産後の抜け毛対策!抜毛がひどい人の効果的な7つの解消法
「産後の抜け毛がひどくて、このままだとハゲてしまうのでは!?」と悩んでいるママは多いと思います。
お風呂に入る度に、排水溝に髪の毛がごっそり抜けているとショックですよね。
「この状態はいつまで続くの…?」と不安になり、ついつい旦那さんに八つ当たりしてしまう…なんてこともあるでしょう。
産後の抜け毛は「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」と呼ばれており、経産婦の70%前後が経験していると言われています。
そこで今回は、産後の抜け毛がひどい人の効果的な7つの対策をご紹介します。
抜毛がひどい人の効果的な解消法となりますので、産後の抜け毛にお悩みのママはぜひ参考にしてください。
目次
抜毛がひどい人の効果的な7つの解消法
産後ママの約7割が抜け毛を経験していますが、1年ほど我慢すれば だいたい抜け毛はおさまってきます。
しかし「このまま髪の毛が抜けるのは耐えられない!」という人は多いでしょう。
産後の抜け毛がひどい人の効果的な解消法を紹介しますので、日常生活に取り入れ、健やかな頭皮と毛髪を育てましょう。
バランスのとれた食事を摂る
産後の抜け毛対策には、まず食生活の改善が第一です。
産後の抜け毛に効果的な栄養素を紹介しますので、積極的に毎日の食事に取り入れましょう。
たんぱく質
髪の毛はたんぱく質からできているため、たんぱく質が不足すると抜け毛や切れ毛の原因になってしまいます。
卵、肉、魚、大豆製品、乳製品などに多く含まれています。
ビタミンB群
頭皮の環境を整えて代謝を促進する作用があり、たんぱく質と同時に摂取することにより髪の毛を作る働きもあります。
豚肉、カツオ、マグロ、大豆などに多く含まれています。
カルシウム
カルシウムは髪の毛にツヤとハリを与えてくれる栄養素です。
授乳中は特に不足しがちになるため、積極的に摂りましょう。
牛乳、小魚、チーズなどに多く含まれています。
ミネラル(亜鉛・鉄・ナトリウムなど)
健康的な髪の毛を育てる働きがあります。
レバー、わかめ、貝類、ほうれん草などに多く含まれています。
大豆イソフラボン
女性ホルモンに似た働きをし、髪の毛の成長を促す働きがあります。
納豆などの大豆製品に多く含まれています。
いくらバランスの良い食事が大切だと言っても、産後は思うように食事をとれないことも多いでしょう。
そんな時は、サプリメントを取り入れるのも一つの手です。
妊娠中や授乳中でも飲めるサプリメントはたくさんあります。
不足しがちだなと思う栄養素を含むサプリメントを活用しましょう。
質の良い睡眠をとる
睡眠をしっかりとることができれば、成長ホルモンが分泌されて抜け毛対策に繋がります。
成長ホルモンが最も分泌される時間は22時~翌2時までと言われていますが、産後1年間ぐらいは夜泣きや子育てでなかなか自分に合った睡眠ができませんよね。
そのようなママは、短い睡眠時間でも熟睡できるように睡眠の質を上げましょう。
質の良い睡眠をとるためのポイントは、
- 寝る前にスマホやパソコン・テレビを見ないこと
- 湯船にゆっくり浸かること
- 自分に合った寝具を使うこと
- ホットミルクやホットココアを寝る前に飲むこと
などがあります。
また育児が落ち着く4ヶ月に入る頃に、旦那さんと分担を話し合うなどして睡眠時間の確保と疲労回復に努めましょう。
ストレスを発散する
ストレスが溜まるとホルモンバランスが崩れてしまい、抜け毛が加速してしまう原因になりかねません。
育児にストレスはつきものですが、旦那さんがお休みの日などは家事の協力をお願いしてストレス発散をしましょう。
ストレス解消は、
- 親しい人と楽しいおしゃべりをする
- 美味しいものを食べる
- カラオケに行って大声で歌う
- 趣味に没頭する
などがオススメです。
自分なりのストレス発散を見つけましょう。
適度な運動をする
出産後は、どうしても育児に追われてしまうので運動どころではなくなってしまいますが、頭皮の血行を促進するためにも運動は大切です。
運動といっても、なにも筋トレやランニングといった本格的なものでなくても構いません。
赤ちゃんとお散歩したり、育児の合間に軽くストレッチをするだけでもOKです。
普段からなるべく体を動かすように心掛けましょう。
シャンプーを変える
昔は、出産後1ヶ月くらいはシャンプーを控えた方がいいと言われていました。
また「シャンプーをすると髪の毛がごっそり抜けるから…」という理由でシャンプーをしないママもいます。
