夏バテ対策になる食べ物6選!夏バテに効く栄養素とは
夏は、暑さや湿度のせいでどうしても食欲がなくなりがちです。
食べるとしても、そうめんや冷や麦などさっぱりしているけど栄養価が低いものばかりに偏ってしまいます。
ですが、炭水化物ばかりでは栄養が不足してしまうので、暑さに勝てず夏バテの原因となります。。
夏を元気に乗り切るには、タンパク質や汗で失われるビタミンもしっかり摂ることが大切です。
夏バテが続くと免疫力が落ちてしまい、秋になったら体調を崩してしまうかもしれません。
そこで今回は、夏バテ対策になる食べ物をご紹介するので、夏を楽しむためにもしっかり栄養を摂りましょう。
目次
夏バテとはどんな症状が出る?
夏バテと一口にいってもいろいろな症状があります。
ただの体調不良かなという程度の症状から、起きているのがつらいほどの症状もあるので、夏バテかどうか判断がつきにくいかもしれません。
夏バテを放置すると、症状がどんどん悪化するので、少しでも早く気がついて対策を取ることが大切です。
- 倦怠感がある
- 寝ても疲労感が残る
- 極度の食欲不振
- 軽い頭痛
- 吐き気がする
- 微熱が続く
- 体がだるくて何もしたくない
こういった症状が起こったら夏バテのサインなので、しっかり対策を行って改善しましょう。
夏バテの原因とは
夏バテの原因は暑さですが、1日中炎天下で過ごすから夏バテをするというわけではありません。
きちんとクーラーの効いた部屋にいても夏バテは起こります。
つまり、暑さだけが夏バテの原因ではないので、単に外に出ないというだけでは対策になりません。
ここでは夏バテの原因をご紹介するので、できるだけ原因に当てはまらない行動を心がけましょう。
室内と室外の温度差
夏は、室内と室外の温度差が大きいため、体温調節を行うために交感神経の働きが活発になります。
交感神経が活発になると、血管の収縮が激しくなったり体内機能が働いたりするので、エネルギーがたくさん消費されます。
エネルギーの消費量が多くなれば、その分体は疲弊してしまうため夏バテをしてしまうのです。
冬も室内と室外の温度差はありますが、冬の場合は外に出る時に上着を着るので、夏のような大きな温度差はありません。
夏は、クーラーが効いている室内でも厚着をするわけではないため、気温の差によって体力を奪われてしまいます。
内臓の冷え
夏は、冷たい飲み物や食べ物を摂ることが多いので、体の内部が冷えやすいです。
内臓が冷えると、それぞれの器官の働きが衰えることで下痢をしたり倦怠感を感じやすくなったりします。
最近は熱中症を防ぐために、こまめな水分補給をすることが推奨されています。
もちろん、水分を摂るのは大切なことですが、このとき冷たい飲み物を飲むと内臓が冷えてしまいます。
熱中症対策では水分補給が必須になりますが、できるだけ常温の飲み物を飲むようにすると、内臓の冷えを防ぐことができます。
クーラーによる冷え
夏バテ予防のためにも熱中症対策のためにも、クーラーをつけることはとても大切です。
ですが、クーラーをつけた部屋に長時間いると、体の熱はどんどん奪われて冷えていきます。
クーラーが効いている中で体を動かしているのであれば熱を作り出せますが、デスクワークなど体を動かさないと熱が作られません。
また、血行も悪くなってしまうことで、より体が冷えてしまいだるさや倦怠感が引き起こされます。
冷房の温度は27度から28度に設定し、1時間に1回は体を動かすなどを心がけないと夏バテの症状が出てきます。
夏バテに効く栄養素は?
