産後の抜け毛はいつまで?原因と抜け毛を改善する7つの対策法
産後の新米ママさんの体の中は、ホルモンの変化によって体のあちこちに不調が出てくるものです。
特に出産後の抜け毛に悩む女性はとても多くいます。
大量に抜け落ちた髪の毛を見ると、
「いつまで続くの?」
「このまま治らなかったらどうしよう…」
と不安になりますよね。
出産して育児が大変になってくる時期に、抜け毛のことまで悩まなくてはいけないと思うとストレスも溜まりますし、イライラして日常にも支障が出てきてしまいます。
そこで今回は、
「抜け毛の原因は?」
「いつまで続くの?」
「抜け毛を改善する対策法は?」
などの疑問にお答えし、産後の抜け毛を改善する7つの対策法ついて詳しく解説していきます。
自分に合った対策を見つけ、産後の抜け毛の期間を少しでも短くして、育児を楽しみましょう。
目次
産後の抜け毛の原因とは
まずは産後の抜け毛の主な原因について見ていきましょう。
女性ホルモンの減少
産後の抜け毛は、女性ホルモンの減少が主な原因だとされています。
女性ホルモンであるプロゲステロンとエストロゲンは、妊娠中は増えて髪の毛が抜けにくくなります。
しかし出産すると今まで抜けずにいた毛が一気に抜け始めるため、抜け毛が気になるようになるのです。
こちらは個人差がありますが、誰でもあることです。
生活リズムの変化
多くの女性は赤ちゃん優先の生活になるため、出産直後から生活習慣が大きく変化します。
自分の食事や睡眠時間もままならず、生活のリズムが乱れてしまうのです。
そんな日が続くと、ホルモンバランスが崩れやすくなり、抜け毛が増えてしまうというわけです。
そのうえ抜け毛がストレスとなり、ますます抜け毛が加速してしまうというケースもあります。
食生活の乱れ
新米ママさんにとっては、毎回食事の準備をするのはとても大変なことですよね。
便利なレトルトやインスタント食品などに頼ってしまうことも多くなるでしょう。
そうした日がいつまでも続くと栄養が偏ってしまい、髪の毛に必要な栄養が不足しがちになるのです。
骨盤のゆがみ
妊娠すると、赤ちゃんが産道から出てきやすくするために骨盤が開きやすくなります。
通常は産後4ヶ月ほどで徐々に元の位置に戻るのですが、妊娠中に筋力が著しく低下してしまっていると、元の位置に戻りにくくなり骨盤のゆがみが出やすくなります。
骨盤のゆがみによって血行不良になると、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなり抜け毛につながってしまうのです。
整体に行くのも良いですが、お尻歩きエクササイズを毎日10分やるだけで骨盤矯正の効果がありますよ。
無理なダイエット
出産後、妊娠前の体重に戻したいからといって無理なダイエットをしてしまうママさんは多くいます。
出産後は失った体力を回復するのに栄養が優先して使われるため、いつまでも髪の毛への栄養は後回しにされてしまいます。
そのうえダイエットをすれば、髪の毛が栄養不足に陥り、より抜け毛が加速することになってしまうのです。
産後は特に無理なダイエットは控えてください。
産後の抜け毛とヘアサイクルの関係
抜け毛になってしまうのは、以下のようなヘアサイクルが関係しています。
- 成長期(2~7年):髪の毛が成長する時期
- 退行期(約3週間):抜け毛の時期
- 休止期(約3ヶ月):髪の毛が生えるまでの休みの時期
髪の毛のサイクルは、成長期→退行期→休止期→ 成長期→退行期…の繰り返しです。
産後一気に髪の毛が抜けた後の毛根は休止期に入るので、髪の毛が一時的に薄くなってしまうのです。
休止期を過ぎて成長期に入れば、また髪の毛が成長していき薄毛も徐々に気にならなくなっていきます。
ただし抜け毛がピークの時期の過ごし方次第では、抜け毛が長引いてしまう可能性があります。
女性ホルモンの減少は生理現象の一つなので正常に戻るのを待つしかありません。
しかし、栄養不足や睡眠不足などの生活習慣が疎かになっている場合は、抜け毛がいつまでも続く状況に陥ってしまいかねません。
自分の抜け毛の原因は何かしっかり把握して適切に対処していくことが大切です。
産後の抜け毛はいつまで続く?
