ヘアカラーを長持ちさせる方法!原因と正しいセルフケア法とは
カラーチェンジをして、思い通りのカラーになると嬉しいですよね。
しかし、少し日にちが経つと色褪せてしまったり、艶がなくなってバサバサになることもあります。
髪の根元が伸びるのは仕方がないとしても、ヘアカラーの色をできるだけ長持ちさせたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ヘアカラーが長持ちできるセルフケアや長持ちさせる方法をご紹介していきますので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
目次
ヘアカラーの種類と染まるメカニズム
ヘアカラーと言っても、主にヘアダイとヘアマニキュアに分類されます。
まずは、それぞれの染まるメカニズムについて解説していきます。
ヘアダイ(永久染毛)は、アルカリ性の薬剤と過酸化水素水の酸化剤を混ぜて髪を染めます。
染まるメカニズムは、アルカリ性の薬剤がキューティクルを開いて、そこから染料が髪の内部に浸透していきます。
酸化剤が髪の色素を脱色して、そこに染料と酸素が結びついて酸化し色を発色させて染まるのです。
一方ヘアマニキュア(半永久染毛)は、髪の表面に染料をコーティングするので髪へのダメージが少なく、ホームカラーでも薬剤を混ぜないので手間も少なくカラーリングができます。
色の抜け方
ヘアダイ(ヘアカラー)は、元の髪を切り脱色させてから色を発色させているので、色落ちした時には黄色がかった茶色になったり黒く染めた場合は赤みが強くなる特徴があります。
一方ヘアマニキュアは、全体的に色が薄くなってくるのですが、特に塗っている回数の少ない根元付近が薄くなります。
また、染まる時にも脱色をしていないのでグレーヘアーと黒髪で色の出方に違いがあり、元の髪の色によっては出にくい色があるのが特徴です。
ヘアカラーをするにあたって、日本人の黒髪は赤い色素が多いので暖色系は発色しやすいのですが、アッシュなどの寒色系は染まりにくくなっています。
ヘアカラーの色落ちが早くなる原因とケア方法
色が落ちてしまったり、染める色によってはすぐに抜けてしまうこともあります。
そこで、一般的に色が抜けてしまう原因と、それに合わせた長持ちさせる方法を解説します。
ヘアカラー後のシャンプー方法とは
洗浄力の強いシャンプー剤は使用しない
ドラッグストアなどで、高級アルコール系シャンプーを使っている人が多いです。
このような商品は強い洗浄力があり洗い上がりはサッパリしますが、洗浄力が強いことで髪の表面のキューティクルが剥がれやすくなってしまいます。
特にラウレル硝酸、硝酸、オレフィンースルホン酸は、ヘアカラーの色を落としやすい成分なのでヘアカラーをした後には使わない方が良いでしょう。
キューティクルが傷んでしまうと、カラー剤が退色しやすく色も落ちやすくなってしまいます。
よって、アミノ酸系シャンプーや美容院などでカラー専用のシャンプー剤を選ぶことをおすすめします。
ヘアカラー後のシャンプーは最低24時間あける
美容院で髪を染めたりホームカラーをした後には、ヘアカラーのクレンジングのシャンプーだけにした方が良いでしょう。
自宅に帰ってその日にシャンプーをしていると、退色を早めてしまいます。
ヘアカラーが髪の内部にまで浸透して、色が定着するまでには日数が必要です。
色によっては一週間くらいかかる場合もあります。
ヘアカラー後はせめて24時間はシャンプーを避けた方が良いでしょう。
ぬるま湯で髪を洗う
熱いお湯でシャンプーをしていると、キューティクルが開きやすくなってしまい髪の保湿成分が抜けて髪を傷めてしまいます。
キューティクルがスカスカになると、ヘアカラーの色素が落ちやすくなります。
