頭皮の乾燥対策!原因や美髪を作る4つのケア方法
一生懸命ヘアケアをしているのに、髪のパサつきやダメージが気になると言う方は頭皮が乾燥しているのかもしれません。
頭皮は髪の土台ですから、野菜で言うと畑になります。
畑が肥えていなければ立派な野菜が育たないのと同じで、乾燥している頭皮では健康な髪は育ちません。
ヘアケアというと髪の毛にアプローチするイメージがありますが、髪に栄養を与える頭皮環境もチェックが必要です。
顔が乾燥するとしわやたるみ、シミなどのエイジングサインが出るように、頭皮の乾燥もあらゆる髪のトラブルにつながっています。
そこで今回は、普段は意識することが少ない頭皮の乾燥の原因や頭皮環境を改善する4つのケア方法をご紹介します。
頭皮の乾燥の原因
頭皮は髪の毛で覆われていますし、皮脂の分泌量も多いので、乾燥する原因が分からないと言う方も多いようです。
ですが、何気なく行っている生活習慣に原因が潜んでいます。
乾燥する原因を放置すると、どんなにケアを頑張っても症状は改善されません。
頭皮の乾燥の原因は一つではないので、人によっては複数の原因が重複している可能性もあります。
まずは原因をチェックして、自分に当てはまることはすぐに改善をしましょう。
ベタつきを防ぐためのシャンプー
特に女性は、髪のベタつきを気にするので、髪はもちろん頭皮もしっかり洗いますね。
洗うこと自体は良いのですが、シャンプーの洗浄力が強すぎると、頭皮を守る皮脂膜まで落としてしまうことになります。
一度落ちた皮脂膜を新たに再生するにはかなりの時間を要します。
その間は、頭皮はスキンケアをしていない顔と同じ状態になるので、水分がどんどん蒸発します。
ドラッグストアなどで、リーズナブルな価格で販売されているシャンプーは、石油系合成界面活性剤を使っています。
これは非常に洗浄力が強いため、ベタつきがなくなる代わりに頭皮の乾燥を引き起こします。
すっきり系シャンプーにも要注意
汗をかきやすい体質だったり、スポーツをする方は、メントール配合のすっきり系シャンプーを使うこともあるでしょう。
メントールが入っていると、頭皮がひんやりするので気持ちいいですね。
ですが、このひんやり感は水分を蒸発させることで得られるのです。
メントールは肌の水分を気化する作用を持っています。
水分が気化するときには、肌の熱を奪っていくのでひんやりするのです。
つまり、すっきり系シャンプーは水分の蒸発を促進するので、使えば使うほど頭皮が乾燥してしまいます。
紫外線
髪に覆われている頭皮は、それほど紫外線が当たらないと思われがちです。
確かに紫外線対策をしなくても、顔や手足のような日焼けをすることはないかもしれません。
しかし、頭は太陽光が直接当たりますから、大量の紫外線を浴びる環境です。
頭皮も皮膚なので、紫外線を浴びるとダメージを受けて活性酸素が大量発生します。
過剰に生成された活性酸素は、細胞を酸化させてしまうので、皮膚の機能が低下して保水保持機能を衰えさせるのです。
今は一年を通して紫外線対策が必要と言われていますから、何も対策をしていない場合は紫外線のせいで頭皮の乾燥が起こっているのかもしれません。
睡眠不足
就寝時間が不規則だったり、寝る時間が短いと成長ホルモンの分泌量が不足します。
成長ホルモンには、細胞のダメージを修復したり、分裂を促して再生する働きがあります。
このホルモンのおかげで、肌のトラブルが改善されたり美肌を維持できたりしています。
これは頭皮にも当てはまることで、成長ホルモンによって肌細胞の機能が活性化し、良好な状態を保てるのです。
成長ホルモンは生命維持活動に重要な働きをする細胞を優先して修復します。
頭皮は生命維持に関係ないため、成長ホルモンが不足すると肌細胞の機能が低下したままになり、結果的に乾燥肌が引き起こされるのです。
ストレス
現代人にとって、ストレスを感じるのは当たり前のことになっています。
そのため最近ではストレスを自覚する人が減ってきていると言われています。
ストレスを感じると、体はそれに抵抗するために交感神経を活発にします。
交感神経が活発になると血液の流れのリズムが乱れるので、血行不良が引き起こされます。
血行不良は、健康な角質細胞を作るターンオーバーを低下させるので、ダメージが蓄積した古い角質が剥がれません。
