梅雨の髪の毛湿気対策!髪をまとめるヘアケア法とは
梅雨になると、髪の毛がまとまらないというお悩みを持つ人も多いのではないでしょうか?
髪質によっては、ウネリが出たり、広がってしまったり、ぺったんこになってしまいます。
朝、時間をかけて髪の毛を整えても、1日持たなくては憂うつになってしまいますね。
そこで今回は、「髪型が決まらない」というお悩みを解消するヘアケア法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
梅雨の時期に髪の毛がまとまらない原因
ストレートの髪質の人は、髪の毛にボリュームが出てしまい、抑えられない状態になってしまう場合が多く、くせ毛の人はぺったんこになってしまったり、ウネリが抑えられない状態になりやすいです。
髪の毛が梅雨の湿気のせいでまとまらない1番の原因は、髪のキューティクルのダメージによるところが大きいと言えます。
キューティクルがダメージを受ける原因
髪の毛は、さまざまな外的刺激が原因でダメージを受けています。
キューティクルが損傷して、髪の水分やタンパク質が流出してしまうと、髪はスカスカになって乾燥してしまいます。
空気中の水分をキューティクルの傷んだ部分から吸収して、うねりや余分な広がりに繋がるのです。
それでは、髪のダメージの原因はどのようなものがあるか解説していきます。
①カラーやパーマによるダメージ
カラー剤やブリーチ剤、パーマ剤の繰り返しによって、髪の毛はダメージを受けます。
とくに毛先は複数回の刺激をうけている場合が多く、切れ毛や枝毛になっている事もあります。
②紫外線によるダメージ
髪の毛は顔の約5倍の紫外線量を受けており、ひどい場合は火傷状態になっている事もあります。
③ドライヤーなどの熱によるダメージ
髪の毛はケラチンというタンパク質でできています。
このタンパク質は熱に弱く、ドライヤーなどの熱によって熱変性(タンパク質変性)を起こしてしまい髪の毛が傷んでしまします。
一度傷んでしまうと元には戻らずに、さらに日常的に損傷していきます。
④ブラッシングやカットによるダメージ
無理なブラッシングをし過ぎてしまうと、キューティクルを損傷してしまいます。
またカットにした髪の毛は、内部がむき出しになって間充物質外的流出しやすくなってしまい、パサパサの髪になってしまう場合もあります。
⑤シャンプー剤によるダメージ
ドラッグストアで販売されているシャンプーの多くは、石油系や合成の界面活性剤や防腐剤などが使われています。
洗浄力は強いのですが、必要な皮脂や油分まで取って髪のきしみの原因になってしまいます。
髪質別の髪の毛がまとまらない原因とは
梅雨時期に髪質によって髪の毛がまとまらない症状はそれぞれです。
そこで、様々な髪質によっての髪の毛がまとまらない原因をご紹介します。
ストレートでボリュームが出てしまう
ストレートの髪質に多い悩みは、ボリュームが出てしまうことです。
梅雨時期に髪のキューティクルがダメージを受けていると、より膨らんでしまいます。
髪の毛は海苔巻きのような構造になっています。
髪の芯(メデュラ)は具、タンパク質の皮脂(コルテックス)はごはん、表皮(キューティクル)は海苔といった構造になっていると考えやすいでしょう。
キューティクルがダメージを受けて剥がれてしまうと、皮脂が流出して中がスカスカになってしまい、普段の髪の毛の水分量も少なくなっています。
その状態で、剥がれたキューティクル部分からコルテックス部分に水分が吸収され溜め込まれてしまいます。
キューティクルが正常ならば、日常的に水分量は11%から16%に保たれており、湿気を含んだ膨張率は少なくなります。
しかし、ダメージを受けていると水分がキューティクルが傷んだ部分からより吸収されて膨らんでしまうのです。
くせ毛のうねりが大きくなる
髪の毛は湿気を吸収して膨らむと、キューティクルの内側にあるコルテックス内のタンパク質の結合が切り離されてしまい、そのままタンパク質のズレから髪の毛がうねります。
ぺったんこになってしまう
湿気を含むと起こる症状ですが、一般的にぺったんこになってしまう人の髪質は次の通りです。
- 髪のボリュームが少ない
- 髪の毛が細い
- 髪の毛が柔らかい、猫っ毛
- 髪の毛がダメージによって弱っている
ボリュームが出てしまう場合と同じように水分が髪の毛に入り込むことは同じなのですが、髪の毛のボリュームが少なかったり、細かったりすると、髪の毛がその重さに耐えられずにぺったんこになるというわけです。
梅雨に髪の毛をまとめる対策法
特に髪の毛が広がってうねりが出るタイプの人は、髪のダメージを修復しながらスタイリングで髪の毛を落ち着かせることが大切です。
