いびき改善法!女性の3割が悩みのいびきの原因と解消法とは
いびきは男性特有の症状だと思われがちです。
しかし最近では、いびきで悩む女性が増えており、実に女性の約3割がいびきで悩んでいると言われています。
そこで今回は、女性のいびきはどんな原因なのか、そしてどんな改善法があるのかをご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
いびきとは、どの様な症状?
自分のいびきで目を覚ます人は、ほとんど居ないと思います。
大抵は同居している家族が気付いて分かったり、人と旅行に行って指摘されて自分のいびきを知る人がほとんどです。
いびきをかく事が恥ずかしくなり友達との旅行などを遠慮してしまったり、病気になって入院する場合でも同室者の多い大部屋だといびきを気にして寝付けない何ていう事もあるかもしれません。
そもそもいびきとは、どの様な症状なのでしょうか。
いびきは喉の奥で起こる症状で、呼吸をするときに空気や二酸化炭素は気道を通っています。
この気道が眠っているときに狭くなったり塞がれてしまうことで、ここに空気や二酸化炭素が通ることによる摩擦が起こり音が出ます。
上気道やその周辺の粘膜や分泌物が、呼吸に伴って出る振動音がいびきという症状なのです。
女性のいびきの原因とその改善法は?
若い頃にはいびきを人から指摘された事が無いのに、突然いびきをかくようになった人も居るかもしれません。
子供の頃は気にしていなかったのに、成人になってからいびきが気になり始めた人も多いのではないでしょうか?
そこで、いびきをかきやすくなってしまった原因をあげてみましょう。
女性ホルモンの減少
女性のいびきの原因で多いのが、女性ホルモンの減少によるものです。
そもそも男性がいびきをかく人が多いイメージが強いですが、それは女性ホルモンとの深い関係があるからなのです。
女性ホルモン・プロゲステロンには、上気道開大筋という気道を支える筋肉を活性化させる働きがあります。
男性は女性ホルモンの分泌が少ないために、気道を支える筋肉が弱りやすく空気の通り道が狭くなっていびきをかきやすいのです。
一方女性は、閉経を境にプロゲステロンの分泌量が減少することで、呼吸がしづらくなったりいびきをかく人が増えると言われています。
ホルモンバランスは年齢的な影響だけでなく、生活習慣や精神的なストレスでも崩れやすく、働く女性の増加もいびきに悩む女性が増えている原因と言えるでしょう。
仕事が忙しかったり、睡眠不足になったりと要因は様々ありますが、ホルモンバランスを維持することが大切だと言えます。
しかも、ストレスや睡眠不足は肥満に繋がる原因とも言われており、さらにいびきをかきやすい状況を作ってしまいます。
いびきの改善法としては、しっかりと良質の睡眠を取ることで女性ホルモンバランスが崩れにくくなります。
不規則な食生活や生活習慣は、ホルモンバランスを崩す原因になるので生活習慣を見直すことが重要となります。
運動不足や肥満
運動不足による肥満もいびきの原因です。
たとえ肥満でなくても、運動不足によって二重アゴになったり首からの周りに脂肪がついてしまうと、気道が狭くなっていびきをかきやすくなります。
運動をすることはダイエットにも繋がり、首回りの脂肪を落とすことができるのでいびきの改善に繋がります。
また、舌や首回りの筋肉を鍛えることも大切です。
その他にも、猫背も首回りの筋肉を衰えさせる原因になるので、毎日意識して姿勢をチェックするといびき改善に効果的です。
アゴが小さい
近年は、幼い頃から柔らかい物が中心の食生活などの影響で、アゴが小さい女性が多くなっています。
よって、スタイルがスレンダーかつ小顔の人でも、いびきをかく人が増えています。
アゴが小さいと気道も細くなります。
加えて噛む力が衰えている女性はアゴ周りの筋肉が弱り、寝ているときに筋肉が舌を支えきれずにいびきをかく原因となります。
改善法として、引っ込んだアゴを前に出す矯正治療もあります。
しかし、まずは意識して堅い物を食べるようにしたり、食事の場合はよく噛む癖をつけアゴの筋力アップを心がけると良いでしょう。
扁桃腺が肥大している
扁桃腺は、口から侵入してくるウイルスや細菌をブロックする免疫機能を果たす喉の奥にあるリンパ組織です。
風邪を引いた時に、扁桃腺が腫れて熱が出た経験のある人も多いのではないでしょうか?
