ストレートアイロンの使い方!美髪を守る正しいかけ方とは
くせ毛による髪のうねりや、乾燥で広がりやすい髪などのトラブルを手軽に解決してくれるのがストレートアイロンです。
ストレートアイロンを使えば、決まりにくいスタイリングも簡単にできますね。
ただ、アイロンは熱によって髪質を変性することでストレートヘアを作り出すので、髪の傷みが気になる方も多いでしょう。
またアイロンを使っても、ちょっと時間が経つとうねりや広がりが出てしまうという悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、美しい髪を守る正しいストレートアイロンの使い方や、クセが出ないようにするコツをご紹介します。
ストレートアイロンを使う前に
ストレートアイロンは、ストレートにしたい部分にただ使えばいいだけと思っている方が多いようです。
もちろんそれは間違いではありません。
しかしむやみに高熱を髪に与えてしまうと、傷みがどんどん進行します。
ストレートアイロンのダメージは使う度に蓄積するので注意が必要です。
逆に正しい使い方やヘアスタイリング用アイテムを取り入れるだけで美髪を守れるので、スタイリングだけではなく髪の健康にも気を使いましょう。
美髪を守るストレートアイロンの使い方
ドライヤーでは作れないストレートヘアも、ストレートアイロンを使えばストレートパーマをかけたような仕上がりになります。
ですが、使いすぎると髪が傷んでしまい、アイロンを使ってもまっすぐになりづらい髪質になってしまいます。
そうなると毎日のスタイリングがさらに面倒になるので、正しい使い方をマスターしましょう。
自己流の使い方と違って面倒な工程もあるかもしれません。
ですが、そのひと手間が髪の美しさを守ってくれるので、今一度ストレートアイロンの使い方をチェックしておいてください。
ストレートアイロン前には必ずブローをしておく
髪を乾かしたら、そのままストレートアイロンを使い方はNGです。
真っすぐにならない髪の毛は、ただ乾かした状態だとあらゆる方向に流れてしまっています。
ストレートにするには、下に向かって髪の毛が流れていなくてはいけません。
この状態を作っておかないと、いくらアイロンで下に引っ張っても髪はいう事を聞いてくれないのです。
よって、まずはしっかり下向きに髪の流れを整えておきましょう。
時間がないときのブロー方法
クセがある髪だと、下向きにブローするだけでも一苦労ですし時間もかかってしまいます。
もし時間がない場合は、髪をまっすぐに溶かしながら乾かしてください。
ブローよりはクセ付け力が劣りますが、それでもある程度は髪の流れを整えられます。
ブラッシングしながら乾かせば変なクセもつきませんし、キューティクルも整うのでダメージカットにも効果的です。
ストレートスプレーで髪をコーティング
ストレートアイロンは、かける前のコーティングが重要です。
これをするとしないでは傷み方の度合いはもちろん、ストレートの持ち具合にも大きな差が出ます。
髪をダメージから守るアイテムとしてはヘアオイルが人気です。
しかし、出来れば専用のスプレーを使うのがベストです。
ヘアオイルはコーティング力は強いものの、熱が通りにくくなるのでスタイリングに時間がかかります。
専用スプレーなら、コーティングしながら熱の伝導率も高めてくれるので、ムダに熱を加えることを防げます。
スプレーをするときのタイミングは?
