梅雨の髪の毛のうねりや広がりを改善するヘアケア法とは
ただでさえ、じめじめとして気分が落ち込みがちな梅雨ですが、さらにうんざりするのが湿気による髪の毛のうねりや広がりですね。
いくら時間をかけてスタイリングしても、湿度が高いとヘアスタイルはすぐに崩れてしまいます。
縮毛矯正やストレートパーマをかければ、うねりや広がりに悩むことはありません。
ですが、どちらも髪へのダメージが強いですし、根本的な解決策ではないので安易にかけないのがベスト。
実はうねりや広がりは、ちょっとした工夫やヘアケアで抑えることができるのです。
そこで今回は、梅雨の髪の毛のうねりや広がりを改善するヘアケア法をご紹介します。
ポイントさえ押さえておけば、髪の毛は意外と素直に言う事を聞いてくれるので、是非とも参考にして下さい。
梅雨の髪の毛のうねりや広がりの原因
うねりや広がりの原因は、くせ毛が遺伝したからというイメージがあるかもしれません。
確かに両親がくせ毛の場合、約8割の確率で髪質は遺伝すると言われているので、その場合はヘアケアをしても改善するのは難しいでしょう。
ですが、遺伝の有無に関わらず、髪の毛のうねりや広がりに悩み始めるのは思春期以降が圧倒的に多いです。
つまり遺伝的要素があるとしても、生活習慣やスタイリングに原因があると考えられるのです。
髪の毛のうねりや広がりの原因を知れば、より効果的なヘアケア法が見つかるので、まずは原因からチェックしていきましょう。
カラーリングやパーマのダメージ
髪の毛のうねりや広がりの一番の原因となるのが髪のダメージです。
その要因となるのは、ファッションの一部となるカラーリングやパーマです。
カラーリングやパーマは薬剤で髪の色素を抜いたり、コルテックスにダメージを与えて髪の毛を変形させます。
ダメージを受けると、髪の毛を保護するキューティクルが剥がれてしまいます。
キューティクルは髪の毛の内部の水分やタンパク質を守っているので、それが剥がれるとそれらの成分が流れ出てしまうのです。
水分を失った髪は、空気中の水分を吸収するため、髪の毛が膨張してうねりや広がりが引き起こされます。
間違った髪の毛の扱い方もダメージの原因に
髪のキューティクルが剥がれてしまうのは、髪の扱い方も原因になることがあります。
例えば、髪の毛を洗った後にタオルでゴシゴシこすったり、髪の毛が絡んでいるのに無理にブラシで梳かしたりすると、キューティクルは剥がれます。
また、髪の毛が濡れたままの状態で直接くるくるドライヤーを使うのもNGです。
特にシャンプー後の髪の毛は、シャンプーによって保護膜を失い、キューティクルが剥がれやすくなっています。
この状態の時に雑に扱ってしまうと大きなダメージを与えるので気をつけましょう。
紫外線やホルモンバランスの変化による頭皮環境の悪化
頭皮環境は、髪の状態に大きく関わっています。
髪の毛は頭皮の毛穴から伸びていくので、毛穴の状態によって髪がまっすぐになったりクセがでやすくなったりします。
毛穴は常に正しい円形を保てるものではなく、頭皮の環境によって変形します。
紫外線によって強いダメージを受ければ、ハリや弾力成分が失われることでたるみが生じます。
ホルモンバランスが崩れてしまえば、うるおいを保てなくなり、乾燥することでフケや皮脂汚れが蓄積して毛穴が詰まってしまいます。
毛穴が正常な形を保てていないと、髪の毛もまっすぐに成長できなくなるので、うねりが生じるようになります。
ホルモンバランスが崩れる原因
皮膚のうるおいを保持する働きを持つ女性ホルモンは、常にバランスよく分泌されるわけではありません。
過度のストレスが溜まると、自律神経が乱れます。
女性ホルモンは自律神経の近くから分泌されるので、自律神経が乱れることで女性ホルモンの分泌バランスも崩れてしまいます。
他にも、寝不足や睡眠の質の低下、不規則な食生活、更年期などでホルモンバランスは乱れます。
女性の体調は女性ホルモンによって保たれているので、変調を感じたらホルモンを整えられるように生活習慣を見直しましょう。
加齢やダメージによる毛穴の歪み
頭皮は顔と同じ肌ですから、加齢やダメージによってハリが失われるとたるみが引き起こされます。
顔の皮膚がたるむと毛穴も楕円形に広がることから分かるようのい、頭皮がたるむと頭皮の毛穴も同じ状態になってしまいます。
伸びた髪の毛を支える毛穴がたるんでしまえば、髪はまっすぐに成長できなくなります。