また、油分と水分のバランスも崩れてしまうため、頭皮環境の悪化を招きます。
食生活の乱れ
人間の体は、すべて栄養からできています。
頭皮も例外ではなく、頭皮形成に必要な栄養素によって、細胞が作られたりダメージが修復されます。
ですので食生活が乱れていると、栄養が不足して頭皮の環境を悪化させることになります。
特に注意したいのは外食です。
外食をすると油分や塩分、糖分を過剰摂取しやすいため、頭皮の油分バランスが崩れてしまうのです。
油分バランスの崩れは皮脂の分泌量に影響しますから、皮脂膜が正常に形成されず乾燥の原因となります。
加工食品大好きと言う方は要注意
3食きちんと食べているし、野菜もしっかり摂っている、と言う方でも加工食品が好きな方は気をつけてください。
加工食品には、食べ物を長期保存できるように、味が落ちないように、さまざまな添加物が配合されています。
食品添加物は直接健康に害を与えることはありません。
ですが、自然界のものではないので、消化に時間がかかり、そのために栄養がたくさん消費されます。
つまり栄養を摂取していても、肌や髪、頭皮などに必要な分が消費されてしまうのです。
これでは、食生活が乱れていなくても頭皮は栄養不足になるので、頭皮環境を悪化させることになります。
髪を自然乾燥させる
一昔前は、ドライヤーは髪に負担をかけるから自然乾燥がよい、と言われていました。
ですが自然乾燥は髪や頭皮を乾燥させる要因になるのです。
シャンプーをすると、頭皮の水分を保持する皮脂膜が洗い流されてしまいます。
水分は蒸発するときに皮膚の水分を取り込む性質があるため、皮脂膜のない頭皮からはどんどん水分が奪われていきます。
自然乾燥は水分が蒸発するまでにたくさんの時間がかかりますから、その分頭皮の水分がなくなってしまうのです。
また、頭皮が濡れた状態が続くと冷えてしまうので、血行不良も引き起こされます。
自然乾燥が髪に良いと思っている方はもちろん、ドライヤーが面倒と言う方も濡れた髪の放置が頭皮の乾燥を招いているのです。
頭皮の乾燥を改善する4つのケア方法
頭皮は髪に覆われているので、乾燥対策をするにしてもどうすればいいか分からないと言う方も多いでしょう。
乾燥対策としては、まず原因となっている生活習慣を改善することが必須です。
しかし、改善してもその効果が出るまでにはずいぶん時間がかかります。
その間にも乾燥によるダメージの症状が進行してしまうので、保湿をしなくてはいけません。
ここでは頭皮の乾燥を改善する4つのケア方法をご紹介します。
すべてを実践できなくても、できることから始めてみてください。
保湿ローションで乾燥対策
顔が乾燥すれば、保湿ローションや美容液で保湿をしますね。
頭皮も皮膚ですから、スキンケアと同じように保湿をすることで乾燥対策ができます。
最近は頭皮専用の保湿ローションや美容液もありますが、顔用のものでも構いません。
少量を手に取り、それを10本の指先に馴染ませて、髪の隙間から頭皮に付けていきましょう。
ただ付けるだけではなく、頭皮マッサージをすると血行も促進されるので一石二鳥です。
生え際から頭頂部に向かって、10本の指で頭を揉み込むようにマッサージをしてあげるとより効果的です。
オイルを使って保湿する
乾燥がひどい方は、オイルを使った保湿がおすすめです。
頭皮に良いと言われるのは、アルガンオイルや椿油、馬油などが挙げられます。
付け方は保湿ローションと同じなので、しっかり保湿をしたい方は試してみるといいですね。
ただし、付けすぎるとベタベタになってしまいますから、最初は2滴から3滴使ってみて、自分にベストな量を見つけましょう。
少量でもベタつきが気になる方は、シャンプー前にオイルをすり込んでおく方法がおすすめです。
頭皮ブラッシングで血行促進
頭皮が固い、大きいフケが出ると言う方は血行が悪くなっています。
血行を促進する方法には頭皮マッサージがありますが、頭皮ブラッシングを使うとより手軽に血行不良の改善ができます。
頭皮ブラッシングのやり方は、おでこの生え際から頭頂部、側頭部から頭頂部、頭頂部から襟足の順番で行ってください。
一箇所につき5回から10回ほどブラッシングをしましょう。
