子供のワキガ改善方法!原因や臭いを抑える対処法とは
思春期になった子供の衣類が臭うと、ワキガになっていないかと心配することもあるでしょう。
子供は思春期になると、見た目の悩みだけでなく体臭にも悩みが増えていきます。
親との接する時間だけでなく、友達とのコミュニケーションが増える年代になって、友達から指摘されてしまうと子供が学校でいじめられないだろうか、不登校になることがないだろうかと、親は不安になる事でしょう。
子供のワキガの改善には、親が子供に厳しく注意を呼びかけていくよりも、思春期の傷つきやすい子供の心をケアしながら改善させていくことが大切なのです。
そこで今回は、子供が不要な心の傷を抱えないかつ、ワキガの原因や正しい知識を解説するので参考にして下さい。
目次
思春期のワキガの原因
アポクリン腺の発達
思春期に入ると体は第二成長期に入ってきます。
男子は精巣が大きくなり、女子は胸が膨らんで同性だけでなく異性からの見た目も気にするようになってきます。
同時に腋毛や陰毛も増えて自分の体に興味を示すようになりちょっとした臭いにも敏感になってくるので、本人自身もワキガである事に気づきやすい時期といえます。
ワキガの原因になるアポクリン腺は、思春期になると活発に活動するようになります。
大人よりも思春期のワキガの臭いが強いのは、成長期で代謝が活発な事から汗の分泌が非常に多いからなのです。
食生活の欧米化
日本人のワキガの比率は10~15パーセントとされていますが、欧米人はほぼ100パーセントがワキガ体質と言われています。
これは遺伝の要素が大きいのですが、食生活の違いもあると言えるでしょう。
特に肉食は体臭のもとになりやすく、肉やチーズなどの動物性の脂質は脇臭の原因となるアポクリン腺に刺激を与えます。
母親が摂る食事が体に取り込まれるので、妊娠中に肉食中心の脂っこい食事をしていると、小児でも脇臭になる確率が高くなるのです。
遺伝の要素
食生活だけでなく、遺伝もワキガの原因になってしまいます。
片親がワキガの場合は、50パーセントの確率で子供にも遺伝し、両親ともにワキガの場合は70~80パーセントの確率でワキガが遺伝すると言われています。
また、両親がワキガでなくても近親者にワキガの人がいる場合、隔世遺伝することもあるのです。
子供がワキガなのかをチェックする方法
子供の体臭が強くなった、汗をかきやすくなったと感じたり汗臭さが気になってしまうなど、子供がワキガになっていないかと思って、直接脇臭を嗅いでは子供の心が傷ついてしまいます。
中高生になるとクラブ活動などもあるので、運動したりする時間が増えるだけでなく、ハードな動きをすることから汗を搔くことが増えていきます。
だからといって、汗臭く感じるからワキガだとも言い切れません。
そこで、ここでは子供がワキガになっていないかをチェックする方法を確認してみましょう。
耳垢をチェックする
子供がワキガかどうか判断するポイントとして、耳垢をチェックしてみましょう。
ワキガの原因の1つにアポクリン腺の発達とアポクリン汗腺からでる汗と書きましたが、この汗腺は脇や耳の穴、陰部などに集中しています。
ワキガ体質の人は、耳から出るアポクリン汗によって耳垢が湿っている傾向があるのです。
洋服の脇の部分の黄ばみやカビ
中高生の制服は、シャツやブラウスで白字だったり体操着も白字の場合が多いので、洗濯時に脇の部分が黄色くなっていないかチェックすると良いでしょう。
普通の汗の場合、全体的に汗ばんでいても透明ですが、ワキガであれば黄色くなって衣服からも臭いがします。
また、この状態でしばらくしていると、カビが汗を栄養にして繁殖するので、衣類がカビやすくなります。
ワキガの改善方法は?
子供が悩むのであれば、治せるのであれば治してあげたいものです。
それでは、ワキガを改善するための方法をあげていきます。
手術による治療
ワキガであることが子供の精神状態に負担になってしまったり、いじめや不登校にもつながってしまうかもしれないと心配をすると、手術をしてでも治してあげたいと思う人もいるのではないでしょうか?
皮膚科でアポクリン腺を取り去る手術もあり、医師が治療として必要と診断すると保険適用も可能です。
また、保険対象外で高額になるのですが、美容外科では切らずに汗腺を破壊する高度なワキガ治療もできます。
ただし、思春期の場合は成長途中であるので、アポクリン腺の再生率が高く成人になって再発する可能性があります。
また、切開手術で臭いがなくなっても傷が残ってしまい、新たな悩みを抱えてしまう事も考えなくてはなりません。
傷が癒えても色素が沈着したりすると、クラブ活動にも影響が出たり水着や薄着にも抵抗を感じてしまうこともあるでしょう。
毎日清潔を保つ
臭いのもとは、汗や皮脂などの分泌物と汚れや雑菌なので、毎日お風呂に入って体を清潔に保つことが大切です。
寝ている間にも汗や皮脂などが分泌されるので、朝出かける前に入浴するのも効果的です。
日中に汗をかいてそのままにしていると臭うものなので、汗をかいたらウェットティッシュなどでこまめに拭き取るだけでも臭いがかなり違います。
デオドラントでの消臭
汗を拭いて清潔にしたら、デオドラントスプレーやパウダーを使うことも効果的です。
しかし、消臭時間が短かったり体質に合わないと臭いが悪化することもあるので、商品選びには注意が必要です。
また、消臭時間が長く学校での塗り直しが不要で、肌に優しいワキガ対策クリームもおすすめです。
食事に気をつける
肉やチーズなどの動物性脂質は、体臭の原因になってしまいます。
よって、栄養のバランスを考えて脂っこい食事に偏らない食生活を改善していくと、体臭が強くなることを抑えられます。
子供がワキガになった時の対応
子供がワキガについて何も知らずに自分のワキガの臭いに気づいていない場合、子供がワキガになったからと言って言葉を選ばずに親が過剰に反応したり無理に治療を押し付けてしまうと、子供の心を傷つけてしまう可能性があります。
家族や周りの大人がどう対応するかが、とても大切なのです。
それでは、子供に対して、どう言ったことに気をつけていけば良いのでしょう!
言葉を選ぶ
いくら子供に体臭ケアをしてもらいたいからと言って「臭うから気をつけなさい」と言われたら、子供が傷つくかもしれません。
友達でもそうでしょうが、親に言われても心が傷ついて、親と子の信頼関係に亀裂が入ってしまうこともあるのです。
できれば子供自身に、自分の体臭に関心を持ってもらうように促すことが大切です。
自分から子供の前で「汗をかいたから、体が臭うな」とか言いながらデオドラントで消臭をしてみたりして、自分自身が体臭を気にしている姿を見せてあげると効果があるでしょう。
無理に治療を押し付けない
手術などで治療はできるのですが、夏休みなどの長期休暇の間に入院をしたり、傷が残ってしまうなどのデメリットも出てきます。
もし、手術などの治療をするにも傷つきやすい時期なので、成人になってから再発する可能性がある事や術後のデメリットもきちんと子供に伝えて、話し合うことも大切です。
子供のワキガ改善方法まとめ
子供のワキガは、遺伝であったりと生まれつきであることがほとんどです。
しかも傷つきやすい思春期の子供には臭いが最も強くなる中で、親も周りも伝えにくいので体臭ケアを自ら関心を持ってもらうことが大切です。
特別なことではなく、当たり前のエチケットとして親が子供に見本を見せて、子供のワキガを改善させてあげましょう。