セルライトを潰すのはNG?効果あるセルライト除去法とは
自分磨きを行いどれだけ頑張っていたとしても、セルライトがあると幻滅されてしまいます。
美しいボディやキレイな肌は魅力的ですが、凸凹のセルライトが出来ているだけでその魅力を失ってしまいます。
セルライトは、1度つくと自分で落とすことは難しいといわれているので、除去するのを諦めている方も多いでしょう。
ですが、エステサロンで落せるものなのですから、絶対に落せないわけではありません。
といっても、セルライトを潰すなどNGな除去法をしてしまうと、余計に落ちづらくなってしまいます。
そこで今回は、セルライトの性質や付いてしまう原因、そして効果のあるセルライト除去法を解説します。
セルライトとは
セルライトというと、脂肪が悪化したものと思っている方も多いかもしれません。
しかしセルライトは脂肪とはまったく別物です。
脂肪と同じと思っていると、間違った除去法を実践してしまう原因になります。
ここでは、よく耳にするワードで有りながら正しく理解出来ていないことが多いセルライトについてご説明しましょう。
セルライトは脂肪細胞と老廃物が絡み合ったもの
皮膚の下には皮下脂肪があり、その周辺にはたくさんの血管やリンパ管が通っています。
本来であれば、血管やリンパ管で運ばれる老廃物や不要物が停滞することはありません。
しかし、血行不良などの異常が起こると老廃物が溜まり、通過点となる脂肪細胞内に老廃物が蓄積してどんどん肥大化します。
肥大化した脂肪細胞によって血管が圧迫されると、さらに血行が悪くなり、脂肪細胞が大きくなるという悪循環が起こります。
この状態が続くと、脂肪細胞同士が付着して塊となり、コラーゲン繊維が付着して繊維化しセルライトとなります。
セルライトの特徴
セルライトは、オレンジピールとも呼ばれることからオレンジの皮のように肌が凸凹になるのが特徴です。
ただし、セルライトには段階があるので、出来たらすぐに肌が凸凹になるというわけではありません。
出来はじめは、まだ塊が小さいの表皮に凸凹はできません。
その代わり、肌を絞るようにねじってみると、細かい凸凹が出来るという特徴があります。
この段階であれば比較的落としやすいので、気になる方はこまめに足やお腹の皮膚をねじって凸凹ができないかチェックしてみましょう。
セルライトを放置するとどうなる?
セルライトを放置しても、命に関わることはありません。
しかし、少しでも出来はじめたセルライトを放置すると、脂肪細胞はどんどん肥大化して固くなっていきます。
肌の表面が滑らかな状態ではなく、セルライトのせいで凸凹状態になってしまったら解消は容易ではありません。
セルライトは自然に解消されることはないので、放置をすると人に見せられない肌になってしまいます。
ですので、どの段階であっても、セルライトに気がついたらすぐに対策を行うことが重要なのです。
セルライトが出来る5つの原因
セルライトは除去できるとしても、普通の脂肪のように簡単に落とすことはできません。
自分で落とすには根気と努力と時間が必要になるので、まずは悪化を防ぐこと、セルライト自体を防ぐことが重要です。
そのためにはセルライトが出来る原因をきちんと把握しておかなくてはいけません。
セルライトの原因を把握しておけば、予防出来るのはもちろん、正しい除去法を見極めることもできます。
それでは、セルライトが出来る原因は何なのかを見ていきましょう。
冷えによる血行不良
気温に関係なく、手先や足先が冷えるという方は血行不良です。
冷えが慢性化していると血行不良の自覚がなくなってしまいますが、常に体のどこかが冷たいということは血行が悪くなっています。
血行不良が起こった状態は、脂肪の燃焼効率を低下させるので脂肪が蓄積します。
さらに、不要物や老廃物の排出が滞るため、セルライトができてしまいます。
ちなみに、デスクワークで座りっぱなし、立ち仕事で長時間立ったままという方も慢性的な血行不良になりやすいので注意しましょう。
不規則な生活
