というのは、肌への負担が大きいのです。
例えばハイドロキノンは、メラニン色素を薄くする作用が強いので、この作用が刺激となってしまいます。
日焼けというのは軽度であってもやけどと同じ状態です。
そこに、ダメージとなる刺激を与えてしまうと、さらにトラブルを起こしてしまうので、美白化粧品を使うのは肌の状態が落ち着いてからにしましょう。
日焼け後の美白ケア方法
美白化粧品を使わないでどうやって美白ケアをするのか、と思う方もいるでしょう。
確かに美白ケアには美白化粧品を使うのがもっとも効果的です。
ですが、日焼けをしてから3日間は、洗顔と保湿、そして生活習慣の中でケアを行うのが基本です。
これを守らないと、肌トラブルのリスクが高まり、さらに色素沈着が起こりやすくなってしまいます。
早く美白化粧品を使いたいかもしれませんが、まずは肌の状態を整えることが、その後の美白効果に関わってくるのです。
ここでは、日焼け後の正しい美白ケア方法をご紹介するので参考にしてください。
まずは徹底的に冷やすこと
日焼け後の美白ケアで絶対にやらなくてはいけないのが、日焼け部分を冷やすことです。
日焼けした部分は、赤くなっていてもいなくても炎症が起こっています。
その状態が続くと、肌細胞はどんどんダメージを受けますし、メラニン色素が生成されてしまいます。
とにかく、早く炎症を鎮静化することがケアの第一歩なので、しっかり冷やしてください。
冷やす時は冷タオルを使うこと
少しでも早く冷やすには、アイスノンや保冷剤を使うのが効果的に思えるかもしれません。
しかし、日焼け後にこういったアイテムを使うのはNGです。
確かにアイスノンなどは早く肌が冷えますが、急激に冷えすぎてしまい、肌に負担をかけてしまうのです。
冷やす速度は遅いですが、日焼けの火照りを鎮めるには水で濡らして冷蔵庫で冷やした冷タオルがベストです。
冷タオルであれば、火照りの熱を穏やかに吸収してくれます。
すぐにタオルが温まってしまうかもしれませんが、こまめに冷やして火照りを取ってください。
保湿ケアはいつもより高保湿のアイテムを使う
保湿はスキンケアの基本なので、日焼けをしているいないに関わらず、保湿ケアは徹底されていると思います。
しかし、日焼け後はいつもよりも高保湿のアイテムを使うようにしてください。
例えば化粧水はハトムギ配合などライトな保湿化粧水を使っていると言う方は、それよりも保湿成分が高いものを使いましょう。
と言っても、いきなり高額な化粧水を使う必要はありません。
普段よりも保湿力が高ければ十分なので、しっかり保湿して肌の潤いをキープできるようにしてください。
保湿効果が高い成分は?
美容業界では、常に新しい保湿成分が開発されています。
ですので、どの成分を使えばいいか迷ってしまいますが、合成した作られた保湿成分は肌との親和性が低いと言われています。
もちろん他の成分と合わせることで浸透力が高くなっているものもありますが、日焼け肌には向いていません。
日焼け後の保湿には、セラミドやコラーゲンなど肌で合成される成分が適しています。
他にもヒアルロン酸やプロテオグリカンなどが保湿効果が高いので、こういった保湿成分が入っているアイテムを選びましょう。
乳液やクリームも取り入れる!
