くせ毛がひどい人の4つの改善法とケアのコツとは!
「ヘアアイロンやカーラーを駆使しても、ぜんぜん思うようなスタイルにならない…」
「頑張ってストレートにしたのに、なんで1時間後には髪がうねっているの…」
「湿気が多い日は何をしても髪が広がる…」
くせ毛の方は、こういった悩みを毎日抱え続けているのではないでしょうか。
どんなに髪が綺麗にまとまるトリートメントでも、くせ毛には何の効果もありません。
ですが、くせ毛がひどい人でも改善法を実践すれば直せる可能性があるのです。
そこで今回は、ダメージや髪質のせいでくせ毛がひどくなってしまった方の4つの改善法やケアのコツをご紹介します。
目次
くせ毛がひどい人の種類とは
くせ毛と一口に言っても、欧米人のようなウエーブがかったくせ毛やアフロのような黒人のくせ毛などいろいろなタイプがあります。
肌質が人種によって違うように、日本人ならではのくせ毛があります。
くせ毛の種類を知っておかないと適切なケアはできません。
まずは、自分のくせ毛がどのような種類なのか把握すること、これが改善への近道となります。
波状毛
波状毛は、髪が波のようにうねってしまうくせ毛です。
湿気に弱い性質があるので、湿度が高いとヘアスタイルが崩れたり、雨の日などはボリュームが出て広がってしまうのが特徴です。
うねりが弱ければ、外国人のような自然なウェーブになります。
うねりが強いと、スタイリングができず髪も広がってしまうので、結んだりするしかありません。
縮毛
髪が細かくちりぢりになっているのが縮毛です。
髪質自体は乾燥していなくても、髪が真っすぐにならずぼわっと膨らんでいるため、乾燥したように見えます。
このくせ毛は艶がなく、ヘアオイルやクリームを使ってもスタイリングできません。
くせ毛の中でも一番厄介な髪質で、ほとんどの場合、美容院で縮毛矯正をしないと治らないと言われています。
捻転毛
捻転毛は、髪の毛をくるくると細かく巻いたようなコイル状になっているくせ毛です。
一般的に髪質は硬毛で、このくせ毛も縮毛と同じくストレートのスタイリングはできません。
コイル状なので縮毛のように髪が膨らむことはありませんが、全体的にボリュームが出てしまいます。
くせ毛の状態によっては、うまくスタイリングができるので、パーマをかけたようなヘアスタイルになります。
加齢毛
一般的に、アホ毛と呼ばれる髪の毛が飛び出るような状態になるのが加齢毛です。
特に顔周りに発症しやすく、短くうねりのある髪がぴょんぴょんと加齢とともに出始めます。
加齢毛は40代ごろから出てくることが多いと言われています。
ツヤ感がないので、見た目年齢を引き上げる原因にもなるので、早めのケアが大切です。
くせ毛がひどい原因とは
くせ毛は、子どもの頃からという方と思春期を迎えてからと言う方、そして成人してしばらく経ってからというように出始めるタイミングが人によって異なります。
これはくせ毛の原因によるものです。
いつ頃からくせ毛だったかが分かれば、おおよその原因の目処がつきます。
髪質を完全に改善するのは難しいですが、原因に即したケアをすることが改善への近道になるので、くせ毛の原因をチェックしておきましょう。
毛穴の歪み
頭皮の毛穴というのは、成長とともに形が変化します。
そのため、小さい時はストレートだったのに、思春期ごろからくせ毛になり始めることがあります。
これは成長によって頭蓋骨の形が変わり、それに伴い毛穴の形も変化するからです。
毛穴が歪んでいると、内部で成長して伸びてきた髪の毛も同じように歪んでしまいます。
中学生ごろから髪の癖が強くなったという場合は、毛穴自体の歪みが原因だと考えられます。
髪の水分の偏り
健康な髪の毛の内部は、疎水性部分と親水性部分のバランスが取れています。
乾燥している部分と水分を蓄えている部分のバランスが取れていれば、必要以上に湿度の影響を受けることはありません。
つまり、スタイリングをすればその状態がきちんと保てるのです。
くせ毛の内部、疎水性部分と親水性部分のバランスが崩れています。
そのため湿度の影響によって髪が広がったり、乾燥の影響でぱさつきがひどくなったりするのです。
内部の状態が崩れるのは、主にカラーリングやパーマ、シャンプーなどによるダメージが原因です。
大人になってから髪の癖が強くなったという方は、髪に手を加えすぎたことでくせ毛になっていると言えるでしょう。
不規則な生活習慣
健康な髪の毛を成長させるのは、頭皮の内部にある毛根組織です。
毛根組織には髪の毛を作る毛乳頭細胞があり、これが分裂することで髪が伸びていきます。
この段階でしっかり細胞分裂が起これば良いのですが、細胞は日々ダメージを受けています。
ダメージを修復するには、栄養を送ることや成長ホルモンによる修復作業が必要不可欠です。
生活習慣が不規則だと栄養がきちんと運ばれませんし、寝不足は成長ホルモンの分泌を減少させます。
