スキンケアの基本編!正しいスキンケアのやり方や順番を解説
早い人だと、中学生のころからスキンケアをしていたという方も多いのではないでしょうか。
ですが、毎日当たり前のように行うスキンケアだからこそ、マンネリ化してしまう方も多いようです。
スキンケアは基本が大事なのに、どこかで手を抜いてしまったり、基礎化粧品のスペックに頼りすぎてしまったりするとケアにはなりません。
ちゃんとケアしているつもりでも、いつのまにか自己流になっていたなんてこともあるでしょう。
理想の素肌を手に入れるには、基本を守ることが重要です。
そこで今回は、今一度基本となる正しいスキンケアのやり方や順番を解説するので、是非とも参考にして下さい。
目次
基本となるスキンケアアイテムの役割を確認
スキンケアアイテムはあらゆるメーカーから発売されていて、さらにブランドで分かれているので星の数ほどあるといっても過言ではありません。
その中から一つを選ぶのですから、コマーシャルや口コミを参考にするという方も多いでしょう。
ですが、憧れのモデルさんの愛用品でも、口コミで高評価でも目的に合ったものじゃなければ意味がありません。
自分のメイクや肌質に合ったアイテムを選ぶには、まず役割をしっかり確認しておきましょう。
クレンジングの役割
クレンジングはメイクを落とす役割を持っています。
ただし、メイクの濃さや使用するメイクのタイプによってクレンジングを選ばなくてはいけません。
クレンジングも種類によって油分に強いもの、肌に優しくメイクを落とすものなどいろいろな種類があります。
ナチュラルメイクなのに油分を落とす成分が多量に入ったものを使ってしまうと、肌に大きな負担をかけてしまうので注意してください。
洗顔料の役割
顔の汚れを落とす役割を持っている洗顔料は、汗や皮脂汚れ、角質などをしっかり落とせるのが主流です。
しかし、最近は毛穴の黒ずみなどを吸着するクレイタイプ、顔を温めて汚れを溶かし出すタイプなどがあります。
毎日洗顔しているのに、毛穴汚れが気になるという方はこういったタイプの洗顔料に変えると良いでしょう。
化粧水の役割
化粧水は、クレンジングや洗顔によって失われた水分を補給する役割を持っています。
ただ、ここで補給する水分というのは角質層までしか満たせません。
よって、乾燥肌や敏感肌の方は、うるおいを保てるように保湿成分が入っているものを選んでください。
ここでうるおいを保持できないと、次に使う美容液がうまく浸透しないので、肌にしっかり水分を補給しましょう。
美容液の役割
美容液は、理想の肌を作る効果のある美容成分を補給する役割があります。
スキンケアの目的のために一番重要な働きをしてくれるのが美容液です。
人によって、美白やしわ・たるみの改善、乾燥肌の改善などスキンケアの目的があります。
その目的にあった美容成分を与えるのが美容液ですから、情報に流されず、自分がなりたい肌を叶えるものを選ぶことが重要です。
乳液の役割
乳液は、化粧水で補給した水分や美容液で浸透させた美容成分を肌に閉じ込める役割を持ったアイテムです。
肌は皮脂膜という天然の保湿クリームで守られています。
しかし洗顔をすると皮脂膜も落ちてしまうので、次に生成されるまでの間、皮脂膜の代わりに肌を守ってくれるのが乳液です。
肌は水分と油分のバランスで健やかな状態を保っていますから、べたつくからといって使わないと乾燥や肌トラブルが起こるので注意してください。
スキンケアのやり方は朝と夜で違う
最近は、オールインワンを使った時短ケアが人気です。
時短ケアの場合、使うアイテムも一つですから朝も夜も同じやり方でしょう。
ですが、基礎化粧品を使う場合は朝と夜ではスキンケアのやり方が異なります。
肌の状態も朝と夜では違うので、しっかりとやり分けてください。
朝の基本となるスキンケアとは
朝はこれから活動が始まるので、しっかり肌を保護することがスキンケアの基本となります。
