切れ毛がひどい!原因と切れ毛を治す11の対策法
キレイな髪は美しい女性の必須条件と言えますよね。
しかし「きれいな状態で髪を伸ばしたいのに、なぜか切れ毛がひどい!」とお困りの人も多いでしょう。
切れ毛は髪がひどいダメージを受けているというサインです。
薄毛やパサパサ毛よりも重要視されにくいですが、切れ毛を放置しておくと様々な髪のトラブルに発展してしまうことがあります。
そこで今回は、切れ毛の原因やひどい切れ毛を治す11の対策法をご紹介します。
切れ毛の適切なケア法を学び、健康的で丈夫な髪をキープしましょう。
目次
切れ毛がひどくなる原因
切れ毛とは、髪の毛が途中からプツリと切れてしまうことです。
髪の毛は3つの層で守られており、その中で一番外側にあるのがキューティクルです。
このキューティクルは髪の保護や保湿のほか、髪に柔軟性を与えてくれる働きがあります。
しかし、髪の毛がひどいダメージを受けるたびにキューティクルは剥がれ落ちてしまいます。
キューティクルが剥がれ落ちると、そこから髪の毛内部にある繊維質や水分が流れ出て髪の毛そのものが弱くなってしまいます。
結果、髪の毛に少しの力が加わるだけで簡単に切れてしまったり、乾燥して広がったりしてしまうのです。
さらに切れ毛が多くなると、髪のまとまりがつかなくなったり、ボサボサ感が出てきてしまいます。
では、髪がキューティクルを失う原因を詳しくみていきましょう。
傷み
髪の傷みを引き起こす原因は、
- 乱暴なブラッシング
- 過度なヘアカラーやパーマ
- 縮毛矯正
などがあります。
髪を守っているキューティクルは、もろく傷つきやすい性質を持っています。
そのため、無理なブラッシングをしただけで髪に負荷がかかりキューティクルが剥がれてしまうのです。
またヘアカラーやパーマ、縮毛矯正を何度も繰り返すと、液剤の刺激によって表面のキューティクルが剥がれ切れ毛につながってしまうのです。
乾燥
髪が乾燥してしまう原因の多くは、シャンプー時などに起こる髪の摩擦によるダメージや、ドライヤーやアイロン、紫外線などの熱によるダメージとなります。
これらダメージによってキューティクルがひどく剥がれたりめくれた状態になってしまうと、髪の内側から栄養分や水分が流出してしまい髪に必要な栄養分と水分が不足して乾燥するのです。
ドライヤーをする際は、一点に熱が集中しないように髪から距離をとりながら乾かしたり、アイロンは150度程度に設定しておくなどの工夫をしましょう。
摩擦
シャワーやタオルドライを行なう際、髪をこするようにすると髪が傷つきキューティクルが剥がれてしまいます。
また睡眠中寝返りをよくする人は、髪が激しくこすられて摩擦が生じている場合があります。
できるだけ摩擦が生じないよう優しくシャワーやタオルドライを行なったり、寝る前に髪が摩擦しないように束ねておくなどすると良いでしょう。
静電気
静電気の髪へのダメージは私たちが思っている以上に大きく、髪の表面のキューティクルをひどく傷つけてしまいます。
それどころか静電気のもつ電気の力によって、毛根から髪が引き抜かれてしまう危険もあるため、薄毛につながる可能性もあるのです。
静電気を引き起こす原因は様々ありますが、髪が乾燥していることやブラシの材質、部屋の湿度が低すぎることなどが挙げられます。
栄養不足
髪の毛に届くはずの栄養が不足してしまうと、髪の毛が弱くなり切れ毛になりやすくなります。
髪が栄養不足に陥る原因は、
- 過度なダイエット
- 睡眠不足
- 運動不足
- ストレス
- たばこ
などが挙げられます。
髪の成長にはタンパク質や亜鉛などが必要となるため、ダイエットのしすぎや偏った食生活を送っている人は要注意です。
これらの栄養が不足すると、髪が十分に育たずダメージにも弱くなるため、切れ毛が発生しやくなってしまうのです。
さらに睡眠不足や運動不足、ストレス、喫煙は、どれも血行不良の原因にもなるため、頭皮が血行不良になることも考えられます。
頭皮の血行不良は、頭皮の隅々まで栄養を届けることができなくなるため、髪の毛が弱くなって切れ毛を引き起こしてしまうのです。
ひどい切れ毛を治す11の対策法
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切れ毛をおさえるためには、日々の生活の中で髪の毛に起こる摩擦をできるだけ防ぐことが大切となります。
何も特別な技術は必要ありません。