日焼けした肌は、大きなダメージを受けているので、皮脂が過剰分泌されます。
そのため、化粧水をつけただけでも肌がテカテカしてしまうことも多いですね。
これだけ皮脂が分泌されていれば、油分を補う必要性を感じないかもしれません。
逆に、油分を塗ってしまうと余計に肌のテカリがひどくなると思う方もいるでしょう。
しかし皮脂が分泌されていても、日焼けによって炎症が起こり、内部は水分が不足している状態です。
皮脂も適切に分泌されているわけではないため、ダメージに弱くなっているので、乳液やクリームで油分を補いバリア機能をサポートしましょう。
美白ケア中も日焼けには要注意
日焼け後は、肌に負担をかけないために日焼け止めを極力使わないようにする方もいるようです。
確かに、日焼け止めは負担をかけますが、日傘やUVカットの衣類だけで紫外線を完全にシャットアウトは出来ません。
ですので、美白ケアをしている間もしっかり日焼け止めを使ってください。
ここで注意したいのが日焼け止めの種類です。
日焼け止めに使われている成分は、紫外線を跳ね返する拡散剤と、紫外線を吸収して化学反応によって肌への浸透を防ぐ吸収剤の2種類があります。
吸収剤の方が日焼け止め効果が高いのですが、その分肌への負担が大きいので、拡散剤のものをこまめに塗り直して日焼けを防ぐのが正解です。
日焼けが落ち着いたら美白化粧品でスキンケアを始めましょう
個人差はありますが、美白化粧品でスキンケアが出来るのは日焼けをしてから3日後ぐらいからです。
日焼けによるダメージでメラニン色素が大量に生成されるまでには約72時間かかると言われています。
ですので、焦る必要はありません。
日焼けの炎症が治まり、しっかりと保湿をして肌が健やかな状態を取り戻したら美白化粧品を使うタイミングです。
美白化粧品も普通の化粧品と使い方は変わらないので、朝晩のスキンケアに取り入れてください。
ここでは、美白化粧品の効果を高めるコツをご紹介します。
ピーリングでターンオーバーを促進
日焼けのせいで黒ずんでいる場合は、古い角質を剥がしてターンオーバーを促進しましょう。
ターンオーバーが滞っていると、メラニン色素が排出出来ません。
古い角質が剥がれると、肌の奥で新しい肌細胞が作られて、角質層を形成するために表皮に押し上げられてきます。
このとき、メラニン色素も押し上げられてくるので、色素沈着を防ぐことができます。
また、日焼けによる肌のごわつきなども解消して、美白化粧水の浸透もスムーズになります。
ピーリング化粧品は、刺激が少ないAHAやサリチル酸などを使っているものを選びましょう。
ピーリングをするときの注意点
角質を剥がすピーリングを行うのは、1週間から2週間に1回が鉄則です。
頻繁にピーリングをすると、ターンオーバーが追いつかず、健康な角質にダメージを与えてしまうのでやり過ぎは逆効果です。
また、バリア機能が一時的に低下するので、ピーリング後は丁寧に保湿をしましょう。
少しでもヒリヒリしたり、赤みが出るようであれば使用は中止してください。
美白化粧品は有効成分配合のものを選ぶ
美白ケアは、エイジングケアや保湿ケアに並ぶ人気のケア方法です。
そのため、たくさんの化粧品ブランドからいろいろな美白化粧品が発売されています。
価格帯も安いものから高額なものまでありますが、選ぶ時の基本は美白有効成分が入っていること。
メラニンの生成を抑えながら色素を還元するビタミンC誘導体、メラニンの生成を防ぐトラネキサム酸、メラニン色素の排出をサポートするハイドロキノンなどが有効です。
体の内側からのアプローチで美白効果アップ
肌は体の内側から作られるので、食事などから美白に効果的な栄養を摂ることも美白ケアに繋がります。
新陳代謝を高めて、メラニン色素の排出を促してくれるのは、ビタミンAやビタミンC、ビタミンEなどが挙げられます。
これらの栄養素を含むのは、緑黄色野菜や果物、ナッツ類なので積極的に食べるようにしましょう。
食事からは難しいという場合は、美白サプリメントを活用するのもおすすめです。
内側からケアをすれば、美白化粧品との相乗効果で、よりスムーズな美白効果が期待できます。
やってはいけない!美白ケアの都市伝説
世の中には、民間療法的な美白ケア方法もありますし、嘘か本当かは分からない都市伝説的な方法があります。
もちろん民間療法的なものでも都市伝説的なものでも、実際に美白に成功したものもあるかもしれません。
しかし、基本的には美白ケアとして認められていないので注意が必要です。
美白に成功したと言っても、肌に合わなければトラブルになる可能性もあります。
日焼けをしている肌はとても敏感になっていますから、普通のスキンケアでも肌に合わないことがあるので気をつけなくてはいけません。
いくら口コミで良いといわれていても、都市伝説的な美白には向いていないので、やらないようにチェックしておきましょう。
レモンパックはダイレクトにビタミンCが摂れる?
