目の下のくすみ改善法!原因やくすみを解消する7つのケア法
メイクを落とした後に、昔と違って目元が茶色くくすんでいると感じた経験があるでしょうか?
目元のくすみの原因はメイクの落とし残しの色素沈着だけでなく、乾燥や血行不良などさまざまな原因により引き起こされます。
そこで今回は、目の下のくすみの原因やくすみを改善する7つのケア方法をご紹介しますので、是非とも参考にしてみてください。
目の下のくすみの原因とは
目の下がくすんでしまうと、目の周りのメイクが綺麗に発色しなかったり、疲れた顔に見えてしまいます。
メイクを落として鏡を見た時に、スッピンなのに目の周り全体がメイクをしているみたいに茶色くくすんでいると、くすみが目立つからとアイシャドウを重ね塗りしていては、どんどん目の周りが茶色くなってしまい悪循環を招きます。
目の下のくすみの原因が分からないまま間違ったケアをしていると悪化して行くので、まずは目の下のくすみの原因を理解する事が重要です。
ここでは目の上の部分(上まぶた)と目の下の部分(下まぶた)の目の周りのくすみの原因について解説していきます。
乾燥によるくすみ
目の下の皮膚の乾燥することで、くすみの原因となる場合があります。
潤いが不足して肌が乾燥してしまうと、肌のハリやツヤが失われやすくなり、キメも乱れがちになってくすんで見えてしまうのです。
目の周りの皮膚は卵の薄皮程度の薄さで、顔の中でも最も薄いと言われています。
よって、乾燥しやすく摩擦にもダメージを受けやすい部分だと言えます。
頬の角質が10層、足の裏が100層角質があるのに対してまぶたは5層しかありません。
ちなみにまぶたの角質の厚さは0.02ミリメートルしかありません。
メラニンの増加による色素沈着
目の下のくすみの主な原因は、メラニンの増加である可能性が高いと言えます。
基本的には日焼けによるメラニンの増加が考えられます。
しかし、目元の皮膚は薄く繊細なので、普段からのちょっとした行動や癖もくすみの原因になります。
下記にあげる項目はメラニンの増加につながりやすいので、当てはまる場合は注意した方が良いでしょう。
- 目のかゆみを感じた時や眠気を感じた時に強くこすってしまう。
- アイメイクの時にアイカラーをチップでゴシゴシとこするように色を重ねている。
- アイラインをひく時に意気よいよく引っ張る。
- アイメイクをオフする時に力を加えてゴシゴシとコスってしまう。
目の周りの中でも特にまぶたはアイメイクやクレンジングで擦りがちになる部分です。
特にシートタイプのメイク落としは注意しないと、色素沈着の原因になる事もあります。
体の中で1番薄くてデリケートなまぶたの皮膚に摩擦を与えてしまうと、ターンオーバーの周期が乱れて古い角質が溜まって厚くなってしまいます。
メラニンが過剰に生成されて、さらに目の周りのくすみを悪化させてしまいます。
ちなみに間違った認識として、メイクをしたまま寝てしまったり、クレンジングが不十分で化粧品の色素が沈着してしまったと思っている人もいるかもしれません。
しかし、実はメイクの色素の分子の大きさでは皮膚には浸透しません。
よって、メイクが残っているのは、汚れが残っているだけで色素沈着ではありません。
眼輪筋の衰え
眼輪筋とは、まぶたの開け閉めをする重要な役割の筋肉なのですが、この眼輪筋が衰えると血行不良を起こします。
目元の角質層は非常に薄く、血流が透けて見えやすくなっているので、血行が悪いと肌の赤みがなくなりくすんで見えてしまうのです。
また、加齢によって真皮のコラーゲン繊維が劣化すると、アイホイールの皮膚が伸びて細かい「ちりめんジワ」が増えてしまいます。
シワの寄った皮膚はメラニンが重なり合って見えるために、目の下がくすんで見えてしまうのです。
さらに皮膚が下がってくぼみが目立つようになると、そのくぼみの部分が影になって目の下がくすんで見えるようになります。
眼輪筋が衰えてたるんでくると、まぶたが下がるので目が小さく見えます。
もし昔よりも目が小さく見えると感じたら、眼輪筋を鍛えた方が良いでしょう。
目の下のくすみを改善する7つのケア方法
目の下のくすみは、アイシャドウを重ねて塗りし見た目を隠しているだけではいつになっても改善されません。
そこでここでは、効果的に目の下のくすみを改善する7つのケア方法をご紹介します。
ぜひ参考にして、目の下のくすみを解消してください。
①しっかりと保湿
目の下のくすみには、日頃から保湿を意識したお手入れが必要です。
目の周りの乾燥を改善すると、摩擦による色素沈着(メラニン色素)や肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進する事ができます。
目の下のくすんだ色は、刺青のように肌の奥深くにあるものではないので、保湿をしっかりしていると日々剥がれていく角質と一緒に追い出す事ができるのです。
