コンディショナーの使い方!役割・使う順番や正しい選び方とは
シャンプーをしたら、コンディショナーを使うかと思います。
ただ、最近はコンディショナーを省いて、トリートメントで仕上げてしまう方も多いようです。
確かにトリートメントだけでも髪はしっとり落ち着きますし、艶やかな仕上がりになります。
ですがコンディショナーにはトリートメントとは違う役割があります。
どちらも髪の傷みを回復させて健康にするという共通の役割がありますが、機能が異なるのでコンディショナーも必要です。
そこで今回は、コンディショナーが持つ役割や使う順番など正しい使い方をご紹介していきます。
コンディショナーとは
一昔前は、シャンプーの後にリンスを使った仕上げるのが一般的でした。
リンスには、シャンプーで落としてしまった髪の油分をカバーする成分が含まれています。
リンスをすることで、髪のきしみやゴワつきを防ぎ、指通りが滑らかになります。
しかし、リンスはあくまでも表面を油分で覆うだけのもので、髪自体を健康にするものではありません。
そこで誕生したのが、リンスと同じ機能を持ちながら、ヘアケアの働きもしてくれるコンディショナーです。
コンディショナーがリンスのスペックをランクアップしたヘアケア商品となります。
コンディショナーとトリートメントの違い
コンディショナーとトリートメント、どちらも美しく健康な髪を作るためには欠かせません。
髪が傷んでいる方はもちろん、健康な髪を維持するためにも、シャンプー後は両方使うのが基本です。
トリートメントはコンディショナーをグレードアップしたアイテム、と言うイメージがあるかもしれません。
ですが、それぞれに違う役割があります。
役割を正しく理解していなかった方は、どのような違いがあるのかきちんと確認しておきましょう。
コンディショナーの役割は?
コンディショナーの役割は、シャンプーやドライヤーなどによってダメージを受けた髪の表面を保護することです。
髪の表面は、魚のうろこのようなキューティクルで覆われています。
キューティクルがきちんと重なり合って表面を覆うことで、髪の水分を保持したり、外部のダメージから守っています。
さらに、このキューティクルを守るのが油分です。
油分のヴェールがキューティクルを覆い、剥がれたり反り返ったりしないように落ち着かせてくれます。
コンディショナーは、ダメージのせいで落ちた油分をカバーし、乱れたキューティクルを整える働きをしてくれます。
コンディショナーの効果
コンディショナーは髪の表面を整える役割がありますが、静電気を防ぐ効果もあります。
静電気が起こると、髪が乱れやすくなりスタイリングが崩れてしまいます。
さらに髪の絡まりや摩擦を引きこすので、髪の傷みの原因にもなります。
コンディショナーが髪の状態をコントロールすることで、静電気を防ぎながらダメージも防いでくれるのです。
また、静電気を防ぐと髪がしっとりするので、まとまりやすくする効果もあります。
トリートメントの役割
トリートメントには、髪の内部のダメージを補修するという役割があります。
髪のダメージが進行すると、内部の構成組織が壊れてしまいスカスカになってしまいます。
スカスカになった髪は、水分を保持できないのでパサつきやゴワつきを引き起こします。
この状態を改善するのがトリートメントです。
トリートメントにも髪の表面を保護する成分が入っていますが、割合でいうと髪を構成するタンパク質など栄養成分の方が多く配合されています。
髪に汚れや油分が付着している状態では、栄養成分はほとんど浸透しません。
しかし、シャンプーでクリアにすれば浸透を邪魔するものがなくなるので、栄養成分によって髪の内部をケアできるのです。
アウトバストリートメントでも同じ働きをしてくれる?