ヘアオイルなどは、髪の毛が半乾きの状態でつけるよう推奨されています。
ですが、ストレート用スプレーは濡れている状態でスプレーをすると、髪の水分が蒸発するときにスプレーの成分も蒸発してしまいます。
そのため完全に乾いたときにスタイリングが崩れやすくなるのです。
よって、「ドライヤーでしっかり髪を乾かしてから使う」というのがおすすめのタイミングです。
ストレート用スプレーの使い方
スプレーは毛先だけにかけても意味がありません。
ストレートアイロンは根元から使うものですから、髪の根元までしっかり吹き付けましょう。
また、吹き付ける量が少なすぎても効果が得られないので、全体がしっとりするぐらいの量を使ってください。
多少濡れすぎと感じても、アイロンをかけていると熱によってどんどん乾いていくのでたっぷり使って大丈夫です。
かけ残しのないようブロッキングする
ストレートアイロンを適当にかけてしまうと、きちんとアイロンしている部分と出来ていない部分がでてしまいます。
ですので、面倒でも必ずブロッキングしましょう。
ブロッキングは、前髪とサイドを2ブロック、頭頂部、後頭部を4ブロックぐらいにするのがベストです。
細かくブロッキングすれば、その分アイロンに挟む毛束の量が減るので、熱を加える時間を短縮できます。
使用時間が短くなれば、与える熱量が少なくなるのでダメージ予防につながります。
高熱設定は使わない
最近は、美容師が使うアイロンと同等のスペックを持ったストレートアイロンが発売されています。
こういったアイロンの特徴は、200°など高熱でスタイリングができることです。
確かに熱が高ければ髪質も変性しやすいです。
しかし、手で触れないほどの高熱では髪へのダメージもその分大きくなります。
一瞬使うのであれば問題ありませんが、普通にスタイリングするときには170°以上にならないように注意して使いましょう。
高温で使う場合の注意点
ストレートアイロンは高温で使うほどクセをつけやすくなります。
急いでいるときなどは、低音でじっくりスタイリングしている暇がないこともあるでしょう。
もし高温で使うというのであれば、アイロンで挟んだらさっと髪の毛を抜いてください。
これを繰り返し行うことで、高温によるダメージを防ぎながら綺麗なストレートを作れます。
仕上げには冷風を当てる
髪に熱がこもったままだと、ダメージがじわじわと広がっていきます。
また、髪の水分の蒸発スピードも加速するので、全体を綺麗にストレートにしたら最後は冷風で冷ましましょう。
髪の粗熱を素早く取ることで傷みを緩和できますし、ストレートになった髪が元に戻るのも防げます。
ドライヤーは根元から毛先に向かって、まんべんなくかけるようにしてください。
また冷風で頭皮を乾燥させると、より髪の毛のサラサラ感が続きます。
スタイリング後はヘアミルクでケア
例えコーティングをして、短時間しかアイロンを当てないようにしても、高熱でスタイリングするので髪はダメージを受けています。
ですので、そのままでセット完了にしてしまうとダメージが進行してしまうため、ヘアミルクなどでケアをしましょう。
ヘアミルクには油分が多く配合されていますから、紫外線や外気の乾燥から髪を守ってくれます。
ちなみに、湿度が高いとストレートヘアが崩れやすくなりますが、油分でコーティングしておくと湿度の影響を受けにくくなるのでセットも崩れにくくなります。
ストレートアイロンで髪を傷めないための注意点
美髪を守るためには、正しい使い方を守ると同時に傷めないようにする努力も必要です。
髪は、パーマをかけてもカラーリングしてもすぐに抜けたり切れたりしないので、アイロンぐらいな大丈夫だろうと思ってしまいがちです。
しかし普通のスタイリングでも、日々負担をかけていることには変わりありません。
小さい負担でも毎日かけ続ければ大きなダメージになるので、傷まないようにしてあげましょう。
摩擦がおきにくいストレートアイロンを選ぶ
アイロンで髪が傷むのは、高熱を当てるというだけではなく摩擦も関係しています。
摩擦が起こりやすいプレートだと、よりダメージが大きくなるので注意しましょう。
ストレートアイロンは、商品によってプレートの材質が異なります。
摩擦が起きにくいのは、チタンプレートやセラミックなどの材質です。