よって、乾燥による目の下のくすみを防ぐには、肌に潤いをしっかりと与えられるアイクリームや目元用美容液を使ったお手入れがオススメです。
化粧水で水分を与えて、乳液やクリームで油分を補う基本的なお手入れを行った後に、目の下のくすみの気になる部分にアイクリームをしっかりと塗って肌の潤いをキープしましょう。
美白有効成分の配合されたアイクリームを使うことで、メラニンの生成を抑える事が期待できます。
②化粧品の成分
美白化粧品を選ぶポイントとして、メラニンの生成を防ぐものや、ターンオーバーを正常化するものがおすすめです。
成分として肌が乾燥しやすいものも多い事が難点なのですが、目の下のくすみに良いのは肌の漂白剤と言われるハイドロキノンです。
使うとしたらリポゾーム技術などで保護された状態のものがおすすめです。
ただし、酸化に弱く、酸化すると刺激となって目の下のくすみが悪化する事があります。
さらに、ハイドロキノンが肌に合わない人もいるので、慎重に試すようにしましょう。
美白作用は落ちますが、安心して使える成分はアルブチンです。
さらに万能で使いやすい成分で、真皮のコラーゲンを増やすための成分として有効なのがビタミンC誘導体やレチノールです。
また、古い角質が溜まったままだと化粧品の浸透も悪くなるので、定期的なピーリングも良いでしょう。
ただし、ピーリングは刺激となる可能性もあるので、肌の弱い人にはおすすめできません。
③メイクのポイント
日常的に注意が必要なのは、やはりメイクですよね。
目の下のくすみは相手に疲れた印象を与えたり、年齢も老けてしまう場合もあります。
そこでここでは、目の下のくすみをカバーするメイクのポイントをご紹介します。
下地+ファンデーションで上まぶたのくすみをカバー
下地+ファンデーションでは、目の下のくすんでいる部分は周りの肌より暗いので、コントロールカラーなどの化粧下地を使う事が大切です。
目の下のくすんでいる部分は他の肌より暗いので、アイシャドウを塗る前にベースを塗ると良いでしょう。
アイカラーベースを塗る事で、目元の肌を整えてアイカラーを密着させる事ができるので、発色もよくなりメイクの持ちも良くなるでしょう。
アイカラーベースにはクリアタイプと色つきタイプがあります。
白い紙に茶色いペンで書くのと、黒い紙に茶色いペンで書くのとでは発色が違う要領で、明るく見せるパール入りのミルク系などがおすすめです。
その上からアイシャドウを塗ると、綺麗に発色します。
アイカラーベースの使い方
- 少量を指先に取ります。
- 上まぶた全体に伸ばしていきます。
ムラにならないよう、目の際まで丁寧になじませます。
コンシーラーで目の下のくすみをカバー
目の下のくすみをカバーするには、目元はよく動く部分なので、テクスチャーが柔らかく肌に密着するリキッド状のコンシーラーを使うことをおすすめします。
自分の肌よりも少し明るめの色やパールの入っているものを使って、目元の影をとばすように見せる事で、くすみを目立ちにくくカバーする事ができます。
また、オレンジ系のもので自分の肌よりも1トーン明るいものを選ぶ事も大切です。
くすんでいる部分は周りの肌よりも1トーン暗いので、明る過ぎても浮いてしまいます。
そして、くすみを隠す時のコンシーラーはメイクの最後に使うこともポイントです。
パウダータイプのファンデーションを使っている人は、メイクアップベース→コンシーラー→ファンデーション。
リキッドタイプのファンデーションを使っている人は、メイクアップベース→ファンデーション→コンシーラー→フェイスパウダー。
コンシーラーの使い方
- コンシーラーで、目頭から目尻に向かって徐々に量が少なくなるように、数本の線を描きます。
- 指でよくなじませて、周りとの境目ができないようにしっかりとぼかします。
スポンジでぼかしても良いでしょう。
目の際や目尻は量が多過ぎるとよれやすくなるので、つけ過ぎには注意が必要です。
パックの選び方
目の下のくすみが気になる人には、パックをする人も多いかもしれませんね。
パックの種類はたくさんあるのですが、乾燥によるくすみやちりめんジワによるくすみの場合は保湿パックを選ぶと良いでしょう。
また、紫外線によるくすみの場合は、美白パックがおすすめです。
他にメイクで気をつける事
目の周りには、丁寧に触れる事が大切です。
皮膚の薄い目の周りは、摩擦が起こると負担がかかりやすく、メラニンの増加につながり目の下のくすみの原因になります。
よって、目の周りを擦ったり、引っ張ったり、ゴシゴシと力を加える事は避けるようにしましょう。
またアイメイクを落とす際には、アイクリームを使用し、余計な力を加えずに優しく落とすように心がけましょう。
④眼輪筋を鍛える
眼輪筋は、顔の周りの表情筋の中の一つで、鍛える事によってシワができ難くなり、クマやくすみを改善します。
