頭皮のかゆみの原因とは?頭皮を改善する4つのヘアケア法!
毎日シャンプーをしているのに、頭皮がかゆいという経験がある人は多いと思います。
頭皮は外的な刺激を受けたり、生活習慣の偏りで機能が衰えやすく敏感に反応するのです。
かゆみが起こる原因は多くありますが、頭皮のケアが不十分だと一時的なかゆみに収まらずに頭皮湿疹になる場合もあります。
特に頭皮湿疹になると治療が必要なケースもあるので、そうならない為にもヘアケア法を見直してかゆみを改善したいですよね。
そこで今回は、頭皮のかゆみの原因と頭皮を改善するヘアケア法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
頭皮のかゆみの原因とは
シャンプーをしている時に、ついつい爪を立ててしてゴシゴシと頭皮を洗ってしまうという人はいますでしょうか?
頭皮はデリケートなので痛みが無くても傷つけている場合があり、頭皮のかゆみの原因になってしまうことがあります。
ここでは頭皮のかゆみの様々な原因について解説します。
カラーリングやパーマによる頭皮ダメージ
シャンプーでのダメージの他にも、カラーリングやパーマによって頭皮がダメージを受けることがあります。
頭皮が弱い人でなくても、日焼けや頭皮が乾燥した状態でのカラーリングやパーマは頭皮にダメージを与えます。
特にホームカラーリングをしている場合は、シャンプーでのクレンジング不足も大きな原因です。
また、スプレー剤などの整髪料が頭皮に付いたままシャンプーがしっかりと行えないと、毛穴に詰まりかゆみの原因になります。
シャンプーやコンディショナーの洗い残し
乾燥した状態やオイリー肌の状態の頭皮に合わないシャンプーを選んでいる場合は、頭皮のかゆみの原因となります。
さらに、自分の頭皮の肌質に合ったシャンプーやコンディショナーを使っていても、シャンプーでのすすぎ残しがある場合はかゆみの原因になります。
シャンプーの界面活性剤が頭皮に残ると刺激になってしまいかゆみに繋がります。
コンディショナーを髪だけではなく頭皮につけてしまっている場合も、毛穴を詰まらせてしまいます。
毛穴を詰まらせてしまうと、かゆみだけでなくクセ毛や毛が細くなってしまうこともあるので注意した方が良いでしょう。
皮脂の過剰な分泌
ストレスや脂質の多い偏った食生活が原因により頭皮がオイリー肌になると、皮脂と老廃物が毛穴を詰まらせてしまいます。
毛穴に詰まった皮脂は過酸化脂質という刺激物質に変わり、肌に刺激を与えることでかゆみの原因となります。
乾燥
頭皮の乾燥によって皮膚のバリア機能が低下すると、頭皮が刺激に敏感になってかゆみの原因となります。
シャンプーでの洗い過ぎによって必要な皮脂を取り除きすぎることや、ドライヤーの熱の当てすぎも頭皮を乾燥させる原因となります。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
マラセチアという真菌(カビの一種)が増殖する時に出す分泌物によって皮膚が炎症を起こす場合もあります。
マラセチアは皮脂や汗が大量にあるところに繁殖します。
清潔な頭皮であってもストレスやビタミン不足からでも発症するケースもあり、慢性化しやすい皮膚病の一つです。
アレルギー
アレルギーによる頭皮の皮膚炎は、乾燥してバリア機能が低下している状態で起こりやすいです。
喘息やアトピー性皮膚炎と同じように、アレルギーを起こす物質が体内に入ったり皮膚に触れると抗体反応が起こり血液中にヒスタミンが放出されることでかゆみの原因となります。
人によって引き金になる物質は違いますが、ダニやハウスダスト、花粉やシャンプーに含まれる成分など様々です。
病気の可能性も!