ビタミンCがたっぷり含まれているレモンは、美肌効果が高いことで知られているフルーツです。
そのため、一時期にはレモンパックが流行しました。
確かに、ビタミンCはコラーゲンの合成をサポートしたり、メラニン色素還元作用が認められています。
しかしレモン自体は、とてもpH値が高いため、直接肌に乗せると角質層が溶けてしまいます。
さらに、レモンには紫外線の感受性を高めてしまうソラレンという成分が含まれています。
つまりレモンを肌に直接つけると、余計に日焼けしやすくなってしまうので絶対に止めましょう。
ヨーグルトパックは肌が白くなる?
オリーブオイルや塩をヨーグルトに混ぜて作るヨーグルトパックは、くすみの改善や美白への効果が期待できます。
これは、実際の美容法でも活用されているので、肌が健康な状態で行うのは問題ありません。
ただしヨーグルトに含まれるフルーツ酸には、肌の角質を溶かすピーリング効果があります。
日焼け後の肌は、とても敏感ですから肌を守る角質が落とされてしまうと、トラブルになってしまいます。
また、ヨーグルトが肌に残ると、酸化して肌にダメージを与えることになります。
ヨーグルトパックは日焼け後のケアには向いていないので、肌が普通の状態の時のケアとして使いましょう。
光毒性物質が入っているキュウリパックは要注意
洋画などでは、目にキュウリパックをしているシーンなどがありますが、キュウリはレモンと同じくソラレンを含んでいます。
ソラレンは、紫外線に対して過敏な反応をするため、キュウリパックをした後に紫外線を浴びると余計にダメージを受けてしまいます。
つまりキュウリパックをすると、日焼けしやすくなってしまうのです。
キュウリは手軽に手に入りますが、日焼け後のケアには向いていません。
自己流でキュウリパックを作ったりすると、雑菌が繁殖した状態でパックを使ってしまうこともあります。
敏感な日焼け後の肌は、雑菌の繁殖で赤みやかゆみのトラブルが起こるので気をつけてください。
民間療法で多用されるアロエにも気をつけて
アロエと言えば、食べれば美容効果があり、傷に塗ればすぐ治る、天然の薬とも言われる植物です。
ちまたでは日焼け後の肌にも良いと言われていますし、アロエ入りの日焼け後のローションもたくさん発売されています。
ですが、アロエ自体を日焼け後の肌に使うのはNGです。
バリア機能が弱まっている状態で、いろいろな成分が含まれているアロエをそのまま使ってしまうと強い刺激を与えます。
刺激を受けると、肌は炎症が起こり、さらなるシミの発生や沈着を引き起こします。
普通は加工されたものよりも生のままの方が効きそうに思えますが、アロエの場合はアロエ配合の基礎化粧品を使うのが正解です。
正しい美白ケアで美肌を取り戻す
日焼けをした後、すぐに美白化粧品が使えないとなると、シミや黒ずみが出来るのではと憂鬱な気持ちになってしまうかもしれません。
ですが、日焼け後の美白ケアは焦りが一番禁物です。
確かに一時的に黒ずんでしまうこともあるかもしれませんが、肌にはメラニン色素を押し出すターンオーバーという機能が備わっています。
この働きを邪魔せず、正常に機能するケアをしていれば、シミや黒ずみを怖がる必要はありません。
時間が経てば美白化粧品も使えますから、より一層効率よく美白ケアを進めることができます。
美白ケアで大切なのは、正しい方法を守ること、美白化粧品を使うタイミングを守ることなので、焦らず美肌を取り戻しましょう。