ぽっこりお腹の原因とは!解消するための4つの改善方法とは
ダイエットをして痩せたのに、下腹のぽっこりお腹が気になっている人もいるのではないでしょうか?
実は、ダイエットをするだけではぽっこりお腹が解消されない場合がが多いです。
また、ぽっこりお腹の原因は女性特有の病気のサインになっている場合もあります。
よって、自分のぽっこりお腹の原因を明確にして適切な解消方法を行うことが大切です。
そこで今回は、ぽっこりお腹の原因と解消方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ぽっこりお腹になる原因
ぽっこりお腹になる原因は人によって違いがあります。
まずは、自分の生活の中で心あたりがある原因を知ることが大切です。
そこで、ぽっこりお腹になる原因や毎日の生活の中で誰にでもできる解消方法をご紹介します。
筋力の低下による内臓下垂
まず、ぽっこりお腹になる原因の1つにお腹周りの筋力が低下して起こる「内臓下垂」があります。
内臓下垂とは、筋力が低下することによって、内臓が支えられなくなり内臓が腹部に落ちてくる症状です。
この症状を放っておくと、下腹部が圧迫を受けて炎症を起こす場合もあります。
さらに、血液の巡りが悪くなって体の代謝が下がり脂肪が付きやすくなるなど、様々な弊害を引き起こす可能性もあります。
また、背中の筋力が低下すると猫背になりやすいです。
猫背になるとお腹の肉が前面に集まるので、ぽっこりお腹の原因となります。
骨盤の歪みによる内臓下垂や腸下垂
内臓を支えている骨盤の歪みによって、内臓が下腹部に落ちてしまい「内臓下垂」や「腸下垂」を招いて、ぽっこりお腹になる人も多いです。
この骨盤の歪みは、日常生活の中での何気ない動作によって引き起こされる場合が多く、日常的な姿勢が原因になっている事が多いので注意が必要です。
- うつ伏せで寝ている
- バッグをいつも片側にかけている
- 脚を組んで座っている
- 立ち仕事をする人に多く、前かがみな姿勢や斜めに立って作業をしている
これらの原因は、気にして生活するだけでも解消されていくので、常に意識しておきましょう。
腸に便やガスが溜まっている
ぽっこりお腹の原因として、便秘に悩む人に見られる原因なのですが、実は腸内に溜まった便だけが原因ではありません。
便だけが溜まっているだけであれば、お腹は少し膨らむ程度でそれほど見た目はぽっこりとしません。
実は、腸内に残った便が腐敗して発生させるガスが原因となっているのです。
腸内環境が悪くなると、腸の悪玉菌が増えてきて腸の機能が低下してしまいます。
増えてしまった悪玉菌は、高脂肪・高タンパクなものをエサとして好み、腸内に溜まった便が悪玉菌のエサとして取り込まれるとガスを発生させます。
こうして発生したガスが腸内に溜まってしまい、下腹部を膨らませるのです。
婦人科系の病気
女性の下腹部には子宮や卵巣があり、その部位の病気によって下腹部が膨らむ事があります。
病気やその症状によっては、医療機関では経過観察ですむ場合もありますが、手術による治療や放射線による治療が必要な場合もあるので、急にぽっこりお腹になったと感じたのならば産婦人科での受診をお勧めします。
主な病名やセルフチェックで警戒する特徴や症状は下記のようになっているので、ぽっこりお腹の原因が脂肪によるものと決めつけて判断しないようにしましょう。
卵巣嚢腫
卵巣に脂肪や水が溜まると、水風船のような腫瘍ができてこぶし大の大きさになると下腹が出てきます。
腫瘍がそれ以上大きくなった場合、触ると下腹にしこりのような硬いものが出てくるので気づく人も多いです。
- 頻尿や便秘になる
- 不正出血をおこす
- 腹痛や腰痛が続く
- 水っぽいおりものが出る
上記の様な症状が出るかつ、下腹が出てきた時は要注意です。
卵巣にできる腫瘍の約90%が良性だと言われていますが、大きくなると体に負担を与えます。
悪性腫瘍の卵巣ガンの場合もあるので、上記のような症状があったら婦人科で診察を受けた方が良いでしょう。
子宮筋腫
子宮に良性の腫瘍ができる病気で、生理の時に訴える症状が多いのでなかなか見つけることが難しいです。
- 月経時の出血量が増える
- 不正出血
- 貧血やめまい
- 頻尿や便秘
- 下腹部の膨満感
- 生理痛や腰痛
急に便秘になったり膨満感が出てきた時にはまずは内科で診てもらい、異常が無ければ婦人科で診察してもらうと良いでしょう。
子宮内膜症
子宮以外の部分に子宮内膜があると、排出されずに腹腔内にとどまるために炎症を起こす場合があります。
子宮内膜が腸や胃に癒着すると、お腹や下腹に張りが出てぽっこりお腹になります。
- 激しい生理痛
- 排便時の痛み
- 腰痛や股関節痛
- 生理時以外の下腹部痛
- 月経時にレバーのような塊が出る
- ナイトナプキンが1時間持たない
などの症状があったら、婦人科に受診をお勧めします。
内臓疾患によるぽっこりお腹
婦人科系以外にも、下腹のぽっこりに繋がる病気もあるのでご紹介します。
肝硬変
次のような症状があったら、注意が必要です。