普段のヘアケアに一工夫するだけでいいので、取り組みやすいものから始めてみてください。
髪の洗い方を見直す
髪の毛のキューティクルは刺激に弱いため、シャンプーの仕方を見直してみましょう。
シャンプーだけで汚れを落とそうとすると、髪の毛に負担がかかってしまいます。
シャンプー前にブラッシングしておくと髪や頭皮の汚れを落とすことができるので、シャンプー時に髪をゴシゴシこすらなくても十分汚れを落とすことができます。
さらにシャンプーをしながら頭皮マッサージを行えば、血行が良くなり髪や頭皮に栄養が行き渡るようになります。
また髪へのダメージを少なくするために、無添加シャンプーや髪に優しい成分が配合されたシャンプーを選ぶようにしましょう。
市販の安いだけのシャンプーは、洗浄力が強すぎて、髪や頭皮の皮脂を必要以上に取ってしまう可能性があります。
特に皮脂を残しつつ汚れを取ってくれるアミノ酸系のシャンプーがオススメです。
ダメージを与えないタオルドライをする
シャンプー後のタオルドライは、濡れている状態の髪の毛に摩擦がかかる工程となります。
ゴシゴシと髪の毛を拭くなど雑に行えば当然切れ毛が増加してしまうことになります。
よってダメージを与えないタオルドライをすれば、ひどい切れ毛を大幅に予防することができるのです。
タオルドライの方法は、まず頭皮を拭くイメージで根元の水分を取りましょう。
髪の毛が擦れないように注意しながら、軽くマッサージをするように指をやさしく動かすと良いでしょう。
次に髪の中間、毛先の順にタオルではさみ水気を取っていきます。
この時、タオルの濡れていない部分を使いながら毛先に向かっていってください。
たったこれだけの工夫でひどい切れ毛を減らすことができるので、ぜひ覚えておいてください。
洗い流さないトリートメントを使う
ドライヤー前に洗い流さないトリートメントをつけると、日常生活で起こる髪の毛への摩擦ダメージやドライヤーの熱から髪を守ることができます。
洗い流さないトリートメントは、髪の毛内部に浸透しやすいオイル系のものがオススメです。
入浴後、ドライヤーをかける前に髪の長さに合わせて1~4滴ほど毛先中心に馴染ませましょう。
髪に直接ベタっとつけるのではなく、手のひらに馴染ませてから揉み込みように付けるのがポイントです。
さらにドライヤー後にも付けるとより高い効果を期待できます。
オイルは、椿油やホホバオイル、ヒアルロン酸、モリガンオイルなど保湿効果の非常に高い成分が配合されているものが良いでしょう。
切れ毛を予防するブラシを使う
ナイロンブラシは静電気が起きやすくなってしまうため、切れ毛や薄毛につながってしまう可能性があります。
ナイロンという素材は、静電気を引き起こしやすい性質を持っているのです。
静電気を予防するためにも、ナイロンブラシは使わない方がいいでしょう。
切れ毛をケアしたいなら、ブラシの材質にこだわることが大切です。
ブラシの材質には、木製や動物の毛、合成樹脂、金属などの材質が使用されていますが、この中で静電気が起きにくい材質は「木製」と「動物の毛」の2つとなります。
特に木製のブラシは、持ち手からブラシまで全て木製になっているので、静電気対策としては最も優れているブラシと言えるでしょう。
またナイロンブラシにも持ち手が木製になっているものや静電気対策が施されているものがあり、静電気が通常のナイロンブラシよりも起きにくくなっています。
このほかにも静電気が起きやすくなる要素に「ブラシの密度」があります。
ブラシの密度が高いとその分摩擦が生じやすくなるため、静電気が起きやすくなるのです。
静電気が起きやすい人は、密度の低いブラシを使うことをオススメします。
ナイトキャップをつけて寝る
人は寝ている間におよそ20回ほど寝返りを打つと言われています。
この時、枕などで摩擦が生じるためダメージが発生してしまうのです。
そのダメージを抑える役割を果たすのが、最近テレビやインスタグラムなどで話題になっているナイトキャップです。
これをかぶって寝るだけで、寝ている間に起こっている髪への摩擦ダメージを防ぐことができます。
どんな髪質の人でも手軽に取り入れることができるアイテムです。
部屋の湿度を上げる
空気が乾燥していると髪の毛も乾燥してしまい、静電気などが発生する原因となってしまいます。
加湿器などを使って、湿度を調節するようにしましょう。