夏バテ対策になる食べ物を学ぶ前に、夏バテに効く栄養素を知っておくことが大切です。
どういった栄養が必要かを知っておけば、自分の知識でも夏バテ対策になる食べ物を取り入れることができます。
また、外食をするときでも、成分表示をチェックすることで意識的に夏バテに効く料理を選べます。
それでは、どういった栄養素が夏バテに効くのか見ていきましょう。
ビタミB群
ビタミンB群は全部で8種類ありますが、それぞれがエネルギー代謝に働きかけて疲労を解消する役割を担っています。
その中でも特に摂取したいのが、ビタミンB1とビタミンB6です。
ビタミンB1は食欲不振や不安感を取り除くと同時に、乳酸など疲労物質を排出する働きをしてくれます。
また、炭水化物に含まれる糖分をエネルギーに変換したり、老廃物の代謝を促進して疲労回復をサポートしたりする働きも持っています。
ビタミンB6は、疲労によって起こる免疫力低下や倦怠感の緩和に効果が期待できます。
どちらのビタミンも夏バテ解消に効果的なので、積極的に摂取しましょう。
ビタミンC
ビタミンCは、夏バテを引き起こす自律神経の乱れや胃腸の機能低下を解消してくれる栄養素です。
ビタミンCといえば美容効果が高いことで有名ですが、ストレス耐性を高めるという効果もあります。
実は、夏の暑さというのは無意識にストレスとなり、自律神経が乱れたり、胃腸機能の低下を引き起こします。
ビタミンCを摂取することで、ストレスへの耐性が高まるとこれらの症状が緩和されて、夏バテを解消できるのです。
さらに、ビタミンCには抗酸化作用もあるので、紫外線によって発生する活性酸素を除去し、体内老化を防ぐ働きもしてくれます。
ミネラル
ミネラルは、カルシウムやナトリウム、マグネシウム、カリウムなどの総称です。
ミネラルには、細胞の働きをスムーズにしたり、臓器の働きを円滑にしたりする役割があります。
つまり、体内機能をきちんと働かせるためには欠かせない栄養素ですが、汗をかいたりストレスを感じたりすると排出されて不足します。
ミネラル不足になると、疲労感や脱力感の増加、脱水症状や食欲不振など夏バテの症状が出てきます。
つまり、ミネラルはビタミンと同様夏バテ対策には欠かせない栄養素なのです。
タンパク質
筋肉の原料として知られているタンパク質は、夏バテ予防にも欠かせません。
タンパク質は、ただ筋肉を作るだけではなく、筋肉疲労を回復させたり持久力を高めたりする働きを持っています。
夏は暑さによって体力が奪われてしまうので、こういった働きを持つたんぱく質を摂取することで回復力をアップできます。
タンパク質が不足すると疲れやすくなり、さらに暑さのせいで夏バテしやすくなってしまうので気を付けましょう。
夏バテ対策になる食べ物6選
先にご紹介した栄養素が含まれる食べ物を取り入れると、夏バテ対策はもちろん夏バテ予防もできます。
ですが、食べ物にどういった栄養が含まれているかよく知らない場合は、何を食べればいいのか迷ってしまうでしょう。
できればいろいろな食べ物から栄養素を摂るのが理想ですが、とにかくすぐに夏バテ対策をしたいという方もいるかもしれませんね。
そこで、上記の栄養素を効率よく摂取できる食べ物をご紹介します。
うなぎ
夏バテ症状を回復させる滋養強壮効果が高い食べ物といえばうなぎですね。
うなぎを食べるとスタミナがつくというのは有名です。
うなぎには、ビタミンB群が豊富に含まれているうえに、免疫力を高めるビタミンAもたっぷり含んでいる夏バテに最高の食べ物です。
高価な食材なので、頻繁に食べることはできませんが、夏バテでつらいときには思い切って贅沢をしましょう。
また、コンビニやスーパーで売っているうなぎの混ぜご飯やうなぎのお寿司でも、夏バテ予防になるので、少量でも取り入れるようにするといいですね。
レバー
栄養価の高い食べ物として知られているのがレバー。
レバーにはタンパク質やビタミンB群が豊富に含まれているのはもちろん、ミネラルも豊富です。
レバーはクセがあるので苦手という方もいるかもしれませんが、下処理をきちんとすればおいしく食べられます。
調理が面倒でも、レバーの焼き鳥や中華料理屋でレバニラ炒めを食べるなど、意外に取り入れやすい食べ物です。
レシピサイトを見れば、レバーのレシピがたくさん載っているので、ぜひチャレンジしてみてください。
夏野菜
季節の野菜は、その季節に起こりやすい不調を回復させる効果を持っています。
