日焼け後のシミの対処法!原因や効果的な6つのケア方法
日焼けをした後はしっかりとした正しいケアをしっかりしないとシミの原因となります。
シミの原因は紫外線だとわかっているので、大抵の人は外出する時には日焼け止め対策をしています。
しかし、外に出る時にだけ日焼け止めや日傘などでの日焼け対策では、ちょっとした油断で気がつくとシミができてしまい苦い経験をした方もたくさんいるのではないでしょうか?
そこで今回は、日焼け後にシミができないようにする正しい6つのケア方法をご紹介します。
日焼け後のシミ対処法をしっかり理解していただき、今後のシミの予防に是非とも役立ててください。
目次
日焼けがシミになるメカニズム
日焼けの症状は、紫外線を浴びてることで引き起こされるます。
その原因となる紫外線には「UVA」と「UVB」の2種類があり、それぞれに引き起こされる症状が異なります。
「UVB」の影響を受けて起こる日焼けの症状は、主に皮膚が赤くなって痛みが現れる「サンバーン」、「UVA」の影響を受けて起こる日焼けの症状は、皮膚が黒く変色する「サンタン」と呼ばれます。
それでは、サンバーンとUVAの症状を解説していきます。
サンバーン症状
日焼けによって皮膚が赤くなることをサンバーン、「日光皮膚炎」と言います。
紫外線を浴びてしばらくすると、皮膚が赤く熱を持ち水膨れや痛みが現れる症状がでてきます。
サンバーンの原因となるUVBは中波長の紫外線で、これを浴びることによって体内にあるプロスタグランジンと言われる物資が、血管を広げて血流量を増やすことで皮膚が赤く見えるのです。
紫外線耐性の低い肌が白い人や肌が弱い人がなりやすく、軽い火傷の状態と同じと言えます。
サンタン症状
紫外線を浴びて数日から1週間ほど経過すると、紫外線の影響を受けた皮膚が黒く変色して、皮がめくれてくる症状です。
サンバーンに比べて程度の軽い日焼けなのですが、サンタンを引き起こすのは紫外線の中でも波長の長いUVAで、表皮を通り越して角質層より奥深くまで届きます。
UVAから細胞を守るために角質層の奥深くでメラノサイトが反応し、メラニンが過剰に生成されシミの原因となるのです。
メラニンがシミの原因に
UVAを吸収して真皮に与える影響を軽減しようと生成されるメラニンは、シミの原因になるのですが悪いものではありません。
メラニン色素が生成されても、細胞は常に修復されて新しい細胞に生まれ変わります。
メラニン色素は、表皮に向かって押し上げられながら分解されて古い角質となって剥がれ落ちるので、通常はシミにはならないのが肌の仕組みなのです。
これはターンオーバーと言われ、約28日周期で表皮の入れ替わりが行われているのですが、日焼けなどでダメージを受けた場合はこの周期が早まります。
この時、通常であればメラニンも排出されるのですが、加齢やストレス、生活習慣によるホルモンや自律神経の乱れや過剰な紫外線によるダメージによって、ターンオーバーが正常に機能しなくなります。
よって、排出されないメラニンが肌に残ってシミになるのです。
日焼け後のシミに効果的な6つの対処法
日焼けで赤くなってしまったり、日焼け後にヒリヒリしている状態で間違ったケアをした場合、すでにできている色素沈着したニキビ跡やそばかす、肝斑などのシミを悪化させたり、新たなシミを作ってしまう原因になります。
そこで、日焼けをしてしまった場合に、シミにならないようにする6つの対処方法をご紹介します。
①冷やす
特に赤くなってヒリヒリしていて火照っているサンバーンの肌状態は、軽い火傷を起こしている状態なので炎症を鎮めるケアが必要です。
よって、とにかく冷やす事が大切になります。
冷水で濡らしたタオルや濡れタオルを冷蔵庫で冷やしたものを、顔全体に火照りが静まるまで何度も繰り返して冷やしましょう。
この時にやってはいけない事は、半身浴などで体を温める事です。
ターンオーバーを促進する為には、体を温めて代謝を高める事が必要なのですが、血行が促進されると炎症が悪化する場合があるので炎症が治まってからにしましょう。
②肌に水分補給
火傷状態の肌には、薬局で購入できる精製水やアベンヌウォーターなどの水分だけを補給しましょう。
炎症が治るまでは、火照りやヒリヒリ感を感じたら水分を補給することを繰り返す事が大切です。
コットンも刺激になる場合もあるので、コットンを使わずに手のひらでなじませます。
アルコール(エタノール)を含む化粧水は刺激があるだけでなく、発揮性なので水分を蒸発させやすい性質があるので使用は避けた方が良いでしょう。
また、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの比較的低刺激な美白成分も、火傷状態の肌には刺激となります。
アルコールフリーの化粧水や日焼けのアフターケア専用のローションなどでの保湿も必要です。
表皮が剥がれ始めたら、あまり触れずに自然に剥がれ落ちるのを待ちます。
この時に、薬やクリームを塗る事でシミを防ぐ事にもなります。
ヒリヒリ感が落ち着くまでの2~3日は、できればメイクをしない方が良いでしょう。
また、精製水10mlにラベンダー精油を2滴をスプレー容器に入れて、使う前によく振って顔にスプレーすることもおすすめです。
ラベンダーは火傷による皮膚の炎症を鎮める効果もあります。
③体の内部からも水分補給をしっかりする
火傷を起こしている状態では、体の水分の蒸発も早まってしまいます。
よって、体の内部からも水分補給をする為にこまめに水を飲みましょう。
水分補給が必要な時なので、利尿作用のあるコーヒーやお茶は控えましょう。
また、アルコールの摂取は控えた方が良いです。