しかし、これは間違った抜け毛対策です。
産後にシャンプーを避けた方がいいという医学的な根拠はありませんし、出産後の抜け毛はもとから抜ける予定の髪の毛が抜けているだけなので、シャンプーをしてもしなくても抜けてしまうのです。
しかもシャンプーをしないのは不衛生です。
毎日シャンプーをして頭皮を清潔に保つようにしてください。
刺激が気になる人は、地肌ケアが出来るシャンプーや産後の抜け毛専用オーガニックシャンプーに変えても良いでしょう。
正しいシャンプーをする
抜け毛対策には、正しい方法でシャンプーをすることも大切です。
シャンプーは、頭皮を傷つけないように丁寧に行いましょう。
やり方
- 髪を濡らす前にブラッシングをします。
- 髪や頭皮をぬるま湯でよく濡らしてから、シャンプーを泡立てましょう。
- 指の腹で頭皮をマッサージするように洗っていきます。
- すすぎ残しがないように、ぬるま湯でよくすすぎます。
- 清潔なタオルを使って水分をポンポンと優しく拭き取ります。
- 塗れている髪はキューティクルが開いて痛みやすい状態となっているので、シャンプー後はすぐにドライヤーで髪を乾かしましょう。
思い切ってヘアスタイルを変える
ロングヘアで髪を束ねている人やパーマをかけている人は、髪への負担や刺激が産後の抜け毛に影響しているかもしれません。
髪が薄くなって悩んでいる人は、思い切ってショートカットに挑戦してみてはいかかでしょうか。
爽やかな印象になりますし、ドライヤーをかける時間を短縮できるメリットもあります。
髪の長さは変えたくないという人には、前髪を変えるだけでイメチェンできる方法がオススメです。
頭頂部から髪を前に流して厚めの前髪を作るだけで、薄くなった部分をカバーできます。
他にも前髪を薄くして敢えて少し額が見えるようにするシースルーバングは、優しい印象を与えることができるヘアスタイルです。
ヘアスタイルを変えるまで手が回らないという人は、帽子を活用するのも1つの手です。
頭頂部の髪が薄い部分をカバーできるだけでなく、頭皮や髪を紫外線から守る効果もあります。
素材やカラー、形によって雰囲気がガラッと変わるので、ファッションを楽しむこともできますね。
産後に抜け毛が増える原因
産後に抜け毛が増える原因は、
- ホルモンバランスの変化
- 環境の変化
- 栄養不足
- 毛髪サイクルの影響
などが考えられます。
しかしなぜホルモンや生活の変化が抜け毛につながるのでしょうか。
ホルモンや生活の激変、毛髪サイクルが髪にもたらす影響について詳しく解説します。
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンと髪の毛には、切っても切れない深い関係があります。
女性ホルモンにはプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)があり、妊娠をしていない状態の時は生理周期に沿って交互に優位になる働きを繰り返しています。
妊娠すると女性ホルモンの分泌が徐々に増え、妊娠後期には大きくなった胎盤からも女性ホルモンが分泌されるようになります。
出産すると女性ホルモンの量は急激に減少するため、産後すぐのママの身体や精神はこの大きな変化に追いつけず、抜け毛など様々な不調が生じることがあるのです。
環境の変化
出産後は、妊娠中とは全く異なる生活環境になります。
母体が完全に回復しないうちに育児に追われるため、疲労やストレス、睡眠不足などが抜け毛を加速させてしまうと考えられます。
また産後3、4ヶ月目くらいになると少しだけ育児に慣れて多くのママがホッと一息つく頃なので、余計に抜け毛が気になるのかもしれません。
栄養不足
産後は、自分の体の回復だけでなく赤ちゃんのお世話もあるため、毎日忙しく自分の食事は簡単に済ませてしまう日も多くなってしまいます。
そうすると髪の毛まで栄養が行き届かなくなり、回復が遅れることがあるのです。
毛髪サイクルの影響
髪の毛は、一定のサイクルで生えたり抜けたりを繰り返しています。
妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発化しているため、抜けるはずの髪の毛が抜けない状態になっています。
それが産後一気に女性ホルモンが減少すると、妊娠中に抜けるはずだった髪が一気に抜けてしまうのです。
一斉に髪が抜けた毛根は、しばらく髪が生えてこない期間に入るため、新しく生えてくるまでしばらく薄毛状態が続いてしまいます。
産後の抜け毛はいつまで?
