肘の黒ずみを消す方法!簡単にできる6つの改善法とは
半袖やノースリーブの季節になると気になってくるのが肘の黒ずみです。
何気なく前を歩いている人の肘が黒ずんでいたりすると、慌てて自分の肘のチェックをしてしまうという方も多いのではないでしょうか。
肘は、普通の状態では自分の目に入らないので、ついケアを怠ってしまいがちです。
他の部位よりも摩擦や圧迫を受けやすい肘は、ケアをしないと乾燥して黒ずんでしまうので、本来であれば一番気をつけなくてはいけません。
そこで今回は、肘の黒ずみを消す6つの方法をご紹介します。
既に黒ずんでいる方はもちろん、まだ黒ずんでいない方も、今日からケアを始めてお手入れの行き届いた肘に仕上げましょう。
肘の黒ずみの原因は?
肘の黒ずみのケアをする前にチェックしておきたいのが、黒ずみを引き起こす原因です。
というのも、黒ずんでしまうのは、毎日の何気ない習慣が原因になっていることが多いからです。
いくら効果が高いケアをしていても、原因がそのままでは黒ずみの悪化を防ぐことしかできません。
効率よく改善するには、ケアをするだけではなく原因もしっかり改善する必要があります。
ご紹介する原因をチェックして、無意識に行っていたなど思い当たることがあれば、今からその習慣を止めるように注意することが大切です。
肘をつく癖がある
食べるときにいつも肘を付いている、テーブルに肘をつく癖があるという方は、圧迫が原因かもしれません。
関節部分である肘は脂肪がほとんどついていないため、ちょっとした圧でも他のパーツよりも圧迫のダメージがかかります。
その圧迫を緩和するために角層に厚みがあるのですが、角層が厚いということはその分ターンオーバーサイクルが遅くなります。
ターンオーバーが遅いと、ダメージを受けた角質細胞が蓄積して肌がごわごわしてきます。
また、この状態は乾燥肌も引き起こされているため、さらにターンオーバーが遅くなるという悪循環が起こるのです。
そのため、硬く黄ばんだ古い角質細胞がどんどん蓄積し、黒ずみやくすみが引き起こされるのです。
デスクワークの時間が長い
デスクワークの時間が長いというのも、肘の黒ずみの大きな原因です。
デスクワークをしていると、肘は常に机や机のへりに当たってしまいます。
肘をつくような圧迫はないとしても、机に肘が触れている状態が長時間続くと、知らないうちに摩擦を与えることになります。
摩擦を受けた肌は、そのダメージを防ぐためにメラニン色素を生成します。
本来であれば、メラニン色素はターンオーバーによって排出されていきます。
しかし、肘はもともとターンオーバーサイクルが遅いため、排出しきれなかったメラニン色素が沈着して黒ずんでしまうのです。
ナイロンタオルでごしごし洗う
古くなった角質は、ターンオーバーによって自然に剥がれ落ちていきます。
また、体を洗うだけでも不要な角質は落とせるのですが、洗うときに必要以上にこすってしまうのは逆効果です。
ナイロンタオルなど刺激の強いもので洗ってしまうと、肌は刺激に対抗するために角質を分厚くします。
これが角質肥厚という状態を引き起こし、普通なら剥がれるはずの古い角質が蓄積していくのです。
肘や膝、かかとなどターンオーバーが遅い部位は、ついごしごしこすりがちです。
ですが角質を落とそうとすることが、実は黒ずみを引き起こしてしまっていると言えます。
化学繊維でできた衣類をよく着る
化学繊維の洋服は、型崩れしにくく手入れも簡単なので愛用している方も多いのではないでしょうか。
ですが、化学繊維というのは摩擦が起こりやすい性質があります。
そのため化学繊維で出来ているトップスを頻繁に着ると、慢性的に肘が摩擦によるダメージを受けます。
摩擦というのは肌に大きな負担をかけるので、その負担を緩和するために角質層が発達します。
発達した角質層の圧は肌の内側にかかってしまうため、内部が刺激を受けることでメラニン色素が過剰生成されます。
衣類との擦れは常に起こることですが、特に化学繊維は静電気などの刺激も引き起こすので要注意です。
肘は黒ずみやすい
肘が皮脂でべたべたする、肘から汗が垂れて汗ジミが出来てしまったという経験がある方はいないですよね。
このことから分かるように、肘というのは皮脂腺や汗腺がほとんどありません。
肌は、皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から出る汗が混ざり合ってできる皮脂膜で守られています。
皮脂膜があることで、外部の刺激から肌を守り、内側の水分が蒸発するのを防ぐことができるのです。
肘には天然の保湿クリームである皮脂膜がほぼない状態なので、乾燥しやすくターンオーバーも滞りやすいです。