アルコールの摂取は、血行を促進させる為に炎症を悪化させるばかりか、血液中のアルコール濃度を薄めようと血液中に水分を取り込もうとするので、肌への水分が不足してしまいます。
④ビタミンCを摂取する
紫外線のUVAは、真皮層まで到達してコラーゲンやエラスチンを破壊して、シミだけでなくシワやたるみの原因にもなります。
コラーゲン生成のサポートをするビタミンCが、急激な肌細胞のダメージで消耗してしまうので、日焼け後はこまめに摂取しましょう。
また、肌の再生を助けて回復する為にビタミンEやタンパク質などを多く含む食品を摂取することもおすすめです。
⑤病院での治療
日焼けによるシミは「老人性色素斑」と言われ、額や頬などに現れやすく見た目年齢にも大きく影響します。
よって、できてしまったシミを薄くする為には病院での治療も効果的です。
レーザー治療
専用の機械を使って、シミにレーザーを当てて薄くする治療です。
シミのできた深さによって、1~2週間で消える場合もありますし、何ヶ月もかけてレーザーを照射し続けて薄くして行く場合もあります。
費用は1回1~2万円ほどですが、場所やシミの大きさによっては照射回数も増えて費用もかかります。
病院の処方箋
トレチノイン | トレチノインはヒーリングなどに使用される成分で、肌の表面の細胞増加を助けてターンオーバーを促進させメラニンを外へ排出します。 美容皮膚科や整形外科などの医師の診察を受けた上で、処方してもらいましょう。 |
ハイドロキノン | ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれ、メラニンの生成を抑制する成分です。 シミができる前の予防としても有効な成分なのですが、使いすぎると白斑の原因となる可能性があるので、自分の肌に合わせて処方してもらう事がおすすめです。 |
トラネキサム酸 | 女性ホルモンの乱れが原因でできるシミの肝斑には、「トラネキサム酸」を皮膚科で処方してもらいます。 トラネキサム酸の服用の効果は、他のシミと比べて改善期間が短く4~5週間で効果が現れはじめ、1~2ヶ月程度で大幅に改善されると言われているので、皮膚科の受診がおすすめです。 |
日焼けでシミを作らないための3つの予防法
できてしまったシミを薄くする事は大切なことです。
ですが、新たにシミを作らない事はもっと重要なことだと言えます。
夏の間だけでなく、紫外線は一年中降り注いでいます。
外の太陽光だけでなく、冬でも照り返しによって影響を受けたり、窓ガラス越しの太陽光や照明やブルーライトでも、若干ですが紫外線同様に日焼けを起こす原因となります。
しかし、メラニンの生成が過剰になったとしても、ターンオーバーが正常であればメラニンが表皮中に溜まる事はなく、垢として皮膚の外に排出されシミはできずに済みます。
よって、日焼け止め対策も必要ですが、普段から新たなシミ予防する生活習慣の改善も重要といえます。
①バランスの良い食生活
肌のターンオーバーに良い栄養素をバランスよく摂取する事が大切です。
ビタミンCをはじめとする、美肌に良い4大ビタミンをバランス良く摂取する為には、下記の食材を普段から積極的に摂るようにすると良いでしょう。
ビタミンA
肌のターンオーバーに欠かせないビタミンAです。
ビタミンAを多く含む食品は、レバー・うなぎ・バター・卵・牛乳・イワシ・ほうれん草・人参・トマト・春菊・バナナなどに含まれています。
ビタミンB1
「美容のビタミン」とも言われ、欠乏するとニキビができやすくなったり、日光過敏症になりやすくなります。
ビタミンB1を多く含む食品は、もやし・納豆・チーズ・牛乳・レバーなどに含まれています。
ビタミンE
抗酸化作用が強く、活性酸素の発生を抑えてくれるビタミンで、血行促進作用もありターンオーバーをサポートして「若返りのビタミン」とも言われます。
ビタミンEを多く含む食品は、小麦胚芽や大豆・落花生・もやし・ほうれん草・ピーマン・卵黄・レバーなどです。
ビタミンC
コラーゲン生成のサポートをしてメラニンの生成を抑制して、シミを予防したり皮膚の回復を促進する、美肌に重要なビタミンです。
ビタミンCが多く含まれる食品は、レモン・パプリカ・オレンジ・キャベツ・大根・パセリ・レタス・柿・苺・栗などに多く含まれます。
②良質な睡眠
成長ホルモンの分泌が活発になる夜の22時~2時の睡眠時間は、日中ダメージを受けた皮膚細胞が修復されてターンオーバーが促進されるゴールデンタイムです。
できたメラニン色素を肌から排出する為には、この時間帯の良質な睡眠が必要です。
仕事や育児などでこの時間帯に睡眠が取れない方もたくさんいるかと思います。
しかし、睡眠不足は血行不良や自律神経のバランスが乱れる原因にもなります。
血行不良はターンオーバーの乱れ、自律神経のバランスが乱れると、過剰な皮脂分泌や皮脂分泌量の低下など、肌に悪影響を与えます。
よって、毎日7~8時間を目安に十分な睡眠を取るようにしましょう。
③適度な運動や半身浴
冷え性や肩こり、便秘などは新陳代謝を低下させて肌のターンオーバーを遅らせる原因になります。
適度な運動や半身浴などで体を温めて代謝を高めると良いでしょう。
日焼け後のシミの対処法のまとめ
日焼けをした後に冷やしたり、水分補給をしたりと応急処置は大切なことです。
さらに、日焼けをしないことや日焼けをしてもシミにならない肌体質を作ることも重要だと言えます。
美容皮膚科で長い期間かけてシミを消して行く事は、費用も時間もかかります。
よって、普段からの食生活や生活習慣の改善を見直し、シミができにくい美肌美人を手に入れましょう。