更には、血行を良くして肌に水分や栄養が行き渡りやすくなる効果や血色も良くなり、健康的で若々しく見える効果があります。
ここでは、眼輪筋のエクササイズをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 濡らしてから堅く絞りレンジで温めたホットタオルで、目の周りを温めて血行を良くします。
- 眉の上を人差し指で押さえて、上目遣いでまばたきを30回します。(慣れないうちは20回くらい)
- 目を閉じて5秒キープ、目を開けて5秒キープをそれぞれ5回行います。
眼輪筋のエクササイズは、とても簡単で効果もありオススメなので、ぜひ実践してください。
⑤目を休ませる時間を作る
パソコンやスマートフォンを長時間使用する人も多いことでしょう。
また、長時間の運転や細かな箇所を長時間見ている職業に就いている人もたくさんいるかと思います。
1日中、目に負担をかけていると、目元の筋肉が硬くなり目を疲れさせてしまいます。
目の疲れは血行を悪くし、目の下のくすみの原因につながります。
よって、1時間に5分、2時間で15分程度、目を休ませる事が大切です。
また時間がある時には、休憩時に15分~30分程度の仮眠を取ったり、ホットタオルなどで目元を温めることもおすすめします。
⑥十分な睡眠を取る
睡眠不足が続くと、自律神経が乱れて肌のターンオーバーの働きが悪くなり、肌の調子を悪くし乾燥による目の下のくすみに繋がる事もあります。
肌のターンオーバーに良い、成長ホルモンが分泌される時間帯は、夜の10時~2時と言われています。
仕事などで、その時間帯に睡眠がとれない場合でも、個人差はあるでしょうが、毎日5~8時間の良質な睡眠が取れるように心がける事をおすすめします。
⑦食生活や喫煙
油の偏った食生活は、自律神経を乱したり、肌の油分コントロールを狂わしてしまい、結果として乾燥しやすい肌体質につながる場合があります。
肌に良いビタミンやタンパク質をバランスのとれた食生活で補うことも大切です。
また、喫煙もビタミンを奪ってしまうので、やめた方が美肌には良いでしょう。
さらに、アルコールの摂取についても、適度なアルコールの摂取は血行を良くしますが過剰な摂取は控えたほうが良いでしょう。
ビタミンを多く含む食べ物
目の下のくすみや肌荒れを補う為に効果的なビタミンを含む食べ物の例をご紹介します。
ビタミンA | レバー・あん肝・うなぎ・たら・穴子・シソ・モロヘイヤ・人参・卵黄など |
ビタミンB2 | レバー・うなぎ・納豆・卵黄など |
ビタミンB6 | ニンニク・マグロ・カツオ・サンマ・唐辛子・お米など |
ビタミンC | パプリカ・パセリ・ピーマン・ゴーヤ・モロヘイヤ・ブロッコリーなど |
パントテン酸 | レバー・卵黄・ひきわり納豆など |
ビオチン | ナッツ類・大豆食品・レバー |
ビタミンE | かぼちゃ・赤ピーマン・アボガド・卵黄・タラコ・うなぎ・鮎など |
野菜に限らず、ビタミンはあらゆる食品に含まれているので、バランス良く摂取する事が肌荒れや目の下のくすみの改善に繋がります。
また、果物のバナナやイチゴ、レモン、りんご、グレープフルーツもビタミンを含んでいます。
グレープフルーツは半分くらい食べると、1日の必要な摂取量を補える程、ビタミンを多く含んだ果物です。
バナナは、ビタミンCの他にもビタミンBやカロチンも多く含んでいます。
カロチンは体内でビタミンAに変化するので、ビタミンAも摂取できる利点もあります。
ビタミンを多く含む飲み物
飲み物で、目の下のくすみや肌荒れにおすすめなのはローズヒップティーです。
薔薇の果実から作られるローズヒップティーは、「ビタミンの爆弾」と別名を持つ程、ビタミンCを豊富に含んでおり、含有量はレモンの20倍以上と言われています。
ビタミンCの他にもビタミンEやビタミンD、βカロチンも含まれているので、コラーゲンの生成を促しその吸収を高めてくれます。
また、抗酸化作用もあるので、肌荒れの改善、老化予防の効果が期待できます。
その他には、豆乳もビタミンBが多く含まれています。
また、サポニンや大豆イソフラボンと言った肌の新陳代謝を促し、肌のハリや弾力をアップさせて、血行を促進する働きがある栄養素も多く含まれているのでおすすめです。
目の下のくすみ改善法についてのまとめ
目元は顔の中でも肌が敏感で刺激に弱い部分ですが、顔の表情には特に重要な部分だと言えます。
毎日対策をしたり、メイクで上手にカバーする事も大切です。
また、過度なダイエットを控えたり、適度な運動をして代謝をアップさせて正常なターンオーバーを維持していると、日常の生活習慣から改善して目の下のくすみを薄くする事も出来ます。
保湿を意識して目元から若々しくなって、明るい気持ちで鏡をいつまでも見ていられる、美肌美人を目指しましょう。