むくみを解消する飲み物とは!むくみをスッキリさせる対処法
男性はあまり感じませんが、筋肉量の少ない女性は「むくみ」に悩まされている人が多くいます。
むくみがあると顔がパンパンに見えたり、パンツが履きづらかったりと良いことがありませんよね。
さらにむくみを放置していると、体の疲れやだるさがとれず、免疫力の低下を引き起こすこともあります。
むくみができる原因は、血行不良や代謝の悪さから水分が体内に溜まってしまうからだと言われており、これを解消するには血流を促進してデトックス作用を高め、酸素や栄養素、老廃物を循環させることが効果的だと言われています。
それにはストレッチやマッサージも良いですが、実は飲み物で手軽にむくみをスッキリさせる方法もあるのです。
そこで今回は、むくみを解消する飲み物について詳しく解説していきます。
むくみでお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
むくみの原因
そもそもなぜ人はむくむのでしょうか?
性別や年齢によって多少の差はありますが、人間の体の半分以上は水でできています。
その水分は全身の血管やリンパを通じて、酸素や栄養素、老廃物を循環させる働きがあります。
しかし何らかの要因でこの循環がうまく機能しなくなると、水分が細胞と細胞の間に溜まってしまい、「むくみ」が発生してしまうというわけです。
むくみを引き起こす主な要因は以下の通りです。
- 水分不足または過剰摂取
- 冷え性
- 運動不足
- 長時間同じ姿勢でいる
- ストレス過多
- 塩分の過剰摂取
- タンパク質不足
- アルコールの摂取
- 内臓疾患や甲状腺機能低下などの分泌疾患など
むくみを放っておくと、体のだるさや疲れ、免疫力の低下などを引き起こすことがあります。
日頃から飲み物で上手にケアを行いましょう。
むくみを解消する14の飲み物とは
むくみに効果的な栄養素は、
- カリウム
- クエン酸
- サポニン
- ポリフェノール
- ビタミンB1
- ビタミンB6
- ビタミンE
などがあります。
では、具体的にどのような飲み物がむくみ解消に役立つのか紹介していきます。
たくさんの種類があるので、自分の体質や好みに合ったものを見つけたり、その日の気分で変えてみてはいかがでしょうか。
緑茶
緑茶は日本人の多くになじみのある飲み物ですが、カリウムやビタミン類などが豊富に含まれており、むくみ解消に効果があると言われています。
さらに緑茶に含まれているポリフェノールの一種「カテキン」は、血行を良くして老廃物を押し流す効果があるのです。
ただし緑茶にはカフェインが含まれているため、妊婦さんや生理中の女性は注意してください。
とうもろこし茶
とうもろこし茶とは、とうもろこしの実を乾燥させてから作った健康茶で、カリウムや食物繊維、鉄分、ビタミン類などの栄養成分が豊富に含まれています。
カリウムは利尿作用があるため、体内に溜まった老廃物や毒素を尿として排出する効果があり、食物繊維は腸内環境を整える効果が期待できます。
とうもろこしのヒゲを使ってお茶にしたヒゲ茶というお茶がありますが、効果効能はとうもろこし茶とほとんど変わりません。
ですが、とうもろこし茶の方が甘みがあるため、初めて飲むのであればヒゲ茶よりも とうもろこし茶の方が飲みやすいでしょう。
ドクダミ茶
ドクダミ茶は健康茶として有名ですが、たくさんの薬効があることから昔は「十薬」という名前で呼ばれていました。
ドクダミ茶の栄養素にはポリフェノールの一種である「クエルシトリン」が含まれており、これは抗酸化作用や腎臓や膀胱の働きを正常にしてデトックス作用を高めてくれる効果が期待されています。
さらにカリウムをはじめとするミネラルも豊富に含まれているため、むくみの解消効果は大いに期待できるでしょう。
ハトムギ茶
ハトムギ茶は日本ではポピュラーな飲み物なので、誰もが一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。
よく麦茶と勘違いされがちですが、全く別の飲み物です。
むくみの解消なら、麦茶ではなくハトムギ茶と書かれたものを選びましょう。
ハトムギ茶には、カリウムをはじめ、ビタミンB群やヨクイニン、たんぱく質、カルシウム、鉄分などの栄養成分が含まれています。
ヨクイニンとは体内の水分バランスをコントロールする作用がある成分で、むくみ改善のための漢方薬にも使われています。
また たんぱく質には血液中の水分量を調整する働きがあり、他にもカリウムやビタミン類といったむくみ解消に有効な成分が豊富に含まれています。
