口臭を治す方法!原因を知り適切な対処で口臭改善
口臭は人から指摘されるまで自分では気がつかない事がほとんどです。
一度でも指摘されて、自分の口臭が気になっている人は多いです。
いくら歯磨きをこまめにしていても一向に口臭が治らずに、話し相手の仕草に怯えてしまう事もあるかもしれません。
体質や生活習慣が違う他人が実践した治療法や改善方法を、自分が行ったからといって必ずしも効果があるとは限りません。
しかし、自分が何年たっても治らなかった口臭が、原因を正しく知ることで簡単に改善される場合もあります。
そこで今回は、口臭が発生する原因や改善方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
口臭の匂いの元とは
口の中で生息している嫌気性細菌が、唾液や血液、古くなった細胞や食べカスに含まれるタンパク質などを分解して、臭いの元となる気体を発生させます。
この匂いの元は硫化水素やメチルメルカプタン及びジメチルサルファイドと呼ばれる発揮性硫黄化合物(VSC:Volatile Sulfur Compounds)などで、これらが口臭を発生させてしまいます。
口臭のチェック方法
口から出るニンニクやアルコール・タバコの臭いはわかっても、人の嗅覚は自分の体臭や口臭は麻痺してしまうので自分で判別できない人が多いです。
そこで、自分でチェックする方法をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
口臭チェッカーを使う
製品によっても基準値の違いがあるのですが、レベルが0~5の口臭値が表示されているチェッカーだと健康な人でも普段からに0~3を行き来します。
ただし、常に3以上のようでしたら、口臭が周囲にも分かるレベルなので注意が必要です。
口臭外来で口臭を調べてもらう
口臭外来にかかると、口臭測定器によって口臭ガスの種類まで分かるので、口臭の原因が見つけやすくなります。
唾液の臭いを嗅ぐ
セルフチェックする方法として、おすすめなのが唾液の臭いを嗅ぐことです。
唾液が臭いときには、口臭がしていると判断ができるのですが、口の中のどこの部分の唾液が臭いのかによっては病的口臭の可能性もあります。
- 舌の上を指でなでて唾液が臭い場合は舌苔(ぜったい)ができていることが多いです。
- 扁桃腺を指でなでて唾液が臭い場合は、扁桃に膿栓(臭い玉)や粘液(膿汁)ができていることが多いです。
- 歯と歯ぐきの間を指で押さえて唾液が臭い場合は、歯肉になっていたり、歯周ポケットができて臭い液が溜まっているかもしれないので、歯科医師に相談した方が良いでしょう。
口臭の原因は2つに大別される
口臭はVSCを増やす原因によって、「生理的口臭」と「病的口臭」に大別されます。
以下に挙げる7項目をチェックしてみて、自分がどちらの口臭タイプなのかを参考にしてみてください。
- 口の中がパサパサしている
- 仕事などでストレスを長く感じている
- 舌の表面が白く、磨いたことがない
- 歯や、歯の詰め物や入れ歯の表面を舌でさわるとザラザラしている
- 歯茎が腫れたり、血が出たりすることがある
- ぐらついている歯がある
- 穴の開いた歯や詰め物が取れたままになっている歯がある
1、2、3のいずれかのみの項目が当てはまる人は、生理的口臭の可能性があります。
4~7を含んだ条件に当てはまる人は病的口臭の可能性があります。
生理的口臭の原因と改善方法
生理的口臭は、唾液の分泌量が少なくなることでVSCが増えていたり、ニンニクやアルコールなどの一過性のものもあります。
また、生理中や妊娠中、思春期などの口臭は自律神経の乱れが原因で、口の中が渇いて唾液分泌が低下して口臭ガスを発生させます。
唾液の分泌量が少ないと、細菌が繁殖して口の中が不潔になり、口臭が発生するのです。
特に生理的口臭タイプは、唾液の分泌量が足りなくなっていることが原因なので、唾液を出しづらくなっている人には、以下の予防法や改善方法で治る可能性があるので、ぜひ参考にしてください。
