化粧水の選び方と使い方!自分の肌質にピッタリの化粧水選びとは
化粧水は、汚れだけではなく皮脂膜まで落とした洗顔後に使うものです。
よって、最も肌に影響を与えます。
しかし、「化粧水は肌への水分を補給するもの」ぐらいのイメージしか持っていない方も多いのではないでしょうか。
また、化粧水の主成分は水ですが、肌に潤いを与えるのは水ではなくセラミドなどの保湿成分です。
よって化粧水を正しく選べなければ、本来の目的である潤い補給や保湿効果が得られません。
そこで今回は、正しい化粧水の選び方や使い方についてご紹介していきます。
化粧水に配合される成分はメーカーによって違いますし、肌質によっても必要な成分は異なるので、きちんと選んで正しく使いましょう。
化粧水を選ぶ前にまずは種類を解説
化粧水と一口に言っても、実はいろいろな種類があります。
保湿化粧水や美白化粧水、ニキビケア化粧水、エイジングケア化粧水など美容目的に特化したものが増えています。
他にも、化粧水の浸透力を高める拭き取り用化粧水なども発売されています。
また肌質に合わせて、敏感肌用や乾燥肌用などたくさんの種類があります。
ここれは代表的なものの特徴を解説していきます。
保湿化粧水
市販されている化粧水の中で、最も多いのが保湿化粧水です。
保湿化粧水は、水分を補給することで角質層に潤いを与え、肌のキメを整えるのが主な目的となります。
保湿化粧水の特徴は、どのようなスキンケアにも対応できることです。
乾燥肌対策にもなりますし、キメを整えることで美容液の浸透もスムーズになるので、美容液の効果をしっかりサポートします。
ただし万能なだけに、保湿化粧水であっても優れた保湿効果があるというわけではありません。
よって、トラブル改善などの効果はありません。
ハイスペックな保湿化粧水もある
普通の保湿化粧水では、何かに特化した美容効果は期待できません。
しかし、最近は保湿ケアがフューチャーされているので、プロテオグリカンやヒト型セラミドなど優れた保湿効果がある有用成分を配合しているものもあります。
こういった成分は、ヒアルロン酸よりも保水保持機能が高いので、普通の化粧水にはない保湿効果が実感できます。
美白化粧水
美白化粧水は、名前の通り美白に特化した働きを持つ成分が配合されている化粧水です。
美白という名称を付けるには、美白成分として認可されている成分を配合していなくてはいけません。
ですので、美白化粧水は基本的に医薬部外品となります。
化粧水に使われるのは、ビタミンC誘導体やカモミラET、アルブチンなどが一般的です。
高機能な商品になると、ハイドロキノンやトラネキサム酸が配合されているので、メラニン色素を薄くする効果が期待できます。
美白化粧水の働き
美白というと、できてしまったシミを改善するというイメージがあるかもしれません。
しかし、美容業界における美白は、日焼けやダメージによるメラニンの生成を防ぐという予防美白です。
今あるシミを薄くしたり、改善するという美白ではないことを覚えておきましょう。
ハイドロキノンやビタミンCにはメラニン色素還元作用がありますが、化粧水に配合される濃度ではシミを薄くするのは難しいのが実情です。
しかし、化粧水の段階から美白をしておけば、美容液の効果を高めることは可能です。
ニキビケア化粧水
ニキビケア化粧水は、ニキビトラブルの改善に特化した化粧水です。
ただし、ニキビケア化粧水には肌をさっぱりさせて雑菌の繁殖を抑えるサリチル酸が使われているものがあります。
この成分が肌にあえば問題ありません。
しかし敏感肌や乾燥肌の場合、刺激を受けてさらにニキビが悪化することがあるため注意しましょう。
ニキビというのは、皮脂の過剰分泌が原因と思われがちです。
しかし、保湿不足で皮脂の分泌量が多くなっている場合はサリチル酸は逆効果となります。
よって、ニキビケアのために化粧水を選ぶ場合には、自分の肌質をしっかり把握しておく必要があります。
エイジングケア化粧水
エイジングケア化粧水は、肌の老化の速度を遅くする成分が配合されています。
一般的には、ビタミンC誘導体やアスタキサンチンなど抗酸化作用が高い成分が使われていることが多いです。
また、保湿成分もたっぷり配合されているので、コスパは少々高くなりますがトータル美容に適した化粧水と言えます。
ランクが上のものになると、EGFや幹細胞エキス、プラセンタなどが配合されている化粧水もあります。
これらの有用成分は細胞の分裂を促進する効果が期待できるので、今よりも若々しい肌を目指せます。
エイジングケアは何歳から始める?