また、頭皮が紫外線などでダメージを受けると、シワができたり角質肥厚が起こり毛穴が歪んでしまいます。
毛穴の歪みは目に見えませんが、顔周りの遊び毛がくせ毛のようになっていると毛穴の歪みの可能性があるので注意してください。
不規則な食生活による栄養不足
髪の毛も皮膚と同じように新陳代謝によって健康を保っています。
健康な髪の毛は、内部の構造もしっかり作られているので、適度な太さでしなやかさや柔軟性を備えています。
しかし、栄養が不足していると新陳代謝が低下して、髪の毛の傷みが修復されなかったり、健康な髪が成長出来なかったりします。
すると中身がスカスカになってしまうので、うねりや広がりが起こってしまいます。
髪の原料はアミノ酸から作られるタンパク質ですが、他にもあらゆる栄養素が髪の構成に関わっています。
そのため、外食が多かったり偏った食事内容だったり、食事が不規則だと栄養が不足することが、間接的に髪の毛のうねりや広がりの原因となるのです。
頭皮の硬化
頭皮が硬いか柔らかいか、普段は気にすることもないかもしれません。
しかし、頭皮が硬くなっていると、血行が悪くなってしまうので栄養が行き渡らなくなります。
栄養バランスの整った食事をしていても、頭皮が血行不良の状態では毛根組織に十分な栄養を届けられません。
栄養が届かなければ、髪は中身がすかすかのまま成長してしまいます。
髪の内部構成が崩れいていると、外部から余分な水分を吸収しやすくなるため、うねりが生じてしまうのです。
姿勢が悪いと頭皮が硬くなる
頭皮が硬化する原因は、加齢や紫外線などのダメージが挙げられますが、それよりも姿勢が悪いせいで硬くなっている人が増えています。
長時間デスクワークをしていたり、スマホをいじる時間が長いと、顔は自然に下を向いてしまいます。
また、肩や腰も丸まってしまうので、猫背やストレートネックが引き起こされます。
姿勢が悪くなると筋肉の可動域が狭くなるため、背中から首、そして頭にかけての筋肉の可動域も狭まることで頭皮が硬くなってしまうのです。
他にも運動不足や肩こり、首こりを放置したりすると頭皮は硬くなります。
ですので、頭皮の状態は定期的にチェックして、動きが悪いと感じたらマッサージなどで柔らかくしてあげましょう。
梅雨の髪の毛うねりや広がりを改善するヘアケア法
髪の毛のうねりや広がりを改善するには、原因に即したヘアケア法を実践することがポイントです。
ただし、人によっては複数の原因が重なっていることもありますし、原因が特定できないこともあるでしょう。
ですのでヘアケア法も1つではなく、できればすべて実践するのが改善への近道になります。
ここでは髪の毛のうねりや広がりの3大要因となる毛穴と髪の栄養、そして髪のダメージにアプローチするヘアケア法をご紹介します。
どれも、特に面倒な方法ではありませんし、実践することで美髪への効果も期待できるので、ヘアケア習慣に取り入れていきましょう。
毛穴をしっかり洗って歪みを改善
頭皮のたるみでも毛穴は歪みますが、一番の原因は皮脂汚れやシャンプーのすすぎ残しによる汚れの詰まりです。
汚れの詰まりによる毛穴の歪みは、度合いの違いはあっても多くの方に現れやすい症状です。
また、毛穴が詰まると頭皮環境が悪化し、健康な髪の成長も阻害されてしまいます。
ですので、毛穴をしっかり洗って汚れを残さないことがヘアケアの基本になります。
髪の毛の汚れはシャンプーで簡単に落とせますが、毛穴は髪に邪魔されてしまい洗いづらいので、正しいシャンプー方法を実践してください。
毛穴の汚れを取る正しいシャンプーの方法
まず、シャンプーの前にスカルプブラシを使ってブラッシングをします。
スカルプブラシは毛先が丸まっていますから、ブラッシングをするだけで毛穴の汚れを浮かせ、さらに頭皮の血行を促進するのでぜひ活用しましょう。
ブラッシングが終わったら、38度ぐらいのぬるいお湯で、頭皮をメインにプレ洗いをします。
次に、シャンプーを手のひらでしっかり泡立てたら、頭皮にまんべんなく付けます。
指の腹で小さい円を描きながら、毛穴を洗うイメージでシャンプーをしましょう。
最後は、シャワーのお湯を頭皮に当てながら、すすぎ残しがないようにしっかり全体をすすいでください。
規則正しい食生活で内側からケア
人間の体は、すべて栄養によって作られています。
