頭皮の日焼けをケアする4つの方法と頭皮を守る予防法とは
紫外線が強くなってくると、日焼けが気になりますね。
ただ、顔や体の紫外線対策はばっちりでも、頭皮は無防備という方も多いのではないでしょうか。
頭皮は体のパーツの中でもっとも太陽に近いので、実は一番影響を受けやすい部位です。
髪の毛があるから大丈夫と思うかもしれませんが、紫外線は髪の隙間から頭皮に降り注ぎます。
頭皮も肌の一部ですから、顔や体に紫外線を浴びたときと同じように、真皮層のコラーゲンが破壊されたり肌細胞が傷ついたりします。
そこで今回は、髪の痛みや白髪、抜け毛に大きく関わってくる頭皮の日焼けケアの方法をご紹介します。
頭皮の日焼けをケアする4つの方法
顔や体が日焼けしてしまった場合の対処法は知っている、という方も多いでしょう。
ですが、頭皮はあまり日焼けを意識しないので、いざ赤みや炎症が起こっていることに気がついてもどうすればいいか分からないのではないでしょうか。
頭皮の場合、髪がフィルターとなってくれるので、日焼けをしても顔や体のような強い痛みは起こりません。
そのため日焼けに気がつきづらく、多少赤みがあってもそのままにしてしまうのが一般的です。
しかし、日焼けは確実に頭皮にダメージを与えているので、ケアをしないと髪の状態に悪影響を与えます。
今まで頭皮が日焼けをしても何もしなかった、という方はダメージが蓄積しているので、しっかりケアをしてあげましょう。
頭皮の日焼けもお肌と同じでクールダウンが重要
顔や体が日焼けをしてしまったら、まずは水や濡れタオルでクールダウンをします。
頭皮も同じで、少しでも赤みがあったり炎症が起こったりしたらクールダウンをしましょう。
頭皮のクールダウンのやり方は、アナログですが冷たいシャワーを当て続けるという方法になります。
冷たすぎると皮膚が収縮して負担をかけてしまうので、少し冷たいと感じる程度の水を5分から10分ほど、頭皮がひんやりするまで当て続けてください。
炎症したままにするのは、顔が日焼けをした状態を放置するのと同じですから、クールダウンがどれだけ重要か分かりますね。
炎症が落ち着くまではシャンプーを控え、できる限り刺激を与えないようにしましょう。
日焼けをしたら頭皮に優しいシャンプーに変える
シャンプーで使われる洗浄成分には、刺激の強い石油系合成界面活性剤や頭皮を構成する成分と同じアミノ酸、植物由来で刺激の少ないものなどいろいろな種類があります。
一般的に、ドラッグストアなどで販売されているリーズナブルな価格のシャンプーは、ほとんどが石油系合成界面活性剤を使っています。
コマーシャルでよく見る、有名なメーカーのシャンプーであっても石油系合成界面活性剤が使われています。
この洗浄成分は、洗浄力が非常に強く頭皮に刺激やダメージを与えるので、日焼けで弱っている頭皮に使うのは厳禁です。
アミノ酸系シャンプーや植物由来成分を使ったシャンプーはお値段が少し高めですが、日焼けをしてしまったときだけでも頭皮に優しいシャンプーに変えましょう。
シャンプーは毎日使うものなので、その品質は頭皮に大きく関わりますから、たかがシャンプーと油断せず頭皮に良いものを使ってください。
熱風と冷風で交互に乾かす
日焼けをしているときは、髪の乾かし方にも注意をしましょう。
当然ですが、炎症でダメージを受けているところに熱風を当て続ければ、よりダメージを与えてしまいます。
ですので髪を乾かすときには、熱風と冷風を交互に当てるようにしてください。
イメージとしては、熱風で髪を乾かしながら、冷風で頭皮にこもった熱を冷ます感じ当てましょう。
また、熱風を1ヶ所に当て続けないことも大事なので、ドライヤーを左右に動かしながら乾かすのもポイントです。
ここで注意したいのは、熱風だけでなく冷風も長時間当て続けないということです。
風を当て続けると肌の水分が蒸発してしまうので、炎症を冷ますのに必要な頭皮の水分が失われないように、短時間で乾かしてください。
タオルドライは優しくしっかりと!