この扁桃腺は一般的に6歳くらいまでは成長と共に大きくなり、中学生ごろから小さくなってきますが、成人になっても大きい状態のままの人が稀にいます。
喉の奥の舌の付け根の両側に丸く見える膨らみが扁桃腺なので、大きなままだと喉の奥を塞いでしまいいびきの原因になります。
改善法としては、扁桃腺摘出手術がありますが全身麻酔での手術になり1~2週間の入院が必要です。
扁桃腺摘出手術は、扁桃腺の影響で風邪をひく度に激しい喉の痛みを感じてしまう人や食事や仕事が困難になる人におすすめします。
デメリットとしては、手術費用が高いことと、人によっては術後の傷口が塞がるまでの1週間前後は激しい喉の痛みが残ることがあるので、医師とよく相談した方が良いでしょう。
口蓋垂(のどちんこ)が大きい
口蓋垂(のどちんこ)が大きな人もいびきをかきやすいと言われています。
この場合も口蓋垂(のどちんこ)とその周辺の一部を摘出する手術が改善法となります。
日帰り手術も行われており、扁桃腺摘出手術と比べると費用も低く抑えることができます。
しかしデメリットとしては、やはり術後の痛みは1週間ほど続きます。
鼻が詰まることが原因
慢性的な鼻炎や花粉症などのアレルギー性鼻炎で鼻が詰まっていると、寝ているときに口呼吸を行うことが多くなります。
よって、鼻呼吸のときよりも気道が狭くなりいびきの原因となります。
改善法として、いびきがそんなに酷くなく鼻詰まりが一時的な場合は、ドラッグストアなどで鼻の通りを良くする鼻腔拡張テープなどを購入して鼻に貼るだけで対策できます。
慢性的に鼻詰まりが原因でいびきをかく場合は、鼻の手術が必要な場合があります。
鼻の手術の場合は、術後の痛みも少なく喉の手術と同時に行うことができるので改善も早いといえます。
飲酒が原因
アルコールは、全身の筋肉を緩ませます。
当然、あご周りの筋肉も緩ませてしまうので、寝ているときに舌を支えきれなくなり気道を狭くしいびきの原因になります。
改善法としては、多量のお酒を飲むことを控える事が必要です。
仰向けで寝ている
寝ているときには、全身の筋肉がたるんでいる状態で舌の筋肉もたるみます。
たるんだ舌の付け根が気道に落ち込んでしまいいびきをかく原因になる場合があります。
この場合は、横向きに寝るだけでも気道が狭まるのを防ぐことができるのでいびきの改善法としては効果的です。
睡眠導入剤や睡眠薬の服用
睡眠薬や睡眠導入剤の中のベンゾジアゼピン系の薬は、心身をリラックスさせて眠りを誘いますが、舌の付け根がたるんで気道を塞いでしまいます。
いびきが酷い場合は、いびきをかきにくいロゼレム系の薬もあるので、医師に相談した方が良いでしょう。
いびきには重病のケースもあります
いびきには「単純いびき症」「睡眠時無呼吸症候群」「上気道抵抗症候群」に分類されますが、今回ご紹介した改善法は「単純いびき症」が原因の場合といえます。
睡眠時無呼吸症候群や上気道抵抗症候群といった病気が原因のいびきの場合もあります。
自分では判断が難しいので、いびきの症状が長く続くようならば、耳鼻科に相談することも必要です。
また、脳梗塞で倒れたときにもいびきをかくので、その場合は救急車も必要になります。
女性のいびき改善法についてのまとめ
いびきは生活習慣を改善して治すことができます。
一方、放っておくと「無呼吸症候群」や「心筋梗塞」や「脳梗塞」などの重病のサインの場合もあるので、医師に相談することも大切な対策法です。
いびきが長引くと、一緒に暮らす家族の睡眠にも影響することもあります。
生活習慣や寝る姿勢を気をつけていくだけでも効果が出るので、いびき改善法を今夜からでも始めてみてください。