- 横から見ると下腹が以上にぽっこりとしている
- 手のひらが異常に赤くなる
- 背中や胸部にクモ状血管腫が出る
肝硬変によるぽっこりお腹は、腹水が溜まってできるものなので、寝た時にぽっこりとしていた下腹が横に流れるようだと要注意です。
大腸ガン
大腸の粘膜に悪性腫瘍ができる病気で、初期症状はほとんどなく痔と間違えている人も多いので、早期発見が遅れやすいです。
次のような症状が出てきたら、医療機関での受診をお勧めします。
- 排便時の出血
- 下痢と便秘を繰り返す
- 黒っぽい便が出る
- 便が細くなる
- 腰痛や貧血
- お尻にしこりができる
- 膨満感
ぽっこりお腹の4つの解消方法
ここからは日常生活の中において、自分で簡単に行えるぽっこりお腹を解消する方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
①ストレッチ
ストレッチは、体全体の代謝を上げる効果もありお腹のダイエットには効果的です。
それでは簡単にできて効果的なストレッチ方法を紹介します。
- 仰向けになって、腕は真横に広げ両膝を立てます。
- 息をゆっくり吐きながら、ゆっくりと腰を持ち上げます。
- そのままの姿勢をキープして15秒間自然に呼吸します。
- このストレッチを10回を目安に左右交互に行います。
②インナーマッスルを鍛える
インナーマッスルが弱っていると内臓が下がって、ぽっこりお腹の原因になるので鍛える必要があります。
やり方は簡単なので、時間が空いたらする癖をつけると良いでしょう。
- 立った状態で胸を張り、姿勢を正します。
- お腹をへっこみながら、息を大きく吸い込みます。
- 息をゆっくり吐きながら、お腹をさらにへこませます。
この時のポイントは、お尻の穴にぐっと力を入れるようにします。
これを20~30秒かけて行い、5セット~10セットを目安に行うと良いでしょう。
③エクササイズ
筋力の低下は加齢や運動不足によるぽっこりお腹の1番の原因とも言えるので、簡単なトレーニングやエクササイズで予防や解消することが効果的です。
どのエクササイズも簡単に実践できるので、ぜひ習慣にしてみてください!
お尻歩き
股関節を鍛えるエクササイズです。
- 姿勢をまっすぐに保って、足を伸ばして床に座ります。
- その状態で足を少し浮かせます。
- 腕を大きく振りながら、お尻の動きだけで前進します。
- 10歩前に進んだら、10歩後ろに歩きます。
これを3セット行うのですが、固い床だとお尻が痛くなるので、マットを敷くかお布団の上で歩くと良いでしょう。
腹筋
内臓周りの筋力を鍛えるためには腹筋が大切ですが、キツイ運動と感じる人も多いのではないでしょうか?
そこで、簡単な腹筋をご紹介します。
- 肘とつま先の4点を床につけて、身体を一直線に支えます。
- その状態でお腹をへこませたまま、深く呼吸をします。
- この状態を20~30秒ほどキープしましょう。
背筋
背筋を鍛えることで、ぽっこりお腹の原因となる猫背が解消されます。
- 両手両足を伸ばして、うつ伏せになります。
- そのまま息を吐きながら、対角線状の手と足を同時に持ち上げて3秒キープしましょう。
- この動作を反対側の手足も行なって、10回を3セットを目安にします。
骨盤スクワット
骨盤の歪みを矯正して内臓下垂を解消します。
- 足を肩幅に開いてつま先を外側に向けます。
- その状態で30秒ほどかけてゆっくり腰を下げて、今度は15秒ほどで腰を元の位置にまで戻します。
- 次に足を内側に向け、同様にスクワットの運動を行います。
- 10回を3セットを目安にしましょう。
自転車こぎ
インナーマッスルが鍛えられて、内臓を元の位置に戻すことに繋がります。
自転車には乗らずに室内でできる方法なので、ぜひ取り入れて下さい。
- 仰向けになってから手で支えながら腰を浮かせ、両足を天井に向けます。
- そのまま自転車を漕ぐような動きをできるだけゆっくり行います。
- この運動を10秒程度継続して、10回3セットを目安にしましょう。
④食事
腸内に溜まったガスがぽっこりお腹の原因になっている場合は、食事によって解消すると良いでしょう。
食物繊維を摂る
ブロッコリーやほうれん草、納豆や海藻類などは、糖質量も低く食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維を摂ることで、腸内環境を整えてお通じが良くなります。
ヨーグルト
乳酸菌は善玉菌と呼ばれ、腸内に入った善玉菌が悪玉菌を倒してくれます。
ヨーグルトにかぎらず、自分が食べやすい乳酸菌を多く含んだ食品を食べる習慣をつけると良いでしょう。
発酵食品
漬け物や納豆、味噌や麹、チーズなどの発酵食品には、腸内環境に効果がある菌が含まれているのでおすすめします。
ぽっこりお腹の原因についてのまとめ
ぽっこりお腹はを脂肪と考えているだけで、ダイエットをしても効果的な解消方法にはなりません。
しっかりと原因を知って、エクササイズやストレッチ、食事の気配りなどを習慣にしてスッキリとしたカッコいいお腹を目指しましょう。