手の甲のシミを消す!手年齢を若返らせる6つのケア法とは
顔のシミには気をつけていても、手の甲のシミはつい見逃しがちです。
ですが、手の甲も顔と同じく皮膚ですから、きちんと対策をしておかないとシミが出来てしまいます。
どんなに顔のエイジングケアを頑張っていても、手の甲にシミがあったら老けて見られてしまうので要注意です。
きちんと日焼け止めを塗っているから大丈夫、と油断しているといつの間にかおばあちゃんのような手になってしまうかもしれません。
そこで今回は、手の甲のシミを消す6つのケア法をご紹介します。
手は特に年齢が出やすいと言われているので、シミを消すのはもちろん若返らせるケアを実践していきましょう。
手の甲のシミの種類
一口にシミといっても、原因によっていくつかの種類に分かれます。
シミの種類が分かれば、シミが出来てしまった原因もある程度特定できます。
シミの原因を特定することで、症状の悪化も防ぐことができます。
手の甲の場合は大きく分けると2つの種類があるので、まずはどのようなシミなのかチェックしてみてください。
老人性色素斑
シミと言えば、まず思い浮かぶのが紫外線などで発生したメラニン色素が沈着する老人性色素斑です。
メラニン色素は、普通であればターンオーバーとともに排出されます。
しかし、ターンオーバーは加齢によって低下するため、メラニンが排出されず蓄積していきます。
蓄積したメラニンは少しずつ濃くなっていき、やがてシミとなって現れます。
手の甲は紫外線に当たりやすいので、手の甲のシミの大半は老人性色素斑というのが一般的です。
炎症性色素沈着
女性の場合、料理中の油ハネや火、煙によって手の甲がやけどしやすい環境にあります。
また、冬場の家事によるあかぎれ、手の甲のムダ毛処理などでもダメージを与えられてしまいます。
このような状態で起こるのが炎症性色素沈着です。
こちらのシミも、大元はメラニン色素の沈着によって起こっていますが、毎日の生活の中に原因があります。
つまり、紫外線対策をしているという方でも、家事や肌への負担で発症するのが炎症性色素斑なのです。
手の甲のシミの症状別対処法
手の甲のシミを消すには、まずシミの状態を確認しなくてはいけません。
シミの種類は2つあるのですが、シミの状態によって対処方法は異なります。
シミを消すケアの効果を高めるには、症状に特化した対処法で状態を改善しておく必要があります。
自分のシミがどのような症状なのかチェックし、それに適した対処法を実践することがスムーズなケアのポイントにもなります。
比較的濃くて大きいシミ
手の甲のシミの約9割を占めるのが、老人性色素斑というシミです。
老人性色素斑は、メラニン色素が長年蓄積されて現れるので、かなり目立ちますし数ミリから数十ミリと大きめなのが特徴です。
大きくても薄い状態であれば、こまめにハンドクリームを塗って保湿をし、ターンオーバーを促すことで改善できます。
しかし、くっきりした濃さになるとハンドクリームのケアだけでは薄くなりません。
濃い老人性色素斑の対処法
濃くなってしまった老人性色素斑は、メラニン色素がしっかり根付いています。
ですので、これを薄くするにはメラニン色素還元作用を持つ成分でのケアが必要です。
ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの美白成分で対処してください。
美白成分の配合量は顔用のスキンケア化粧品の方が多いので、ハンド用ではなく顔用の美白化粧品を使うのがオススメです。
濃くて小さいシミ
手の甲にほくろのような濃くて小さいシミが点々とある場合は、炎症性色素斑の可能性があります。
例えば、油ハネで熱いと感じても放置していたり、炊飯器の湯気があたっても冷やさなかったりすると、やけとによって炎症が起こります。
炎症によって発生するメラニン色素は、もっとも高温のダメージを受けた部分に沈着します。
そのため色は濃くても、小さくまばらなシミとなって現れます。
炎症性色素沈着の対処法
炎症性色素沈着も、老人性色素斑と同じくしっかり保湿をしてターンオーバーを促すことが一番の対処法になります。
しかし、シミが出来てから日が経っている場合は、ターンオーバーだけでは排出しきれません。
時間が経ってしまった炎症性色素斑は、ピーリングをするのが効果的です。
ピーリングで古い角質を取ると、表面の色素は薄くなるのでシミもだいぶ目立たなくなります。
保湿も併せて行うことで、ターンオーバーサイクルも活性化できるので一石二鳥の効果が期待出来るでしょう。
花びらのようなシミ
円形や楕円形ではなく、花びらのような形をしたシミは、強い紫外線を大量に浴びてしまうと出来てしまいます。