日中は大気の汚れや紫外線など、外部からあらゆる刺激を受けます。
そのため、スキンケアでカバーしてあげる必要があるので、手順を守って丁寧に行いましょう。
朝の洗顔方法
スキンケアの基本は洗顔ですが、朝のお肌は人によって汚れ方が違います。
寝ている間でも皮脂の分泌が活発な人もいれば、ほとんど分泌されず乾燥しているという人もいるでしょう。
乾燥気味の状態の肌に洗顔料を使ってしまったら、せっかく形成され始めている皮脂膜が落ちてしまうので、さらに乾燥がひどくなります。
逆にオイリー肌なのに水だけの洗顔だと、皮脂汚れが落としきれません。
朝の洗顔方法は、肌の状態に合わせて洗顔料を使うか水洗顔にするかを決めるのが正解です。
朝のスキンケアで使うアイテム
朝のスキンケアでは、化粧水と美容液、乳液、そして日焼け止めを基本とします。
日焼け止めは夏だけしか使わないという方もいるかもしれませんが、今は1年を通して紫外線が降り注いでいます。
冬でも日差しが強ければ、気温に関係なく紫外線の影響を受けるので必ず日焼け止めを塗りましょう。
ただしSPF値が高いものは肌への負担も大きいので、夏以外はその日の天気によってSPF値が低いものを使うようにしてください。
メイクのタイミング
忙しい朝は、スキンケアが終わったらすぐにメイクをしてしまう方もいるでしょう。
ですが、メイクは油分と混ざり合う性質があるので、クリームなどと混ざってしまいスキンケア効果を邪魔します。
またメイク崩れもしやすくなります。
よってスキンケア後は、できるだけ時間を置いて基礎化粧品が肌に馴染んでからメイクをするようにしてください。
夜の基本となるスキンケアとは
1日中外部から刺激を受けたり、酸化したメイク汚れや大気中のホコリが付いているお肌は、しっかりスキンケアをしてあげましょう。
夜のスキンケアは、汚れをきちんと落としきることとダメージの回復をサポートしてあげることが基本となります。
ここで手を抜いてしまうと、肌の回復力が弱まってしまうので、丁寧なケアを心がけてください。
夜の洗顔方法
夜の洗顔は、まずクレンジングから始まります。
クレンジングはメイクの濃さに合ったものを選んでください。
毛穴にメイクが残らないように、しっかりクレンジングで落としきりましょう。
最近はダブル洗顔不要のものもありますが、クレンジング剤は肌に残りやすいので、アミノ酸など肌に優しい洗浄成分を使っている洗顔料で洗顔するのがベストです。
夜のスキンケアで使うアイテム
夜のスキンケアも、朝と同じく化粧水と美容液、乳液を使うのが基本です。
ですが、夜はメイクでカバーしないので空気の乾燥の影響を受けやすいといえます。
加湿器などがない場合は、寝ている間に肌の潤いがどんどん奪われていきます。
よって必要に応じて、アイクリームやナイトクリームなどでしっかり保湿をしましょう。
こういったクリーム類は、美容成分を肌に押し込める役割も持っていますから、使うと使わないでは朝の肌の状態が大きく違います。
自分の肌のコンディションを確認
ナイトクリームなどを使うと、肌がかゆくなったり朝になったら発疹ができるという方もいるかもしれません。
皮脂の分泌量が多いオイリー肌だと、ナイトクリームは不要な場合もあります。
ただ、皮脂の分泌量は毎日変わるので、ナイトクリームは肌のコンディションに合わせてください。
夜のスキンケアで乳液を使った後、しばらく時間を置いてみましょう。
30分程度で肌の乾燥を感じたり、突っ張るようであればクリームを使い、何も変化がない場合は使わないようにすると良いでしょう。
基本となる正しいクレンジング方法とは
スキンケアの中でも、一番使い方が難しいのがクレンジングです。
メイクを落とすだけといっても、メイクによって落とし方が違います。
間違ったクレンジングは肌に大ダメージを与えるので、再度見直してみてください。
ナチュラルメイクの場合
