小じわ対策に効くスキンケア法や改善に必要な生活習慣とは
遠目からは目立たなくても、メイクをするときなど鏡に顔を近づけると、細かいしわが気になるという女性は少なくないでしょう。
小じわを見つけると年齢を感じるかもしれませんが、小じわは加齢だけが原因ではありません。
同じ年齢でも、しわがある人とない人がいるように、スキンケアや生活習慣で小じわは改善できます。
もちろん加齢も原因なので赤ちゃんのような肌にはなれませんが、それでも対策を行えば小じわを目立たなくすることは可能です。
そこで今回は、小じわの原因から、小じわ対策に効くスキンケア法から改善法まで詳しく解説します。
是非とも参考していただき、今日から小じわ対策を始めましょう。
目次
小じわ対策の前にまずは種類を知ることが重要
小じわはどれも同じように見えますが、実はしわができる原因によって種類があります。
この種類が分かっていないと適切なケアができません。
小じわを改善しようと頑張っているのに、まったく状態が変わらないという方は、小じわの種類に合ったケアが出来ていない可能性があります。
しわの根本的な原因は、肌の水分量の低下やハリを保つ弾力成分の減少と言われています。
しかし、この様な肌の状態を作り出す原因は人によって違います。
よって、まずは小じわの種類を理解した上で、小じわにアプローチすることが効果的な対策といえます。
表情小じわ
笑ったり、目を細めたり、眉をしかめたときにできる小じわが「表情小じわ」というものです。
特に目立つのは、目元とおでこです。
本来であれば、表情を動かしても元の状態に戻ります。
しかし、水分が不足していたりハリがなくなったりしていると、表情を作った時のしわがそのままになってしまいます。
また、日本人は表情の動きが小さいため、表情筋が衰えやすいと言われています。
表情筋が衰えると、肌を支える力が弱まってしまい、支えを失った皮膚が一ヶ所に集まることで小じわができます。
加齢小じわ
加齢小じわは、名前の通り年齢を重ねるごとにできるしわです。
肌はターンオーバーを繰り返すことで、新しい肌細胞で表皮の角質をリニューアルします。
しかし、リニューアルにも限界があるため、ダメージが蓄積したり完全に回復できなかったりする部分はどうしても劣化します。
この劣化によって起こるのが「加齢小じわ」です。
加齢小じわが一番出やすいのは、皮膚の厚みが薄く保水力も低い目元です。
また、加齢によって表情筋や顔周りの筋肉が硬くなると、皮膚の可動域が狭くなることでしわが寄りやすくなります。
乾燥小じわ
乾燥小じわは、肌が乾燥している部分にできるしわです。
肌というのは、全体が同じ水分量だったりハリ弾力成分の合成が完全に行われていたりするわけではありません。
水分やハリ弾力成分が安定している部分もあれば不足している部分もあるので、不足している部分は乾燥します。
乾燥すると、皮膚がしぼんでしまうため小じわができます。
乾燥小じわは、主に目元や目頭、口の周りに出来やすいと言われています。
摩擦小じわ
摩擦小じわは、摩擦によって生じるしわで特に頬から口元にかけて出来やすいです。
ただし、摩擦が一ヶ所に集中するということは少ないので、頬から口元の小じわは比較的目立つというだけです。
摩擦じわは顔全体にできるものの、本当に細かいしわなので気がつきづらいのが特徴と言えるでしょう。
近くで見ると、あらゆる部分にちりめんじわが寄っていたりするので要注意です。
放っておくと小じわではなく溝が深くなり、改善出来ないしわになってしまうこともあります。
小じわができる原因を知って対策する
小じわの種類が分かったら、次はその小じわを引き起こす原因を知ることが大切です。
いくら小じわに効果的なスキンケアを行っても、原因を取り除かなければ改善効果は得られません。
逆に、小じわが出来る原因を取り除きながらスキンケアをすれば、より早く小じわを改善することが可能です。
小じわの原因の多くは、習慣的に行ってしまっていることなので注意が必要です。
間違ったスキンケアでも表情でも、すでに癖になっているからこそ、意識して原因を取り除き対策することが大切なのです。
目や顔をしかめる癖がある
表情小じわの出来る原因の中でも意外に多いのが、目や顔をしかめてしまう癖です。