頭皮のかゆみは、頭皮の肌トラブルだけではありません。
自分では判りにくいのですが、病気の可能性もあります。
主な症状や特徴を書きますので、心配な場合は病院に行くことをおすすめします。
乾癬(かんせん)
赤い発疹の上にフケなどが出てくる症状で、表皮の細胞が異常な速度で再生されることで皮膚がどんどん剥がれ落ちるのが特徴です。
皮膚に炎症が起きることからかゆみの原因となります。
シラミ
シラミは、人から感染をし血液を吸って成長します。
血液を吸われることで、頭皮に強いかゆみが起こります。
水虫
水虫の原因になる白癬菌(はくせんきん)は、足のイメージがありますが頭皮にも感染する場合もあります。
白癬菌(はくせんきん)はカビの一種なので、湿った場所を好んで繁殖し汗や帽子などが原因で水虫になりかゆみを起こします。
頭皮を改善するヘアケア法
病気に感染した事による「かゆみ」は、病院で診てもらう事が解決策になります。
しかし、頭皮のヘアケアのトラブルによる「かゆみ」は、正しいヘアケア法を実践することで改善されます。
①シャンプーの方法
ヘアケア法で1番大切なのは、正しいシャンプーをすることです。
髪のダメージを整え艶のある髪質を保つことにも、普段のシャンプーが重要となります。
ここでは、頭皮改善に着目したシャンプー法について解説していきます。
肌質に合ったシャンプー剤を選ぶ
ノンシリコンタイプやボタニカル、オーガニックなど、様々な記載がされた種類のシャンプー剤があります。
よって、ドラッグストアなどでシャンプー剤を選ぶ時に、間違ったシャンプー剤を選んでいる人も多くいます。
乾燥肌の状態の人は、アミノ酸系シャンプーを選んで頭皮に刺激を与えないようにした方が良いでしょう。
また、オイリー肌の状態ではアミノ酸系シャンプーでは洗浄力が弱いので、石鹸系シャンプーや高級アルコール系シャンプーを使うと良いでしょう。
ブラッシングと充分な予洗
シャンプーをする前に、しっかりとブラッシングをしましょう。
その時の注意点として、頭皮にブラシを当てないように髪をとかしシャンプーでの摩擦を防ぐように気をつけましょう。
熱めのお湯は、頭皮に刺激を与えたり髪のキューティクルを立ち上げて水分を含んで膨らみやすい髪にしてしまうので、お湯の温度は38~40度のぬるま湯で予洗をしましょう。
予洗を充分に行うことは、頭皮の老廃物や髪に着いたチリやホコリなどの8割は落とせるので大切です。
シャンプー
頭皮に直接シャンプー剤が浸透してしまうと、シャンプー剤の界面活性剤が毛穴に残りやすくなって「かゆみ」の原因となります。
よって、手のひらでよく泡立てた状態で髪につけるようにしましょう。
頭皮を傷つけないように、ゆびの腹でマッサージをするように洗います。
マッサージをすることで、血行を良くするだけでなく開いた毛穴の汚れをしっかりと落とせます。
こめかみ部分やネープ(うなじや襟首)には汗腺も集中しているので、とくに念入りに洗うと良いでしょう。
すすぎ
すすぎは充分にするようにしましょう。
シャンプー剤の界面活性剤が毛穴に残っていると毛穴を詰まらせてしまう原因となります。
コンディショナーの付け方に気をつける
コンディショナーを頭皮につけてしまうと、毛穴を詰まらせて「かゆみ」の原因になります。
コンディショナーは髪だけにつけるように注意しましょう。
タオルドライとドライヤーの当て方
タオルドライはゴシゴシ拭かずに、髪の根元から、中間部分は髪を挟んでマッサージをするように優しく叩きます。
毛先は、タオルで挟んでギュッと握ります。
タオルドライの後には放置しないで、直ぐにドライヤーで乾かします。
この時に、ドライヤーの熱が頭皮に当たり過ぎないように30cmくらい離して熱を加えていきましょう。
一箇所に集中しないように、ドライヤーを常にまんべんなく動かして乾かしていくことがポイントです。
②食生活の改善
肉類に偏った食事や油っこい食事、暴飲暴食、アルコールなどは頭皮を敏感肌やオイリー肌にしてしまうこともあります。
偏った食生活では、特にビタミンB群が不足気味になるります。
よって、野菜中心のメニューや納豆・タマゴを摂取する食生活を心がけ頭皮の肌質を改善すると良いでしょう。
③ストレスをかけない
睡眠不足やストレスは、頭皮だけでなく肌全体のターンオーバー機能を衰えさせてしまいます。
健康な頭皮を保つ為にも、生活習慣を見直すことが大切です。
④サプリメント
肌の新陳代謝を正常に保つ働きを助けてくれる栄養素がビタミンB2やビタミンB6です。
食生活で摂りきれない場合は、サプリメントで補うことも効果的です。
頭皮のかゆみの原因についてのまとめ
「かゆみ」は頭皮の肌トラブルのサインであることが多いので、かゆいからと言って掻いてしまうと頭皮を傷つけて逆効果になります。
「かゆみ」になっている原因を正しく知り、適切なケアをしていくことがかゆみの改善の第一歩となります。
日頃からヘアケアと生活習慣に注意を払うことで、かゆみの起こらない健康な頭皮を守りましょう。