頭皮の臭い対策法!原因や臭いを改善する4つのヘアケア法
毎日きちんとシャンプーをしているのに、頭皮の臭いが気になると家族に指摘されて、嫌な気分になった人もいるのではないでしょうか?
また、エレベーターや満員電車の中でふと臭ってくる体臭や頭皮の臭いを不快に感じた経験がある人も多いことでしょう。
身なりに気を使う人が多い女性は、あまり体臭がないというイメージを持つ人が多いのです。
しかし、実は女性でも頭皮は間違ったヘアケアをしていたり、体質によっては臭いがキツくなる場合が多いのです。
そこで今回は、頭皮の臭いの原因や臭いを改善する4つの対策法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
対策する前にまずは頭皮の臭いを確認する
自分の臭いは、なかなか気づかないものです。
自分で気がつく時には、既にかなりの臭いになっている場合が多いです。
脇などの汗による体臭は直接嗅ぐことはできますが、頭皮の臭いとなると嗅げないのではないでしょうか。
そこで、自分の頭皮の臭いを簡単に確認できる方法を紹介します。
頭皮の臭いを確認するなら、下記3つの方法がおすすめです。
- 指やタオルで頭皮を擦って臭いを嗅ぐ
- 枕の臭いを嗅ぐ
- ドライヤーを後ろからかけて、風に嫌な臭いがないか確認する
1番確実な方法は、指やタオルで頭皮を擦って臭いを嗅ぐ方法です。
しかし、①~③の方法でどれかひとつでも当てはまるようならば、頭皮の臭いが周囲に気づかれているかもしれません。
シャンプーした後や朝は臭いがない場合でも、仕事後になると臭いがキツくなる場合もあります。
よって、時間帯をずらしてながら頭皮の臭いを確認すると良いでしょう。
頭皮の臭いは上書きでは消せない
頭皮の臭いが気になったからと言って、ヘアコロンや香水、ヘアスプレーでごまかしている人もいるのではないでしょうか?
しかしこのような物は、臭いを消している訳ではありません。
頭皮の臭いは意外と強く、香水などで上書きしても効果は低く、逆に頭皮の嫌な臭いと香水の臭いが混ざり合って、さらに臭いがキツくなってしまうので注意が必要です。
頭皮の臭いの7つの原因とは
毎日シャンプーしているのに頭皮が臭う原因は、何らかの理由で過剰分泌された皮脂やきちんと排出されなかった古い角質などが酸化し臭いが出るようになるからです。
全身は皮膚で覆われていて、どの部分にも皮脂腺があります。
その中でも特に皮脂腺が多いのが、首から上の部分です。
顔からデコルテにかけては皮脂腺が手足よりも多く、Tゾーンは特に皮脂分泌が過剰です。
頬は1日中サラサラしていても、Tゾーンはテカリが気になる人も多いはずです。
実は、頭皮の皮脂腺量はTゾーンの2倍もあり、自分でも気づかないうちに頭皮はベタついているのです。
そのため、間違えたケアをしているだけで、酸化した皮脂やフケの臭いが強くなってしまいます。
①皮脂の過剰分泌
男性の方が体臭がきついと言われているのは、過剰に分泌される皮脂が原因です。
女性ホルモンのエストロゲンには、皮脂分泌を抑制する働きがあり、肌がサラサラな状態では皮脂による体臭はあまり気になりません。
一方、男性ホルモンには皮脂分泌を過剰にする働きがあり、酸化した皮脂によって体臭がキツくなってしまいます。
皮脂分泌が抑制されている女性の頭皮の臭いがキツくなるのは、このエストロゲンの分泌が減少する事が原因です。
よって、ホルモンバランスが崩れてしまう原因を対策する事により、頭皮の臭いを改善することができると言えます。
②ホルモンバランスの乱れ
エストロゲンの分泌は通常は年齢を重ねるごとに変化します。
エストロゲンは初潮から分泌量が徐々に増えて20代後半から特に増え、30歳をピークにして徐々に減少していきます。
つまり、女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、相対的に男性ホルモンが増えて皮脂分泌が過剰になります。
女性ホルモンが減少を始める30代以降に、女性が頭皮の臭いに悩む人が増えることもその為と言えます。
しかし、現在では本来エストロゲンの分泌量が多いとされる20代の女性でも、頭皮の臭いが気になる人が増えています。
