女性の薄毛対策!薄毛の原因や注意点と改善する6つの方法
薄毛というと男性のイメージがあるかと思われますが、最近は女性の薄毛も多くなっています。
40~50代のエイジングケア世代だけでなく、20~30代の若い世代でも意外と多くの人が薄毛で悩んでいるのです。
ただし、人によって薄毛になる箇所やその原因が異なることから対策法もそれぞれ違ってきます。
そこで今回は、薄毛になる原因や注意点、対策方法をなどをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
女性の薄毛の原因と対策とは
薄毛になる原因は、その人の生活習慣を改善する必要がある場合もあれば、ちょっとしたヘアアレンジのポイントを押さえるだけで改善されるケースもあります。
中には、皮膚科や専門のAGAクリニックでの治療薬の処方や、レーザー治療などが必要なケースもあります。
まずは、自分が悩む薄毛の特徴や原因を知ることで対策方法のヒントに繋がります。
そこで、ここでは主だった原因と改善する方法をまとめていきます。
①FAGA・女性男性型脱毛症
男性の90パーセントの薄毛の原因は「AGA」と言われています。
一方、女性の薄毛の原因「FAGA」も男性同様にホルモンが影響していると言われています。
男性の場合は頭頂部が薄くなるのが特徴で、女性の場合は全体的に髪が薄くなります。
最初は抜け毛が気になっていたと思っていたら、頭頂部やこめかみ部分の毛が細くなってくるのが特徴です。
男性性脱毛症(AGA)は主に男性ホルモンのデヒドロテステロンが深く関わっています。
このホルモンが毛乳頭細胞のレセプターに結びつくと、髪の成長を止めて脱毛のシグナルが出すことで細胞分裂が活発に行われなくなります。
AGAはこの男性ホルモンの過剰分泌が原因で起こる薄毛です。
毛周期が短くなるために抜け毛になったり、髪が細くなってしまいます。
一方、女性にも男性ホルモンがありますが、毛周期が男性よりも女性の方が長いといえます。
それは、女性の場合は女性ホルモンのエストロゲンが活発に働いており髪を育てる働きがあるためです。
しかし、睡眠不足や生活習慣の乱れ・ストレスなどが原因でホルモンバランスが乱れてしまうと、女性ホルモンの働きが弱くなり男性ホルモンの働きが強まります。
そのためにFAGAになってしまい、皮膚科や専門治療院での治療が必要になってきます。
では、具体的にFAGAについてどのような治療法が必要になるかを解説していきます。
FAGAの治療法
治療薬
女性の場合は、AGA治療でよく使われるプロペシアに代表されるフィナステリドを使用することができません。
FAGAのメカニズム的にも十分な効果を得ることができないからです。
特に妊娠中の女性の場合、胎児に生殖器官の発達異常などの悪影響を及ぼす場合もあります。
FAGA治療には「パントガール」という治療薬があります。
この薬は即効性はないので、3ヶ月ほどの中長期の服用で効果が出ると言われます。
注意点として、妊娠中や授乳中の服用の場合、必ず医師に相談するようにしましょう。
あとAGA治療にも使われるミノキシジルは、毛細血管を拡張させて毛乳頭に栄養分を届ける効果があり、頭皮に直接塗布します。
女性用よりも男性用の方が濃度が高いので、男性用の外用薬を使用する場合副作用がでる場合があります。
よって、使用する場合は医師へ相談することをおすすめします。
育毛メゾセラピー
塗布や服用ではなく、医療薬を注射器などを用いて体内に注入する治療法です。
FAGAの初期ではなく、中期、後期段階になっている人に用いられます。
HARG治療
毛髪の再生能力を高めていく新しい治療法で、幹細胞から抽出した各種の成長因子を含むタンパクと、毛髪の成長を促すビタミン類やアミノ酸が含まれたHARGカクテルと呼ばれる薬剤を頭皮に直接局所注入します。
注意点として、治療院では保険が適用されません。
よって、治療法によっては高額な治療費が必要な場合がありますので注意しましょう。
インターネットなどでも、ミノキシジルなどの治療薬の購入も可能です。
しかし、副作用の心配もあるので、まずは専門治療院でカウンセリングを受ける事をおすすめします。
②牽引性脱毛症
ロングヘアーの女性に多いのですが、ポニーテールや編み込み、アップセットで同じ部分を強く引っ張っていると、常に負荷がかかっている部分の抜け毛が増える脱毛です。