出産してから1ヶ月くらいまでの期間は抜け毛はそれほど気になりません。
しかし、産後2ヶ月頃には抜け毛が徐々に増えていくので気になってきます。
そして産後の抜け毛のピークは、3ヶ月~6ヶ月頃まで続きます。
しかし抜け毛の期間がいつからいつまでなのかという点については、女性ホルモンの分泌量や生活習慣には個人差があるため人によって異なります。
大抵は産後6ヶ月頃、遅くても1年で戻ることが多いようです。
産後の抜け毛を改善する7つの対策法
自然に治まるとはいっても、一日も早く抜け毛を改善したいですよね。
そこで、抜け毛を改善する対策法をまとめましたので、参考にしてください。
育児もしながらですと徹底して対策するのは難しいと思いますが、出来そうなことを続けてみましょう。
①食生活の改善
私たちの体は毎日の食事から作られていると言っても過言ではありません。
産後の抜け毛を改善するためにも、髪の毛に良い食生活を心掛けましょう。
オススメの栄養素や食材を紹介しますので、意識して食事に取り入れてください。
色々な食材と組み合わせてバランス良く摂取し、産後の抜け毛対策に役立てましょう。
タンパク質
三大栄養素の1つであるタンパク質は、髪の毛の99%を構成している重要な栄養素です。
卵、肉類、大豆などに多く含まれています。
大豆イソフラボン
女性ホルモンに似た働きをし、髪の毛の成長を促す働きがあります。
豆腐や納豆などの大豆製品に多く含まれています。
カルシウム
髪の毛に艶やコシを与えてくれます。
牛乳、チーズ、小魚などに多く含まれています。
ビタミンB群
代謝を高め、頭皮の環境を整えてくれる働きがあります。
カツオ、まぐろ、鶏肉、豚肉、レバーなどに多く含まれます。
なおビタミンB群は水に溶けやすい性質があるため、煮るよりも焼いたり生で食べる方法をオススメします。
ミネラル(鉄、亜鉛)
ミネラルは、健康的な髪を育ててくれる働きがあると言われています。
鉄はレバー、ほうれん草、プルーンなどに多く含まれ、亜鉛は肉類、貝類、ナッツ類に多く含まれています。
②ストレス発散
ストレスが溜まると血管が細くなるため、血行が悪くなります。
その結果、頭皮にある毛細血管の血のめぐりも悪くなり、毛根に十分な栄養が行きわたらなくなるのです。
もし円形脱毛症のような症状があるなら、女性ホルモンやヘアサイクルではなくストレスが原因である可能性が大きいでしょう。
子育てはストレスと隣り合わせですが、ちょっと空いた時間にしっかりと休息を取って気分がリフレッシュできるように心がけましょう。
また抜け毛の増加を悩み過ぎないことも大切です。
産後の抜け毛は女性のライフサイクルの一環として受け入れてみてはいかがでしょうか。
③質の良い睡眠
赤ちゃんは短時間で寝起きを繰り返すため、睡眠を十分にとれるママさんは少ないと思いますが、髪の毛が成長するのは夜間の睡眠中です。
赤ちゃんが寝ている間にたまった家事をこなしたいという気持ちも分かりますが、この時期は仕方ないと受け入れて赤ちゃんが寝ている時はなるべく寝るようにしましょう。
④頭皮マッサージ
頭皮が血行不良だと、髪の毛に栄養がうまく行き渡らなくなってしまいます。
そこで頭皮マッサージをして、頭皮の血行をよくする抜け毛対策をしましょう。
血行を良くしておくことで頭皮の環境が整い、ヘアサイクルの休止期を終えた後の髪の成長スピードがはやくなります。
⑤頭皮の保湿
産後は抜け毛が増えるだけでなく、頭皮の環境も変化しやすいため乾燥してしまう場合があります。
頭皮が乾燥している状態はフケや痒みにつながり、抜け毛も増えやすくなります。
自分の頭皮の状態に合わせたシャンプーを使い、頭皮の保湿を心掛けましょう。
⑥紫外線予防
