ピーリングのやり方!自宅でできる正しい角質ケア方法とは
顔のニキビやシミ、たるみなどにお悩みではありませんか?
そんな方にオススメなのが、お肌のターンオーバーを促進し正常化させて美肌を取り戻すことができる「ピーリング」です。
ピーリングの主な効果は、ニキビ肌の改善・美白・くすみの除去・毛穴開き改善・化粧ノリがよくなる・角栓汚れの除去など様々です。
美容皮膚科やクリニックに行くという方法もありますが、市販されているピーリング化粧品を使用すれば自宅でも簡単にピーリングができます。
しかし間違った方法でピーリング化粧品を使うと、赤みやヒリヒリ、ニキビ悪化などの肌荒れ症状が出てしまうことがあります。
そこで今回は、自宅でできる正しいピーリングのやり方を詳しくご紹介し、
「ピーリングのやり方は?」
「どんな効果があるの?」
「頻度やタイミングは?」
などの疑問にお答えしますので、自宅でできる正しい角質ケア方法を知り、美肌を手に入れましょう。
目次
ピーリングの種類を選ぶ
ピーリングを自宅で行う場合、ピーリングジェルやピーリングクリームなどのように洗い流すタイプと、スクラブのように粒々で擦り取るようなタイプなどがあります。
具体的には、
- ピーリング石鹸
- ピーリングジェル
- ピーリングクリーム
- スクラブ
- ゴマージュ
- 拭き取りタイプ
- ピーリング化粧水
などが挙げられます。
どれにしようか迷ってしまいますが、初めてピーリングをする人にはお肌に一番優しいと言われているジェルやクリームなどの洗い流すタイプのピーリングがオススメです。
大抵のホームケア用ピーリング化粧品は弱い酸で作られているため、それほど怖がる必要はありません。
しかし、酸の濃度などは化粧品によって違うのできちんと使用方法を守ることが大切です。
スクラブのように粒々で擦り取るようなタイプは、力加減によって必要な角質までも取り過ぎてしまう場合があります。
角質を取り過ぎると、バリア機能が低下して敏感肌などに傾きやすくなってしまうためケアのやり方に注意が必要なのです。
もしスクラブを行う時は、一ヶ所を優しく3回くらいに留めておきましょう。
ピーリングの正しいやり方
自宅でできる正しい角質ケア方法をご紹介します。
比較的お肌に優しいと言われるピーリングジェルやピーリングクリームを使う場合のやり方です。
ピーリングは洗顔後に行いましょう。
①Tゾーンから馴染ませていく
汗や皮脂などが多く出るTゾーンは、顔の中では皮膚が比較的強い部分です。
なので、まず最初にTゾーンから軽くマッサージをするようにピーリングを馴染ませていきましょう。
濡れている状態でも使えるピーリング剤はありますが、基本的には乾いている状態で行ってください。
②Uゾーンを優しく馴染ませる
頬からアゴのにかけてのUゾーンは、お肌が弱いので優しく丁寧にピーリングを馴染ませていきます。
特に皮膚が薄く弱い部分である目元などは、使用を控えるように注意書きされている商品もあります。
どうしても行いたい場合には、中指や人差し指を使って優しく馴染ませてください。
③よく洗い流す
ピーリングをした際は、洗い残しが肌荒れの原因となる可能性があるため、必ず30~34度程度のぬるま湯でよく洗い流してください。
洗った後、タオルで顔をゴシゴシ擦るような刺激は要注意です。
ピーリング後は皮膚の表面が剥がれて薄くなっているため、タオルで擦るような刺激でもシミやくすみ、シワなどの原因となる可能性があるのです。
タオルで水分を取る際は、ポンポンと軽く叩く程度にしておきましょう。
④ピーリング後は必ず保湿する
ピーリングをした後のお肌は、通常より乾燥しやすい状態になっています。
数日経てばお肌は元に戻ってきますが、それまではセラミド配合の保湿化粧品などをタップリとつけて潤いを保つ必要があります。
ジェルやクリーム以外のピーリングのやり方は?
ピーリング化粧品には様々なタイプがあります。
参考までにピーリングジェルやクリーム以外のピーリングのやり方の一例もご紹介します。
ピーリング石鹸のやり方
ピーリング石鹸は、汚れた角質がポロポロ取れて化粧水の浸透性もグンと上がるので、ニキビなどで悩むオイリー肌の人にオススメです。
- 水かぬるま湯で顔を濡らします。
- ピーリング石鹸をよく泡立ててください。
100円ショップなどで購入できるネットを使えば、簡単にモコモコの泡が出来るのでオススメです。 - Tゾーンから泡をつけて優しく覆うように洗っていきます。
目元と唇は、短時間でサッと泡をはらうか、なるべく泡をつけないようにしましょう。 - 顔全体を泡でパックするように、3分くらい放置します。
- 刺激を感じ始めたら、ぬるま湯で泡を洗い流します。
ただピリピリするのは酸が角質をはがしているからなので、誰でもある程度は感じるものです。 - 最後は化粧水や美容液などで、しっかり保湿しましょう。
ピーリング化粧水のやり方
ピーリング化粧水は、週に1、2度使うだけでツルツルになりますので、毛穴のザラつきやニキビ跡を気にしている人にオススメです。
- 洗顔後、タオルで水分をポンポンと優しく拭きとります。
- ピーリング化粧水をヒタヒタに浸したコットンを、顔にまんべんなくつけて5分ほど放置し、洗い流します。
- 化粧水や美容液などの保湿用化粧品を塗りましょう。
ピーリングの効果とは?