タオルドライが適当だと、水分が多く残ってしまうのでドライヤーを長くかけることになります。
いくら熱風と冷風を交互に当てる方法であっても、長時間かけつづけると頭皮が乾燥してしまいます。
短時間で乾かすにはタオルドライが重要なので、できる限り水分を拭き取りましょう。
ただし、頭皮をタオルでこするのはNGです。
髪の毛の水分をタオルに吸収させるイメージで、優しくかつしっかりとタオルドライしてください。
頭皮にも化粧水でうるおいを与えてあげる
髪を乾かし終わったら、頭皮も化粧水でうるおいを与えてあげることが重要です。
繰り返しになりますが、頭皮も顔や体の皮膚と同じですから、日焼けで水分が奪われている状態を放置してはいけません。
そこで実践したいのが、頭皮にも化粧水をつけてあげるというケアです。
顔用の化粧水でもいいので、指先に化粧水をつけて全体につけていきましょう。
ボディ用のスプレータイプの化粧水の場合は、髪をかき上げながら、頭皮に吹き付けてください。
頭皮に化粧水を使う習慣がない方は、毎日つけるようにするだけで頭皮環境が改善されていくので、しっかりうるおいを与えてあげましょう。
頭皮を守る!日焼けをケアする予防法
紫外線のダメージというのは日々蓄積していきますから、頭皮を紫外線にさらしているとどんどん老化が進みます。
髪の毛で覆われているので、直に頭皮の状態を見ることは出来ません。
だからこそ重要なのが、紫外線からしっかり守って日焼けを予防することです。
地球に降り注ぐ紫外線の量は年々増え続けていますから、季節を問わず頭皮は紫外線のダメージを受けてしまいます。
そのまま放置を続ければ、頭皮はより一層深刻なダメージを受けることになるので要注意。
ここでは、頭皮を守るための日焼け予防法をご紹介するので、今日から実践してみてください。
日差しの強い日は帽子か日傘で守る!
紫外線を防ぐのにもっとも有効なのは、帽子をかぶるか日傘をさすことです。
洋服を着ていれば日焼けを防げるのと同じで、帽子をかぶったり日傘をさしたりすれば、直接紫外線を浴びるのを防ぐことができます。
最近は、UVカット加工された日傘が売っているので、より効率よく紫外線をカットできるでしょう。
ただし、日傘の場合は頭との空間があるため、日差しの角度によっては側頭部や後頭部に紫外線が当たってしまうことがあります。
ですので、髪型を気にしなくて大丈夫であれば帽子をかぶる、髪型を崩したくないときは日傘をさすというように使い分けるといいでしょう。
つばの広い帽子や日傘は、顔や首の日焼けも防いでくれるので一石二鳥ですね。
スプレータイプの日焼け止めを使う
シチュエーションによっては、帽子や日傘を使えないということもあるでしょう。
そういった場合は、スプレータイプの日焼け止めを使ってください。
スプレータイプであれば頭皮や髪がべたつくこともありませんし、ムラなく紫外線をカットできます。
使い方も簡単で、まずは生え際や分け目にスプレーをして、他の部分は髪をかき上げながら細かく分けて頭皮にスプレーするだけです。
最後は髪全体に軽くスプレーをすると、髪の日焼けも防げます。
ただし、日焼け止めの効果は時間とともに低下するので、長時間外にいる場合は数時間おきに、生え際と分け目だけでもスプレーをしてください。
飲む日焼け止めで体も頭皮も紫外線から守る
日焼け止めスプレーだけでは不安、こまめにスプレーできないという場合は、飲む日焼け止めを活用するのもおすすめです。
飲む日焼け止めは、直接紫外線をカットする効果はありません。
その代わり、紫外線を浴びることで生成される活性酸素を取り除き、肌細胞やコラーゲンなどへのダメージを防ぐ効果が期待できます。
また、ダメージを防ぐことでメラニン色素の生成も防げるので、顔や体のシミ予防にも効果を発揮します。
頭皮への紫外線は、洗濯物を干したりゴミ捨てに行ったりする、ちょっとした時間にも降り注ぐので、毎日飲む習慣をつけておくといいでしょう。
飲む日焼け止めの効果は商品によって若干異なるものの、12時間から24時間続くので、うっかり日焼けを防ぐのにも効果的です。
日差しの強い時間帯は外出を控える
究極の日焼け予防法は、日差しの強い時間帯に外出しないということです。
紫外線量がもっとも増えるのは10時から14時ごろなので、レジャーなどでない限りはこの時間帯の外出を控えるのがおすすめです。