髪の毛を構成しているタンパク質は紫外線に弱く、長く紫外線を浴びているとキューティクルが失われて弱々しく細い髪質になってしまいます。
そのうえ紫外線は頭皮の環境を悪化させて抜け毛が増える原因にもなるため、日傘や帽子などで紫外線対策をしっかり行うようにしましょう。
⑦寒さ予防
寒さは血行不良を招き、頭皮の毛細血管に栄養を行き渡りにくくします。
寒さを感じる時期は、普段より一枚多く着込んだり温かい飲み物を飲むなどして、体を温めるように心掛けましょう。
産後の抜け毛をカバーする髪型とは
抜け毛が増えてくると、髪にボリュームがなくなったりペチャンコになったりと、髪型がいまいち決まらないことがあります。
そんな時の対策法をご紹介しますので、それぞれの悩みに合わせて変えてみてください。
全体的にボリュームがない場合
全体のボリュームが減ってしまった場合は、パーマでボリューム感を出しましょう。
かなりのボリューム感が出るうえに、セットも楽になるので忙しいママさんにはもってこいです。
生え際が気になる場合
後ろの髪の毛を前へ寄せて厚めの前髪を作れば、前髪にボリュームを出すことができます。
生え変わりのツンツンした毛が気になる場合
生え変わりのツンツンした毛は、ドライヤーなどでどんなに頑張ってもセットするのは難しいものです。
そこでオススメしたい髪型が、ベリーショートです。
全体の毛を短くすることで、ツンツンした毛が目立たなくなります。
しかも髪を乾かすための時間も短縮できるため、その分 自分の時間も作れてしまいます。
美容院に行きたくない場合
薄毛が気になって美容院に行きたくない場合は、シュシュやヘアバンドなどのヘア小物を活用しましょう。
今のヘア小物は種類もカラーバリエーションも豊富なので、産後の抜け毛期間でも楽しみながら過ごすことができます。
産後の抜け毛を改善するシャンプーや育毛剤選び
日々の生活習慣に加え、専用のシャンプーや育毛剤を活用すれば、産後の抜け毛対策をより効果的にできます。
シャンプー
ラウリル硫酸やラウレス硫酸などの石油系界面活性剤が使われているシャンプーは洗浄力がとても高いため、頭皮が乾燥するなどの悪影響が出てしまう可能性があります。
シャンプー選びで大切なポイントは、
- 頭皮に優しいアミノ酸系シャンプー
- 無添加シャンプー
- 植物由来を主成分としているシャンプー
などを選ぶことです。
育毛剤
いつまでたっても産後の抜け毛が改善されない場合は、育毛剤を使用するのも一つの方法です。
育毛剤を選ぶ際の注意点は、「産後や授乳時期でも使用可能かどうか」です。
男性用の育毛剤は副作用などの悪影響を及ぼすものがありますし、女性用の育毛剤でも授乳時期は使用を控えるようにと注意書きされているものがあります。
安心して育毛剤を使うためにも、成分は必ずチェックしてから購入しましょう。
産後の抜け対策についてのまとめ
産後の抜け毛はいつまで続くか、その原因や対策法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
初めての育児というだけで大変なのに、さらに抜け毛などのトラブルが現れたら疲労が重なってしまいますよね。
でも心配することはありません。
なぜならば、出産後に抜け毛が増えて薄毛になることは多くの女性が経験する期間限定の現象だからです。
ストレス自体が育毛の妨げにもなるので「抜け毛は仕方がないものなんだ。そのうち元に戻る!」と割り切って生活することも大切です。
さらに抜け毛を早く改善するためにも、栄養バランスの良い食事や質の高い睡眠、ストレスケアなどで自分の体を労ってあげましょう。
抜け毛を悩みすぎずポジティブに考えて、子育てを楽しんでくださいね。