それは、仕事や生活習慣によるところが大きく、ストレスや睡眠不足、過度の飲酒や喫煙などによって、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量のバランスが乱れてしまうからなのです。
③肌質の変化
顔や手足の肌と同じように、頭皮も肌であるため年齢に合わせて変化していきます。
一般的な特徴として、年代別に肌の水分量と油分量の傾向を下記にてご紹介します。
20代 | 水分量・油分量ともに豊富で、ふっくらしていて艶があります。 |
30代 | 水分量の減少が目立ち始めるのですが、油分量は変わらずにベタつきやすくなります。 |
40代 | 水分量・油分量ともに急激に減少し始め、肌の乾燥や小ジワが目立ち始めます。 |
このように、年齢によって肌の状態が変化していき、特に20代・30代の皮脂分泌が盛んな時期に間違ったヘアケアをしていると、頭皮の臭いの原因になってしまう場合もあります。
④間違ったヘアケア
皮脂量や水分量は、適度に無くてはならないものです。
しかし、皮脂の酸化した臭いを気にするあまりに、間違ったヘアケアをしている人も多いと言えます。
間違ったヘアケアの例として皮脂のベタつきが気になる人がしてしまうのが、「何度もシャンプーをしてしまう」「洗浄力の強いシャンプーを使う」などです。
皮脂は水分の蒸発を防ぐ役割があるのですが、皮脂を取りすぎてしまうと頭皮が乾燥してしまいます。
頭皮の乾燥を防ぐために、さらに皮脂が分泌されるようになり、結果頭皮のベタつきが悪化してしまいます。
⑤日焼けによる皮脂の過剰分泌
頭皮が青白い理由は、頭皮は髪で守られているのでメラニンがないからです。
メラニンはシミの原因になる為に、悪い物だと思う人もいるかもしれません。
実は、メラニンは紫外線のダメージから肌を守っている大切な色素なのです。
頭皮はメラニンがないので紫外線のダメージをもろに受けてしまいます。
さらに、紫外線を受け続けると肌を焦がすように軽い火傷の状態になってしまいます。
頭皮は紫外線や日焼けのダメージを防ぐために皮脂分泌が過剰になることから、結果的に頭皮のベタつきや臭いの原因となります。
⑥帽子や髪をまとめる行為
仕事柄、長時間にわたり髪をまとめたり、帽子やヘルメットをかぶらなくてはならない人いるかと思います。
また、紫外線による髪や頭皮のダメージを防ぐために帽子を日常的にかぶっている人もいるのではないでしょうか。
このような場合も、頭皮の通気性が悪くなり、蒸れて汗や皮脂の分泌が多くなって臭いの原因になってしまいます。
⑦慢性的な肩や首のコリ
頭皮とは関係ないと思われるでしょうが、肩や首がこっていると、近い部分である頭皮もこりやすくなってしまいます。
頭皮がこると血流が悪くなり、栄養が行き渡らなくなります。
新陳代謝が衰えると、古い角質がたまり皮脂と結びつき臭いを発生する原因となります。
頭皮の臭いを改善する4つの対策法
頭皮の臭いを改善するためには、臭いの原因となる過剰な皮脂、古い角質、増え過ぎた雑菌や常在菌を取り除き頭皮を清潔に保つ事が大切です。
そこで、具体的にはどのような対策を実践すればよいかご紹介します。
①正しいシャンプー
皮脂が分泌しやすく、汗もかきやすい夏には特にゴシゴシシャンプーをしてしまいがちです。
しかし、かえって皮脂分泌が悪循環になってしまう人も多いです。
よって、まずは基本的な対策として正しいシャンプー方法を実践するする事が重要といえます。
STEP1:ブラッシング
シャンプーをする前に、髪が乾いた状態でブラッシングをする事によって、髪についたホコリや汚れをある程度落とすことができます。
また、髪の絡まりをほどく事によって、キューティクルを傷めるのも防ぐことができます。
できれば静電気も防ぐ木製のブラシがおすすめです。
STEP2:ぬるま湯で予洗
理想的な温度は38℃程度のぬるま湯で予洗をします。
髪をさっと濡らすのではなく、3分ほどかけてしっかりと予洗をする事で、頭皮のホコリや角質などの8割程度が洗われます。
また、シャンプーの泡立ちも良くなるので少ない量で洗えますし、シャンプーの肌への影響を軽減する効果もあるので、しっかりと予洗をしましょう。
STEP3:シャンプーを手のひらで泡だてる