ミネラルファンデなど、お湯でも落とせるメイクでもクレンジングは使いましょう。
ですが、オイルクレンジングのような洗浄力の強いものを使う必要はありません。
まずはぬるま湯でプレ洗いをします。
次にウォータークレンジングなど肌に優しいクレンジングを馴染ませてください。
肌がなめらかになったら、ぬるま湯でクレンジング剤をしっかり落としてすすぎましょう。
しっかりメイクの場合
ウォータープルーフなど、密着性の高いメイクをしている場合は、まずポイントリムーバーでメイクを落とします。
メイクが緩んだら一度ぬるま湯で洗い流して、オイルクレンジングを全体に馴染ませていきます。
最初はメイクで指がつっかえますが、馴染んでいくとなめらかになるのでぬるま湯で洗い流してください。
次に洗顔料をしっかり泡立てたら、毛穴の奥の汚れまで落とすイメージで泡を馴染ませましょう。
最後はまたぬるま湯で、最低でも20回はすすいでください。
洗顔をするときに守ること
洗顔は、ターバンなどで髪の毛を避けるだけという方も多いのではないでしょうか。
ですが、顔に雑菌を残さないためには守らなくてはいけない手順があります。
洗顔前には手を洗う
洗顔をするときには、必ず手を洗います。
顔を洗うんだから手もついでに綺麗になるだろうと思う方もいるでしょう。
ですがいろいろなところを触る手には、雑菌などがたくさんついています。
洗顔料と手を洗う石鹸は成分が違うので、手を洗わずに洗顔をすると、雑菌が顔に付着してしまうかもしれません。
これではスキンケアの土台ができませんから、手を清潔してから洗顔を始めてください。
髪の毛はしっかりまとめる
多少顔に髪の毛がかかっていても、きちんとすすげば大丈夫というイメージがありますね。
ですが、洗顔時に毛先が肌に触れていると、洗浄成分が肌についてしまう可能性があります。
洗顔による肌トラブルの原因はすすぎ残しです。
ちょっとでも顔にかかる髪のせいですすぎ残しが起こることもあるので、顔にかからないようにきっちりまとめましょう。
基本となるスキンケアアイテムの正しい付け方
基本的に、スキンケアアイテムはメーカーの説明書に記載されている付け方をするのが正解です。
メーカーごとに、アイテムの効果が発揮される使い方をしっかり研究しています。
よってきちんと説明書を確認して、適切な量や付け方をチェックしておきましょう。
化粧水の付け方
化粧水は、洗顔で皮脂膜が落とされている無防備な肌に使います。
一昔前だと、化粧水を肌に乗せたら手のひらでぱちぱち叩く付け方が推奨されていました。
しかし、バリア機能が低下している状態の肌には刺激が強すぎます。
また、とろみのない化粧水だと、軽くこするだけでもダメージになるので注意してください。
手のひらで化粧水を温めたら、手のひらで軽く押さえるように全体的に塗ります。
そして角質層に水分を浸透させるイメージで、優しくハンドプレスで馴染ませていきましょう。
効果アップのポイント
洗顔後の肌は時間とともにどんどん水分が失われていきます。
よって、しっかり水気を拭き取ったらすぐに化粧水をつけましょう。
また、浸透させることが重要なので、コットンにたっぷり化粧水を染み込ませてパックをするのもおすすめです。
最近はシリコン製のフェイスマスクもあるので、併用するとさらに効果的です。
美容液の付け方
美容液は、化粧水の後に付けます。
適量を手のひらに取ったら、人肌程度にじんわり温めて乾燥が気になる部分から指先でとんとんと塗り広げましょう。
全体に付けたら、手のひらで顔を覆って、美容成分を押し込めるイメージでハンドプレスしてください。
効果を高めるには
美容液は美容成分で肌を回復、補修するのが目的です。
そのため不足すると効果が発揮されないので、全体につけてみて、足りないなと思う部分はピンポイントで重ねづけしましょう。
重ねづけをする場合も、指先に美容液を取って指で優しく押し込んでください。