睡眠時間が短い、食事時間がバラバラなど不規則な生活を送っていると、自覚はなくても体はストレスを感じます。
ストレスを感じると、自律神経の交感神経が活性化されて、副交感神経とのリズムが乱れます。
つまり自律神経のバランスが崩れるため、自律神経によってコントロールされている基礎代謝も低下します。
基礎代謝が低下すると、脂肪の燃焼効率も下がるためセルライトが出来やすくなります。
特に、基礎代謝の中でももっともカロリーを消費するのは睡眠です。
睡眠は体力を消耗するため、睡眠時間が短かったり睡眠の質が悪いと太りやすくなるので要注意です。
油分や糖分の過剰摂取
揚げ物や炒めものが好き、食後は必ずデザートを食べるという方は血中のコレステロールが高くなります。
コレステロールは血液をドロドロにして流れを悪くさせる成分なので、油分や糖分を摂り過ぎている方はセルライトも出来やすくなります。
現代人で特に気をつけて欲しいのは外食です。
外食は油分や糖分、塩分が大量に使われているので、普通の食事をしているつもりでも油分や糖分過多になりがちです。
1日1食は外食、という方は、野菜を多めに摂ることを心がけて、出来るだけ油分と糖分の量が少ないメニューを選んでください。
むくみの放置
セルライトとなる脂肪細胞に絡みついているのは、不要な水分や老廃物です。
つまり、むくみの原因と同じものでセルライトは出来ているので、当然ですがむくみを放置するとセルライトができます。
むくみの段階であれば、マッサージやストレッチ、入浴などで不要物を流すことはできます。
しかし、放置をしてしまうと水分や老廃物は脂肪細胞に付着するので、脂肪細胞が肥大化してセルライトになってしまいます。
いつもより足が疲れている、むくんでいると感じたら、たとえ面倒でもケアをしましょう。
これを怠ると、小さな積み重ねでセルライトが出来てしまうことになるのです。
運動不足
血液というのは、筋肉の収縮によって血管が動かされることで流れていきます。
筋肉は日常生活でも動かしますが、それでも動く部分や可動域は少ないため、運動をしないと血管が十分に動きません。
そのため、運動不足だと必然的に血流が悪くなってしまうのです。
毎日通勤や通学、家事だけでしか体を動かさないという方は特定の筋肉しか動かさないため、残念ながら運動不足です。
セルライトはカロリーの消費量だけで出来る出来ないが決まるわけではなく、不要物が排出されないことで出来てしまいます。
ですので、運動をしていない方は運動不足がセルライトの原因と考えて間違いないでしょう。
セルライトを潰すのはNG
セルライト除去法として紹介されていることが多いのが、セルライトを潰すという方法です。
しかし、この方法は素人は絶対にやってはいけません。
確かにセルライトは固いので、まずは潰して柔らかくしなくてはいけないと思ってしまいます。
ですが、セルライトを潰すと新たなセルライトが出来たり、余計に落ちにくくなってしまうのです。
なぜ潰してはいけないのか、その理由をご説明しましょう。
セルライトを潰すとコラーゲン再生機能が働く
肥大化した脂肪細胞は、周りの毛細血管やリンパ管を圧迫して、より一層流れを停滞させてしまいます。
つまり、セルライトの周りには流れが滞った毛細血管やリンパ管が密集している状態なのです。
この部分を潰そうと圧迫してしまうと、周りの毛細血管やリンパ管がダメージを受けます。
すると、体は修復しようとしてコラーゲンを生成するため、セルライトはさらに繊維化してしまいます。
また、コラーゲンの再生機能はまだセルライトになっていない脂肪細胞にも影響を与えるため、さらにセルライトが増えてしまうのです。
そのため、セルライト除去のために潰すという行為はNGなのです。
セルライトを正しく除去する5つの対処法
ダイエットであれば、太った原因や自分が続けやすいダイエット方法を選ぶことができます。
しかし、セルライト除去の場合は、どれか1つを選べば良いというわけではありません。
自分でセルライトを落とすには、以下に紹介する除去方法をすべて実践することが大切です。