夏野菜であれば、ミネラルを補給したり体を冷やしたりする効果があるので、夏バテ対策に効果的です。
また、色の濃い野菜には抗酸化作用があるため、紫外線によるダメージも回復させてくれます。
きゅうりやオクラ、トマト、ピーマンなど夏に旬を迎える野菜は積極的に食べましょう。
ただし、冷え性の方が冷たい夏野菜を食べると冷えを悪化させてしまうので、常温で食べるなど一工夫してください。
枝豆
枝豆には、ビタミンB1やビタミンB2をはじめビタミンB群がたっぷり入っています。
枝豆のビタミンB群は、糖質や脂質を分解してエネルギーへと変換してくれるので、スタミナ回復に効果を発揮します。
また、カリウムなどミネラルも豊富なので、余分な水分の排出を促進する効果が期待できます。
体内に余分な水分が溜まっていると、そのせいで冷えがおこりむくみも悪化します。
枝豆を食べると、体内の水分量を適切な数値にできるので、冷えやむくみの解消にも効果的です。
梅干し
梅干しといえば熱中対策に効果が高い食べ物として有名ですが、夏バテ対策にもおすすめです。
梅干しに含まれるクエン酸には、疲労物質の乳酸を炭酸ガスと水に分解する働きがあります。
さらに、炭酸ガスと水を対外に排出する働きもあるため、夏バテの疲労回復に効果的なのです。
また、クエン酸は血液をさらさらにしてくれるので、血液循環が良くなり内蔵機能の働きも活性化してくれます。
夏バテ対策に効く食べ物を調理するときの注意点
夏バテ対策に効く食べ物はいろいろありますが、重要なのは食べ物に含まれる栄養です。
いくら夏バテ対策に効く食べ物を食事に取り入れても、調理の過程で栄養が無くなってしまったら意味がありません。
また、1つの食材だけ食べていれば夏バテ対策ができるというわけでもありません。
ここでは、きちんと夏バテ対策に役立てられるよう、食べ物を調理するときの注意点をご紹介します。
野菜は加熱調理を避ける
野菜というのは、旬を迎える季節に合った栄養を含んでいます。
代表的な夏野菜には、キュウリやトマトがあります。
キュウリは夏に不足しがちな水分を多く含んでいますし、トマトは紫外線のダメージを防ぐリコピンが含まれています。
夏バテ対策として夏野菜を摂るのはとても効果的ですが、野菜を加熱調理するとビタミンなどの栄養素が熱によって壊れてしまいます。
これでは、せっかく野菜を摂っても夏バテの対策にならないので、できるだけ生の状態で食べるのが鉄則です。
加熱するならスープで食べる
夏野菜には体を冷やす効果があるものが多いですが、冷え性の方が生で食べてしまうと、より冷えが悪化することがあります。
そのため、栄養は摂れるとしても体の冷えのせいで夏バテが進行するリスクが高くなります。
冷え性の方は夏野菜にも火を通した方が良いのですが、炒めたり茹でたりすると栄養が流出してしまいます。
ですので、野菜を加熱して食べる場合は、栄養が流出しても大丈夫なスープにするのがおすすめ。
スープであれば、スープに栄養が溶け込んでいるので、しっかり栄養補給できます。
また、スープを食べることで内臓の冷えも改善されますから、夏バテの原因解消という一石二鳥の効果が得られます。
いろいろな食材を使う
食べ物で夏バテ対策をするのであれば、いろいろな食材を使うことも重要です。
どんなに栄養価の高い食べ物でも、1種類では摂取できる栄養が限られてしまいます。
夏バテ対策だけに限らず、栄養というのは種類を豊富に摂取することでその効果を得られるのです。
もちろん嫌いなものを無理に食べる必要はありませんが、できるだけ多くの食べ物を料理に取り入れることが夏バテの対策になります。
夏バテ対策に効く食べ物まとめ
近年は、最高気温を記録することも増えているので、夏になると体調が悪くなるという方も多いでしょう。
いくらクーラーの効いた部屋で過ごす時間が長くても、ちょっとした外出で気温の高低差に体がやられてしまいます。
ただでさえ、人間は高温多湿の環境では夏バテしやすいため、栄養素を摂ることはとても重要です。
栄養の摂取は、たくさん食べるということではなく、たくさんの種類を摂ることがポイント。
食欲がなくても、夏バテ対策に効く食べ物を意識して取り入れることで、夏バテを予防することは可能です。
バテていては夏を楽しめないので、きちんと栄養を摂取して山にプールに、夏のレジャーを満喫してください!