そのため、他の部位と比べても黒ずみやすい環境になってしまうのですね。
肘の黒ずみを消す6つの改善法
見た目で分かるほど肘が黒ずんでいたら、すぐに改善法に取り組みましょう。
肘の黒ずみを消す方法はいろいろあります。
ただし、どんな方法であっても、すぐに真っ白でつるつるの肘になるということはありません。
即効性を求めてケアをしすぎると、逆にターンオーバーの乱れを引き起こしてしまいます。
肘のケアは効果が出るまでに時間がかかりますから、焦らず丁寧に行うことが大切です。
ここでは、肘の黒ずみを消す6つの改善法をご紹介するので、取り入れやすいものから始めて行きましょう。
ピーリングで古い角質を落とす
黒ずみの原因となる黄ばんだ角質は、ピーリングで落とすのがベストです。
ピーリングは、フルーツ酸が配合されているピーリング石鹸や重曹ペースト、塩スクラブを使いましょう。
ただし軽石など硬いもので行うとピーリング効果は高いとしても、使い方を間違えると逆に強い刺激を与えてしまいます。
安全に行うためにも、石鹸や重曹など肌への負担が少ないピーリング方法を選んでください。
ピーリング石鹸はドラッグストアでも購入できるので、手軽に始められます。
重曹ペーストや塩スクラブは自宅で作れるのでお手軽です。
重曹ペーストを使ったピーリング方法
重曹ペーストは、大さじ1杯の重曹と小さじ1杯のお水で作れます。
重曹とお水を小さいボールなどに入れてしっかり混ぜ合わせ、ねっとりしたペースト状になれば完成です。
重曹ペーストを肘に適量乗せたら、力を入れずにくるくると円を描くようにマッサージしてください。
角質の引っ掛かりを感じなくなったら、ぬるいお湯でしっかり洗い流しましょう。
塩スクラブを使ったピーリング方法
塩スクラブは、天然塩とオイルを1対2の割合で混ぜて作ります。
塩はできるだけ粒子の細かいもの、オイルはオリーブオイルやココナッツオイルなど保湿効果が高いものを使うのがおすすめです。
塩とオイルをしっかり混ぜたら、肘に乗せて優しくマッサージしましょう。
塩には角質を溶かすミネラルが入っているので、こすらなくても古い角質をきちんと落とせます。
肌が柔らかくなったら、ぬるま湯で綺麗に流してください。
ピーリングの注意点
古い角質を落とすのに効果的なピーリングですが、毎日やるのはNGです。
見た目では状態が変わっていないように思えるかもしれませんが、ピーリングをすれば確実に古い角質は落ちています。
そのため、肌の内側ではターンオーバーの準備が始まります。
ですがターンオーバーはすぐに始まるものではないので、健康な角質細胞ができる前に再度ピーリングをしてしまうと、角質細胞が未発達のまま押し上げられてしまいます。
これでは肘の状態を改善できないので、ピーリングは週に2回から3回ほどにして、肘の状態が改善されてきたら回数を減らしてください。
徹底した保湿ケア
皮脂腺や汗腺が極端に少ない肘は、自らうるおいを保持できないので、外側からしっかり保湿をしてあげなくてはいけません。
保湿ケアのポイントは、濃厚でこってりしたクリームを使うことです。
べたつきが気になるかもしれませんが、肘は角層に厚みがあるため、さっぱり系のクリームでは保湿不足になってしまいます。
いきなりたくさんの量を付けるのではなく、少量をしっかり塗りこみましょう。
塗りこんでみて物足りないようであれば、さらに少量のクリームを塗るのを繰り返すと肘も柔らかくなっていきます。
乾燥がひどい場合はローションも併用
角層のごわつきがひどく、クリームが塗り込めない状態の場合は、ローションで肌を落ち着かせましょう。
保湿成分入りのローションであれば、乱れた角質層に浸透してうるおいを与えられます。
特に保湿効果が高いのはセラミドやプロテオグリカン、ヒアルロン酸など水分保持機能をサポートしてくれる成分なので、こういった成分が入っているものを使うといいですね。
ただし、肘の角層は水分保持機能が低いので、ローションによるうるおいは一時的なものです。
うるおいで満たされて肘の角層が柔らかくなったら、きちんとクリームで保湿をしてください。
美白化粧品でホワイトニング
黒ずみを引き起こす原因の一つはメラニン色素の沈着です。
ですので、美白化粧品を使うのも効果的な改善法になります。
美白ローションでたっぷりうるおしたら、美白クリームや美容液を塗りこんでください。
ただし美白化粧品に含まれる美白成分は刺激が強く、アイテムによっては保湿力が弱いことがあります。
美白クリームを使っても保湿が不足してしまう可能性もあるので、最後は保湿クリームで仕上げるのがおすすめです。
黒ずみに効く美白成分は?
