トリートメントの使い方や選び方!髪に潤いを与える正しい使い方とは
カラーをしたりパーマをかけて、美容院でトリートメントを進めるられた事がある人もいるのではないでしょうか?
夏の紫外線や冬の乾燥などで、気がつくと枝毛や切れ毛ができていて、髪のダメージが気になっている人もいると思います。
髪のダメージを修復するためにトリートメントをしようと思って見ても、美容院でトリートメントをすると料金が高くて日常的にはできないと感じてしまう事もあるかもしれませんね。
しかし、セルフケアでトリートメントの使い方を間違えていると、髪や頭皮にかえって悪影響になる場合もあるのです。
そこで今回は、自宅でセルフケアでトリートメントをする場合の正しい使い方や選び方をご紹介します。
どのようなポイントを押さえてトリートメンを行えばよいかなど良いなどもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
トリートメントとコンディショナーの違いは?
トリートメントの使い方や選び方についてご紹介する前に、トリートメントとコンディショナーの違いについて解説します。
よくドラッグストアでシャンプーとセットで購入している人も多いかもしれません。
しかし、トリートメントとコンディショナーやリンスの違いがわからないと言う人も多いのではないでしょうか?
まず、リンスとコンディショナーは主に髪の表面をコーティングして、キューティクルの傷みを防ぎながら指通りを良くする働きがあります。
元々はリンスが先に開発されて、シャンプーでアルカリ性に傾いてきしんだ髪のpHを整えて指通りをよくする物でした。
また、コンディショナーは髪をコーティングする事で、ドライヤーの熱による負担を和らげます。
一方、トリートメントは主に髪の内部に水分や油分を浸透させて、髪のダメージを修復する働きがあります。
髪に潤いを与えて、傷みがちな髪を健やかに保ちます。
コンディショナーとトリートメントの大きな違いは、髪の表面に働きかけるか、髪の内部に働きかけるかの違いです。
最近では、リンスやコンディショナーの中にも髪の内部に浸透してダメージを修復する効果のある物もあります。
また、トリートメントはリンスやコンディショナーの機能を併せ持つタイプが多く、トリートメントだけで毎日のお手入れは十分だと言う人も多いです。
トリートメントの効果とは
トリートメントは髪の表面をコーティングする働きと、内部に栄養を補給する働きがあります。
では、それぞれにどのような成分でどのような効果があるのかを解説していきます。
効果①:髪の表面をコーティングする
髪の表面に働きかける代表的な成分は「シリコン」で、高分子化合物の総称で工業的には合成樹脂として用いられています。
トリートメントには、シリコンの他に「ポリペプチド」「オリーブオイル」「コレステロール」などの油分が含まれています。
それらが複合的に作用し、髪の表面を包んでいるキューティクルを保護する事で、髪にコシを与えて手触りの良い髪質にするのです。
効果②:髪の内部に栄養を補給する
毛髪タンパクやアミノ酸成分が髪の内部に浸透して補修します。
髪の毛はタンパク質でできていて、このタンパク質がダメージを受けて髪が傷むので、その成分を補給するのです。
栄養分を補った髪の毛をコーティング剤で包んで閉じ込めることによって、トリートメントは髪に良いと言われるのです。
トリートメントの選び方のポイント
①製品によって成分の含有率が違う
市販されているトリートメントは、成分の含有率が微妙に違います。
よって、自分に合ったものを選び使うことが大切です。
人によって髪質やダメージが違うので、他の人が良いと勧めても自分に合っているトリートメントとは言い切れません。
そこで、選ぶ時には自分の髪の状態と製品の成分表示を見比べて選ぶ必要があります。
しかし、成分表示を見てもよくわからない人も多いと思います。
そのような場合は、美容院でプロの美容師に選んでもらい店舗販売しているトリートメントを使うことをおすすめします。
その他に、商品を選ぶ場合のポイントしてシャンプーと同じシリーズで揃えると良いでしょう。
シリーズでセットで使うメリットは、より効果が発揮できるように商品開発をしていることです。
シリーズで揃えることで香りも統一されるメリットもあります。
②注意したい成分は?