頭皮ブラッシングは、必ず頭皮用のものを使ってください。
普通のブラシは先端が尖っているので、頭皮を傷つけたり緊張させてしまって逆効果になりますから注意しましょう。
シャンプーのやり方を見直してみる
シャンプーはアミノ酸など頭皮に優しいものを使いましょう。
ただ、アミノ酸シャンプーが今お手元になくても、ちょっとした工夫でダメージを抑えることができます。
そもそもシャンプーのやり方が間違っていたら、頭皮に優しいシャンプーでも意味がありません。
正しいシャンプーの方法、そして普通のシャンプーでもダメージを緩和出来る方法をご紹介します。
プレ洗いは念入りに
髪や頭皮の汚れは、お湯だけでも80%落ちると言われていますが、ただ髪を濡らすだけという方も多いでしょう。
プレ洗いを念入りにしておけば、シャンプーの時間を短縮できるので、その分ダメージも防げます。
頭と髪全体を濡らしたら、シャワーを頭に当てながら指でしっかり頭皮を洗ってください。
髪は手のひらで揉むように洗いましょう。
ただし、お湯が熱すぎると皮脂が落ちてしまうので、38度ぐらいのぬるめのお湯を使ってください。
髪や頭皮も泡で洗う
シャンプー液を頭皮につけてから泡立てると言う方は、シャンプー方法を間違っています。
顔を洗う時に洗顔料を泡立ててから使うのと同じように、髪や頭皮もシャンプーを泡立ててから洗うようにしましょう。
泡で洗えば不要な摩擦を防げますし、強い洗浄力も緩和されます。
完全にシャンプーを落としきる
シャンプーはすすぎがもっとも重要です。
顔の洗顔料が少し残っていても気にしない、と言う方はいないでしょう。
シャンプーのすすぎをしっかりやらないというのは、洗顔料が残っているのと同じことです。
すすぎはプレ洗いと同様に、ぬるめのシャワーを頭に当てた状態で、指の腹で頭皮のシャンプーを落とすようにマッサージしてください。
頭皮全体のすすぎが終わったら、髪も根元から毛先までしっかりシャワーを当ててシャンプーを落としきりましょう。
バランスのとれた食事
食事は、体に栄養を取り込む唯一の手段です。
ここで頭皮に必要な栄養を摂らなければ、何をしても状態は改善できません。
栄養を摂る上で大切なのはバランスです。
栄養素は一つだけ摂れば良いというものではなく、たくさんの種類を摂取することでトータル的にトラブルに働きかけてくれます。
加工食品の摂取量を減らす、1日に1回は和食を食べるなど出来ることから食生活を改善していきましょう。
栄養バランスを意識するだけでも食事内容は変わってくるので、焦らず続けてください。
サプリメントで栄養補給
仕事が忙しかったり、育児中で食事に手間をかけられなかったりする場合は、サプリメントを活用しましょう。
サプリメントなら、不足しがちな栄養素を効率よく補えます。
乾燥対策としては、コラーゲンやヒアルロン酸などのサプリメントが良いと思うかもしれませんね。
ただし、食事と同じくサプリメントによる栄養補給もバランスが大事なので、マルチビタミンなどいろいろな栄養が入っているものがベストです。
頭皮の乾燥を放置すると?
頭皮の乾燥によって引き起こされるのは、髪のダメージだけではありません。
健康な髪が成長できないということは、毛周期が乱れるので成長期が短くなります。
また、色素細胞も正常に作られなくなります。
成長期が短くなれば抜け毛が増えますし、色素細胞が不足すれば白髪になってしまいます。
さらに乾燥すると角質が剥がれてしまうので、フケやかゆみが引き起こされます。
頭皮の乾燥を放置するのは、髪や頭皮トラブルを引き起こすことにつながるので、きちんと向き合って改善しましょう。
頭皮の乾燥対策まとめ
流行りのファッションでメイクをばっちり決めていても、髪がぱさついてぼさぼさではまったくおしゃれに見えません。
逆に、上下ジャージでも髪が艷やかでしっとりまとまっていれば、それだけで好印象になります。
それほど髪は見た目に関わるので、しっかりヘアケアをしましょう。
頭皮はヘアケアの基礎になりますから、髪の毛だけではなく頭皮の乾燥対策も必須です。
頭皮が潤えば、そこから成長する髪もきちんと健康になっていきます。
今まで髪だけにフォーカスしてヘアケアをしていた方は、頭皮もきちんとケアをして美しい髪を手に入れてください。