炭酸シャンプーの効果がスゴい!頭皮の汚れを落とし抜け毛予防に
今、美容業界で注目されているのが炭酸です。
炭酸水や炭酸パック、炭酸水洗顔など炭酸を使った美容法はメディアでもよく取り上げられています。
そんな炭酸美容法の中でも話題になっているのが炭酸シャンプーです。
美容院のヘッドスパメニューでも取り入れられている炭酸シャンプーは、頭皮や髪のトラブルに高い効果があると言われています。
そこで今回は、炭酸シャンプーはどのような効果があるのか、効果的な使い方などをご紹介していきます。
目次
炭酸シャンプーとは
炭酸シャンプーとは、名前の通り炭酸が配合されているシャンプーです。
ただし、普通の液体シャンプーに炭酸が入っているというわけではありません。
形状で言うとシャンプーの泡の中に炭酸が入っているもので、液状ではなく泡タイプのシャンプーです。
密度の濃い炭酸泡を髪や頭皮につけて、揉み込むようにして洗いながら、炭酸を浸透させて使います。
少し前までは美容院のヘッドスパメニューでしかできませんでしたが、最近は市販されているので自宅で手軽に炭酸シャンプーができます。
炭酸シャンプーのメカニズム
炭酸シャンプーは、頭皮のべたつきや髪のボリュームダウン、頭皮の乾燥などに効果があると言われています。
ですが、炭酸が入るだけでなぜ髪や頭皮のトラブルが解消できるのでしょうか。
ここでは炭酸シャンプーのメカニズムをご説明します。
炭酸による血行促進効果
炭酸というのは極小の分子構造になっているので、炭酸シャンプーを頭皮に塗ると、炭酸が経皮から吸収されていきます。
頭皮から吸収された炭酸は毛細血管に取り込まれて、血液内の二酸化炭素の濃度を高めます。
血液の二酸化炭素濃度が高くなると、体は酸素が不足していると感じるため、血管を拡張して酸素を取り込もうとする働きが起こります。
この働きによって血液の量が増加すると、流れが改善されるので頭皮の血行が促進されるのです。
皮脂汚れを落とす
頭皮環境悪化の一番の原因は、皮脂の過剰分泌やシャンプー、リンスのすすぎ残しなどによる皮脂汚れの付着です。
皮脂の分泌量が多いと、毛穴からの排出が追いつかずに毛穴周りに蓄積します。
そこにシャンプーやリンスの液が付着すると、皮脂と混ざり合い毛穴の詰まりが引き起こされます。
さらに、落としきれていない古い角質も混ざると、落ちづらいタンパク質汚れになってしまいます。
炭酸は皮脂を溶かしたり、タンパク質汚れを吸着して浮かせる働きがあります。
ですのでシャンプーなどでは落ちない、毛穴に蓄積している汚れを取り除くことで頭皮環境の改善ができます。
炭酸シャンプーの効果は?
頭皮の血行を促進する、頭皮の汚れをしっかり落とすというのが炭酸シャンプーの働きです。
では、これらの働きによってどのような効果が得られるのでしょうか。
髪のツヤやハリを取り戻す
年齢を重ねると、徐々に頭皮が硬くなり血流が滞ります。
また、若い方でも紫外線やヘアカラー、スタイリング剤などのダメージによって、頭皮が硬くなることがあります。
この状態を放っておくと、髪に必要な栄養が不足して、ツヤがなくなったりハリが失われたりします。
炭酸シャンプーの血行促進効果は、硬くなった頭皮の状態を改善してくれます。
この効果によって栄養が行き渡ることで、健康な髪の成長が促され、髪のツヤやハリを取り戻す効果が期待できます。
髪のphを整える
髪の汚れを落とすシャンプーは酸性もしくはアルカリ性です。
しかし髪は弱酸性なので、酸性やアルカリ性の成分で毎日洗い続けるとphが乱れてしまいます。
phの乱れはキューティクルを傷めたり、水分が保持できなくなったりする原因の一つです。
炭酸シャンプーは弱酸性なので、乱れたph値を正常化する効果があると言われています。
ですので、炭酸シャンプーを使うとキューティクルが整って傷みがカバーされることで、ツヤを取り戻す効果が期待できます。
抜け毛を予防する
髪の成長期は、女性の場合4年から6年と言われています。
ただし、この期間はあくまでも髪がきちんと成長できる環境が整っていることが条件です。
頭皮環境が悪化していると、髪の成長期は短くなってしまうので抜け毛が引き起こされます。
炭酸シャンプーは、髪の成長を阻害する頭皮の汚れを浮かせて落とします。
頭皮の状態が改善されれば、髪の成長サイクルも正常化されるため抜け毛予防につながるのです。