すべてを実践するのはハードルが高くなるので、ここでは数ある除去法の中でも特に必須のセルライト除去法をご紹介します。
たとえ面倒でも大変でも、続ければ1ヵ月後にセルライトの状態の変化を実感できるでしょう。
ですので、まずは1ヵ月を目安にセルライト除去を生活に組み込んでスケジュールを立ててみてください。
入浴で全身をしっかり温める
セルライトの一番の原因となるのは、全身の血行不良です。
全身の血行が悪くなると、代謝が低下するため脂肪の燃焼効率が悪くなり、老廃物が蓄積してセルライトが出来てしまいます。
この状態を改善し、脂肪の燃焼効率を上げるためには全身の血行促進が欠かせません。
入浴は、もっとも手軽かつ確実に全身を温めて血行を促進できます。
特に、1日の終わりは老廃物が下半身に蓄積している状態です。
必ず毎日入浴をして血流を改善することがセルライト除去の第一歩です。
リンパマッサージで老廃物を流す
セルライトを潰すような強いマッサージはNGですが、リンパマッサージは老廃物の排出を促す効果があります。
入浴後はリンパが流れやすくなっていますから、リンパマッサージはとても効果的です。
リンパマッサージは、リンパ節に向かって流すのが基本です。
足のリンパ節は膝の裏側と足の付け根の股関節部分にあるので、そこに向かって足先からリンパを流しましょう。
リンパ管は細くデリケートなので、優しくさするようにマッサージしてください。
体を冷やさない食生活にする
セルライトは、ただ摂取カロリーを減らしただけではなくなりません。
そのため、セルライト除去法に食事制限はないのですが、もちろん好き勝手に食べていると脂肪が付いてしまうので食べ過ぎはNGです。
また、食生活で大事なのが体を冷やさないこと。
きゅうりやトマトなどの夏野菜は体を冷やす作用があるので、生で食べるのは控えましょう。
同様に、ビールも体の内部を冷やすため、飲み過ぎないように気をつけてください。
体を冷やさないためには、食材に火を通す、温かい飲み物を飲むのが基本なので、体を温める食生活を心がけましょう。
有酸素運動で脂肪を燃焼しやすい体作り
脂肪細胞が肥大化したセルライトは、有酸素運動で燃焼するのはかなり難しいです。
だからといって運動をしないと脂肪は燃焼されませんし、運動不足は血行不良やむくみを引き起こします。
ですので、たとえ直接的な効果がないとしても必ず毎日有酸素運動をしましょう。
有酸素運動は、息が上がらず心拍数100を維持できるぐらいの強度で大丈夫です。
セルライト除去のためには、運動の強度よりも時間を重視してください。
ヨガでもウォーキングでもいいので、最低でも20分、出来れば毎日40分から1時間の有酸素運動を続けましょう。
スクワットはセルライト除去にもっとも効果的
出来るだけ短期間で、かつ手軽にセルライトを除去したいという方におすすめなのがスクワットです。
スクワットは、下半身の筋力を強化するのはもちろん、血行促進や脂肪燃焼効果に優れている運動です。
極端な言い方をすれば、スクワットを続けるだけでセルライト除去や下半身痩せの効果が期待できます。
よって、本気でセルライト除去を目指す方はスクワットを毎日やりましょう。
もちろん、1日10回で痩せられるということはありません。
10回を1セットで最低でも1日3セット、早く効果を出したい場合は1日5セットを目安に続けましょう。
スクワットはハードな運動ですが、その分効果が得られるのでおすすめです。
セルライトを潰すのはNG!?まとめ
セルライトは、放置をする期間が長ければ長いほど落としづらくなるので、1日でも早く対策を始めなくてはいけません。
ですので、リンパマッサージや食生活の改善、運動など出来ることから始めましょう。
どんな除去法であって、すぐに効果を実感することは難しいですが、だからといって放っておくとさらに状態は悪化します。
もし、どうしても除去出来ない場合は、エステサロンなどプロに相談に相談をしてみるのもおすすめです。
適切な除去法を実践すれば、セルライトは必ず消えるので、すっきり美脚を目指して頑張ってください。