ここでは、梅雨に髪の毛をまとめる対策法をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
シリコンシャンプーを使う
シリコンシャンプーは、髪の毛のボリュームを抑えたい人にはオススメです。
髪の毛の通りを良くして、ボリュームを抑えて髪全体を落ち着かせてくれます。
さらにシリコンは、髪の毛のきしみを無くして摩擦も減るので、ダメージヘアにはオススメです。
また、髪の毛が広がったりうねりがでる人の場合は、ダメージが心配されます。
よって、洗浄力は弱くて洗い上がりはサッパリしないかもしれませんが、アミノ酸系のシャンプーを使用することをオススメします。
髪の毛をまとめるシャンプー方法
シャンプーで余計な刺激や摩擦を髪に与えていては、髪はダメージを受けて乾燥しやすい状態になってしまいます。
よって、髪の毛をまとめる正しいシャンプー方法を取り入れて実践してみてください。
①ブラッシング
ブラッシングをつい省いてしまう人がいます。
髪のもつれやホコリを目の粗いブラシでよくとかして落とすようにしましょう。
②しっかりと予洗をする
髪の毛だけでなく地肌からしっかりと濡らすようにしましょう。
この素洗いで髪の汚れの約7割を落とすことができます。
頭皮も軽くマッサージするようにしながら、しっかりと予洗しましょう。
③水気をきる
髪の水気をきる場合、お湯と一緒にシャンプーが流れてしまうと思い込み、必要以上に髪をこすってしまう人がいます。
しかし、髪の毛に余計な摩擦を与えて傷めてしまうことになるので注意しましょう。
④シャンプーの量
シャンプーの量は多過ぎても髪に負担をかけることになるので、ミディアムでワンプッシュを目安に量を調整しましょう。
⑤シャンプーの付け方
シャンプーは頭皮に原液を直接つけてしまうと、洗い残りしやすくなります。
よって、まずは手のひらでしっかりと泡だてて地肌につけるようにしましょう。
シャンプーを地肌につけたからといっても、髪は自然に洗えています。
シャンプーで1番洗いたいのは、髪の毛よりも地肌あることを理解しましょう。
⑥指の腹で丁寧に洗う
爪を立てないように指の腹で円を描くように丁寧に洗い頭皮をマッサージした後、ジグザグとさらにマッサージしながら洗うようにしましょう。
⑦すすぎはしっかり行う
頭皮にシャワーヘッドを当てて地肌からしっかり洗い、ぬるつきがなくなるまで流すようにしましょう。
⑧トリートメント
きちんと水気を切ってからトリートメントで保湿して、髪の水分コントロールを守りましょう。
まずトリートメントを毛先から全体に行き渡らすようにします。
地肌につけないように、髪の中間から毛先にトリートメント剤を手ぐしでまんべんなく行き渡らせましょう。
ミディアムでさくらんぼ程度の量を目安にすると良いでしょう。
次に、毛先は揉み込むように、指2~3本で毛先をつまんで下に滑らせるようにします。
浸透力が高まり、しっとりとした仕上がりの髪の毛になります。
長くても10分を目安に、蒸しタオルで髪を包み3~5分置きましょう。
すすぎは余分なヌルヌル感が取れる程度で、流しすぎないように注意が必要です。
⑨タオルドライをしっかりすること
毛先の水気をしっかりときったら、両手で円を描くように乾いたタオルで頭皮から拭き始めます。
シャンプーと同じように、指の腹で頭皮を包んでマッサージをするようにしながら拭きましょう。
ゴシゴシ拭くと髪をタオルの摩擦で傷めるので、長い髪はタオルを持った手で髪を挟みこんで水分をふき取るようにします。
⑩洗い流さないトリートメントやオイルを付ける
髪が濡れているうちに、真珠大ほどの洗い流さないトリートメントやオイルを髪につけてからドライをしましょう。
⑩ドライする
ドライヤーは頭皮から30㎝程離して、後ろから前に髪を流したい方向に当てます。
頭皮部分をしっかり乾かしてから、毛先は最後に弱風で乾かしましょう。
オーバードライは髪を傷めてしまうので、根元を中心にボリュームを抑えたい場合は上から下に、ボリュームを出したい場合は下から上に乾かします。
濡れた髪にブラッシングをすると、キューティクルを傷めてしまうので、ある程度乾いてから、下から優しく行いましょう。
⑪自然乾燥はNG
自然乾燥は髪の保湿を損なうので、きちんとドライヤーで乾かすようにしましょう。
梅雨の髪の毛湿気対策のまとめ
梅雨の湿気で髪の毛がまとまらないからと言ってやみくもにカットをするはおすすめしません。
日々のヘアケアを大切にして、頭皮の地肌から健康な状態を守ることが大切です。
今回紹介した梅雨の髪の毛湿気対策を実践していただき、季節に振り回されない艶のある髪を手に入れましょう。