髪の成長が促される
髪が伸びる早さは人によって異なりますが、一般的には1ヶ月で3cmほど伸びます。
しかし、髪が傷んでいたり栄養が行き渡っていなかったりすると成長が滞ります。
髪が傷むと、その部分を補修するために栄養が使われてしまい、髪の成長に必要な栄養が不足するのです。
炭酸には引き締め効果があるので、髪のキューティクルや頭皮をぎゅっと引き締めてくれます。
キューティクルが引き締まれば髪の水分を保てるようになり、無駄に栄養を使わずに済みます。
すると、栄養が毛根に行き渡るようになるため、髪の成長も促されるようになります。
頭皮のベタつき改善
洗っても洗っても頭皮がベタつくのは、汚れが落としきれていないからです。
この状態が慢性化していると、頭皮汚れにさらに皮脂や角質が混ざってしまいます。
皮脂汚れは頭皮の常在菌の餌になるので、常在菌が繁殖して頭皮環境を悪化させるという悪循環が起こります。
炭酸には、皮脂を溶かしたり汚れを浮かせる働きがあるので、蓄積した頭皮汚れを落とし切ります。
粘着性のある皮脂汚れが落ちることで、頭皮のベタつきも改善されるのです。
頭皮のニオイにも効果的
きちんと汚れが落とせていれば、例え汗をかいても臭くなることはありません。
頭皮のニオイというのは、皮脂汚れが酸化したり、常在菌が皮脂汚れを分解した分泌物によって発生しているのです。
ですので、頭皮のベタつきの原因を改善できる炭酸シャンプーはニオイを解消する効果も期待できます。
また炭酸によって血行が促進されると、ターンオーバーも活性化します。
古い角質と新しい肌細胞が正常に入れ替われば、頭皮は常に健康な状態を保てるので、ニオイを根本から改善できます。
白髪の予防
髪は、色素細胞が作るメラニン色素によって着色されています。
白髪は何らかの原因で色素細胞の働きが衰え、メラニン色素が十分に生成されないことで発症します。
炭酸が色素細胞に直接働きかけるものではありませんが、血行促進によって色素生成に必要な栄養を届ける働きをしてくれます。
白髪は加齢によって発症すると思われていますが、血行不良や栄養不足も要因になっています。
その状態を改善してくれるので、炭酸シャンプーには白髪を予防する効果があると言えます。
顔のリフトアップ効果
炭酸シャンプーを使うと、顔のリフトアップ効果が期待できます。
と言っても、炭酸シャンプーで顔を洗うということではありません。
顔の皮膚は頭皮とつながっている上に、頭皮は顔より上にあるのでしわやたるみに大きく影響します。
頭皮がたるんで下がってくると、そのしわ寄せが顔の皮膚に現れるのです。
頭皮の重みで顔の皮膚も下がってしまうので、フェイスラインの崩れやほうれい線などの原因になっています。
炭酸シャンプーは頭皮を引き締める働きをしてくれますから、顔の皮膚もぐっと持ち上げられることでリフトアップにつながります。
炭酸シャンプーの選び方
炭酸シャンプーはいろいろなメーカーから発売されていて、たくさんの種類があります。
ネットで検索すると多くの炭酸シャンプーがヒットするので、どれがいいのか迷ってしまうかもしれません。
ここでは、炭酸シャンプーの選び方についてご説明していきます。
炭酸濃度が高いものを選ぶ
炭酸シャンプーの効果を得るには、当然炭酸がたっぷり入っていなくてはいけません。
商品によっては炭酸濃度が低いので、思うような効果が得られないことがあります。
と言っても、水に溶け込む炭酸の上限は4000ppmとされています。
つまり4000ppm以上の濃度が記載されていても、実際には泡で抜けてしまっているのです。
美容院で使われる炭酸シャンプーの炭酸濃度は2000ppmぐらいですから、最低で2000、高くても4000ppmの炭酸シャンプーがおすすめです。
ノンシリコンのものを選ぶ
シリコンは、髪をコーティングして洗い心地を良くしてくれます。
どんなに傷んだ髪でも、シャンプーをした直後は髪が滑らかになるのはシリコンのおかげです。
ただし、シリコンはコーティング力があるだけに落ちづらく、特に頭皮には残りやすいので毛穴の詰まりを引き起こします。
低品質の炭酸シャンプーだと、シリコンが入っているものもあるので、毛穴の詰まりが落としきれません。
頭皮環境改善のためには毛穴の詰まりを解消する必要がありますから、ノンシリコンタイプを選びましょう。