また、ヘアカラーは熱にも弱いので38℃くらいのぬるま湯でシャンプーをするようにして下さい。
髪の洗い方とタオルドライ
ゴシゴシと洗っていると、頭皮や髪のキューティクルに余計な摩擦を与えてしまいます。
シャンプー剤を手のひらで泡だてて、泡で優しく洗うようにするとアカラーが長持ちします。
また、タオルドライはゴシゴシと拭いてしまうとキューティクルに摩擦が加わってしまうので、軽くたたいて優しく包んで拭くとキューティクルを傷めません。
トリートメントを使う
ヘアマニキュアならば髪のキューティクルのダメージは少ないのですが、ヘアカラーをした後はキューティクルが開きやすく髪の保湿力が低下しています。
ヘアカラーをした時には、美容院でのトリートメントをしたり、自宅でも1週間はトリートメントをして髪の保湿に気をつけるとヘアカラーも長持ちします。
ドライヤーやコテの使いすぎに注意
シャンプー後にドライヤーで乾かさないと、髪に余計なダメージを与えてしまうのでドライヤーで乾かすことは大切です。
しかし、ドライヤーで熱を与え過ぎてしまったりスタイリングでコテを使いすぎてしまうと、髪のキューティクルを傷めてしまい熱に弱いヘアカラーが退色を早めてしまうので注意しましょう。
ドライヤーのあて方
髪を早く乾かそうとして熱をあたえ過ぎていると、オーバードライを起こして髪の保湿力を低下させているケースもあります。
髪の長さにもよりますが、ドライヤーは15cm~30cm離して使うことが大切です。
毛先は最後に乾かすようにし、根元(特にネープと呼ばれる首筋の根元から)から乾かして行きます。
この時に毛先に洗い流さないトリートメントを使うと良いでしょう。
コテの温度調節
カールをクッキリ付けようとして、コテを200℃で使っている人もいるのではないでしょうか?
忙しい中で身仕度をして髪のセットの時間を短くしたいと思うのですが、キューティクルやヘアカラーは熱に弱いので日頃からコテを高熱であてると髪を痛めてしまい退色の原因となります。
髪のセット力は熱が加わりきった時に発揮されるので、180℃くらいの熱でも充分にセット力があります。
髪をしっかりと乾かしている状態ならば、ドラッグストアなどでマジックテープの付いたカーラーを巻いて、数秒間ドライヤーで熱を加えるだけでもカールは付きます。
美容師さんによっては、コテを使わなくても指で簡単にカールを作る方法を教えてもらえるので、美容師さんに相談することも良いでしょう。
また、整髪料の使い過ぎにも注意が必要です。
整髪料によってはカラー剤に影響をあたえる場合もあり、シャンプー剤もクレンジング力の強いものを使うことになりがちです。
よって、整髪料は必要最低限にした方が良いでしょう。
紫外線による退色
紫外線は、髪や頭皮を乾燥状態にして髪にダメージを与えます。
ヘアカラーをしていなくても、紫外線を浴び過ぎると髪の色素が落ちてくる事もあり、髪の色素と共にカラー剤も色落ちしてしまうのです。
髪に使う日焼け止めや日傘や帽子などを使って紫外線対策をすることも大切です。
ヘアカラーを長持ちさせる方法まとめ
髪を傷めてしまうとヘアカラーが長持ちしません。
ホームカラーでは、特に毛先を染める時に注意が必要です。
美容院では毛先を傷めないように、毛先のカラー剤の塗布量や放置時間を調節しています。
また毛先の状態によっては、トーンを下げたり酸化剤の濃度を調節したり補色を補ったりもしてヘアカラーをしています。
よって、ヘアカラーをしてもらうだけでなく、アフターケアについても美容院で相談することをおすすめします。
また、ヘアカラーをしたり美容院に行くのは月に1回かもしれません。
染めた日だけ注意するのではなく、日頃の自宅でのケアがヘアカラーを長持ちさせるにはとても大切です。
ヘアカラーを長持ちさせる方法を参考にしていただき、いつも艶のある綺麗な髪色をキープして下さい。