トリートメントにはいろいろな種類がありますが、手軽に使えるのが洗い流さないトリートメントです。
アウトバストリートメントも普通のトリートメントと同じように栄養成分が入っています。
ただし、タオルドライをした後で使うため、髪全体に均等に広げられません。
栄養成分が入っているとしても、塗りムラがあると栄養が行き届かない部分が出てくるため、ヘアケア効果は劣ってしまいます。
ですので、しっかりヘアケアをするには普通のトリートメントを使い、アウトバストリートメントはダメージがひどいときのサポートとして使うのがベストです。
コンディショナーを使う順番
コンディショナーはリンスの後発的なアイテムです。
リンスはシャンプーの後に使うものですから、コンディショナーも同じタイミングで使うと言う方も多いのではないでしょうか。
もちろんシャンプーの後に使うのは正解です。
ですが、トリートメントを併用している場合は使う順番に注意しましょう。
一般的にコンディショナーの後にトリートメントを使う方が多いようですが、正しくはトリートメントの後にコンディショナーです。
この順番を間違えると、トリートメントの効果がなくなってしまうので気をつけてください。
なぜコンディショナーが最後なの?
コンディショナーの役割は、髪の表面を油分などの成分で保護することです。
つまり、髪全体がコーティングされた状態になります。
そのためトリートメントの前にコンディショナーを使ってしまうと、栄養成分が浸透しなくなってしまうのです。
これではいくらトリートメントをしても髪のダメージを補修することはできません。
栄養成分をしっかり浸透させるために、髪をコーティングするコンディショナーは最後の使うのですね。
コンディショナーの使い方
コンディショナーは普通に髪に付けるだけでコーティング効果を得られます。
ですが、ちょっと工夫し使うことで効果がアップします。
また間違った使い方をしてしまうと、頭皮トラブルの原因になることもあります。
いまさらと思うかもしれませんが、コンディショナーの使い方をおさらいしておきましょう。
コンディショナーを使う前に
コンディショナーの前にはシャンプーをするのが一般的です。
シャンプーでしっかり汚れを落とさないと、汚れとコンディショナーが混ざってしまいます。
髪はもちろん、頭皮も綺麗に洗ってください。
そして汚れを落とすだけではなく、すすぎも重要です。
シャンプーが残っていると、アルカリ成分を中和させるコンディショナーの効果が出ません。
頭皮まで綺麗にすすいだら、軽く水気を拭き取って成分が浸透しやすいように整えておきましょう。
コンディショナーの付け方
髪の毛を左右に2等分して、片側から付けていきます
500円玉ほどのコンディショナーを手のひらに取ったら、人差指ぐらいの毛束を取り、髪の中間から毛先に向かって伸ばしましょう。
この時、毛束を多く取り過ぎないことがポイントです。
少しずつ毛束を取り、一束ずつ丁寧に、内側にもコンディショナーを塗ってください。
引っ掛かる部分には、引っ掛かりが取れるまで繰り返し塗りましょう。
片側が塗り終わったら、もう片方にも同じように塗っていきます。
コンディショナーはたっぷり使うようにして、髪全体の中間から毛先までしっかり塗りこむことが大切です。
地肌につかないようにすること
髪の根元は、新しく成長している部分なのでほとんど傷みはありません。
ですので、頭皮や根元部分にはコンディショナーを塗らないように注意してください。
特に地肌につかないようにすることが重要です。
コンディショナーは髪に付けるものですから、肌には害しかありません。
頭皮に残ってしまうと、毛穴の詰まりやかぶれなどトラブルの原因になってしまいます。
すすぎは根元から
コンディショナーを付けるのは髪の中間から毛先ですが、すすぎは根元からやりましょう。
根元からシャワーをかければ、残さずしっかりすすげます。
すでに髪はコーティングされているので、ぬめりが残らないようにきちんとすすいでください。
また、背中やデコルテに流れたコンディショナーがついてしまうと、これもトラブルの元になるので要注意です。
髪をすすぎ終わったら、肩周りや背中にぬめりがないかチェックして残さないようにしましょう。
コンディショナーの正しい選び方
コンディショナーはシャンプーとセットで販売されているので、特に種類を意識せずセット購入される方も多いようです。