髪の毛も同じで、ダメージを受けても栄養を受け取ることで修復されますし、新しい髪の毛が生成されます。
栄養を受け取るのも、代謝によって髪が再生されるのも体の内側です。
ですので外側からのケアも大事ですが、内側からのケアもしっかり行いましょう。
内側からのケアで一番大事なのは、髪の毛の栄養や髪を生成する機能に必要な栄養を補給することです。
栄養補給では、どれか一つを摂取すれば良いというものではなく、バランスよくいろいろな種類を摂るのがポイントです。
ご飯とお肉やお魚などの主菜、野菜をたっぷり摂れる副菜、汁物というように、バランスの整った食生活を心がけて健康な髪を作っていきましょう。
過度の食事制限ダイエットは止めましょう
ファスティングダイエットや糖質制限ダイエットは、短期間で効果が出ます。
しかし食事を制限するダイエットの効果は一時的なもので、普通の食事に戻せばリバウンドしてしまいます。
さらに問題なのは、食事制限系のダイエットは深刻な栄養不足を引き起こすことです。
ダイエット中も体は新陳代謝を行っていますから、栄養が不足するとすべての代謝が滞ります。
そこから代謝を回復させるには長い時間がかかりますし、髪の代謝もなかなか元に戻らず、傷みを悪化させるので過度の食事制限は止めましょう。
ダメージケアで水分バランスを整える
髪のダメージが蓄積している限り、何をしてもうねりや広がりは改善できません。
少しでも髪がパサついたりごわついたり、軋むという場合はダメージケアが必須です。
外側からのダメージケアは、ヘアパックをするのがおすすめです。
ヘアパックにはダメージを修復する成分や水分保持をサポートする成分が含まれているので、水分バランスを整えて湿気に負けない髪を作ってくれます。
また、ダメージの要因となる紫外線をカットするのも忘れないでください。
日差しが強い日は帽子や日傘、スプレータイプの日焼け止めなどを使い、ダメージの進行を防ぐこともダメージケアにつながります。
スタイリングで髪の毛のうねりや広がりを防げる?
うねったり広がったりする髪は、ヘアケアで根本から改善するのがベストです。
ですが、髪の毛の状態というのは、ヘアケアをしてすぐに変わるわけではありません。
まとまりやすくなるまでには、ある程度の時間が必要になります。
それまでの間は、スタイリングにひと手間を加えたり、新しいスタイリング剤を取り入れるのがおすすめです。
ちょっとしたポイントでうねりや広がりを防ぐことができるので、参考にしてみてください。
うねる髪はドライヤーのかけ方を見直す
うねりやすい髪の毛は、ドライヤーのかけ方で症状を軽くすることができます。
ポイントは、髪の根元から乾かすことです。
まっすぐにするために髪の毛を念入りにドライヤーしたり、アイロンをかける方も多いようですが、肝心なのは髪の根元です。
手ぐしで髪を下に引っ張りながら、根元にドライヤーを当てましょう。
根元が乾いたら、最後は冷風にして粗熱を取ってください。
熱で髪の根元の向きをまっすぐにして、冷風で固定することで、ひどいうねりを解消できます。
広がる髪のヘアケアにはオイルがベスト
湿度が高いと髪が広がると言う方は、ヘアケアアイテムにオイルを取り入れましょう。
髪の毛が広がるのは、空気中の水分を吸収しすぎてしまうことが要因です。
オイルの油分で髪に油膜を張れば、余分な水分を吸収しなくなるので、髪の毛の広がりを防げます。
ただし、オイルを付けるのは髪の中間から毛先だけにしてください。
根元から付けてしまうと、べたっとして不衛生な印象になってしまいます。
また、オイルは少量を手のひらに伸ばし、髪がべたつかないように量をコントロールしながら付けていくのがポイントです。
梅雨の髪の毛のヘアケア法まとめ
年齢とともに、髪の毛がうねったり広がったりするのはしょうがない、と諦めている方も多いかもしれません。
確かに、肌だけではなく髪の毛も加齢で老化するのはしょうがないことです。
ですが、髪の毛はヘアケアをきちんと続けていれば、美しさを保てるパーツです。
うねりや広がりの悩みも、ヘアケア次第でツヤサラ髪にすることは可能なのです。
そこを諦めてしまったり、手を抜いたケアしか出来ていなかったりするのがまとまらない髪の毛の原因とも言えます。
髪の状態は生活習慣によって大きく変わるので、毎日の習慣にヘアケアを取り入れて、女性の魅力を高めてくれるツヤサラ髪を手に入れましょう。