プーアール茶
プーアール茶は新陳代謝を促進する作用に加え、少量のカフェインによる利尿作用もあるため、むくみ解消にはもってこいの飲み物です。
さらにカテキンの働きで体に脂肪がつくことを防いでくれるので、ダイエットにも役立ちます。
特に油っぽい食事の後にプ―アール茶を飲むことをオススメします。
ルイボス茶
ルイボス茶は美容やダイエット効果が高いとして注目されている飲み物ですが、カリウムやマグネシウム、ポリフェノールが含まれているので むくみ解消にも効果を発揮してくれます。
カリウムはむくみを排出する効果を持っていますし、マグネシウムは腸の蠕動運動を促進して腸内の老廃物を押し出す効果が高いです。
ポリフェノールは、身体を温めて代謝を良くしたり血行を良くする効果があります。
冷え性でむくみに悩んでいる人は、ルイボス茶を温めて飲めば体温を上げつつ代謝を促進することができます。
ノンカロリー&ノンカフェインという点もオススメポイントです。
杜仲茶
杜仲茶は一時期ダイエット向き健康茶として注目されたお茶ですが、むくみ解消にも効果があります。
杜仲茶には、ゲニポシド酸という成分が含まれいます。
これはコレステロール値を抑えて血液をサラサラにすることで、むくみの原因になっている老廃物を上手く流れるようにする効果があるのです。
さらに高い利尿作用で身体のデトックス機能を高めてくれる効果も期待できるため、効率的にむくみを解消できます。
豆乳
豆乳は大豆がもとになっているので、大豆に含まれているポリフェノールや食物繊維がたっぷり含まれています。
よって「カリウムや大豆サポニンによる利尿作用」「大豆タンパク質による代謝アップ」「大豆イソフラボンによる女性ホルモンの調整」などといったむくみ解消が期待できる効果がたくさんあるのです。
大豆の成分がたっぷり含まれている無調整豆乳を温めて飲めば、代謝が良くなってむくみの解消効果もアップしますよ。
黒豆茶
おせち料理の煮豆としてよく出される黒豆は、実はお茶としても使える食材です。
大豆の一種である黒豆にはポリフェノールが豊富に含まれており、血行を促進する作用を持っています。
体内の水分を排出してむくみをスッキリさせる効果も期待できます。
さらに大豆由来のポリフェノールにはホルモンバランスを整える作用もあるため、生理やPMSによるむくみの解消にも役立つでしょう。
タンポポコーヒー
タンポポコーヒーはタンポポの根っこを乾燥させてお茶にしたもので、妊婦さんや妊活中の女性にも安心して飲めるコーヒーとして人気があります。
主にタンポポの根っこの部分が使われていますが、葉や茎でもお茶ができます。
根っこと葉と茎3つの部位が全てそろったタンポポコーヒーは、最も効果が高いとされています。
タンポポコーヒーには、各種ビタミン類や鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれており、抗酸化作用や悪玉コレステロールを抑制する働きがあります。
またホルモンバランスをコントロールする働きもあるため、生理やPMSによるむくみを緩和する効果も期待できるでしょう。
あずき茶
あまり知られていませんが、あずき茶というお茶があることをご存知でしょうか。
ペットボトルやティーバッグでもありますが、あずきを煎って水からコトコト煮出すだけで出来るので自宅でも簡単に作ることができます。
あずき茶の効能は、カリウムによるむくみ解消だけでなく、サポニンの利尿作用で余分な水分を排出し、ビタミンB群により糖や炭水化物の代謝を促す効果も期待できます。
味はシュガーレスのおしることいった感じなので、いつもと違う味を試したい時や、ほっこりリラックスしたい時にいかがでしょうか。
トマトジュース
健康のためにトマトジュースを飲んでいる人は多いかと思いますが、カリウムの働きで余分な水分や塩分を排出してくれる効果があるので、むくみ解消にも一役買ってくれます。
さらにリコピンやビタミン類による美肌効果や、水溶性食物繊維によるお通じの改善も期待できます。
トマトジュースの前に牛乳を飲むと、リコピンの吸収力を高めてくれるのでオススメです。
グレープフルーツジュース
グレープフルーツには、むくみ解消に効果的なカリウムが豊富に含まれています。
さらに美肌や疲労回復効果のあるビタミンCと新陳代謝を高めるクエン酸も含まれているので、疲れている時や二日酔いの時などに飲めばスッキリしますよ。
グレープフルーツの効果をそのまま摂り入れられる果汁100パーセントのものを選びましょう。