そのため、髪が細く弱くなってしまい、髪がうねるようになるのです。
くせ毛がひどい人の4つの改善法
厳密に言うと、くせ毛を完全に改善することはほぼ不可能です。
くせ毛の原因を見ればわかりますが、毛穴の歪みや髪の水分の偏りに対してアプローチするのは、自己流のケアでは難しいのが実情です。
ですが、くせ毛に見られる髪の乾燥や広がりなどはヘアケアやドライヤーのかけ方で改善できます。
また生活習慣やダメージが原因であれば、それを見直すことで髪質を変えることも可能です。
一つだけでも実践すれば髪の状態は変わるので、ぜひ改善法を実践してみてください。
シャンプーを変えてみる
毎日使うシャンプーは、髪に一番影響を与えます。
シャンプーによるダメージは、商品によってはカラーリングなどと同じぐらい強くなることもあります。
逆に、髪や頭皮に優しいシャンプーに変えれば髪質も変えることが可能です。
髪に良いシャンプーは、弱酸性のアミノ酸が主成分のもの、合成界面活性剤を使っていないものです。
最近は、保湿効果のあるシャンプーも発売されているので、ワンランク上のシャンプーに変えてみましょう。
・シャンプーやトリートメントはしっかり洗い流す
くせ毛に限らず、抜け毛や白髪のトラブルの原因の一つとなるのがシャンプーやトリートメントのすすぎ残しです。
洗浄成分や化学合成成分が頭皮に残っていると、頭皮の環境を悪化させます。
頭皮環境の悪化は髪質を変性させ、弱くするためうねりや乾燥を引き起こします。
特にトリートメントは落ちにくいので、トリートメントを使う時は出来るだけ頭皮につかないようにしましょう。
生活習慣を整える
直接的なアプローチではありませんが、規則正しい生活習慣を心がけることもくせ毛の改善につながります。
生活習慣が整えば、成長ホルモンによってダメージが回復されますし、栄養を補給することで健康な髪が育ちます。
具体的に言うと、寝る前は照明を落として副交感神経を活性化質の高い睡眠を取る、食事では野菜やタンパク質をたっぷり摂るように心がけるといいですね。
自分の生活習慣を見直せば、体に良くないというものが分かりますね。
その部分を改善することから始めれば、自然と生活習慣が整い、少しずつ髪質も変わっていきます。
くせ毛を活かすヘアスタイルにする
くせ毛の改善法の中でも、一番簡単なのがくせ毛を活かしたヘアスタイルにすることです。
日本人にもっとも多い波状毛は、カットするだけで意外とスタイリングしやすくなります。
ここで重要なのが、流行や自分の好みはある程度我慢することです。
残念ながら波状毛はぱっつん前髪にするのは難しいですし、ストレートボブもスタイルをキープできません。
その代わり、レイヤーを入れて髪を軽くすれば綺麗なウェーブが出ますし、ショートカットもうねりを活かすスタイルができます。
美容師さんに相談すれば、スタイリングしやすい髪型を提案してくれますから、アドバイスを取り入れながらヘアスタイルを変えてみるのもオススメです。
定期的にヘッドスパを受ける
美容院では、ヘッドスパのメニューを取り入れているところが増えています。
ヘッドスパをすると、日々のシャンプーでは落としきれない毛穴の汚れをしっかり落とせます。
また、頭皮をしっかり揉みほぐしてくれるので、頭皮環境の改善に優れた効果が期待できます。
美容院によっては、最後にトリートメントをしてくれますから、髪のダメージケアにも効果的です。
定期的にプロのヘッドスパを受ければ、自分でケアしきれない部分をカバーできるので、くせ毛改善効果のアップにつながります。
くせ毛がひどい人のケアやコツをご紹介
長年くせ毛に悩んでいる方であれば、いろいろなくせ毛ケアを実践しているかもしれませんね。
それなのに髪の状態が変わらないという悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
実は、くせ毛のケアにはコツがあります。
コツを押さえておけば、今までのケアの効果も出やすくなってきます。
髪質によってはヘアスタイルを長時間キープすることも可能なので、コツを覚えておきましょう。
ヘアオイルを取り入れる
くせ毛の場合、スタイリングをする時にはヘアワックスやスタイルをキープするスプレーを使うのが一般的です。
しかし外側から髪の毛を固定しても、もともとついている癖は改善できません。
より、素に近い部分で髪の状態を改善するには、ワックスやスプレーよりもヘアオイルがベストです。
軽くタオルドライをした後、ドライヤーをかけるときに、少量のヘアオイルを毛先につけてスタイリングしてください。
髪をコーティングして水分の蒸発を防ぐヘアオイルを使えば、いつもよりもまとまりやすく、また外部のダメージから髪を守れます。
ヘアオイルはつけすぎないこと
ヘアオイルは、どの種類であってもつけすぎないことが鉄則です。