洗濯物を部屋干しにしたり、観葉植物などを置くことによっても、室内の湿度の低下を予防することができます。
またブラシに少し水分を含ませることも静電気対策に効果的です。
ただし入浴後など水に濡れた髪は傷つきやすいので、ブラシは使わないようにしてください。
育毛剤を使用する
育毛剤は、頭皮環境を改善した上で丈夫な髪の毛を育てる効果が期待できます。
育毛剤は薄毛の人が使うものというイメージが強いかもしれませんが、ひどくなった切れ毛対策としても効果的なのです。
紫外線対策をする
切れ毛は紫外線の影響も受けやすいと言われています。
髪の毛の紫外線対策をしている人はまだまだ少ないと思いますが、帽子や日傘などで髪に直接紫外線を浴びないよう心がけましょう。
また、スプレータイプの日焼け止めなら手軽に紫外線予防ができますよ。
出来てしまった切れ毛をカットする
もし切れ毛ができてしまった場合は、毛先を切ってあげるようにしましょう。
少ない切れ毛でしたら自宅でも気軽にカットできますが、全体的に切れ毛になってしまった場合は美容室などでばっさりカットしてもらうのも一つの手です。
プロに任せればキレイになるだけでなく、イメージチェンジも叶いますね。
食生活を改善する
髪の栄養不足を解決するために、意識して摂取してほしい栄養素があります。
それは、「髪の主成分であるタンパク質」と「健康な髪を育てる亜鉛」です。
切れ毛など髪のトラブルがひどい人は、これらの栄養が足りていないと考えられます。
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- タンパク質が多く含まれる食品:魚・肉・卵・大豆製品・乳製品など
- 亜鉛が多く含まれる食品:牡蠣・ウナギ・牛肉・チーズなど
これらを積極的に取り入れるようにし、バランスの取れた食生活を送りましょう。
生活習慣を改善する
頭皮の血行不良は、切れ毛だけでなく薄毛や枝毛など様々なトラブルを招きます。
血行不良になってしまう悪習慣を改めましょう。
具体的には、
- 質の良い睡眠
- 適度な運動
- ストレス解消
- タバコ
などが挙げられます。
そうは言っても、毎日忙しくてなかなか実行できないという人も多いでしょう。
生活習慣を一気に変えるのは難しいですが、少しずつでも出来ることから改善してみましょう。
例えば…
- 就寝時間を30分早くする
- 寝る前にスマホやパソコンを触らない
- 通勤・通学時に一駅分は歩く
- エレベーターではなく階段を使う
- タバコの本数を減らすなど
特に運動はストレス解消にもなるので、ぜひ毎日の生活に取り入れたいものです。
生活習慣の改善は、切れ毛対策だけでなく健康にもプラスになるのでオススメです。
髪の構造を理解してひどい切れ毛を減らす
切れ毛などの髪トラブルを改善したり予防するためにも、もう少し詳しく髪の構造を知りましょう。
髪は三層で構成されています。
外側の層はキューティクル、続いてコルテックス、中心の層はメデュラとなります。
キューティクルの役割は、摩擦や乾燥などの外部刺激から髪を保護して保湿することです。
またキューティクルの表面には、髪のツヤや手触りを左右する「MEA」と呼ばれる脂質成分があります。
健康的な髪は表面がMEAで覆われたキューティクルの層が重なって、内側のコルテックスやメデュラを守っています。
髪の毛が何らかのダメージを受けると、キューティクルの層が剥がれて栄養や水分が流れてしまいます。
栄養が十分でないと髪が空洞化してスカスカで細くなってしまうだけでなく、MEAも傷付いてしまうためツヤや手触りも悪くなってしまいます。
そして髪に十分な栄養が行かないままヘアサイクルの周期が開始され、成長しないままの髪が増加してしまいます。
その結果、切れ毛につながってしまうのです。
切れ毛の原因と対策法まとめ
切れ毛がひどい人の原因や切れ毛を治す対策法などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
切れ毛の原因は、髪の傷みや乾燥、栄養不足などであることが分かりましたね。
切れ毛は髪がダメージを受けているサインですが、普段のヘアケア次第で切れ毛の量は大幅に変わってきます。
キレイな状態で髪を伸ばすためにも、今回の記事を参考にして正しい対策法を毎日続けてみてください。
正しいヘアケアに加えて日頃の生活を規則正しい習慣に変えれば、健康的で美しい髪にすることができるでしょう。