いつも同じスタイルを早いと5~10年、遅くても10年や20年と続いていると、負荷がかかるのでその部分の毛髪が抜けやすくなります。
生え際や頭頂部に脱毛する人が多いので、強く引っ張らないクルリンパなどの弱い負荷のセットなどがおすすめです。
また、分け目がいつも同じだと頭頂部のボリュームが無くなったり、薄毛になる人も多いです。
常に同じ部分に紫外線やほこりなどの外部刺激の影響を受けているのが主な原因です。
この場合は、分け目を変えたり、分け目を付けないヘアースタイルに変えるだけでも効果があります。
③過度なダイエット
食事制限だけの間違ったダイエットは、髪に必要な栄養素が行き届かなくなってしまう場合があります。
結果として、ヘアーサイクルの途中で髪が抜け落ちるのです。
また、運動を取り入れてダイエットをしない場合、運動不足による血行不良も薄毛の原因となります。
栄養バランスが良い食事と適度な運動をしながらのダイエットに切り替えると、薄毛の解消に繋がります。
④睡眠不足
睡眠不足は髪の成長を止めてしまいます。
成長ホルモンや女性ホルモンの分泌が最も多くなるのは、夜10時から深夜2時の睡眠中です。
この時間帯に良質な睡眠を取っていないと、肌や髪のターンオーバーが乱れてしまいます。
仕事や育児の関係で時間帯がずれてしまう場合は、最低でも4時間半は深い睡眠を取る事がおすすめです。
また過度なストレスも原因になって、薄毛だけでなく人によっては円形脱毛症を引き起こすケースまであります。
仕事や日常生活において過度なストレスを受けている場合は、ストレスを溜めない生活環境を見直す必要があります。
美味しい食事を食べに行ったり、趣味やスポーツなどででストレスを発散したり、常にポジティブな気分を心がけるなど、ストレスためない生活を取り入れるようにしましょう。
ちなみに、円形脱毛症は自然治癒ができますが症状がひどくなる場合もあるので、皮膚科で治療することをおすすめします。
⑤更年期による薄毛
更年期は個人差がありますが、一般的には40代後半から50代中判にかけて閉経とともに起こります。
最近では、仕事のストレスなどで30代でも更年期になる人も増えています。
更年期に入ると女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が低下して、男性ホルモンが優位になって来ることでヘアーサイクルが乱れて薄毛になります。
ただし、男性のように頭頂部の髪がまるっきり無くなったり、顔周りの生え際が後退することはありません。
頭頂部の髪が細くなったり、こめかみ部分の毛の成長が遅くなるケースが多いです。
対策として、分け目を付けないヘアアレンジやスタイルチェンジ、時によってはウィッグをつける事も必要です。
ウィッグは、メーカーや使用する髪の材質によっても価格幅が大きいのでしっかり見極めて購入した方が良いでしょう。
⑥カラーリングやパーマ、スタイリング剤による薄毛
短い期間でのパーマやカラーリングは頭皮を傷めさせる原因となり、薄毛だけでなく髪質の低下にも繋がる場合があります。
美容院でのパーマでは、使用する薬剤にも種類があります。
よって、パーマの料金設定が安いからという理由で薬剤を選ぶのではなく、美容師さんと相談しながら選ぶ方が良いでしょう。
また特にホームカラーをしている場合、シャンプーがしっかり行えていない場合もあります。
美容院で行うカラーリングのシャンプーを自分ですると腕が疲れてしまうでしょうが、最低でも2度洗いをする事が大切です。
あと、意外と多いのがスプレー剤やスタイリング剤の残留です。
目に見えなくても、毎日のヘアケアで残留すると毛穴の詰まりが起こり、髪がくせ毛になったり細くなってしまいます。
スタイリング剤を使用した後のシャンプーはしっかりと行うようにしましょう。
同様に、トリートメントやコンディショナーは毛先につけるようにして、頭皮に付けないように気をつける必要があります。
女性の薄毛対策のまとめ
薄毛に悩む女性は意外と多く、原因によってはちょっとしたヘアアレンジの変化でも改善される事もあります。
深刻な場合は医療機関での受診も必要です。
健康な髪を守るためには、ホルモンバランスを整えることが大切です。
ストレスを溜めない生活、髪の成長に良い食生活、良質な睡眠、どれもバランスを崩すと髪に影響が出てきます。
ここでご紹介した改善方法を参考にしていただき、体のバランスを整えいつまでも健康な髪を守っていきましょう。