セラミドを食べ物から摂取!肌の保湿力を高め乾燥肌を改善する方法
保湿効果の高い基礎化粧品をきちんと使っているのに、なんだか肌が乾燥する…と悩んでいる人は少なくないでしょう。
そういった乾燥肌を改善するためには、スキンケアだけではなく内側のケアから見直すことをオススメします。
肌の保湿と保護に関わる成分の一つである「セラミド」は、加齢と共に不足していきます。
セラミドが不足すると角質層は水分が保持できなくなり、肌荒れを起こしたり炎症を起こすなどの肌トラブルのもとになってしまうのです。
そんなセラミドを食べ物から摂取できることをご存知でしょうか。
そこで今回はセラミドを食べ物から摂取することで、肌の保湿力を高め乾燥肌を改善する方法をご紹介します。
日々の食生活を見直し、セラミド不足を補うことによって若々しく乾燥しにくい肌に近づきましょう。
目次
セラミドとは
そもそもセラミドとは、どういったものなのでしょうか。
セラミドは、表皮を構成する組織の一番上にある角質層に存在する細胞間脂質の一つです。
肌の水分保持と保護する働きがあり、セラミドが十分に蓄えられている肌は乾燥しにくい一方、不足してしまうと肌が荒れたりアレルギー症状を引き起こすきっかけになったりします。
つまりセラミドは、外側からの刺激から肌を守ってくれたり、保湿を維持することにより肌の状態を美しく保つ成分であると言えます。
エイジングケア化粧品などに含まれているというイメージが強いセラミドですが、セラミドを多く含む食べ物も存在するため、スキンケアだけでなく身体の内側からもセラミドを積極的に摂るようにしましょう。
セラミドを含む食べ物を摂取すると腸で吸収されて、スフィンゴシン・糖・脂肪酸に分解されます。
このスフォンゴシンがセラミド生成を促すことで、肌の保湿力がキープすると考えられています。
セラミドを多く含む食べ物
セラミドは加齢に伴って不足していきますが、身近な食べ物に多く含まれていますので積極的に食べるようにしましょう。
ここでは特に多く含まれている食べ物をご紹介します。
こんにゃく
こんにゃくの原料である「こんにゃく芋」には、米ぬかの15倍多くセラミドが含まれていると言われています。
こんにゃく芋はセラミドのサプリメントの原料としても使われているほどです。
ちなみに1日に必要なセラミドの量は600μgといわれており、生芋こんにゃくならば約半丁ほどで摂取できます。
こんにゃくは価格が安くカロリーも低いため、毎日の食事に取り入れやすい食材といえるでしょう。
ただしこんにゃく粉で作られたものは効果があまり期待できないので、生芋こんにゃくを使ったものを選ぶようにしてください。
牛乳
牛乳には、セラミドの元となる「スフィンゴミエリン」と呼ばれる成分が多く含まれています。
体内に吸収されたスフィンゴミエリンは、スフィンゴミエリナーゼという酵素によりセラミドへと変化します。
これは人のセラミドに近い成分なので、植物性のセラミドと比べて吸収力が高いのが大きな特徴です。
十分な保湿効果を得るには、1日に1,2リットルほどの量を飲む必要があります。
黒い食品
ひじき・黒豆・黒ごま・ワカメ・ごぼう・黒コショウ・コーヒー・紅茶などの黒色をした食品には、セラミドの原料となるフィトケミカルが多く含まれています。
美容だけでなく病気予防にも効果が期待できますので、毎日の食事にうまく取り入れるようにしましょう。
サプリメント
セラミドを食品から摂ろうと思うと、白米なら茶碗25杯分とかなりたくさん食べる必要があります。
よってセラミドを配合したサプリメントなどを活用し、バランスの良い食事をキープすることを心掛けるようにしましょう。
セラミド生成を助ける食べ物
セラミドを含む食べ物のほかにも、セラミド生成を助けてくれる食べ物もあります。