こういった材質のプレートなら滑りがよくスムーズにセットできるので、摩擦を軽減して髪の傷みを防げます。
アイロンを当てるのは2秒まで
例え専用スプレーでコーティングしてあるとしても、同じ箇所にアイロンを当て続けるのはやめてください。
180°以下であっても、ものすごい高熱を当てているのですから、当て続けると髪を傷めてしまいます。
アイロンをずっと当てたからと言って髪が真っすぐになるわけではありませんし、逆に髪が傷んでいう事を聞かなくなります。
洋服のアイロンがけと同じで、ストレートアイロンもさっと髪の毛の上を滑らせるようにしてください。
まっすぐにしたいときは真下に、ボリュームを出したいときには上に向けて、2秒以内に滑らせてクセをつけていきましょう。
濡れた髪には使わない
濡れた髪に使えば、熱のダメージから髪を守れるイメージがあるかもしれません。
ですが、濡れている髪の毛にいきなり高熱を当てると、水分が一気に蒸発してしまいます。
すると内部の水分が急激に失われるため、髪の健康維持に必要な水分まで奪われてしまい乾燥します。
髪が乾燥するとキューティクルも生成されにくくなり、髪を形成しているコルテックスもぼろぼろになってしまうのです。
よって、濡れた髪に使うのは絶対にやめましょう。
毎日使わないこと
綺麗なストレートヘアを作るのに最適なストレートアイロンですが、いくらケアをしても毎日使うと髪が傷んでしまいます。
ですので、出来れば1日おき、最低でも週に2回は使わない日を作って髪を休ませることが大切です。
休ませてあげると、その間に髪はダメージ部分を修復することができます。
髪の健康を維持することは、スタイリングのしやすさにもつながります。
逆に毎日使って傷めてしまうと、セットしにくい髪質になるので必ず髪の休日を作ってあげてください。
使わない日のスタイリングは?
ストレートアイロンを使わないとスタイリングができない、というほどクセが強い方は、まとめ髪をするのがおすすめです。
まとめ髪であれば、髪を普通に乾かすだけでいいのでダメージを与えずにセットできます。
ショートヘアの方でも、ヘアアクセを使えば簡単にまとめられます。
最近は100均でも手軽にまとめ髪ができるアイテムがあるので、活用してみると良いでしょう。
アイロンを動かす方向に注意
髪のボリュームを出したい時には、コームで逆毛を立てるというスタイリング方法があります。
ですが、ストレートアイロンで逆毛を作ろうとするのは厳禁です。
アイロンを動かす方向は、必ず根元から毛先というのを守りましょう。
プレートを上下に動かしてしまうと、キューティクルが剥がれて髪に大きなダメージを与えます。
もちろん綺麗なストレートヘアも作れませんから、アイロンを動かす方向は上から下というのを守ってください。
髪の毛を引っ張らない
しっかりクセを直してまっすぐにしたいと、ついアイロンで髪を引っ張ってしまうこともあるでしょう。
ですが、髪を引っ張るとキューティクルが開いてしまいます。
もちろん髪に負担をかけることにもなるので、絶対に引っ張らないでください。
目安としては、髪がピンと伸びるぐらいの強さで、根元がぐっと引かれない程度のかけ方がベストです。
アイロンは根元からかける
髪をストレートにするには毛先をしっかりまっすぐにしなくてはいけない、と言うイメージがあるかもしれません。
ですが、髪の流れというのは根元で決まります。
根元部分の髪がよじれていると、そのよじれが毛先まで伝わっていくので、毛先だけまっすぐにしてもすぐに元の状態に戻ってしまいます。
また、毛先ばかり集中してアイロンをしていると、より傷みがひどくなるため気をつけましょう。
美髪を守るストレートアイロンの使い方のまとめ
ストレートアイロンは、ストレートヘアだけではなく巻き髪やウエーブなども作れるので一つ持っているととても便利です。
使い慣れてくれば、いろいろなアレンジヘアを楽しめるのでヘアスタイルのバリエーションも広がります。
ただし間違った使い方やケア不足で髪を傷めてしまうと、どんなヘアスタイルにしてもおしゃれとは言えません。
だからこそ、今回ご紹介したストレートアイロンの正しい使い方をマスターして、健康な美髪でスタイリングを楽しみましょう。