産後の抜け毛はいつまで続くのか気になっている人は多いでしょう。
それにはまず髪の毛のサイクルを理解しておく必要があります。
髪の毛には「成長期」「退行期」「休止期」という3つのサイクルがあります。
成長期
毛が成長し伸びていく期間です。
成長期はおよそ4年~6年と言われており、1日で0.3~0.5mm、1ヶ月で1.2cm、1年では15cm伸びます。
女性ホルモンが活発だと成長期が長くなる傾向にあり、髪の毛は長く太くなります。
退行期
毛の成長が止まる期間です。
およそ2~3週間だと言われています。
休止期
成長が止まった髪の毛が、新しい髪の毛に押し出されて抜けていく期間です。
休止期は数ヶ月と言われています。
通常ならこのサイクルに合わせて髪の毛はどんどん生え変わっているため、薄く感じることはありません。
ところが産後は女性ホルモンが低下したり乱れたりするため、成長期が短くなる(数ヶ月~1年)場合があるのです。
こうなると抜け毛だけが増えていってしまうので、髪の毛が薄くなったように感じてしまうというわけです。
しかも授乳をしていると母乳を出すプロラクチンというホルモンが女性ホルモンを抑制するため、女性ホルモンが低い状態が続いてしまいます。
そのため産後の抜け毛が回復するのは、授乳が減る産後1年くらいを目安に考えておいた方が良いでしょう。
産後いつからパーマやヘアカラーができるの?
産後の薄毛をカバーするために「パーマやカラーをしたい!」と考えるママもいるでしょう。
パーマやカラー剤は髪にとっては刺激になり、脱毛が悪化してしまうこともありますが、授乳中だからといってパーマやカラーができないということはありません。
また母乳育児の場合、「薬剤が頭皮から浸透し、母乳に影響を及ぼすのではないか?」と心配するママもいますが、そのような影響があると示す調査報告はありません。
「いつからできる」という明確な基準はありませんが、まずは産後1ヶ月健診を終えて、医師に「異常なし」と判断してもらってからが良いでしょう。
しかし美容室では長時間椅子に座る必要があるため、腰痛や会陰切開後の痛みがある場合や、授乳のタイミングが短い場合はもう少し様子を見てからの方がいいかもしれませんね。
美容室によっては産後ママ向けのメニューを用意しているところもあるので、美容室を新しく開拓するのもオススメです。
いつまでも抜け毛が治らない場合は病院へ
「食生活も睡眠もシャンプーもやれることは全てやったのに、いつまでも抜け毛が改善されない!」という人は、もしかしたら単純な産後の抜け毛ではないかもしれません。
何かしらの病気が隠れているせいで髪の毛が抜けている可能性もあるため、産後1年を過ぎても抜け毛が治まらない人は病院を受診してみましょう。
頭皮に痛みがあったり、円形脱毛症がある場合は、皮膚科などの病院を受診して治療を受けてください。
1番良くないのは、心配のし過ぎでストレスを抱え込むことです。
病院を受診して何も問題なければ、ストレスも軽減されるでしょう。
産後の抜け毛対策まとめ
抜毛がひどい人の効果的な解消法などを紹介しましたが、いかがでしたか?
産後の抜け毛は多くのママがその量に驚き不安になるものですが、それは一時的なものなので やがては元に戻ります。
それまで旦那さんと相談しながらゆっくり過ごし、あまり深刻に考えすぎないようにしましょう。
また抜け毛が回復すると言われている産後1年を通して、食生活や生活リズムなど、髪の毛にとって良い生活を取り戻していきましょう。
ヘアスタイルを変えたり、帽子のおしゃれを取り入れたりと、なるべく楽しく過ごせる 工夫をしてみることもオススメですよ。