若白髪の原因とは?簡単に白髪を解消する4つの方法
白髪は年を取ると生えてくるもの、と言うイメージがあるかもしれません。
確かに、高齢の方は黒い髪よりも白い髪の色が多いですが、若いからと言って白髪が生えないということではありません。
また若白髪は誰でも発症する可能性があるので、油断しているといつのまにか白髪が生えているなんてこともあります。
見た目年齢には、シワやたるみなど肌の状態も関係しますが、白髪ももちろん大きく関係します。
特に若白髪は黒髪の中にあるので余計に目立ちます。
そこで今回は、若白髪の原因や白髪を解消する4つの方法をご紹介しますので、是非とも参考にして下さい。
目次
髪の毛はもともと白い?
白髪を見つけると、黒い髪が白くなってしまったと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、髪の毛はもともと白いもので、成長する過程でメラニン色素によって茶色や黒色に着色されるのです。
メラニン色素を作るのはメラノサイトという色素細胞です。
つまり、髪が白いまま生えてくるのは、何らかの原因でメラノサイトの活動が弱まっているということなのです。
本来は若いうちにメラノサイトの活動が低下することはありません。
ですがダメージが蓄積したり回復する力が弱まったりすると、年齢に関わらず活動の低下が引き起こされ、髪が着色されないまま成長してしまうのです。
若白髪の原因は遺伝?
小学校や中学校の同級生などで、若白髪の子を見たことがあるという方もいるでしょう。
発症年齢にもよりますが、低年齢の場合の若白髪は遺伝によるものが多いです。
髪は非常に遺伝の影響を受けやすく、薄毛やくせ毛なども遺伝しやすいです。
若白髪の場合、両親のどちらかが早いうちから白髪だと、遺伝の可能性が高いと言われています。
遺伝が原因だと改善するのは難しいかもしれません。
しかし薄毛よりは改善の余地がありますから、諦めずに対処法を実践していきましょう。
若白髪の原因とは
白髪の原因は、基本的には老化です。
そのため自然に毛根組織の衰えが始まる30代から白髪になるのが一般的です。
ただし、老化というのはメラノサイトの老化であって、若くても衰えが始まれば若白髪が発生します。
本来であれば、毛根組織にダメージを与えても回復することができるので、白髪になることはありません。
それなのに若白髪が生えるのは、生活習慣や髪や頭皮への過剰な負担が原因となっています。
不規則な睡眠が原因
睡眠時間が少ない、就寝や起床時間がばらばらなど不規則な睡眠は若白髪の一番の要因です。
寝ている間には成長ホルモンが分泌されます。
このホルモンはあらゆる細胞のダメージを修復したり回復させたりしていて、この働きによって肌や内臓器官を健康に保てているのです。
髪も例外ではなく、成長ホルモンによってダメージを受けた毛根組織を回復してもらっています。
成長ホルモンは生命活動に必要な器官を優先的に回復させるので、髪は後回しになるため、分泌量が少ないと毛根組織の機能が低下してしまうのです。
成長ホルモンの分泌は就寝中だけ
いい加減な睡眠は、成長ホルモンの分泌不足を引き起こします。
その理由は、成長ホルモンは寝ている時にしか分泌されないからです。
さらに就寝してから3時間後に深い眠りに入っている、というのも分泌条件になります。
不規則な睡眠は、睡眠不足だけではなく質の悪い睡眠を引き起こすので、成長ホルモンが十分に分泌されません。
リラックスした状態で眠らないと睡眠の質が低下しますから、寝る前にスマホを見る習慣がある方は注意してください。
栄養バランスの悪い食事が原因
コンビニやファーストフードなど、手軽に食べれるジャンクフードには栄養がほとんどありません。
さらに、加工食品にはたくさんの添加物が入っています。
そのため栄養バランスが悪くなる上に、添加物を消化するためにたくさんの栄養が守秘されます。
すると、メラノサイトの活動に必要な栄養素が不足します。
髪の毛の成長はもちろん、髪の着色にもいろいろな栄養が必要ですから、不足すればメラニン色素も作られなくなってしまいます。
ダイエットも若白髪の原因
若い方にとって何よりも関心があるのはダイエットではないでしょうか。
特に10代の女性は、例え太っていなくても常にダイエットを意識していますね。