ホットワイン
アルコールはむくみの原因の一つですが、ワインに熱を加えたホットワインはある程度アルコールが飛ぶため、むくみに対する悪影響はほとんどないのです。
少量のアルコールであれば血流を促進して身体を温め、むくみを解消する効果が期待できます。
アルコールの苦手な人は、強めに火を通して完全にアルコールを飛ばしてま良いでしょう。
ワインにはポリフェノールが豊富に含まれいるので、むくみ解消に貢献してくれます。
さらにホットワインに、ハチミツやシナモン、フルーツなどを加えるとよりむくみ解消効果が高まります。
眠る前に飲めば、身体を温めて安眠を促してくれるため、むくみ解消につなげることもできますよ。
むくみをスッキリ解消させる水分補給のポイント
水分のとり方にはいくつかポイントがあります。
正しい水分補給をし、むくみを効果的にスッキリさせましょう。
適切な量の水分を摂ること
水分は不足していても、逆に過剰気味でもむくみの原因となってしまいます。
適切な量の水分を摂るために、まずは1日に必要な水分量の目安を知りましょう。
1日に必要な水分量の目安は、体重(kg)×30ミリリットルといわれています。
例えば体重が50kgの人の場合、計算すると1.5リットルとなります。
ただし、これはだいたいの目安なので、体調や運動量に応じて調節してください。
冷たい飲み物は控えること
冷たい飲み物は、内臓を冷やしてしまい血行が悪くなるため、むくみにつながります。
飲み物は温めることで胃への負担を軽減できますし、血行促進につながります。
温めるのは面倒臭いという人は、常温にするだけでもOKです。
またミネラルウォーターや炭酸水など、成分も意識して摂取すれば よりよい水分補給となるでしょう。
こまめに水分補給すること
喉が乾いたなと感じた時には、既に体は水分不足の状態に陥っています。
「起床時」「朝食前」「昼食前」「夕食前」「入浴前後」「就寝前」など1日の中の節目節目で、こまめに水分補給を行うようにしてください。
一度にガブ飲みするのではなく、コップ一杯程度のこまめな水分補給を心がけましょう。
むくみやすい食べ物
食べるとむくみやすくなってしまう食べ物を紹介します。
むくみが気になる時は控えたり、食べ過ぎには注意しましょう。
- ラーメン
- 梅干し
- 味噌汁
- 漬け物
- ハムなどの加工食品
- かまぼこなど魚の練り製品など
これらの共通点は「塩分」です。
上記以外でもしょっぱいと感じるものを摂ると、脳が体内の塩分濃度を下げるために体から余計な水分を出すのでむくみが発生します。
塩分の高いものは食べ過ぎないように注意しましょう。
さらにむくみをスッキリ解消させる対処法
飲み物以外のむくみを解消する方法を紹介します。
飲み物と合わせて実践し、むくみをより効果的にスッキリさせましょう。
お風呂に浸かる
夏はシャワーだけで済ませてしまう人が多いですが、むくみを解消するためにはお風呂に浸かることが大切です。
体をよく温めて血行を促進すれば、余分な水分や老廃物が排出されやすくなり、むくみを解消することができるのです。
毎日38~40℃ぐらいのぬるま湯に20~30分つかるように心がけましょう。
さらに炭酸入浴剤を入れると効果的です。
ツボを押す
むくみ解消に効くツボがあります。
痛気持ちいいと感じる程度に10秒ほど押し、5〜10回程度繰り返しましょう。
三陰交(さんいんこう)
足首の内側のくるぶしの1番高いところから指4本分上の部分にあるツボです。
湧泉(ゆうせん)
足裏の土踏まずのやや上にあり、足指を曲げた時に凹む部分にあるツボです。
足三里(あしさんり)
足のスネ外側にあり、膝の皿のすぐ下にあるくぼみから指4本分下の部分にあるツボです。
冷え対策をする
身体の冷えはむくみにつながります。
オフィスではひざ掛けをかけたり、意識して階段を利用するなどして体を冷やさない工夫をしましょう。
むくみを解消する飲み物まとめ
むくみを解消する飲み物や対処法などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
飲むだけなら時間も手間も要りませんから、毎日続けられるのではないでしょうか。
ただし、むくみ対策はダイエットや健康な身体を維持するのに大切なことですが、効果があるからといって飲み過ぎると逆にむくみの原因になってしまうので注意してくださいね。
自分に合ったものや その日の気分で選んだものを適度に飲むようにし、むくみ解消ついでに楽しく心もリフレッシュしましょう。