コスパが良いものを選ぶ
炭酸シャンプーは、髪や頭皮のトラブルが改善されるまでは週に2回から3回ほど使うのが理想的です。
ですので、コスパが良いというのも重要なポイントになります。
お財布に負担が大きすぎるお値段のものだと、十分なケアができず効果も実感できません。
せっかく使うのですから、効果がきちんと得られるように、無理に高いものを買うのは止めましょう。
炭酸濃度が1000ppm以上で、買いやすいお値段のものを選んでください。
炭酸シャンプーを使うタイミング
炭酸シャンプーの使い方は、最初にしっかり泡立てること以外は普通のシャンプーと同じです。
炭酸シャンプーの泡を頭皮や髪の毛にたっぷりつけたら、指の腹で頭皮をマッサージするように洗います。
後はしっかりすすいで、トリートメントをつけて洗い流すだけです。
ですが、使うタイミングによって髪のダメージ進行を防げるので覚えておきましょう。
紫外線を浴びたとき
春や夏など紫外線が強い時期は、帽子や日傘、スプレータイプの日焼け止めなどで髪を守る方も多いでしょう。
ですが、日差しが強いとどうしても髪や頭皮は紫外線のダメージを受けてしまいます。
特に海やプール、山などは紫外線の影響を受けやすいので、炭酸シャンプーでケアをしてください。
炭酸シャンプーの血行促進効果によって、ダメージ補修が促されます。
また、トリートメントも浸透しやすくなるので、紫外線のダメージ緩和にも効果的です。
ヘアカラーやパーマをした時
カラーリング剤やパーマ液は強酸性かアルカリ性なので、酸性である髪のphを大きく乱します。
また、薬剤によるダメージも強いため、キューティクルが剥がれたり開きっぱなしになったりします。
この状態を長時間放置することで傷みがひどくなるので、炭酸シャンプーでケアをしましょう。
炭酸シャンプーは開いたキューティクルをぎゅっと引き締めて、水分の蒸発を防ぎます。
さらに弱酸性でphの乱れを正常化する働きもあるので、ヘアカラーやパーマによるダメージを緩和してくれます。
炭酸シャンプーを使う時の注意点
炭酸シャンプーは、石油系合成界面活性剤のような刺激はないものの、炭酸によって頭皮が刺激を受けます。
普通の人であれば心地よく感じられる刺激ですが、皮膚が弱かったり極度の乾燥状態だったりするとダメージになることがあります。
ですので、炭酸シャンプーを使う時は頭皮の状態をチェックしましょう。
敏感肌や乾燥肌の方は、炭酸濃度が高すぎないものを使うようにしてください。
使用頻度は自分の頭皮に合わせる
商品によって使用頻度の目安は異なりますが、週に2回というのが一般的です。
ですが、特に髪や頭皮のトラブルがない場合は、週に1回か10日に1回のケアでも大丈夫です。
逆に炭酸シャンプーをしてもすっきりしない、翌日には頭皮がベタつくという方は毎日使いましょう。
ただし、頭皮環境の改善を感じられたら、使用頻度を徐々に少なくしてください。
毎日使うと、逆に刺激を与えてしまうので注意しましょう。
炭酸シャンプーは自分で作れる?
ネットで検索をすると、炭酸シャンプーは自分で作れるという情報が見つかります。
炭酸シャンプーは高いので、自作した方が安上がりなのは確かです。
ですが、炭酸シャンプーに使われている溶解炭酸水は、市販されている炭酸水とは炭酸の質が異なります。
炭酸シャンプーは特殊な技術によってシャンプーに炭酸を溶け込ませています。
炭酸水は水に炭酸を溶け込ませたものではありませんから、炭酸水で作ったシャンプーでは炭酸シャンプーの効果は得られません。
ですので、自作できないわけではないものの、効果を得たい方は市販されている炭酸シャンプーを使うのが正解です。
炭酸シャンプーの効果についてのまとめ
ぱさぱさに乾燥していたり、ベタっとしたりしている髪は、見た目的にだらしない不潔な印象を与えます。
いくら顔が綺麗でも、髪のお手入れが行き届いていないと美人には見えません。
美しさというのは、顔の造形だけではなく清潔感もとても重要です。
艶やかでしっとりとした美しい髪は、それだけで見た目印象をアップしてくれます。
ヘアケアは外側からのダメージ補修も大事ですが、髪は内側から作られるので頭皮ケアは必要不可欠です。
炭酸シャンプーなら手軽に頭皮環境を整えられるので、ヘアケアに取り入れてトータル美人を目指しましょう。