トリートメントの主な成分は、カチオン界面活性剤で、静電気が発生するのを防ぐ効果があります。
そのため、カチオン界面活性剤が多く含まれるトリートメントでヘアケアをすると、髪が静電気を帯びずにしなやかになります。
また、シリコンが感触を上げる為に含まれていますが、このサラサラ・ツルツルの状態は一過性のものです。
長期使用するとパーマがかかりにくくなってしまったり、毛根に詰まると皮脂の分泌を防いでしまうので、シリコン入りのシャンプーを継続して使用はしない方が良いでしょう。
髪に悪影響を与える成分には、
- 低分子性カチオン界面活性剤
- 合成界面活性剤
- 酸化防止剤
- タール色素
などがあります。
これらの防腐剤や酸化防止剤、安定剤などが多く含まれるトリートメントは、刺激が強く髪質によっては髪の毛を傷めてしまう原因にもなるので注意が必要です。
髪に潤いを与えるトリートメントの正しい使い方
トリートメントには、アウトバストリートメント(お風呂から出て使用して洗い流さない種類)とインバストリートメント(お風呂の中で使用し洗い流す種類)があります。
ここでは、それぞれの使い方や、髪に潤いを与えるためのポイントをご紹介していきます。
①インバストリートメントの正しい使い方
最近では、カラートリートメントと呼ばれる髪に着色する目的で開発されたトリートメントや、ボリュームアップを目的としたトリートメントもあります。
その人によって、ニーズは違うと思いますが、自分の目的に合わせたトリートメントを選びましょう。
使い方
- シャンプー後は髪についた水気をしっかり切ってから、トリートメントを付けます。
髪に余計な水分が残っているとトリートメントの成分も薄くなってしまうので、面倒だと思ってもしっかり水気を取るようにします。 - 適量のトリートメントを手にとり、両手をすり合わせて指の間に広げ毛先からつけていきます。
- 毛先を中心に手ぐしでムラにならないよう、トリートメントをしっかりと馴染ませます。
この時のポイントは、毛先を強く擦らないようにする事です。
濡れた毛先は髪同士が擦れることによって、枝毛や切れ毛の原因になってしまいます。
また、ムラなくトリートメントをつける為に、ロングヘアーの場合はあまりテンションをかけないで、トリートメントを付けた毛先を捻り上げると均等にトリートメントが浮き出てきます。 - トリートメントを付けるポイントとして、頭皮に付かないようにする事が大切です。
頭皮にトリートメントが付いてしまうと、毛穴をふさいでしまい頭皮に負担がかかり髪を細くしてしまったり、髪を傷めてしまう可能性があるので根元から離します。 - 目の細かいクシを濡れた髪に使うと、キューティクルを傷めてしまう原因になってしまうので、トリートメントの後に使うクシは出来るだけ目の粗いものを使います。
また、クシで髪をとかす時に髪がからまってもひっぱったり無理にクシを通そうとしないで、からまった糸を1本ずつほどいていく様にからまりを取ります。 - ポイントとして、ラップで頭全体をパックするように包み込んでバスタブに浸かります。
ラップを使うと、蒸気を閉じ込めてトリートメントの有効成分がより髪に浸透するのです。
ラップを用意する事が面倒だと思う場合は、シャワーキャップでも良いでしょう。
さらに、ラップの上からレンジで2分ほど温めたホットタオルを巻くと、さらにスチーム力がアップしておすすめです。
そのまま、3~5分、長くても10分程度リラックスしながら放置します。
※ちなみにコンディショナーは、髪を表面から整えるものなので、髪全体になじませたら直ぐに洗い流します。 - すすいでいる手のヌルヌル感が無くなるまで、しっかりとすすぎましょう。
すすぎが十分でないと、髪に残ったトリートメントが頭皮のフケや痒み、また背中ニキビの原因になる事もあるのです。
②アウトバストリートメントの正しい使い方
洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)には、オイルタイプ・ミルクタイプ・ミストタイプがありそれぞれに特徴があります。
さらに、一般的に洗い流さないトリートメントは、「濡れた髪に使うタイプ」と「乾いた髪にも使えるタイプ」があります。
トリートメントのパッケージに使用方法が記載されているので、使用方法を確認して使いましょう。
オイルタイプ | 髪に潤いを与え、枝毛や切れ毛などのダメージを防ぐ効果があり、熱によるダメージを防ぎたい人におすすめです。 |
ミルクタイプ | 保湿成分が配合されているものが多く、傷んだ髪に潤いを与えるので、髪が広がりやすい人におすすめです。 |
ミストタイプ | ミルクタイプ同様に潤いを与え、髪へのなじみが良いので、朝のスタイリングにもおすすめです。 |
使い方
- シャンプー、リンス後の洗った髪をしっかりタオルドライします。
- メーカーのおすすめの使用量を目安に、適量のトリートメントを手に取り、指の間、手のひら全体に広げて、毛先からつけて全体に伸ばしていきます。
- 髪を内側からすくい取るように軽く握って、揉み込むようにして髪全体になじませます。
インバストリートメント同様に、髪同士を擦らないようにする事が大切です。なじませた後に、髪に指を通して指通りが良ければ、適量です。
指に髪が絡まる程度のキシミを感じる時には、トリートメントが足りていない場合があるので、トリートメントを少し足すと良いでしょう。
アウトバストリートメントも頭皮につけてしまうと、毛穴をふさいでしまい頭皮を傷めたり、髪を細くしてしまう原因になる事もあります。
よって、頭皮には付けずに毛先からキシミを感じる範囲で付ける事をおすすめします。
③トリートメント後の注意点
髪をしっかり乾かす
髪が濡れたまま放置すると、頭皮に雑菌が繁殖する事があると言われています。
また、濡れたまま寝てしまうと髪に余計な摩擦を与えて傷める原因にもなります。
どのようなトリートメントを使った後でも、しっかり乾かしてトリートメントの有効成分を髪に閉じこめましょう。
ドライヤーの熱の当て方に注意する
ドライヤーの熱で髪を傷めてしまっては、せっかくのトリートメントの効果が薄れてしまいます。
よって、ドライヤーの熱を髪に当てすぎないように、15~20cmほど距離をおいて使用してください。
頭皮の根元付近の方が毛先よりも乾きにくいので、根元から毛先に向かって乾かします。
ドライヤーで髪を乾かす際は、乾きにくい髪の内側に指を入れ、髪の中に風を送り込むように乾かすと良いでしょう。
髪の長い人は、髪をタオルで全体に包んでタオルごと温めて髪を乾かしましょう。
ドライヤーの熱が直接髪に当たらないので、ダメージが気になる人にもおすすめの方法です。
トリートメントの使い方や選び方についてのまとめ
今回ご紹介したトリートメントの使い方や選び方についていかがでしたでしょうか?
夏の紫外線や冬の乾燥など、一年中髪にダメージを与える要素はたくさん潜んでいます。
美容院でトリートメントをするだけでなく、自宅でもトリートメントを上手に使って潤いのある艶髪を守っていきましょう。