シャンプーをそのまま髪に付けてしまうと、頭皮や髪に余計な摩擦を与えてしまい髪や頭皮を傷つけてしまう場合があります。
よって、まずはシャンプーを手のひらで泡だててから髪に付けるようにしましょう。
また、シャンプーは髪を洗うのではなく、頭皮爪を立てずに指の腹で優しく洗いましょう。
STEP4:しっかり洗い流す
シャンプー後のすすぎが十分でない人が多いです。
しっかりと洗い流さないと、シャンプーが残ってしまい頭皮を傷めてしまう場合もあります。
よって、シャンプーする時間の1.5倍~2倍の手間をかけてしっかりと洗い流すようにしてください。
STEP5:トリートメントは毛先に
コンディショナーやトリートメントを頭皮に付けてしまうと、頭皮に余計な油分を与えベタつきの原因になったり、毛穴を詰まらせて切れ毛や枝毛の原因にもなってしまいます。
よって、コンディショナーやトリートメントは毛先につけるようにしましょう。
また、トリートメントやコンディショナーもシャンプーと同様にしっかりとすすぐことが大切です。
目安として頭皮のぬるつきが残らない状態まで洗い流すようにしましょう。
STEP6:ドライヤーできちんと乾かす
洗いっぱなしにしてしまうと、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり臭いの原因になります。
さらに、乾燥毛の原因にもなるのでドライヤーでしっかりと乾かしましょう。
ドライヤーは余計な熱を頭皮や髪に与えないように15cmから30cm程離して、ネープ部分(下から)頭皮からしっかりと乾かしましょう。
STEP7:烏龍茶ですすぐ
シャンプーの代わりに、烏龍茶で頭皮を洗う事も効果があると言われています。
烏龍茶には、ウーロン茶重合ポリフェノールと呼ばれる脂肪分解作用のある成分が含まれています。
よって、烏龍茶で頭皮を洗う事で、頭皮の毛穴に詰まった皮脂の分解を助けてくれます。
また、烏龍茶に含まれるカテキンには、脱毛の原因であるジヒドロテストロンを作り出す「5αリダクターゼ酵素」に直接働きかけて脱毛予防にもつながるのです。
さらにカテキンには、頭皮を抗菌・殺菌してくれる作用があるので、頭皮の臭いを改善する効果もあります。
烏龍茶を使用するタイミングは最後のすすぎです。
シャンプーは普段通りに行って、リンスやトリートメント、コンディショナーでケアをします。
トリートメントやコンディショナーのすすぎで烏龍茶を頭皮にかけます。
烏龍茶の臭いが気になる人は、仕上げにお湯ですすいでください。
②食生活の改善
肉や油の多い偏った食生活をしていると、頭皮の新陳代謝が衰え血行を悪くして老廃物が溜まりやすくなり、頭皮の臭いの原因になってしまいます。
糖分や脂質の摂取を抑えて、食物繊維を含んだ緑黄色野菜、肌の新陳代謝やホルモンバランスを整える大豆製品、GI値の低い魚介類や海藻類などを中心にバランスの良い食生活を心がけ対策しましょう。
③枕やピローケース
寝ている時に汗をかくことから、枕やピローケースは雑菌が繁殖しやすくなっています。
頭皮の臭いを防ぐためには、常日頃から枕やピローケースを清潔に保つ事が対策になります。
枕によってお手入れの方法は異なりますが、羽枕のように丸洗い出来ない場合、定期的に天日干しや陰干しをして風を通しし殺菌をしましょう。
④生活習慣の改善
睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスに悪影響を及ぼし肌トラブルの原因となり、頭皮の臭いの原因にもつながるのです。
また、喫煙や飲酒も肌には悪影響を与えるので、控えた方が良いでしょう。
頭皮の臭い対策法についてのまとめ
頭皮の臭いを改善する4つの対策法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
まだまだ多くのヘアケア方法はありますが、日常生活でも簡単に対策でき効果的な方法を中心にご紹介してきました。
その他にも、ヘッドスパやヘッドマッサージも頭皮の血行を良くして臭いを防ぐ効果があるのでオススメです。
頭皮も肌の一部です。
今回ご紹介した頭皮の臭いを改善する4つの対策法でしっかりとヘアケアをしていただき、肌状態を改善して心地よいシャンプーの香りがする健康的な頭皮を保っていきましょう。