特に海や山など、太陽の光をダイレクトに長時間浴びる環境にいたりするとできるのがこのシミです。
花弁状色素斑というシミで、肩や背中に出来やすいのですが人によっては手の甲にもできることがあります。
色素沈着の度合いも強いため、小さいながらもかなり目立つのが特徴です。
花弁状色素斑の対処法
紫外線によって発生するシミですが、残念ながら花弁状色素斑は保湿をしても改善できません。
また、美白化粧品で消えることもほぼないため、自分で対処するのは難しいでしょう。
どうしても何とかしたい、という場合は皮膚科でレーザー治療を行うしかないのが実情です。
手の甲にできる確率は限りなく低いものの、一度できてしまうと消えないので注意しましょう。
手の甲のシミを消し年齢を若返らせる6つのケア方法
シミが出来ている手というのは、ほとんどの場合乾燥肌も併発しています。
その状態を放っておくとシミが消えないだけではなく、乾燥が進行してシワが目立つようになっていきます。
こうなると、さらに手のせいで老けた印象になってしまうので気をつけなくてはいけません。
手年齢を若返らせるケア方法というのは、シミを消すだけではなく乾燥肌の改善にも役立ちます。
ですので、シミの濃さや多さに関わらず、少しでもくすみを感じたら手年齢が上がらないようにケアを始めましょう。
ハンドクリームで常に保湿
ハンドケアの基本は、顔のスキンケアと同じく保湿です。
女性は特に水仕事などで手が乾燥しやすく、水分保持機能も低下しやすい環境です。
ですので、手年齢を若返らせるには保水保持力を高める保湿ケアが必須なのです。
ケアのポイントは、こまめにハンドクリームを塗るということ。
朝塗ったから大丈夫、と思う方も多いようですが、クリームの保湿効果は手を洗ったり使ったりするたびに低下します。
手年齢を若返らせるには常に保湿状態を保つ必要があるので、手元にハンドクリームを常備してこまめに塗り直しましょう。
保湿効果の高い成分は?
化粧品の場合だと、ヒアルロン酸やセラミド、プロテオグリカンなどが保湿効果が高い成分として知られています。
手にもこういった成分は必要ですが、手に付けるクリームは落ちやすいため、普通の保湿成分では守りきれません。
手の保湿効果が高い成分と言えば尿素が有名ですし、他にも肌との親和性が高い馬油もおすすめです。
乾燥を防ぐという点ではワセリンもおすすめですが、これは皮膚を油分のヴェールで守るだけなので、ローションで潤いを与えてから使うのが正解です。
ピーリングでターンオーバーを活性化
手は脂肪が薄く、外部の刺激をダイレクトに受けやすい状態です。
さらに刺激から守るために皮膚には厚みがあるため、ターンオーバーも他の部位と比べるとかなり遅いです。
ピーリングは古い角質を落としてターンオーバーを活性化してくれます。
シミというのはターンオーバーが行われないと排出できませんから、保湿に加えてピーリングも実践すると効率よくシミを消す効果が期待できます。
ピーリングのやり方
ピーリングジェルを手の甲に乗せたら、ジェルをくるくる回すイメージで馴染ませていきます。
すると、手の甲の古い角質を取りこんでジェルの塊が落ち始めます。
馴染ませるときは強くこすったりしないように気をつけてください。
ピーリングは強制的に古い角質を落とす美容法なので、こすってしまうと健康な角質まで落としてしまいます。
ピーリングをした後の肌はとても敏感になっていますから、保湿成分が入ったローションでしっかり保水をしてください。
ぬか漬けを作ってシミを消す
実は、ぬか漬けを漬けている人は手が白く、シミがないということが分かっています。
発酵させたぬかに含まれる成分には、美白効果があると言われています。
ぬか漬けは毎日素手でぬかをかきまぜなくてはいけないので、何もしなくてもシミケアができていると言えます。
冗談みたいなケア方法ですが、ぬか漬けを作ればキメが細かくシミのない手の甲になれるかもしれません。
もちろんぬか漬けは健康にも良いので、興味がある方はぬか漬けを作ってシミを消すという方法を試してみてください。
抗酸化作用成分でシミの原因を取り除く
メラニン色素の排出を阻害したり、大量に生成されることに関わっているのが活性酸素です。
活性酸素は、適量であればウイルスや雑菌を攻撃して体を守ってくれます。
しかし紫外線を浴びたり、ストレスが蓄積したり寝不足などで大量に作られると、正常な細胞まで攻撃し始めます。
そのため、体は活性酸素の攻撃から細胞を守るためにメラニン色素を作り出すので、シミの悪化やシミ改善を阻害します。
活性酸素は抗酸化作用を持つ成分で無害化できますから、シミケアのためにもしっかり摂取しましょう。