ダイエットも正しい方法であれば問題ありませんが、すぐに結果を出せる食事制限系ダイエットをするとアウトです。
単品ダイエットやファスティングダイエットは、簡単に体重を減らせます
その代わり、メラニン色素の生成に必要なチロシナーゼへの栄養が滞り、若白髪が増えるという副作用もあるのです。
ストレスの蓄積が原因
今は、年齢に関わらずあらゆるストレスにさらされます。
若くても楽しいことばかりではなく、人間関係や学校関係、仕事などでストレスを感じることもあるでしょう。
ストレスが溜まると、脳はストレスから体を守るために交感神経を優位な状態にします。
交感神経が優位な状態が続くと、慢性的に血管の収縮が激しくなるので、流れのリズムが狂い頭皮の血行不良が引き起こされます。
すると、酸素や栄養が届かなくなり、結果的にメラニン色素の生成が滞るのです。
髪は着色より成長が優先される
人間の体の機能は優先順位があり、生命維持活動に必要なものから栄養が補給されます。
髪の毛というのは、大事な頭蓋骨を衝撃から守るために生えています。
生命維持活動という点で見ると、髪を成長させることが最優先です。
送られてくる栄養が少なければ、まずは髪の成長のために使われますから、メラノサイト分の栄養は後回しになってしまうのです。
運動不足が原因
若いと代謝が活発なので、特に決まった運動はしていないという方も少なくないようです。
しかしいくら代謝が活発でも、全身運動をしなければ血液の循環が悪くなります。
頭は体の一番上にあるので、血液の循環が悪くなると頭皮への血流が滞ってしまいます。
学校や仕事場との往復だけで、特に体を動かすことがないという方は運動不足が白髪の原因かもしれません。
ヘアカラーやパーマのダメージ
最近、若白髪の原因として注目されているのがヘアカラーやパーマによる頭皮環境の悪化です。
今やヘアカラーもパーマも、ほとんどの人がファッションの一部としてやるのが当たり前になっていますね。
ですが、ヘアカラーなどで使われる薬剤は、とても大きなダメージを与えます。
薬剤によるダメージから頭皮を回復させるには、かなりの時間がかかりますし、通常よりもたくさんの栄養が必要になります。
しかしヘアカラーは数ヶ月ごとに染め直しますし、回復するための栄養もきちんと摂れてないこともあるでしょう。
そのため、メラノサイトの働きが低下してしまい白髪が生えてくるのです。
若白髪を解消する4つの方法
若白髪の原因は、大きいくくりで言うと普段の何気ない生活習慣にあります。
1つのダメージは小さいとしても、毎日の習慣になってしまっているからこそ、普通なら現れない白髪が生えてしまいます。
毛根組織やメラノサイトに与えるダメージを軽減すれば、着色活動も正常化することができます。
ですので、習慣を改善していくことが若白髪の解消法になります。
ここでは習慣になりやすい若白髪の原因の改善方法をご紹介していきます。
睡眠の質を高める
睡眠は髪の健康にとても大切ですから、睡眠の質を改善しない限り若白髪は治りません。
質の高い睡眠が取れているかどうかは、朝起きた状態で分かります。
短時間であっても、すっきりした目覚めであれば質の高い睡眠が取れています。
もし、何時間寝ても眠い、寝起きはいつもだるい、頭がぼんやりするという場合は、睡眠前の環境を整えましょう。
静かな環境作りで副交感神経を優位にする
睡眠の質を高めるには、副交感神経を優位にするのが一番です。
寝る1時間前から、テレビやスマホを見るのは止めましょう。
部屋の明かりを落として、音楽を聴いたり本を読んで過ごすのがおすすめです。
人間の体は夜に副交感神経が活性化するので、静かな環境を作れば自然と副交感神経が優位になります。
ぬるま湯に浸かる
体がちょうどよく温まると副交感神経が優位になるので、寝る前にぬるま湯に入ると良いでしょう。
ぬるま湯に浸かることで、血管が拡張されて血液の流れが穏やかになります。
入浴はストレスの解消にもなりますから、交感神経を落ち着かせる効果にもつながります。
ラベンダーやカモミールなどの香りはリラックス効果があるので、入浴剤で取り入れるのもオススメです。
いつもシャワーで済ませてしまっている、という方は特に入浴で睡眠の質を高めるのがおすすめです。
頭皮マッサージで血行促進
頭皮の血行が悪いと、いくら栄養をしっかり摂取していても十分に行き渡りません。