リラックスする
唾液は自律神経の働きによって緊張すると分泌が減り、リラックスすると唾液は出やすくなります。
緊張して口が渇く経験は誰でもあると思うのですが、深呼吸をしたり水を少し飲んで渇きを潤すと効果的です。
口の中へ刺激を与える
歯磨きやうがいは、頬や唇などの口腔粘膜を刺激して唾液分泌を促します。
また、ガムを噛むことも唾液腺の活動を活発にするので、唾液分泌に有効と言えるでしょう。
よく噛んで食事を摂る
普段から軟らかいものばかり食べていたりあまり噛まずに食事を摂っていると、口の周りの筋肉が衰えて唾液分泌が減少してしまうのです。
噛みごたえのある物を食べたり意識してよく噛んで食事をしていると、唾液が出やすくなります。
アルコールやニンニクなどの口臭改善
ニンニクやアルコールなどの口臭は一過性のものなので特に心配の必要はないので、マウスウォッシュやタブレットで口臭を抑えることが効果的といえます。
ただし、マウスウォッシュの中にはアルコール含有のタイプもあって、口臭の原因になる場合もあるので商品の成分表示をよく読んで使用した方が良いでしょう。
病的口臭の原因と改善方法
病的口臭の1番多い原因は、虫歯や歯肉炎・歯周病などの歯科疾患です。
虫歯を治療して口臭が治らないときに多いケースは、歯間ブラシを使って臭いをチェックすると良いでしょう。
歯間ブラシを使ったときに生臭い臭いがしたら、歯周病の可能性があるので歯科に診てもらうことをおすすめします。
よくドブ臭がする場合は、舌苔や膿汁・膿栓が原因となる場合があります。
舌苔・ぜったい
舌の表面は、ヒダヒダ状の乳頭や突起で覆われているのですが、そこに食べカスや細胞の死骸などが溜まり細菌が繁殖して腐敗臭を発生させます。
舌が白くなっているのが鏡で見えるので、舌磨きは自分でできるのですが注意が必要です。
歯磨きのついでに歯ブラシで舌を傷つけてしまったり、ゴシゴシ舌ブラシを行してしまうと舌の糸状乳頭を傷つけてしまい、角質が取れて舌苔ができたり出血によって細菌が繁殖して悪循環になる場合もあります。
舌苔ができやすい人は、口呼吸をしていることが多く唾液の分泌が減少していることが多いので、舌磨きは優しく行うことが大切です。
また、舌苔ができる原因として、抗うつ剤などの副作用や内臓疾患の可能性もあるので、内科での受診もおすすめします。
膿栓・のうせん
歯科疾患もなく、歯磨きや舌磨きをして舌苔がなくても口臭が治らない場合は、膿栓の可能性があります。
膿栓はよく「臭い玉」と呼ばれていて、喉に乳白色で米粒のようにできるのですが、膿栓自体は臭わなくても潰すと凄い悪臭になって悪臭の原因になるのです。
呼吸によって口に入ってきた細菌やウイルスが喉で食い止められ、扁桃から免疫物質であるネバネバした粘液が菌やウイルスをやっつけます。
その粘液や菌が扁桃の穴に残って乾燥して固まったものが膿栓なのです。
膿栓は、風邪をひいた時など誰にでもできて食事の時に心配はいらないのですが、口呼吸で喉が乾燥したり鼻炎などで鼻汁が喉に落ちる人にはできやすいので、耳鼻科相談することも必要です。
膿汁
扁桃からでる粘液が膿栓に触れるために膿(うみ)が混じってできる茶黄色の粘液で、緊張して口や舌が乾くと臭い口臭ガスとなってしまいます。
膿栓や膿汁は、喉が渇いていると口臭の原因になるので、扁桃を殺菌する事で予防につながります。
うがいをこまめに行うことが効果的な改善方法といえるでしょう。
口臭を治す方法まとめ
今回ご紹介した口臭を治す方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
口臭を気にして生活をしていると、会話をする時に人とのコミュニケーションにも支障が出たりして、心の悩みの原因になってしまいます。
ストレスが溜まると、口臭がでる悪循環にもなってしまうので、こまめにうがいをしたり、医師に相談していつも素敵な息でいたいですね。