乳液のつけ方
乳液は、バリア機能のサポートとして使います。
手のひらに適量を取って温めたら、両手のひら全体に均等になるように塗り広げます。
その両手で顔全体を覆うようにして、肌をカバーしていきます。
特に乾燥しやすい目元や頬は厚めに、ベタつくTゾーンは薄めにつけるのがベストです。
使用量は肌の状態に合わせること
乳液の使用感が苦手という方が多いようですが、それは量が多すぎるのかもしれません。
肌の状態に合った量であれば、しっとりと肌を落ち着かせてくれます。
乾燥が気になる場合は油分をしっかり補える量を、普通の状態であれば少量で様子を見ながらつけましょう。
乳液は肌の油分バランスをサポートするものですから、肌の状態に合わせて使う量をコントロールしてください。
スキンケアアイテムを選ぶ時の注意点
スキンケアは、アイテムによっても効果が変わってきます。
当然ですが、目的の効果を持っていなかったり、肌に合わないものではケア効果が得られません。
しかしそれ以外にも、選び方によっては失敗してしまうこともあります。
毎日使うものだからこそ、アイテム選びに失敗しないポイントを押さえておきましょう。
SNSは参考程度にしておく
最近は、モデルさんやタレントさんがSNSでスキンケアアイテムを頻繁に紹介していますね。
自分の好きなモデルさんが愛用中だったら、使ってみたくなるのも当然です。
しかし、SNSの情報のほとんどはコマーシャルと同じで、実際に使っているとは限りません。
ブロガーなどもタイアップでSNSにアップしているだけですから、まるごと信用するの考えものです。
高いお金を出して買ったのに、使っても何の効果も感じられないということもあるので、参考程度のとどめておくのが正解です。
トライアルセットで使用感を確認する
話題の商品でも口コミで高い評価があるものでも、トライアルがある場合は最初に使用感を確認してください。
どんなに良いアイテムだとしても、肌との相性が悪ければ効果が実感できません。
また、敏感肌など肌質によってはトラブルが起こる可能性もあります。
ですので安全性をチェックするためにも、まずはトライアルを使うことが大切です。
即効性を期待しない
口コミサイトなどを見ると、「使った翌日に肌がぷるぷるになった」「1週間でしわが目立たなくなった」などの意見が見られることがありますね。
個人の感想なので否定はできませんが、どんな化粧品であってもここまで即効性はないと思ってください。
肌はそんなにすぐに変わるものではありません。
ダメージを受けてもすぐに肌がボロボロにならないのと同じで、回復するまでにはある程度の時間がかかります。
ターンオーバーは約1ヶ月周期ですから、そのタイミングで肌は生まれ変わります。
つまり効果が実感できるまでは早くて1ヶ月、普通は2ヶ月以上かかるので短期間で効果を判断しないようにしてください。
肌質が変わったらアイテムも変える
肌の状態というのは、食べるものや生活習慣によっても変わります。
油分や糖分の多い食生活をしていると、皮脂の分泌量が多くなるのでオイリー肌になります。
睡眠不足が続くとターンオーバーが低下するので、肌が乾燥しやすくなります。
このように肌質が変わったら、今まで使っていたアイテムが合わなくなることがあるので変えましょう。
また、人によっては季節の変わり目に肌質が変化することもあるので、肌とアイテムの相性はこまめにチェックするといいですね。
スキンケアの基本編についてのまとめ
どの項目を見ても、当たり前のことしか書いていないと思った方も多いのではないでしょうか。
ですが、細かくチェックして自分のやり方と比べてみると、意外と出来ていなかったり間違っていることがあるかもしれません。
正しいスキンケアが出来ていれば、肌トラブルに悩むことはなくなります。
理想の肌を作る、維持するのもスキンケア次第ですから、今日から正しい方法を実践していきましょう。