シャンプーはノンシリコンや天然由来成分配合のものなどこだわって選びますが、コンディショナーはおざなりになりがちです。
しかし、コンディショナーにもオイル系やアミノ酸系、ノンシリコンなどいろいろな種類があります。
配合されている成分によって仕上がりも違いますし、髪への効果も異なります。
ただ、さらさらかしっとりかというだけではなく、選び方次第で髪の美しさも変わってきます。
自分の髪質と求める仕上がりに合ったコンディショナーを選べるように、種類と特徴をチェックしておきましょう。
オイル系コンディショナー
オイル系のコンディショナーは、しっとりとまとまりやすい髪に仕上げたい方におすすめです。
オイル系には保湿成分がたっぷり含まれていますから、特に乾燥している髪にはぴったりです。
保湿成分が浸透することで、髪の内側の水分量を高めてくれるのでパサつきや広がりを抑えます。
また、コーティング力も高いので髪の表面にも艶を出してくれます。
トリートメントに近い仕上がりになりますから、育児で忙しい方でも手軽にヘアケアができるのが魅力です。
ただし根元についてしまうと、髪全体がぺちゃんこになってしまうので注意してください。
オイル系コンディショナーの成分
オイル系コンディショナーでよく使われているのがホホバオイルです。
ホホバオイルは肌の保湿力も高い美肌オイルとして有名ですね。
このオイルは仕上がりが軽いので、オリーブオイルやアルガンオイルなどと違いオイル特有のべたつき感がありません。
もしホホバオイルでもベタつきが気になると言う方は、より軽いアーモンドオイル配合のものを選ぶといいでしょう。
逆に、ぱさつきがひどくてオイル系を使ってもまとまらないという方は、シアバターやアボカドオイル配合のものがおすすめです。
これらの成分は保湿力が高いので、カラーやパーマで傷んだ髪も落ち着かせてくれます。
アミノ酸系コンディショナー
頭皮のベタつきが気になる、ちゃんと洗ってもすぐに髪がベタつくと言う方におすすめなのがアミノ酸系コンディショナーです。
アミノ酸は髪の毛の原料となるタンパク質の元となる成分なので、馴染みが良いのが特徴です。
細く切れやすい髪の毛でも、アミノ酸がタンパク質不足を補ってくれるので、使い続けるとコシのある健康な髪が育っていきます。
オイル系より保湿力は劣りますが、芯から髪を健康にしたい方に適したコンディショナーと言えるでしょう。
洗い上がりもさっぱりしているので、皮脂汚れなどで髪が重たい方でも気持ちよくケアできます。
外人のようなふんわりした仕上がりを求める方にもおすすめです。
ノンシリコンコンディショナー
ノンシリコンコンディショナーは、化学物質のシリコンを使っていないコンディショナーです。
ノンシリコンというと髪が軋む、ゴワつくというイメージがあるかもしれません。
しかし、ノンシリコンコンディショナーは天然由来の成分が配合されているので、これがシリコンの役割をしてくれます。
ですので軋んだりごわついたりすることはありません。
このタイプのコンディショナーは、ダメージカバーというより、健康な髪を維持したいという方に向いています。
化学物質を極力避けることで、髪が持つ本来の治癒力を低下させない効果が期待できます。
ノンシリコンコンディショナーが向いていない人とは?
髪のダメージがひどい方やくせ毛の方には、ノンシリコンコンディショナーは向いていません。
乾燥によるうねりやくせ毛がある場合は、ヘアアイロンやカールドライヤーなど熱量が大きいスタイリングアイテムを使うことが多いですね。
そのため、ノンシリコンだと熱のダメージに負けてしまい、髪に大きな負担がかかってしまうのです。
シリコンであれば髪をしっかり守れるので、ダメージを減らすことができます。
シリコンはすべてが悪いというものではなく、コーティング剤としては優秀なので、極度のダメージやくせ毛の方はシリコン入りを使いましょう。
コンディショナーの使い方まとめ
コンディショナーは、シャンプーの延長線で使っていたと言う方も多いのではないでしょうか。
しかし、役割を知るとトリートメントと同じぐらいヘアケアに重要なものということが分かりますね。
コンディショナーを正しい使い方をするだけで、髪の状態は変わっていきます。
今まで重要視していなかったと言う方は、よりその効果を実感出来るかもしれません。
自分の髪質にあったコンディショナーで、今日から新しいヘアケアを取り入れて美髪を目指していきましょう。