セラミドを含む食べ物と一緒に摂り、セラミドを体内で作られやすくしましょう。
セラミド生成を助ける食べ物は、玉ねぎ、白菜、ジャガイモ、里芋、カリフラワー、キャベツ、トマト、人参、ホウレンソウ、ピーマンなどが挙げられます。
血行促進を促す食べ物と抗酸化作用のある食べ物が、セラミド生成に効果的だと言われています。
この他にもセラミドは肌のターンオーバーによって生成されるため、肌の新陳代謝を促すビタミン類を多く含む食べ物を積極的に摂取するようにしましょう。
セラミドを減らす食べ物
セラミドを増やしてくれる食べ物がある一方、セラミドを減らしてしまう食べ物もあります。
リノール酸という油分はセラミド生成に役立ちますが、摂取し過ぎてしまうとアラキドン酸に変化してしまいセラミド生成の邪魔をしてしまうのです。
過剰に摂りすぎると乾燥肌の原因になるほか、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状や高血圧、動脈硬化などを引き起こす要因になると言われています。
リノール酸という油分は、ほとんどの植物油に該当し、ベニバナ油やコーン油、グレープシードオイル、ひまわり油などに多く含まれています。
これらを使用した揚げ物や炒め物、インスタント食品、ファーストフード、ドレッシング、マーガリンなどの摂り過ぎには注意しましょう。
また塩分の摂り過ぎも、体内の水分量を減少させてしまうため乾燥肌の原因となります。。
健康のためにも塩分は控えめにしてください。
セラミドを減らす生活習慣
いくらセラミドを増やす努力をしても、日々の生活習慣に問題があればセラミドはどんどん減ってしまいます。
以下のことで思い当たることがあれば、改める努力をしましょう。
睡眠不足
セラミド生成に必要な肌のターンオーバーには、寝ている間に分泌される成長ホルモンが深く関わっています。
セラミドに限ったことだけでなく、十分な睡眠は美肌の基本となるため、寝室の環境や寝具にも工夫して、毎日質の良い睡眠をとれるようにしましょう。
便秘
便秘は肌荒れのもとであることはご存知の通りでしょう。
当然ながらセラミドの効果も半減してしまいます。
食物繊維や乳酸菌で腸内環境を整え、便秘を改善しましょう。
どんなことをしても便秘が治らない場合は、内科や消化器内科を受診することをオススメします。
間違った洗顔
洗顔を行う際、ゴシゴシ洗って刺激を与えたり、強い界面活性剤の入った製品を使っていませんか?
これらはセラミドを洗い流してしまっているかもしれません。
優しく洗うことを基本とし、敏感肌や乾燥肌の人はアミノ酸系界面活性剤などの洗顔料を選ぶようにしましょう。
ストレス
ストレスを感じると、セラミドを分解するセラミターゼという酵素が発生するためセラミド生成を邪魔されてしまいます。
しかも血管が収縮してしまうためにセラミド生成に必要な成分が運ばれにくくなります。
ストレスは適度な運動や笑うことでこまめに発散し、できるだけ溜めないようにすることが大切です。
セラミドを食べ物から摂取まとめ
セラミドを食べ物から摂取することで、肌の保湿力を高め乾燥肌を改善する方法を紹介しました。
セラミド分泌量のピークは10代です。
それからは徐々に減少していき、50歳頃には半分に減ってしまうと言われています。
よってスキンケアだけじゃなく、食べ物で体の内側からセラミドを摂取することが大切です。
スキンケアと食べ物、2つの相乗効果で肌の保湿力がグンと上がるはずです。
セラミドを減らしてしまう食べ物や生活習慣に心当たりがある人は、今すぐ改めましょう。
紹介したセラミドを多く含む食べ物を毎日の献立にうまく取り入れ、バランスの良い食生活を心がけてください。
こまめにセラミドを増やすことで、保湿力が高まり乾燥肌は改善していきます。
効果的にセラミドを補い、プルプルで若々しい肌を目指しましょう。