エイジングケアは中高年になってから始めると思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、エイジングサインが出ているのであれば、年齢に関わらず始めるのがおすすめです。
高機能成分を若いときから使うと、肌を甘やかすという意見もあります。
しかし、若いときから既にしわやシミ、たるみがあるということは、肌の回復力やハリ弾力機能が低下している状態です。
これを放置すると老化が進んでしまうので、エイジングサインに気づいたら化粧水もそれに対応したものを使うのが正解です。
拭き取り用化粧水
拭き取り用化粧水というのは、肌を拭き取るように使う化粧水です。
この化粧水は、肌に潤いを与えることが目的の保湿化粧水などと違い、古い角質を取り除くピーリングが主な目的となります。
洗顔では落としきれない毛穴汚れなどを落とすことで、その後に使う化粧品の浸透力を高めます。
また肌を柔らかくする成分が配合されているものもあるので、肌の状態に合わせて使い分けることでスキンケア効果がアップします。
化粧水は必要ない?
拭き取り用化粧水は、化粧水の一種ではありますが目的がまったく違います。
よって、拭き取り用化粧水を使った後には、必ず化粧水で水分補給をしなくてはいけません。
拭き取り用化粧水にも保湿成分は含まれています。
しかし、あくまでも角質や汚れを落とすことが目的ですから水分を補給する効果はないのです。
潤い不足の肌は美容液の浸透力も弱くなります。
よって、保湿化粧水などできちんと潤いを与えてあげましょう。
自分に合った化粧水の選び方とは
化粧水の種類やそれぞれの目的を知れば、自分に合った化粧水を選べます。
ただし、化粧水と肌には相性があるので、いくら自分が求める効果を持った化粧水であってもそれがベストとは限りません。
化粧水は目的別だけで選ぶのではなく、自分の肌質を正しく理解しておくことも大切です。
肌質に合わない化粧水では、どんなに高機能でも理想の肌にはなりません。
ここでは、肌質も考慮した化粧水の選び方をご紹介します。
乾燥肌に合う化粧水
洗顔後、すぐに肌がつっぱったりかさつくのは乾燥肌です。
乾燥肌は水分と油分のバランスが崩れている状態なので、保湿に重点をおいたケアが必要です。
よって、肌がどのような状態であっても保湿化粧水を選びましょう。
例えばニキビが出来ていたりすると、保湿よりも殺菌効果が高いものを選びがちです。
しかし、乾燥肌のニキビは乾燥が原因ですから、トラブル解消のためにも保湿化粧水を選んでください。
アルコールフリーのものを選ぶ
アルコールが入った化粧水は、使用感がさっぱりしています。
肌もすぐにさらっとなるので、次に使う美容液が浸透しやすいイメージもあるでしょう。
ですが、アルコールは肌に刺激を与えるため、乾燥肌の場合はかゆみなどが出ることもあります。
また蒸発するときに水分を奪ってしまうので、さらに乾燥がひどくなります。
保湿成分が入っているとしても、アルコールが原因で効果が半減します。
よって、アルコールフリーのものを選ぶのがベストです。
オイリー肌に合う化粧水
皮脂の分泌量が多いオイリー肌は、保湿よりも殺菌作用や抗炎症作用がある成分が入った化粧水がおすすめです。
オイリー肌は、今はトラブルがなくてもニキビができやすい環境です。
化粧水で雑菌の繁殖を抑えておけば、トラブルのリスクを減らせます。
逆に保湿をしすぎてしまうと、皮脂が刺激となってかゆみや赤みが発生することもありますから注意しましょう。
拭き取り用化粧水でさっぱりさせる
オイリー肌の方は、エタノールなど揮発成分が入ったさっぱり系の化粧水を選ぶことが多いかもしれません。
確かにエタノールは使い心地がすっきりします。
ですが、水分を抱え込んで蒸発するので、乾燥肌になってしまうこともあります。
肌をさっぱりさせたいのであれば、拭き取り用化粧水を使いましょう。
拭き取り用は、肌を乾燥させずに余分な油分だけを拭き取れるので、肌トラブルの予防につながります。
インナードライ肌に合う化粧水
今最も多いと言われているのが、表面は皮脂の分泌量が多くベタついているけど、内部は潤い不足になっているインナードライ肌です。
インナードライ肌は、一見オイリー肌に見えるため化粧水選びを間違えやすいので注意してください。