特に7月から9月にかけては紫外線量が多くなるため、日焼け止めや日傘などでも頭皮を守りきるのは難しくなります。
仕事であれば外出もやむを得ませんが、買い物やウォーキングなどはこの時間帯を避けることが一番の予防法です。
頭皮の日焼けケアをしない場合のリスクとは
頭皮が日焼けしても、シミやしわが目立つわけではありません。
そもそも、髪の毛で覆われているので、ダメージがあっても気にならないという方もいるでしょう。
ですが頭皮は髪の毛が生える土台ですから、そこにダメージを受けると髪の毛の状態に影響を及ぼします。
また、頭皮は顔の皮膚と繋がっているので、頭皮の状態によっては顔の皮膚の状態にも影響がでます。
油断していると、若くても髪の毛やお肌は実年齢以上なんてことになりかねません。
ここでは、頭皮の日焼けによってどういった影響があるのかをご紹介します。
年齢に関わらず白髪が増える
頭皮が日焼けするということは、紫外線によってダメージを受けていることになります。
紫外線は頭皮の表皮を透過して内部まで侵入し、髪の色素を作る色素幹細胞にダメージを与えます。
色素幹細胞がダメージを受けて色素が作られなくなると、髪に色が入らなくなるので、髪は白いまま成長してしまいます。
特に、髪の分け目や生え際は紫外線がダイレクトに当たってしまうため、白髪になるリスクが高いと言われています。
白髪は加齢とともにできる物というイメージがありますが、実は紫外線の影響も甚大なのです。
髪に色がつくメカニズム
髪はもともと黒いと思っている方も多いようですが、実は髪の毛はもともと真っ白です。
髪に色がつくのは、色素幹細胞が黒や茶色の色素細胞を生成し、この細胞が成長過程で髪の毛に取り込まれていくからです。
つまり、色素細胞がなければ髪は白いのです。
白髪が生えるという言い方をされることが多いので、黒から白に変わるイメージがあるかもしれません。
しかし、髪は伸びて成長をするときに色素細胞で色がつくというのが本当のメカニズムなのです。
髪のぱさつきや退色が引き起こされる
頭皮が紫外線でダメージを受けると、栄養が行き渡りにくくなるため、髪を構成する成分の割合が乱れてしまいます。
髪の毛は80%がタンパク質、15%が水分、残りは他の構成物で出来ていますが、髪の健康を守るキューティクルを構成するのがタンパク質です。
これが不足すると、キューティクルの形成が正常に行われないので、水分が流出しやすい状態になってしまいます。
水分が流出すれば髪がぱさつくのは当然ですし、水分とともに色素も出てしまうので髪が退色します。
また、紫外線はキューティクルを守るMEAを破壊するので、より水分が出やすい状態を引き起こします。
髪のぱさつきや退色は、ヘアケア製品だけでは防げませんから、紫外線対策をしてしっかりキューティクルを保護することが大切なのです。
頭皮のたるみで顔までたるむ!
頭皮と顔の皮膚は1枚の皮で繋がっているので、頭皮の状態は顔にも影響を与えます。
中でも特に分かりやすいのが顔のたるみです。
顔のたるみはいろいろな原因がありますが、盲点となるのが頭皮のたるみです。
頭皮に10本の指を等間隔で並べて、ぐっと引っ張れば顔の皮膚も引き上げられことからも、頭皮の顔に与える影響が分かりますね。
顔の皮膚を引っ張り上げている頭皮にハリが無くなると、当然皮膚の重みで下垂していきます。
頭皮のたるみで顔がたるんでいる場合、どんなにリフトアップケアをしてもたるみは改善されないので、早めに頭皮ケアをはじめましょう。
頭皮の日焼けをケアする4つの方法まとめ
トリートメントも毎日しているし、ヘアケア製品にもお金をかけているのに、髪のダメージが気になるという方も多いでしょう。
また、20代なのに白髪がある、抜け毛が多く薄毛になってきたという方もいるかもしれません。
こういった髪のトラブルが起こるのは、頭皮の日焼けを放置していることが原因です。
髪の毛は頭皮の内側で作られるので、頭皮環境が悪ければ正常な成長が妨げられてしまいます。
髪のダメージも、頭皮がしっかり栄養を受け取ることで回復します。
日焼けによる頭皮へのダメージは、頭皮だけではなく髪の毛にも大きく影響を及ぼすので、しっかり日焼けケアをして美しい髪を手に入れてください。