目をしかめると眉間にしわが寄りますし、まぶたや目尻にもしわができます。
顔をしかめると、おでこやその周りにしわができます。
1回しかめただけ小じわが出来ることはないものの、頻繁にしかめっ面をすると、しわが定着してしまいます。
特に、視力が低い方は目や顔をしかめて物を見る癖があるので、顔の上半分に小じわができやすいです。
年齢が変わってもスキンケア方法は若い頃のまま
加齢による小じわはある程度しょうがないことですが、年齢を重ねてもスキンケアを変えていない場合は、スキンケア不足が原因になります。
肌は、どんなにお手入れをしていても年齢とともに機能が衰えていきます。
その中でも特に衰えやすいのが水分保持機能です。
表面的には変わらないように見えても、保水力は低下しているので、スキンケアで保水力をサポートしなくてはいけません。
保水力をサポートする成分はヒアルロン酸やセラミドなどがありますが、年齢を重ねたらもっと強力にサポートしてくれる成分やケアが必要です。
ですので、昔からスキンケアは同じという方はスキンケアのせいで小じわが出来てしまいます。
間違ったスキンケアによる乾燥
スキンケアをする上で、一番気をつけているのは「肌を乾燥させないこと」という方も多いでしょう。
最近は美白やアンチエイジングなど目的に特化したスキンケア商品が増えていますが、どんな商品でも保湿には力を入れています。
しかし、保湿力が高いスキンケア商品を使っていても、肌に合っていなければ乾燥してしまいます。
また、乳液やクリームはべたつくから使わないという方も、肌が乾燥します。
肌に合わない、もしくは油分を使わないなど間違ったスキンケアは肌の乾燥を引き起こすため、乾燥小じわの原因になります。
メイクやクレンジングによる摩擦
摩擦じわの原因となるのが、メイクやクレンジングの時に肌に与える摩擦です。
ファンデーションやコンシーラーを塗るときは、気をつけていても肌をこすってしまいます。
クレンジングでは、メイク残りがないように、つい力を入れてしまいます。
こういった小さな摩擦でも、毎日積み重なっていくと摩擦じわを引き起こします。
また、スキンケアでもマッサージクリームを使わずにマッサージをしたりすると、摩擦が起こるので気をつけましょう。
できてしまった小じわの対策に効果的なスキンケア法
小じわができるメカニズムはしみよりも複雑です。
そのため、効果が高いといわれるスキンケア法でも、すぐに改善することはできません。
小じわ対策は地道な努力が必要ですが、その代わりきちんとケアをすれば溝が浅いしわは改善できます。
溝が深いしわであっても、ケアを続けることで薄くすることも不可能ではありません。
まずは、自分が取り入れやすいスキンケア法を見つけて実践しましょう。
保湿ケアはやり過ぎぐらいでちょうど良い
小じわ対策として一番効果が高いのは保湿ケアです。
こう聞くと、保湿は毎日のスキンケアでしっかりやっている、と思うかもしれません。
しかし、どんな種類の小じわであっても、しわが出来るということは水分が確実に不足している状態です。
ですので、保湿をしているという方でも小じわが出来ているのであれば保湿不足になっています。
化粧水や美容液で保水力を高めるのはもちろん、乳液やクリームなど美容成分を逃がさない油分もたっぷり補給しましょう。
保湿ケアはやり過ぎぐらいがベストなので、今までのスキンケアに保湿アイテムをプラスしてください。
美容液は浸透力で選ぶ
保湿ケアの中でも、小じわ対策の要のとなるのが美容液です。
肌に不足している成分を補いながら、優れた美容成分で肌トラブルを解決するのが美容液の役割です。
小じわの改善法として必須の保湿成分も、美容液にはたっぷり含まれているので必ずスキンケアに取り入れてください。
美容液は美容成分が浸透することで効果を発揮するので、浸透力が高い物を選ぶのがポイントです。
ただし、お財布への負担が大きいと使用量をケチってしまったり、毎日使わなかったりしてしまいます。
ですので、浸透力が高く負担が少ないものを選ぶのがおすすめです。
顔の筋肉をマッサージでほぐす
マッサージというとたるみ対策で行うイメージがあるかもしれません。
しかし、小じわというのは筋肉が硬くなって皮膚の動きが制限されることでも発生します。
顔の筋肉の硬化は肩こりのような症状がないため、気がつかないまま放置しがちなので要注意です。