インナードライ肌というのは乾燥肌と同じなので、保湿化粧水がおすすめです。
表面がべたつくからと言って、皮脂を取り除いたり分泌を抑制する収れん化粧水を使うのはNGです。
こういった化粧水だと保湿ができず、よりインナードライ症状を悪化させるので、ベタつかないタイプの保湿化粧水を選びましょう。
混合肌に合う化粧水
Tゾーンはべたついているのに、Uゾーンはカサつくという混合肌は、もっとも化粧水選びが難しいと言えます。
べたつきやかさつきの度合いによって選ぶ化粧水も変わるのですが、基本的には保湿化粧水を選ぶのが無難です。
どんなトラブルであっても、肌を健康な状態にするには保湿がもっとも重要です。
保湿不足はあらゆるトラブルの元凶となるので、保湿化粧水でかさついた部分をフィックスしましょう。
乾燥が改善されてもベタつきが消えないのであれば、オイリー肌に傾いています。
よって、肌の状態を見ながらオイリー肌に合う化粧水にシフトすると良いでしょう。
美肌を作る化粧水の使い方
化粧水の使い方はとてもシンプルです。
簡単に言ってしまえば、洗顔後に化粧水を顔全体に塗るだけです。
水溶性のアイテムですから、塗るときにマッサージをすることもありません。
ですが、化粧水というのは皮脂膜などが落とされた無防備な状態の肌に使うものなので塗り方に注意が必要です。
また、ひと手間かけた使い方をすることで浸透力はアップします。
ここで、より効果を高める正しい使い方をマスターしておきましょう。
化粧水の使い方の基本とは
まずは化粧水の使い方の基本をおさらいしましょう。
化粧水の適量は顔の大きさやテクスチャーによって変わりますが、500円玉ほどの量を手のひらに取ります。
これを両方の手のひらに広げたら、おでこの生え際やフェイスラインなども含め顔全体に塗り広げましょう。
広げた化粧水を手のひらで温めるようなイメージで、顔の中心から外側に向かって優しくハンドプレスをしながら浸透させます。
目尻や小鼻周りは、指の腹を使って細かい部分までしっかり浸透させてください。
絶対に擦らない
化粧水を塗るときは、絶対に擦らないようにしましょう。
化粧水というのは塗った瞬間から肌に馴染んでいくので、擦ってしまうと肌に摩擦を与えてしまいます。
とろみのあるテクスチャーの化粧水もありますがマッサージ用ではないので、押さえながら塗り広げてください。
自分では擦っているつもりはなくても、デリケートな肌は少しでも力を入れて指を滑らせるだけで擦ったことになります。
浸透力を高めたい場合は、ホットタオルなどで肌を温めてから化粧水を塗るのがおすすめです。
シリコンパックを活用する
「しっかり浸透させたい」という方はシリコンパックを活用しましょう。
シリコンパックを使えば、化粧水の蒸発を防ぐことができるので、有用成分の浸透力がアップします。
また、肌にしっかり密着することで、角質層まできちんと潤いを与えられます。
角質層が潤っていると、その後に使う美容液の保湿成分も浸透しやすくなります。
シリコンパックは100均でも購入できますし、繰り返し使えるのでスキンケアに取り入れましょう。
パック中に他のことができる
化粧水をきちんと塗っても、ドライヤーを使うと、熱風のせいで肌の水分が奪われてしまいます。
シリコンパックを使っていれば、温かい風が顔にかかっても乾燥することはありません。
また、パックがずれないように耳掛けフックがついています。
よって、パックをしている間に他のことができ、家事や育児に忙しい方でも手抜きせずにスキンケアができるところもおすすめポイントです。
化粧水は肌に潤いを与えるために使うものです。
きちんと浸透させることができるシリコンパックは美肌作りに最適です。
化粧水の選び方&使い方のまとめ
どんなに人気がある化粧水でも、自分が使って心地良いと感じられなければスキンケアが嫌になってしまいます。
逆に、自分にピッタリの化粧水であれば、気持ちよく使うことができます。
スキンケアをするときはストレスを感じないことも重要です。
また、一時的であっても化粧水をつけて理想の肌質になることは、化粧水と肌の相性が良い証拠です。
肌を柔らかくなめらかにする化粧水は、使い続けることで効果が得られます。
今回ご紹介した化粧水の選び方&使い方を参考にして、トライアルなどを利用して自分に合った商品を見つけてください。