厚生労働省によって美白効果が認められている成分はいろいろありますが、美白への効果は2つあります。
1つは、メラニンを作るチロシナーゼという酵素の働きを抑制する美白効果です。
もう1つは、すでに沈着しているメラニン色素を還元したり、排出を促したりする美白効果です。
黒ずみはメラニン色素が沈着している状態ですから、後者の働きを持つ美白成分を選びましょう。
メラニン色素還元作用があるのはハイドロキノンやビタミンC誘導体です。
また、トレチノインもメラニン色素を排出する働きを持っているので、こういった成分が配合されている美白化粧品を使ってください。
肘に与える負担を減らす
一見、積極的な改善法には思えないかもしれませんが、黒ずみの原因は取り除く必要があります。
黒ずみの原因の中でも、特にメラニン色素の生成や角層の乾燥を引き起こすのが圧迫です。
圧迫といっても、強く圧力ではないので黒ずみができると思ってない方も多いようですが、肘をつく行動は黒ずみの一番の原因です。
食事中やお茶をしているとき、雑談やテレビを見ているときに肘をつく癖がある方は、この癖を治すだけでもかなり黒ずみが改善されます。
ですので、テーブルがあると無意識に肘を付く方は、与える負担を減らせるようにこの癖から治していきましょう。
デスクワークの方の改善法
自分では肘に負担をかけたくないと思っていても、デスクワークの場合は不可抗力で圧迫してしまいますね。
ですので、デスクワークのせいで黒ずみができてしまう場合は、腕の下に柔らかいタオルを敷きましょう。
タオルがクッション代わりになってくれるので、肘への負担を減らせます。
できれば、机のヘリに沿ってタオルを敷くのが理想ですが、邪魔になったり仕事上無理という場合は、ハンドタオルで対応してください。
直に机に腕や肘が付く状態よりも、タオルでワンクッション置けば負担を大幅に軽減できるので、黒ずみ改善に効果的です。
紫外線対策も忘れずに
メラニン色素を生成するものといえば、真っ先に思い浮かぶのが紫外線ですね。
紫外線は強力な波長で肌にダメージを与え、細胞を破壊したりDNAを変性させる有害な光です。
そのため、紫外線を浴びるとメラニン色素が大量に生成されると同時に、肌のダメージがターンオーバーを低下させます。
肘が日焼けするイメージはありませんが、すっぴん状態だと紫外線を浴びますし、大きなダメージを受けてしまいます。
ですので、肘を露出する服を着るときは、腕だけではなく肘もしっかり日焼け止めを塗ってください。
黒ずみ対策専用のクリームを使う
極端に言えば、黒ずみは古い角質を取り除いてしっかり保湿を続ければ改善できます。
ですが肌の状態によっては、なかなか黒ずみが消えないこともあるでしょう。
そんな時は、黒ずみ対策専用のクリームを使ってみてください。
専用クリームにはピーリング効果や保湿効果がある成分が配合されているので、使うだけで黒ずみ対策ができます。
黒ずみ改善に特化して作られた専用クリームであれば、自己流のケアでは改善できない頑固な黒ずみも解消できるでしょう。
肘の黒ずみを消す方法まとめ
色素沈着などで黒ずんでいる状態だと、今さらケアをしてもムダと諦めてしまうかもしれません。
確かに、黒ずみは簡単に消えるものではありませんが、簡単なケアであってもきちんと続ければ改善することは可能です。
特に、今までほとんどケアをしてこなかった方ほど早く効果を実感できます。
少しでも黒ずみが解消されれば、モチベーションもアップするのでケアも頑張れますね。
毎日のケアは、少しずつでも確実に肌の状態を改善していきますから、諦めずに続けて美しい肘を手に入れてくださいね。