生理のイライラ解消法!原因と効果的な予防&対策方法とは
生理前や生理中になると、なぜだか無性にイライラしてしまうという女性は多いでしょう。
生理前や生理中、約9割もの女性が辛い症状を感じているというデータもあります。
家族の些細な言動や子供の泣き声など普段だったら笑って済ませられることも、生理がくるとイライラが止まらず、ついつい怒ってしまったという経験は誰にでもあるはずです。
多くの女性にとって生理は長い付き合いになるもの。
だからこそ、生理前や生理中のイライラを解消する方法を身につけておいて損はないはずです。
今回は、生理前や生理中のイライラ解消法についてご紹介します。
原因と効果的な予防&対策方法を知り、情緒不安定な自分と上手に付き合っていきましょう。
目次
生理のイライラ予防&解消方法
生理前や生理中は、様々な要因が重なって精神が不安定になり、イライラしやすいものです。
ですが、イライラの八つ当たりで大切な人を傷つけては元も子もありません。
そこで、効果的な予防&解消方法をご紹介しますので、色々試してみて自分に合う方法を見つけ実践してみてください。
適度な運動
軽いウォーキングやジョギングなど、日頃から定期的に体を動かすことで血行がよくなり生理のイライラが解消されます。
生理前や生理中はダルくて外にでるのも嫌という人は、部屋でヨガやストレッチをするだけでも効果があります。
適度な運動は新陳代謝を活発にし、リラックス効果を高める働きがある上に、脳から快楽物質であるβエンドルフィンが分泌されて爽快な気分になります。
自分のペースで無理なく楽しんでできる運動でイライラを発散・解消してみましょう。
食生活の見直し
皆さんは、偏食が多く栄養が偏り気味だったり、仕事などで外食気味だったりする食生活を送っていませんか?
こういった食生活を見直すことでイライラを解消することができます。
イライラを解消する効果的な栄養素は、ビタミンB群やカルシウム、マグネシウムなどです。
これらをしっかり摂取して、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
大豆イソフラボンやミネラルなどの不足しがちな栄養素はサプリメントで補うのもよいでしょう。
カモミールやチェストツリーといったイライラを改善するハーブティーもオススメです。
逆に避けたいのは、レトルト食品やジャンクフード、アルコール、カフェインを含む飲み物です。
アルコールは代謝が落ちるので、お酒の飲み過ぎには注意しましょう。
リラックスタイムを作る
イライラする時は、お風呂にゆっくり浸かったり、温かいハーブティーを飲むなど意識的にリラックスタイムを作るのも一つの解消法です。
オススメは、アロマテラピーをすることです。
生理前や生理中のイライラにオススメのアロマは、ラベンダー・ローズ・イランイラン・グレープフルーツなどです。
鼻から入る香りは直接脳に働きかけてくれるため、自律神経や女性ホルモンにも効果があります。
加湿器やアロマポットを使って香りを楽しんでみてくださいね。
ツボ
生理のイライラに効果的なツボは、足の甲側の親指と人差し指の間をさすりあげて骨がぶつかって指が止まるところにある「太衝」というツボです。
リラックスできる程度の強さでゆっくり押してみましょう。
仕事や家事のちょっとした合間に押すことができるのでオススメです。
体を温める
体が冷えると生理痛が悪化するため、イライラ感が強まってしまいます。
腹巻を巻いたり、カイロを貼るなどしてお腹周りを温めるようにしましょう。
ちょっとした工夫で生理痛が緩和されるため、イライラも予防できます。
気持ちの整理整頓
「今すぐイライラしてるのを何とかしたい!」という場合は、白い紙とペンを準備して気持ちの整理整頓をしてみましょう。
思いつくままイライラの原因をすべて書き出し、客観的に解消策を考えて書いていきます。
シンプルな方法ですが、意外なほど気持ちがスッキリするのでオススメです。
漢方薬
生理前や生理中の症状は、貧血・頭痛・冷え・めまい・情緒不安定などがありますが、病院で処方される薬と違って漢方薬であれば1つの薬で対処することができます。
しかも、植物の根っこなどを乾燥させた生薬を使って、間接的に体を自然な状態に持っていくことができるので体に負担がかかりません。
生理の諸症状に効く漢方薬は、
- 生理不順や血行不良に効く「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」
- PMSに効く「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」
- 生理前の情緒不安定に効く桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」
などの種類があります。
漢方薬は高いので、健康保険が使える病院を受診して処方してもらうのが良いでしょう。
低用量ピル
女性ホルモンを置き換えてしまう低用量ピルは、排卵がなくなるため避妊効果があります。
これに加え、ホルモン環境が整うので、PMS症状や生理に関わる諸症状を軽減する効果もあるのです。
種類によって肌荒れなどの副作用が出る場合もあるため、お医者さんと相談しながら処方してもらいましょう。
生理のイライラの原因
生理前と生理中のイライラの原因は、似ているようで違います。
生理前に起こるイライラの原因の一つは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2つの女性ホルモンのバランスが崩れやすいからだと言われています。
これら女性ホルモンは、生理が始まる14日前に起きる排卵日を境にして大きく乱れ、自律神経の乱れや体のむくみ、幸せホルモンであるセロトニンの減少などといった影響を引き起こします。
また加工食品を食べるようになった現代人は潜在性鉄欠乏性貧血になっている人も多く、これは立ちくらみや倦怠感だけではなくイライラや不眠などの心の不調も招くと言われています。
鉄分が不足しているとPMSの症状も悪化しやすくなるため、いつもよりも不安や苛立ちを強く感じたり、酷い場合はうつ症状を引き起こしたりもします。
生理が始まると、一般的にはホルモンバランスが整うので精神的に落ち着いてくるものですが、生理中は生理中ならではのイライラがあります。
その大きな原因が、腹痛や頭痛、倦怠感、吐き気などの症状が出る生理痛です。
身体に負担がかかっていることから、ストレスを感じやすくなりイライラしてしまうことも当然といえます。
さらに「生理痛でツラい」と周りに面と向かって言いづらいところもイライラにつながります。
上手く医薬品や鎮痛剤などを使用し、生理痛に対処することが大切です。
また、ナプキンやショーツなどの生理用品に不快感を感じると、それがストレスになってイライラの原因になります。
ナプキンがゴワゴワして違和感があったり、肌がかぶれて痒みや炎症を引き起こしていませんか?
生理用品は、自分の肌質や経血量などに合わせて選ぶようにしましょう。
生理中は、鉄分不足や低血糖状態になりやすい状態になります。
これらは不安感やイライラを感じやすくなるため、鉄分やビタミン・ミネラルを積極的に摂るように心がけましょう。
生理前や生理中のイライラの原因は、一つではありません。
セルフケアではどうしようもないほどのイライラ感があれば、婦人科や女性外来の受診をしてみてください。
生理のイライラ解消法まとめ
生理前や生理中にイライラして不安定になることは、女性であれば誰にでも起こり得ることです。
それは仕方のないこと…ですが、イライラが理由で周りの人に当たってしまっては自分が損するだけでよね。
イライラしないための一番の解消法は、自分を労ってあげることです。
たまには自分を甘やかし、あまり自分を追い込まないようにしましょう。
情緒不安定な自分と上手に付き合うことができれば、生理でも穏やかに過ごせるようになります。
そのために今回紹介した効果的なイライラ解消法について、まずは参考にして頂き是非とも実践してみてください。