抗酸化作用を持つ成分
抗酸化作用を持つ成分は、代表的なものだとポリフェノールやベータカロテン、ビタミンCやビタミンEなどが挙げられます。
ポリフェノールは赤ワインなどに豊富に含まれますが、もちろん普通のぶどうでも皮ごと食べれば摂取できます。
ベータカロテンは人参やかぼちゃなど色の濃い野菜に多く含まれています。
またビタミンCやビタミンEもブロッコリーや小松菜などから摂取できます。
こういった食材を積極的に食べることで活性酸素の除去につながり、結果的にシミの軽減や悪化予防効果が期待出来るので、意識して食べるようにしましょう。
紫外線対策で悪化を防ぐ
シミができてしまったら、紫外線対策をしても意味がないと思うかもしれません。
ですが、紫外線対策をしないとさらにシミができてしまいますし、今あるシミも濃くなってしまいます。
シミを消すには、シミの症状に関わらず紫外線対策が必須です。
特に手は紫外線を浴びやすいですから、しっかりUVケアを行ってください。
UVカット成分が入ったハンドクリームでケア
最近は、保湿成分に加えてUVカット効果がある成分が入っているハンドクリームが発売されています。
おやすみ前のケアで使う場合は、保湿がメインのハンドクリームがベストです。
ですが、デイリー使いにはUVカット効果があるハンドクリームを使いましょう。
今は1年を通して紫外線が降り注いでいますし、曇りでも紫外線量が多いこともあります。
ちょっとした油断で紫外線を浴びてしまうので、季節や天気を問わず、手もしっかりUVカットしてください。
運転や外作業では手袋を使う
運転をするときは、大量の紫外線を浴びてしまいます。
特に長時間の運転となると、UVカット効果のあるハンドクリームでも効かないので手袋をしましょう。
普通の手袋だとハンドルがすべってしまうこともありますから、必ず運転用の手袋をしてください。
また、庭いじりなど外作業をするときも手は紫外線にさらされます。
外作業では汗のせいでハンドクリームが落ちてしまうので、手袋でしっかり守ってあげましょう。
UV対策用サプリメントで紫外線をカット
手は頻繁に使う部分ですから、UVケアをしていてもいつの間にか落ちてしまっているということも少なくありません。
ですので、体の中から活性酸素を除去してメラニン色素の生成を防ぐ日焼け止めサプリメントを活用するのもおすすめです。
こういったサプリメントであれば、うっかりUVケアを忘れてしまっても日焼けのリスクを軽減できます。
もちろん全身の日焼け止め効果があるので、手の甲以外のシミを防ぐのにも効果的です。
寝る前には美白化粧品でケア
シミを薄くする効果が高いケアアイテムと言えば美白化粧品ですね。
美白成分は、その効果が厚生労働省に認められているものもあるので、シミを薄くするのに効果的です。
ただし、美白成分といっても、メラニン色素の生成を抑えるものとシミを薄くするものなど成分によって効果が違います。
もちろんメラニン色素を作らないことも大事ですが、シミを消すことはできません。
ですので美白化粧品を選ぶときには、シミを薄くする美白成分が入っているかどうかチェックしましょう。
出来てしまったシミに効く成分は?
すでに出来たシミに効くのは、ハイドロキノンやビタミンC誘導体、アルブチンなどの美白成分です。
特にハイドロキノンは肌の漂白剤とも言われるほど優れた美白効果があります。
ただし、もともとは皮膚科での処方箋として治療に使われていた成分で、強力な美白作用があるだけに刺激も強いです。
今は規定濃度であれば化粧品に配合しても良いとなっていますが、できれば皮膚科で指導を受けてから使うのがおすすめです。
ビタミンC誘導体やアルブチンは、ハイドロキノンより効果が劣る分安全なので、心配な方はこちらの美白成分を使うといいですね。
寝る前のケア方法
寝る前のケア方法は、まず手を洗って清潔な状態にします。
次に美白化粧水をコットンなどにたっぷり染み込ませて、シミのある部分にコットンを貼り付けます。
5分から10分ほど置いたら、コットンをはがして、再度美白化粧水を手の甲に馴染ませてください。
化粧水が乾かないうちに、美白美容液をまんべんなく塗り、手を乾燥から守るシルクの手袋をして就寝しましょう。
手の甲のシミを消すケア法のまとめ
手の甲のシミというのは、残念ながらどんなケア方法を実践してもすぐには消えません。
そのため毎日ケアをしていても、途中で面倒になってしまうこともあるでしょう。
ですが、いくらすぐに結果がでなくても、毎日のケアは必ず手の甲の状態を改善してくれます。
シミの改善はケアを続けることで得られますから、美しく白くなった手を想像して頑張ってください。