目元やおでこの小じわが気になる場合は、こめかみからおでこの生え際までをマッサージしてみましょう。
顔の下半分に小じわがある場合は、頬骨の下のくぼみや耳の前後、フェイスラインをマッサージしてください。
マッサージをしたときにすっきりしたり、気持ち良かったりする方は筋肉が凝り固まっているので、マッサージで小じわにアプローチするのがおすすめです。
また、マッサージは表情癖による小じわの改善にも繋がるので、スキンケアの一つとして実践しましょう。
ツボ押しで血行を促進
小じわが出来ている部分の角質は、水分を蓄える力が弱まっています。
この状態を改善するには、ターンオーバーで健康な角質と入れ替えることです。
ターンオーバーは肌が乾燥していると正常なサイクルで行われないので、血行を促進して促しましょう。
血行を促進するには、入浴や運動も効果的ですが、顔の血管は細いためツボ押しでダイレクトに血流を改善するのが効果的です。
こめかみの凹んだ部分は太陽というツボで、血行促進だけではなく頭痛の改善や眼精疲労の緩和効果が期待できます。
眉がしらの下にある凹みは攅竹というツボで、顔のむくみを解消することで血液の流れを良くしてくれます。
気持ちよく感じる程度の刺激で十分なので、気がついたら押す癖をつけておくと顔の血行促進してターンオーバーも促せます。
耳を刺激するのも効果的
顔全体の血行を手軽に促進するには、耳を刺激するという方法もあります。
やり方はとても簡単で、耳を上や横、下向きに引っ張ったり、折りたたんでもんだりするだけです。
これは耳ヨガというもので、顔の血行を促進する効果が期待できます。
耳ヨガは、リンパの排出もサポートするので、フェイスラインのたるみ改善にも効果が期待できます。
生活習慣を見直すことも小じわ対策法になる
実は、生活習慣の中にも小じわを引き起こす原因が潜んでいます。
直接小じわに関係ないように思えるような習慣であっても、保水力の低下やダメージを引き起こすことで小じわができてしまいます。
生活習慣の見直しは、肌トラブルにトータル的に働きかけるので美肌にも繋がります。
ここでは、見直すべき生活習慣をご紹介するので、自分に当てはまるものがあったらすぐに改善しましょう。
不規則な睡眠は肌機能を低下させる
睡眠時間が短い、寝る時間がばらばら、睡眠不足を感じるなど睡眠の質が悪い方はすぐに眠り方を改善してください。
肌を構成している肌細胞は、成長ホルモンによってダメージの修復が行われます。
この成長ホルモンは、眠っている時にしか分泌されません。
そのため、不規則な睡眠が慢性化していると、成長ホルモンの分泌量が減ってしまい肌細胞の修復が行われないのです。
また、角質細胞を作るターンオーバーも、良質な睡眠を取ることで促進されるので、規則正しい睡眠を取ることを心がけましょう。
ジャンクフードや加工食品の摂取が多いと栄養不足になる
コンビニやファーストフードなど外食を1日1回は利用する、という方は栄養が偏ってしまっています。
と言うのも、外食では加工食品が多く使われているため、どんな食事内容であっても栄養が不足してしまうのです。
体はもちろん肌を作る細胞の原料となるのは栄養です。
保湿ケアを徹底しても、マッサージやツボ押しをしても、栄養が不足していたら健康な細胞は作られません。
さらに加工食品は栄養の吸収を阻害することもあるため、外食が多い方は食生活を見直してください。
仕事などで外食するしかないという場合は、他の食事で野菜をたっぷり摂るなどバランスを整えるといいですね。
小じわ対策に効くスキンケア法まとめ
若くても小じわがあれば老けて見えますし、年齢を重ねていればさらに老けた印象を与えてしまうのが小じわです。
小じわがあると、それだけで自分に自信が持てなくなって表情も暗くなってしまいます。
ですが、きちんとケアを行うことで小じわは目立たなくなります。
しわの改善にはある程度時間がかかるので、面倒になってしまうかもしれません。
しかし丁寧にケアを続けていれば、すぐに結果がでなくてもお肌は確実に応えてくれます。
是非とも、自分に合ったスキンケアや改善法を実践してください。
そして、小じわ対策を行うことでマイナス5歳肌を目指し、小じわのない若々しい素肌を手に入れてください。