普段からしっかりと美肌ケアをしているつもりなのに、なぜかお肌のコンディションが悪いと感じる時は誰にでもあるものです。
そんな時は、ピーリングをしてみましょう。
そこで、具体的にはどのような効果があるのか詳しく解説します。
ターンオーバーを促進させる
私たちの皮膚は、約1ヶ月周期で古い角質が剥がれて新しい角質に生まれ変わるといったサイクルを繰り返しています。
このサイクルのことを「ターンオーバー」と言います。
本来なら古い角質はターンオーバーによって剥がれ落ちていきますが、生活習慣や老化が原因でターンオーバーの周期が乱れてしまう場合があります。
剥がれ落ちるはずの古い角質をため込めば、当然肌トラブルを招く結果になります。
しかしターンオーバーの周期が乱れてしまったお肌でも、ピーリングの力でお肌のターンオーバーを促進&正常化させることができます。
その結果、肌トラブルの予防や改善につながるというわけです。
毛穴の黒ずみを解消する
毛穴の黒ずみは、顔の毛穴に詰まってしまった皮脂や角質が原因で起こります。
ニキビの原因にもなることがあるため、早めに改善したいものです。
ピーリングを行うと、古い皮脂や角質が剥がれ落ちるので、毛穴の黒ずみを解消するのに役立ちます。
お肌を柔らかくする
ピーリングすると古い角質が剥がれ落ちた状態になるので、化粧水などの成分がしっかりとお肌に浸透していきます。
保湿効果が高まるため、柔らかいお肌をキープすることも可能となるのです。
ニキビやニキビ痕に効果がある
古い角質を取り除くことができるピーリングは、ニキビができる原因の「毛穴がふさがる状態」を予防&改善する効果が期待できます。
ピーリングを定期的に行うことで、ニキビができにくいお肌を作ることができます。
ピーリングのタイミング&頻度
ジェルやクリームなどのピーリングをする場合のスキンケアの順番は、「洗顔→ピーリング→化粧水→乳液・クリーム」となります。
朝はその後にメイクをしたり紫外線を浴びたりするため、ピーリングはあまりオススメではありません。
睡眠中はお肌の回復が行われるため、それに合わせて夜寝る前に行うのが良いでしょう。
ピーリングの頻度は、多くても週に2回に留めておいてください。
お肌がスベスベになるからと言って、毎日ピーリングをすると かえって必要な角質まで取り過ぎてしまう場合があるからです。
また強めのクレンジング剤を毎日使っている人や、定期的に顔剃りをしている人は、ピーリングを行うと角質を取り過ぎてしまう可能性があります。
ピーリングの頻度は「必ず週に一回やる」などといった型にはめるやり方ではなく、くすみやゴワつきを感じる時や化粧乗りが良くない時に行うやり方をオススメします。
ピーリングを初めて行う人は、まずは月1回行ってみて、お肌の様子をみるのが良いでしょう。
ピーリングの注意点
ピーリングをする場合に注意したいポイントをまとめました。
Uゾーンはピーリング剤をおいておく時間を少なくする
頰からアゴにかけてのUゾーンは、顔の中で皮膚が薄く刺激に弱いため、とてもデリケートな部分だと言えます。
先にピーリング剤を乗せてしまうと、お肌に触れている時間が長くなってしまうため、ニキビや肌荒れ、ヒリヒリ、赤みなどの原因になってしまう可能性があります。
Uゾーンは、出来るだけピーリング剤をおいておく時間を少なくしましょう。
時間をかけ過ぎない
ピーリング剤をお肌に乗せる時間が長すぎると、皮膚への刺激が長時間続く状態となってしまいます。
その結果、角質が落ちすぎて皮膚が薄くなり、乾燥しやすくなってしまうのです。
肌トラブルを防ぐためにも、必要以上に時間をかけすぎないようにしましょう。
力を入れ過ぎない
古い角質をしっかり落としたいからと言って、力を入れてピーリング剤を使用するのはNGです。
力を入れてピーリングをすると、必要以上にお肌の角質が削られてしまい、肌トラブルを起こしやすい状態になります。
特に擦るタイプのピーリングは注意しましょう。
ピーリング後は保湿を徹底する
ピーリングはアフターケアが大切です。
ピーリングを行った後はお肌が敏感な状態になるため、いつも以上に保湿を徹底しましょう。
またピーリング後は、化粧水や美容液が浸透しやすくなっています。
すみやかにスキンケアを行い、モチモチつるつるのお肌をキープしましょう。
生理や病気の時はピーリングをしない
生理中や身体の調子が悪い時は、お肌が敏感な状態になっている可能性が高いです。
お肌が敏感の状態の時にピーリングを行うと、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
またすでに肌荒れを起こしている時にピーリングをすると、更に肌荒れが悪化してしまう場合もあります。
生理や病気、肌荒れを起こしている時は、ピーリングを控えてください。