髪の量や状態によって使用量は変わりますが、最初は1滴か2滴を手のひらに出し、それをハンドクリームを塗るような感覚でまんべんなく手に伸ばします。
少し手がべたついているぐらいで良いので、後は毛先から中央部分まで髪全体につけていきましょう。
つけすぎると、ただべたべたするだけでスタイリングができないので気をつけてください。
また根元までつけてしまうと、髪を洗っていないような感じになり、不衛生なイメージになるので中央から毛先だけつけることを意識しましょう。
頭皮ブラッシングで血行促進
健康な髪を育てるのは、頭皮の内部にある毛根組織です。
毛根組織が正常に働いていないと、どんなにヘアケアをしてもくせのある髪が生えてしまいます。
毛根組織を活性化するには、血行を促進して栄養や酸素を十分に供給することが大切です。
そこで取り入れたいのがスカルプ用ブラシを使ったブラッシングです。
頭皮をまんべんなくブラッシングすれば、頭皮の血流が改善されるので、くせ毛のケアの効果がグンとアップします。
ドライヤーのかけ方
くせ毛のケアで重要になるのがドライヤーのかけ方です。
髪から15cm離す、根元から乾かすというのはもちろん、くせ毛ならではのかけ方があります。
それはキューティクルを整えながら乾かすということです。
根元をしっかり乾かしたら、次は髪の毛を乾かしますが、この時髪の束をまとめるように手ぐしを当てて毛先に向かって梳かしながら乾かしましょう。
ドライヤーの熱によってキューティクルが一方向に整うと、髪のうねりや広がりを防ぐことができます。
トリートメントのつけ方を変えてみる
髪質改善や傷み改善にはトリートメントを使うのが一般的ですね。
トリートメントは毛先から、髪の中央部分ぐらいまで塗り、頭皮にはつかないようにするのが基本です。
ここに一つ手を加えましょう。
トリートメントを塗ったら、細く毛束を取り、中央から毛先まで軽く髪を伸ばすようにトリートメントを浸透させてください。
これを髪全体に行います。
最初は面倒かもしれませんが、慣れてくれば時間もかかりません。
このつけ方を加えるだけでツヤ感のある、なめらかな髪に仕上がるので、ぜひトリートメントの時にひと手間加えてみましょう。
ひどいくせ毛の人がやってはいけないNG行為
くせ毛の方は、少しでも髪に良いこと、美髪効果が高いケア方法などの情報を収集しているでしょう。
しかし、情報がすべて正しいとは限りません。
中にはくせ毛の状態を悪化させたり、髪を傷めたりするような情報もあります。
一生懸命くせ毛対策をしているのにまったく改善されない、という場合は間違ったケアをしているのかもしれません。
ここでは、日常の中に潜む、くせ毛の人がやってはいけないNG行為をまとめてみました。
自然乾燥は絶対にダメ
一昔前の情報ですが、髪を健康にするには自然乾燥が良いというものがあります。
その理由として挙げられるのが、ドライヤーの熱によるダメージから守れるということです。
一見、理にかなっているように思えますが、自然乾燥は髪や頭皮に良くありません。
髪が濡れている状態が長いと、キューティクルが剥がれやすくなりますし、頭皮が蒸れて雑菌が繁殖します。
キューティクルが剥がれれば、髪を保護する物体がなくなるので乾燥が引き起こされます。
雑菌が繁殖すると、分泌物によって頭皮が刺激されて、炎症やかゆみが起こり頭皮環境が悪化します。
乾燥や頭皮環境の悪化はくせ毛をひどくする要因になるので、自然乾燥は絶対にやめましょう。
乾かしすぎないようにする
くせ毛は必ずドライヤーで乾かすのが基本です。
ただし、乾かしすぎてしまうとスタイルが崩れたり、髪がパサついて広がりやすくなるので気をつけてください。
特に注意したいのは毛先です。
毛先の髪にはダメージが蓄積されているので、ドライヤーを少し当てるだけで乾きます。
それなのに、根元を乾かすのと同じぐらいの時間をかけて乾かすとオーバードライになってパサパサになります。
中間から毛先にかけては、少し髪がひんやりするぐらいがベストなので、乾かしすぎないようにしましょう。
くせ毛がひどい人の4つの改善法まとめ
緩いウェーブ状のくせ毛であれば、スタイリングを工夫するだけでエレガントになります。
しかし、縮れ毛のようなくせ毛はスタイリングではなく、カット方法を工夫するのがベストです。
このように、くせ毛によって改善方法や対処方法は異なります。
ですがどのようなくせ毛であっても、タイプに合わせた改善法を実践すれば、くせ毛の悩みを軽減することは可能です。
流行りの髪型にならないとしても、自分の髪質に合っていればヘアスタイルは崩れませんし、髪が健康になればスタイリングもしやすくなります。
くせ毛だからと諦めず、丁寧にケアを続けること、自分に合った改善法を見つけることでコンプレックスを解消していきましょう。