また、頭皮環境の悪化にもつながるため、若白髪だけではなく頭皮トラブルのリスクも高くなります。
頭皮の血行を促すにはマッサージがもっとも効果的です。
頭皮マッサージは、10本の指の腹を使って前頭部から頭頂、側頭部、後頭部まで優しく頭皮全体を揉みほぐせばOKです。
シャンプーをするときでもいいので、毎日のヘアケア習慣に取り入れましょう。
スカルプブラシを活用する
頭皮マッサージが面倒という方は、スカルプブラシを使ったマッサージがおすすめです。
スカルプブラシは頭皮ブラッシング専用ですから、髪を梳かすだけでマッサージ効果が得られます。
シャンプー前に2分から3分ほどブラッシングしましょう。
ブラッシングをすると、頭皮の汚れも落ちやすくなりますし、毛穴の汚れも浮かせて落としやすくなるので頭皮環境改善にも効果的です。
育毛剤をプラスする
若い方は、育毛剤を使うことに抵抗があるかもしれませんね。
ですが育毛剤には髪の成長に必要な栄養が入っているので、メラノサイトの働きも効率よく活性化できます。
また、頭皮の血流にアプローチする成分や殺菌作用のある成分なども入っています。
これらの働きが頭皮環境を改善して、健康な髪を育てる土台作りにも役立ってくれるので、髪の傷みの改善にも効果的です。
バランスの良い食事
食事は栄養を摂取する大事なツールです。
メラノサイトやチロシナーゼなど、メラニン色素作りのためには栄養が必要不可欠ですから、バランスの良い食事を心がけましょう。
忙しい毎日の中では、3食きちんとした食事を取るのは難しいかもしれません。
ですが、出来るだけ主菜、副菜、汁物と主食を食べる食事をしてください。
和食は栄養バランスがよくカロリーも少ないので、外食であっても和食にするなど工夫すると良いでしょう。
若白髪に良い成分は?
髪に良い成分は、タンパク質とミネラルです。
もちろんこれだけ摂れば良い、ということではありません。
しかし、栄養バランスが整った食事を3食食べるのはハードルが高いという方は、タンパク質とミネラルが豊富な食材を食べるようにしましょう。
タンパク質は大豆や鳥の胸肉、ささみなどに豊富に含まれています。
ミネラルは海藻類やレバー、魚介類に多く含まれていますから、食事を取るときには意識しておくといいですね。
特に大豆は植物性タンパク質も豊富ですしミネラルも含まれているので、豆腐や納豆、水煮大豆などを食事に取り入れるのがベストです。
運動で全身の循環をよくする
全身の循環が良くなると、頭皮への血液量が増えるので運動も生活習慣に取り入れましょう。
運動と言っても、特別なことをする必要はありません。
ストレッチでもいいですし、ラジオ体操など短時間の運動でも大丈夫です。
1日10分から20分程度の運動でも全身の血行を促進できますから、自分がやりやすい運動を続けてください。
若白髪を予防するには
若白髪の予防法はいろいろ提唱されていますが、生活習慣を整えることが一番です。
睡眠や食事がいい加減になっている方は、今若白髪がなくても生えてくる可能性が高いと言えます。
規則正しい生活習慣は、若白髪の予防はもちろん美肌や健康にもつながります。
若いうちは回復力があるので、つい生活習慣も乱れてしまいがちです。
しかし回復力にも限界があり、それを超えると年齢に関わらず衰えが始まるので、今日から生活習慣を変えていきましょう。
白髪を抜くと毛根組織にダメージを与える原因に?
生え際にピンピンと白髪が生えていると、つい抜きたくなってしまいますね。
ですが、白髪を抜くのは止めましょう。
白髪を抜くと増える、ということはありませんが、無理に抜くと毛根組織にダメージを与えてしまいます。
すると髪の成長が阻害されて生えなくなるかもしれないので、どうしても気になる場合は根元部分からカットしてください。
若白髪の原因や解消法まとめ
高齢者の方の白髪はほとんど治らないので、若白髪を見つけたら絶望的な気分になるかもしれません。
しかし、加齢によって起こる白髪とは違い、若白髪は髪の着色機能が衰えているだけです。
つまり体の老化で起こっているわけではないので、原因を取り除けば解消しやすいです。
ただ、メラノサイトの働きを衰えさせている生活習慣のままでは、白髪がどんどん増えてしまうので気をつけましょう。
すぐに若白髪がなくなるわけではありませんが、改善は不可能ではないので生活習慣を改善して美しい黒髪を取り戻してくださいね。