頻度をきちんと守る
ピーリングを使用する前には、必ず商品の使用頻度を確認しましょう。
ピーリングを行いすぎると、皮膚の角質が必要以上に削られてしまい、皮膚が薄くなってしまいます。
肌トラブルを防ぐためにも頻度はきちんと守りましょう。
赤みや痒みがでたらすぐにやめる
ピーリング後に出る赤みや痒みは、
- 自分の肌質に合うピーリング剤ではなかった
- ピーリングを行えるようなお肌の状態ではなかった
- ピーリングをお肌に乗せた時間が長すぎた
- 使用方法を間違えた
- ピーリング時にお肌を擦りすぎてしまった
などの原因が考えられます。
赤みや痒みが出たら、お肌の状態が回復するまでは様子を見るようにしてください。
いつまでも赤みや痒みが消えない場合は、クリニックを受診しましょう。
紫外線対策を行う
ピーリング後は皮膚が薄い状態になっており、紫外線の影響を受けやすくなっています。
出来るだけ外出は避けた方が良いですが、どうしても外出しなければならない用事がある時は日焼け止めや帽子、日傘などを活用して、しっかり紫外線対策を行ってください。
また海水浴などで紫外線を浴びた日やその翌日などのピーリングは、避けておきましょう。
お肌に優しい手作りピーリング
市販のピーリング剤は刺激が強いから心配…という人は、ピーリング剤を手作りするというのも一つの手です。
手作りピーリングのメリットは、
- お肌に優しい
- コストが安い
- 効果が高い
などが挙げられます。
作り方も簡単なものが多いのでオススメです。
クエン酸ピーリング
クエン酸を使った手作りピーリング剤は、顔だけでなく肘や膝といった黒ずみが気になる部分にも使えます。
作り方は、クエン酸を10倍の水で薄めるだけです。
ピーリングのやり方は、これをコットンにたっぷり浸みこませて、お肌にパッティングするだけでOKです。
少しヒリヒリ感があったり、赤みが出てきてしまった時は、水の分量を多くしてクエン酸の量を減らして使ってみてください。
重曹ピーリング
洗浄力が強く弱アルカリ性の重曹は、ピーリングにも使えます。
お肌への負担が少ないだけでなく、たんぱく質を分解する働きにも優れているため、余分な角質をキレイに落としてくれるのです。
作り方は、少量の水と重曹を混ぜ合わせるだけです。
ただし重曹は粒子が粗いので、強くこすりすぎてしまうとお肌にダメージを与えてしまいます。
強くこすらないように注意しましょう。
ピーリング剤が強すぎると感じる場合の対処法
ピーリング剤が強すぎると感じる人や敏感肌の人などには、あまりピーリングを行うのはオススメできません。
しかしピーリングをどうしても使いたい場合には、ピーリングによる刺激を弱めるやり方があるので一度試してみてください。
お肌を濡らしてから使う
ピーリングは一般的にお肌が乾いている状態の時に使うものですが、お肌を濡らしてから使うことでピーリング剤とお肌の間に水というワンクッションができるため刺激を弱くできます。
水で薄めてから使う
ピーリング剤を水で薄めて濃度を薄くすることで、お肌への負担を減らすことができます。
お肌にのせる時間を短くする
ピーリング剤は、お肌に乗せる時間が長ければ長いほど、刺激も大きくなります。
お肌に触れてる時間を短くすることで、お肌への負担を軽減することができます。
クリニックでピーリングをする場合
自宅で行うピーリングは、手軽でお肌に優しいというメリットがあります。
しかしクリニックのピーリングと比べると、効果の弱い成分しか使用できないため、どうしてもお肌への効果が実感しにくいというデメリットがあります。
より確実で即効性のある効果を求めるなら、皮膚科や美容外科などの専門クリニックでの施術をオススメします。
クリニックでの施術は、「ケミカルピーリング」という方法が一般的です。
ケミカルピーリングは、グリコール酸やサリチル酸、乳酸などの特殊な薬剤を使って古くなった角質を剥離させます。
クリニックの場合、使用するピーリング剤の濃度がかなり高くなりますが、一人一人の肌状態やトラブルなどに応じて濃度や施術内容を臨機応変に変えてくれるので安心して受けられます。
自分の肌状態や適した濃度などを正確に把握するために、一度クリニックでカウンセリングを受けてみても良いかもしれません。
ピーリングの正しいやり方についてのまとめ
ピーリングのやり方についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
自宅でもお金をかけずに手軽に角質ケアを行うことはできます。
しかし、ピーリング剤は刺激が強いので、正しい使い方を守って行うことが大切です。
お肌のコンディションが良いと、化粧ノリもよくなって、一日の気分が上向きになりますよね。
ピーリングを定期的に行い、つるつる美肌を手に入れましょう。